斎藤義龍の野望   作:侍魂

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肆の巻 謀反人と未来の少女

 半兵衛が仕官してから数年の年月が過ぎる……

 目の前には親父殿から小姓として送られた容姿端麗の金柑髪飾りをした美少女がいて、偉そうに座る俺に挨拶をする。

 

「私は明智十兵衛光秀と申します。よろしくお願いします。殿」

 

「俺は斎藤義龍だ。よろしくな」

 

 まさかあの明智光秀まで女の子になってるとはな……彼女を見つめると綺麗に背筋を伸ばして品が感じられまるで大和撫子のような存在である。

 

 戦国時代の日本を騒がせた重大事件、本能寺の変……天下統一間近に迫った織田信長を突然の謀反を起こして本能寺で討った、主犯者は目の前にいる明智光秀。

 

「まさか美濃の鬼神と呼ばれ名高い斎藤義龍様に仕える事が出来るとは夢にも思いませんでした」 

 

「俺も親父殿からキミの事は聞いてる。才能豊かで頼れる家臣だとな」

 

 光秀は美濃の鬼神と呼ばれる俺に興味津々のようだ。

 元服後、尾張……後の愛知県を治める大名、織田信秀が率いる織田軍との戦。その初陣で千人斬りを果たし、敵味方さえ恐れられ付けられたあだ名が “美濃の鬼神”

 

「光秀……お前は何が得意だ?」

 

「私は鉄砲や剣術が得意デス」

 

「剣術が得意……本当か!? じゃあ光秀は強いのか!?」

 

「ふふん。私は強いですよ〜何たって鹿島新当流の免許皆伝デスからね!」

 

「そうか……なら是非手合わせを頼む」

 

「殿の実力も気になりますし良いですよ」

 

 余り興味を見せなかったが光秀が鹿島新当流の免許皆伝と知ると嬉しそうに手合わせを申し込む。

 光秀も義龍の噂が真か嘘か知る為に喜んで話その話を受ける。

 

「でさ、その子と手合わせするんだ」

 

「くすん、くすん、龍君は明知殿のお話ばかりです。もう私の事には興味ないのですね」

 

「おうあの子は凄い才能の持ち主だよ……手合わせが楽しみだぜ」

 

「くすん、くすん、ずるいです」

 

 光秀の事ばかり話すので半兵衛は拗ねるが義龍はその気持ちに気づかない。

 

 次の日になり手合わせの日…… 戦国時代に来てまだ俺と同等となる相手にまだ出会えてないので、俺は強い相手と戦える事にワクワクしている。

 

 

「殿には申し訳ないですが私の方が強いですよ」

 

「そうか……それは楽しみ……だ!」

 

 挨拶代わりに竹刀を振るうと光秀に簡単に受け止められる。

 

「やるじゃねえか」

 

「まだまだデスよ」

 

 光秀は自信満々で余裕そうな態度。

 

「面白い来いよ」

 

「行くですよ!!」

 

 今度は光秀が竹刀を一太刀、二太刀と振り下ろすが……

 

「何で当たらないですか!?」

 

 全ての剣筋を読んだ俺に竹刀をそらされ、最後には竹刀を弾き飛ばされてしまい首筋に竹刀を向けられる。

 

「俺の勝ちだな、光秀」

 

「凄い……」

 

「光秀……?」

 

「私は一生“龍”様に着いていくデス!!」

 

 どうやら俺は光秀に懐かれたようだ……

 

「それでですね、面白い書物があって龍君に読んで欲しいなって」

 

「書物か……ま、また見てみるよ」

 

「もう、龍君は、少しは書物を読んだ方が良いですよ」

 

「昔から本、書物は苦手なんだよな~」

 

「龍様!!」

 

「また貴方ですか……」

 

 半兵衛が思うのは無理もない……半兵衛と話していると必ず邪魔をするように光秀が会話に加わるからだ。

 

「明知殿! 私が龍君とお話ししてるんです!!」

 

「竹中殿……いたのですか」

 

「最初からいました!!」

 

 光秀と半兵衛は顔を合わせると睨み合う。争う理由は俺には見当がつかないが、どうやら二人は犬猿の仲のようだ。

 

「半兵衛……光秀仲良く」

 

「「龍君(様)は黙って(るです!!)て下さい!!」」

 

「お、おう」

 

「何でいつも、いつも、明知殿は私と龍君の会話を邪魔するんですか!? この前なんて二人きりで井ノ口の町に遊びに行ったら着いて来て!!」

 

「私は龍様の小姓です、常にそばにいてお世話するのは当然です。小娘こそ龍様が優しいからって困らせるなです!」

 

