時は戦国の世・・・天下を取らんと武将たちが命がけで戦うこの時代……戦場に一匹の鬼神が降臨する。
「あれがこの時代最強の騎馬隊……武田の騎馬隊か……相手に不足は無い……」
少年は腰に差された二本の刀を構えると駆け出して大勢の敵を討ち取っていく。
「な、何だ! あの化け物は!?」
武田の足軽は目の前で起きる信じられない出来事に目を疑う。何故なら百、二百いた騎馬隊や兵士達が一人の少年に切られていくからだ。
「知らないんですか? 美濃の鬼神様を」
「あ、あいつが!! 美濃の鬼神!?」
「うふふあの方をあいつとは失礼ですね無礼切りですよ……あら?」
「もう死んでるぞ左近」
「お仕事が早いですね高虎」
「当たり前だ。義龍様を“あいつ”と言ったんだ当然だろ?」
お淑やかそうな紫色の女性島左近と勝ち気な赤髪の少女藤堂高虎。高虎は先程まで話していた足軽兵の首を持つ。
「違いありませんね……しかしわたくしが始末しようと思ってたのですが」
「早い者勝ちだ! それにまだまだ敵さんはいらっしゃるぞ!」
「そうですわね!」
左近と高虎は刀と槍を使い殺していく。
「左近さん! 高虎さん!」
「お嬢様待ってください!!」
義龍の義妹である斎藤龍興と黒一点の山内一豊が二人に駆け寄る。
「おう龍」
「龍興ちゃん!! 怪我はありませんか!?痛いところは!?」
話そうとした高虎を押しだし話しかける左近。当然話す機会を奪われた高虎は食いかかる。
「てめえ左近俺が龍興と話してるんだよ……
「あら?見えなかったですわ」
「あはは……あれお兄ちゃんたちは?」
「お嬢様。義龍様たちはあちらに」
「「一豊」」
二人の間に入り喧嘩を仲裁する龍興。そんな龍興に兄たちの行方を一豊に伝えた。話す機会を奪われた二人は呪い殺しそうな暗い瞳で一豊を見る。
この四人を義龍四天王と呼ばれるのであった。
「ふうまだまだいやがるな」
「覚悟!!」
義龍が一息吐くと背後から義龍に奇襲をかける足軽。
「龍様!!」
「助かった光秀」
「はいです! なんたって龍様のお奥さんですから//きゃぁ!なに言わせるデスか旦那様!?」
金柑の髪飾りをした少女明智十兵衛光秀は龍興と結婚後の妄想をして照れている。
「龍君は前に出過ぎ! 十兵衛さんは油断しすぎです!」
陰陽師風の服装を着ている少女、竹中半兵衛は常に特攻を仕掛ける大将の義龍と頭をお花畑にして油断している十兵衛を戒める。
「悪い」
「すまないです!」
素直に謝罪する二人ではあるが半兵衛が許せないのは別にあるらしい。
「後龍君のお嫁さんは私です。貴方には譲りません!!」
「半兵衛……やはり貴方が一番の強敵ですね……例え小さい頃の幼馴染みだろうと……明智十兵衛光秀は負けません」
どうやら十兵衛に嫉妬してるようだ。修羅場が起こりまた別の女の子同士の戦が始まろうとしていた。
「あれは大将か……先に行くぞ!」
「龍(君)(様)!?」
義龍は修羅場も気にせずに馬に乗る赤髪の女性を見つけると走り去る。
「もう龍君は……十兵衛さん……私は兵を指揮するので龍君をお願いします」
「はいです! 半兵衛も任せましたよ」
二人は互いのやるべき事を済ませるために別れる。
「はぁ!!」
「……!?貴様は?」
俺は赤髪の女性……恐らくこの戦場の総大将武田信玄に二太刀入れるが鉄製の軍配で防がれた。
「俺は斎藤義龍」
「貴様が美濃の鬼神か……やるじゃないかこのアタシに斬りかかるとは……謙信以来だ」
「信玄様!」
「何だ昌信」
「お味方総崩れです! 逃げましょう!」
「仕方ないな……義龍決着はいずれつけるぞ!」
「ああ」
信玄たちは退却していきその後に信玄は語る……美濃のマムシに過ぎたる者あり稲葉山城と斎藤義龍。あのマムシと恐れられた道三以上と武田信玄に言わせたのであった。
この物語は義龍と家臣達が出会う所から始まる。
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