斎藤義龍の野望   作:侍魂

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弍の巻 天才軍師勧誘する(前編)

「俺のイベント開始か」

 

俺は馬を走らせ竹中半兵衛が住む菩提山城に着くと半兵衛の情報を思い出しながら頭の中で豊臣秀吉が半兵衛を調略した出来事を思い出す。

 

門番に半兵衛の住む屋敷聞いて屋敷に向かう。

 

「たのもう!」

 

「わ、若様……」

 

「よう」

 

「どうして……くすん私が失礼な態度をとったからいぢめるのですね」

 

 半兵衛は札を使い前鬼を呼び出す。

 

「例え若様であろうと主人を虐める者は許しませんぞ」

 

 前鬼は半兵衛を守るため俺に噛みつくが、俺は腰から鞘を取り出し噛みつかせる。

 

「いや誤解なんだけどな」

 

「くすん……本当にいぢめない?」

 

「だから虐めないって……話を聞いてくれ。俺は半兵衛……キミが欲しい」

 

 涙を浮かべ可愛らしく首をかしげながら上目遣いで見つめる半兵衛に俺は自身の想いを伝える。

 

「私が欲しい// ご、ごめんなさい!!」

 

「だから……話を……最後まで聞けって!」

 

「きゃぁ!」

 

 俺が勧誘すると昨日のように顔を赤くして慌てて逃げようとするので半兵衛の腕を掴んだ。可愛い悲鳴が聞こえた。

 

「だって……若様が……その……私のこと……欲しいって//」

 

「はあ~?」

 

「主……若様が欲しいと言うのは家臣にという事なのでは……」

 

 誤解してる主人に前鬼が弁護してくれる。

 

「えっ? そうなんですか?」

 

「ああ。親父殿からは許可をもらってる。もし半兵衛が良かったらだけど……俺の家臣になってほしい」

 

 正直に伝え半兵衛を勧誘する。

 

「若様……ごめんなさい」

 

 半兵衛は申し訳なさそうにしながら俺の勧誘を断る。

 

「俺に仕えられない理由を聞いて良いか?」

 

「はい…私は父上の代より道三様に仕えております。一度主人と決めたお方を裏切るのは義に反します」

 

「……」

 

「なので若様のお話を受けることは出来ません……ごめんなさい」

 

 深く申し訳なさそうに頭を下げる半兵衛。だけどその瞳に一つの迷いも無い。

 

「はは」

 

「若様……?」

 

「ふふふ……はははは!」

 

「断ったから私をい、いぢめるのですね!?」

 

「主人!!」

 

 俺が我を忘れたと思った半兵衛は身体を抱きしめて涙を流しながら震える。主人を守る為に前鬼が噛みつこうとしたので口を掴み投げ飛ばす。

 

「虐めないよ。ごめんな急に笑い怖がらせて。キミの言葉が嬉しかったんだ」

 

「……私の言葉がですか?」

 

「ああ。親父殿を裏切らないその義に……やっぱりキミを勧誘した俺の選択は間違ってなかったんだなって」

 

「若様……」

 

「竹中半兵衛殿!」

 

「は、はい!」

 

「竹中半兵衛殿の義(お話)……この斎藤義龍確かに承知しました。では次は俺の義を見せよう」

 

「へっ?」

 

「では後ほど」

 

 俺は頭を下げると半兵衛の屋敷を飛び出し急いで愛馬である鏡栗毛を走らせる。

 

「後ほど……ですか……」

 

「気持ちの良い少年でしたね」

 

「はい」

 

「主はあの少年を側で支えたいと思ったんではないですか?」

 

「いいえ……私は道三様の家臣です」

 

「そうですか」

 

 顔を暗くして自身の反対の言葉を言う主人に前鬼は主人が納得の答えを出せるようにと心の中で願う。

 

 

日が昇り次の日……俺は半兵衛が住む居城に昨日断れた事を気にせずに来ていた。

 

「たのもう!!」

 

「若様…断ったのにどうして……」

 

「昨日言ったよな……俺の義を見せるって……しばらく留守にするって親父殿の許可をもらったし半兵衛が頷いてくれるまで俺はここに住む」

 

「へ? ……ええ!?」

 

「じゃあ上がらせてもらうぜ」

 

 驚き叫ぶ半兵衛をスルーして荷物を持ち部屋に上がると若々しい男、半兵衛の父親である菩提山城主竹中重元がいた。

 

「半兵衛。今日は一段と騒がしいな……若様!?」

 

「重元か……上がらせてもらうぞ」

 

「ははぁ~! 半兵衛! これ早く若様にお茶を淹れぬか!」

 

「は、はい!」

 

「いやいいよ……半兵衛。俺が淹れるから」

 

「そ、そんな不義理この半兵衛させれまにゃぁ」

 

「俺の義……見せるって言っただろう? 大人しくしててくれ」

 

 半兵衛の口を手で塞ぎ言わせない。部屋の奥に行きお茶を淹れる。

 

「結構なお手前でしたぞ若様」

 

「あわあわご、ごめんなさい若様!」

 

 お茶の感想を言う重元に親父殿の息子にお茶を淹れさせてしまった事にあわあわしてる半兵衛。

 

「ああ。美味しかったか。半兵衛は謝罪より味の感想が欲しいな」

 

「は、はい! 美味しかったです!」

 

「そうか」

 

 半兵衛の感想に嬉しそうに笑みを浮かべる俺。

 

「若様……この城に何ようで? ……道三様から何か」

 

「親父殿にはなにも言われてないよ俺は半兵衛を貰いにきた」

 

「……なんだと!? 小僧が!! いくら道三様の子供でもワシの可愛い娘をやる訳にはいかんわ!!」

 

 俺の言葉に先程までは穏やかだった重元が烈火の如く怒り出す。

 

「っ// 若様! 間際らしい言い方止めてください!! お父さんも若様はただ私を家臣として欲しいと言われてるだけです!」

 

 顔を赤らめた半兵衛は珍しくムキになり大声で説明する。

 

「悪い誤解があったみたいだが俺は半兵衛を家臣に欲しいと勧誘した訳だ」

 

「はい……ですが若様の勧誘をお断りさせてもらいました」

 

 俺が謝罪して勧誘した訳を話し半兵衛は申し訳なさそうにしながら断ったと言う。

 

「若様……うちの娘に目をつけるって良いやつじゃねえか! 嫁にはやらんがゆっくりしていけ!」

 

「ありがとう感謝する」

 

「おうよ。だがくれぐれもうちの娘が可愛いからって間違いを起こすんじゃねえよ!」

 

 豪快に笑い城に帰って行く重元。

 

「お父さん// もう!! 若様本当に私のお屋敷に住まれるんですか?」

 

「ああ。俺の義を見せてやるよ」

 

 半兵衛に不敵に笑うと俺は半兵衛の屋敷に住む事になったのであった。

 




半兵衛、十兵衛、斎藤四天王との出会いを書いてから原作と合流させる予定です。

好きなヒロインと見てみたいヒロインの話

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