 あの大人しい半兵衛と忠臣の光秀は互いに顔を近づけメンチを切り、しまいには半兵衛は札を取り出して前鬼を呼び、光秀は刀を抜く。

 

「もう怒りました!! 前鬼さんお願いします!」

 

「上等です!! 狐鍋にしてやるです!!」

 

「いい加減にしろ!!」

 

 このままじゃまずいな……俺が怒鳴りつけると二人は渋々矛を収めるがまだ互いにメンチを切る。

 

「二人ともこういう時はゲー……遊戯で決着をつけるぞ!」

 

「遊戯ですか?」

 

「おう」

 

「龍君がそう言うなら」

 

「分かったです。龍様!!」

 

 こういう喧嘩の時はゲームで決着付けた方が良いよな……

 

「私の勝ちです!!」

 

「きぃー悔しいです!!」

 

 最初の遊戯は将棋。当然天才軍師と呼ばれる半兵衛にいくら光秀でも頭脳を使う勝負に勝てる筈もなく、半兵衛の圧勝である。

 光秀は床を足で踏み鳴らす。

 

「ふふふ……私の圧勝です」

 

「くすん、くすん。悔しいです」

 

 次の競技は射的で火縄銃を使う勝負。

鉄砲が得意な十兵衛の圧勝であり、半兵衛は涙目になりながら悔しがる。

 

「最後は……」

 

「「ゴクリ」」

 

 最後の遊戯。この勝負で勝利した方が勝ちなので二人は唾を呑み込みながら緊張している……

 

「俺と戦って勝てた方の勝ちだ」

 

「不可能です!」

 

「無理です!!」

 

 美濃の鬼神と呼ばれる俺と剣術での試合。二人は首を凄いスピードで横に振るが……

 

「いいから行くぞ!!」

 

 二人の首根っこを捕まえ引きずっていく。

結果は……当然勝てるはずもなく二人の勝負は引き分けで終わる。

 

「女の子って分からないな……」

 

 二人を様子を見ると先程の争いが嘘のように仲良くなり楽しく話す。

 

「半兵衛。この書物面白いですね!」

 

「そうですよね! あっ十兵衛さん。また鉄砲の扱いを教えてもらってもよろしいですか?」

 

 二人は本気でぶつかり合った事で何かを通じ合ったのか、半兵衛、十兵衛さんと呼び、互いに伝授する関係になる。

 まあ義龍の取り合いはまだ続いてるようだが……

 

数週間が過ぎ……朝方に庭に出ると光秀がいた。

 

「おはよう光秀」

 

「龍様……おはようです」

 

 光秀を見ると文を見ながら顔を曇らせる。

 

「……何かあったのか?」

 

「いえ大丈夫」

 

「光秀」

 

「はい。井ノ口に住む叔母からの文です」

 

 光秀がいつもと違い気落ちしてるので事情を聞くと文は叔母からで、井ノ口の町に住む母親、お牧の方が倒れたようで、今はお牧の方の妹が看病をしてくれてるようだ。

 

「父上が早くに亡くなり、母上は一人で我が家を切り盛りして貧しいながらも十兵衛に最高の教育を用意してくれました。私は……いつか、そんな母上に親孝行をしてあげたいです」

 

「そうか良いお母さんだな」

 

 母親のことを思いながら光秀は嬉しそうにするが力の無い笑みを浮かべる。

 

「しかし私は龍様にお仕えしてる身……母上には申し訳ないですが会いに行くのは許されねえです」

 

「……行くぞ。光秀」

 

「……龍様……私は大丈夫です」

 

「そんな悲しそうな顔をして嘘を吐くんじゃねえよ! 行きたいなら行きたいと言え。お前を育ててくれた母上だろうが!」 

 

「でも……龍様には関係の無い話で……」

 

「関係あるさ……お前は俺の大切な家臣だ! 家族だ! ならお前の母親も俺の家族みたいなもんだ!

 

「龍様それって」

 

「行くぞ」

 

「はっ! この十兵衛どこまでも旦那様と共に」

 

「何がだ?」

 

「照れちゃ駄目ですよだ・ん・な・様!」

 

 無理矢理手を掴み連れて行く義龍。光秀は誤解してプロポーズを受けたと思い込む。

 

井ノ口の町・・・

 

 小さな屋敷の外には叔母がいた。

 

「十兵衛来てくれたんですね」

 

「叔母上、母上の事ありがとうございます」

 

「気にしないで。それよりそちらの方は」

 

「はい。龍様です」

 

「俺は義龍。斎藤龍興だ」

 

「義龍様!?」

 

 叔母は驚きの声を上げる。俺たちは屋敷に入れてもらうと布団で休む光秀の母親が見える。

 

「母上お身体大丈夫でしょうか?」

 

「十兵衛……」

 

「はい。十兵衛はここにいます安心してください母上!」

 

「この大うつけが!! 母の事より自身がお仕えする義龍様の事を優先せよと言ったはずですよ! なぜ来たのですか!?」

 

「母上……私は……」

 

 お牧の方は布団から起き上がると烈火の如く怒り、光秀は俯く。

 

「義龍様……我が愚娘のために申し訳ありません」

 

 申し訳なさそうに娘の主の俺に頭を下げる光秀の母親……俺は……納得出来ねえ。

 

「……光秀は愚娘じゃねえよ。俺の小姓として立派に仕えてくれてる姫武将で、信頼できる忠臣だ。貧しいながらも精一杯育ててくれたアンタに何時かは恩返しがしたいって楽しそうに話してくれて、文が来た時には一人寂しく泣いてた」

 

「十兵衛……」

 

「もし母親のお見舞いの一つも行かねえなら俺は光秀を叩き斬ったぞ」

 

「貴方様なら光秀も心から仕える事が出来るでしょう」

 

「母上殿……光秀……いや、十兵衛の事は俺に任せてくれ」

 

「あのう……龍様……私の事を十兵衛って……それに母上って……」

 

「家族だからな!」

 

「あう//」

 

「ふふふ……この子のこんな顔を見るのは初めてです。どうかよろしくお願いします。義龍様」

 

「おう。任せろ」

 

 俺と十兵衛は稲葉山城に帰る……何故かずっと十兵衛が腕を絡めてきたのは何でだ?

 

「半兵衛……ふふん私と旦那様は結婚するデス!!」

 

「龍君が十兵衛さんと祝言を……くすんくすん……私……そんなの耐えられません!! 龍君と一緒に心中します!!」

 

「うお!? 落ち着け半兵衛!!」

 

 半兵衛は嫉妬心から刀を抜き斬りかかると義龍は避ける。

 

「旦那様の危機はこの十兵衛がお守りするです!!」

 

「龍君を旦那様……くすん、くすん……やはり十兵衛さんとはけりをつけないといけないみたいですね」

 

「上等です! 半兵衛かかってくるです!!」

 

「落ち着けお前ら!!」

 

 光秀が振り下ろされた刀を受け止めると、半兵衛と光秀が争いを繰り広げようとするので義龍が止めに入る。

 

 

更に数日の時間が過ぎる……

 井ノ口の町に奇妙な格好をした鬼が出没すると村人たちの噂が稲葉山城まで伝わり俺たちはその真相を探りにきた。

 

「白夜叉ね……」

 

「白い髪の鬼って本当にいるのですかね……」

 

「くすん、くすん。恐らくですが南蛮の人だと思いますよ」

 

 村人たちは白夜叉が出没して恐れてるが半兵衛が言うように南蛮人だろうな……

 俺たちが目的の場所に着くと白い制服を着た小学生ぐらいの銀髪の少女が泣いていた。

 

「ここはどこ!? 帰りたい……ママ……」

 

「キミもか……」

 

「龍君……?」

 

「龍様! この十兵衛にお任せを! 引っ捕らえてやりますよ!」

 

「いや、いやぁ!!!!」

 

 自身以外にも未来から来た人がいた事に驚く。

 半兵衛は義龍の動揺に気づき、光秀は義龍の助けになるために少女を捕らえようとすると……

 

「やめろ!!」

 

「ひぃー」

 

 十兵衛を怒鳴って制止させる。

 

「龍様……ごめんなさいです!」

 

「……いや、俺の方こそ急に怒鳴って悪い」

 

「龍君……貴方は一体……」

 

 光秀は顔を暗くして謝り、半兵衛は二人が何処か違う場所からやって来たと悟る。

 

 少女に一歩近づく……

 

「いや、来ないで!! ここは何処なの!? 助けてよ……ママ!!」

 

 見知らぬ場所に一人……更に武装した俺たち……少女は怖いのか涙を流しながら叫ぶ。

 

「"周りが分からない場所で"怖かったよな……"知り合いがいなくて"苦しかったよな……大丈夫……もう大丈夫だから……俺もキミと一緒だから……俺は御剣勝也。よろしくな!」

 

俺は銀髪の少女を抱きしめて落ち着かせる。

 

「グスン……お兄ちゃんも?」

 

「おう。いきなりこの世界に来てびっくりしたぜ! キミの名前は?」

 

「小春」

 

「そうか……小春……俺の妹になれ……今日からお前は俺……義龍の妹、龍興……斎藤龍興だ」

 

 俺は近くで守れるように小春を義理の妹にした。

 小春から状況を聞くと剣道の全国試合を見た後、目を覚ますとこの井ノ口の町にいたようだ。恐らく剣道の全国大会は俺が出場をしていた大会。小春は俺と同じ令和の時代から転移してきた。

 

稲葉山城に帰宅後……

 

「龍様! あの南蛮の小娘……ゴホン、龍興様はお休みになりました!」

 

「そうか。ありがとう光秀」

 

「はいです!」

 

 俺が感謝すると光秀は嬉しそうにする。問題はこっちだろうな……半兵衛を横目で見ると強い意思を込めた瞳で俺を睨み付ける。

 

「龍君……御剣勝也様……貴方とあの少女は何者なのですか? ……いえ、質問を変えます……貴女方はどちらから来られたのですか?」

 

 半兵衛は俺と小春の会話からこの戦国時代の人じゃないと考えたようだ。

 

「流石だな。半兵衛……俺は……俺と小春は数百年後の未来……令和時代からやって来た」

 

「数百年後の未来……令和の時代からですか……」

 

「未来の人ですか! 凄いですよ!! 流石は龍様!!」

 

「おう。まあ~な」

 

 深刻そうに考え込む半兵衛。喜んでくれる光秀に自信満々にどや顔すると注意を受ける。

 

「義龍様、光秀殿。真面目な話をしています……静かにしてください」

 

「「悪い(すまないです)」」

 

「まあ小春……龍興と俺がこの戦国時代に来たのは少し違うんだけどな」

 

「どういうことデスか?」

 

「おう。あの子はその年齢のまま異世界転移してきたけど……俺が目を覚ました時は赤ん坊になっていて……斎藤義龍に転生したんだ」

 

「つまりあの少女は未来からこの戦国の世に移動し、義龍様は未来で亡くなり輪廻転生をしたと?」

 

「まあ死んでは無いはずだけどそんなところだな……」

 

 俺の説明に完璧に把握した半兵衛ともう少しで理解が出来そうな光秀

 

「義龍様にお聞きしたい事があります」

 

「なんだ?」

 

「義龍様は私が未来で有名だから勧誘をしてくれたのですか?」

 

 信じたいでも信じることが出来ない二つの相反し矛盾した思いを胸に秘め半兵衛は俺に問いかける。半兵衛たちには俺も隠し事はしたくないな。

 

「偶然出会ったけど最初はそうだった。最強の名軍師半兵衛を家臣に欲しいってな」

 

「そうですか……やはりそうなのですね……」

 

 未来を知り自分を利用しようと考えていたのかと思い悔しそうに小さな手を力強く握る半兵衛。

 

「だけど俺は半兵衛の心に惹かれた」

 

「……!?」

 

「半兵衛の親父殿に対しての義に惚れたんだ……だからしつこく勧誘した」

 

「龍君……」

 

「半兵衛……俺を……信じてくれ」

 

「疑ってごめんなさい我が殿……ですが私の命は既に殿に預けております……」

 

「半兵衛……」

 

「ひゃう// 殿、何を!?」

 

 半兵衛は深く頭を下げる。俺はそんな半兵衛の頬を優しく掴み抓ると可愛い悲鳴が聞こえる。

 

「俺の事は義龍って呼んでくれって言ったろ?」

 

「ふふふ……やはりお馬鹿さんですね……お馬鹿さんは放っておけません……分かりました。龍君」

 

 半兵衛は喜色満面笑みを浮かべる。

 

「光秀はどうだ?」

 

「私は龍様の事を信じてます! だから大丈夫です!」

 

「そうか」

 

「龍様! 龍様! 私はどうですか!? まあこの十兵衛ならば歴史に名を残す姫武将になってると思いますが」

 

「えーっと光秀は……」

 

「はいです! どんと言うですよ龍様!」

 

「光秀は名を残すよ……」

 

「ほらほら!流石私です!」

 

「悪い意味で」

 

「……どういうことですか!?」

 

「本能寺の変……少し先の未来で天下統一間近の大名を裏切って殺した」

 

「あ、が、が、が」

 

 光秀はこの世の終わりの表情をして言葉が出てこない……そんな光秀に半兵衛がぼそっと言う。

 

「謀反人、十兵衛さんを斬りましょう……ご覚悟は出来てますね?」

 

「人思いにやれデス!」

 

「まて、まて、まて!!」

 

 慌てて半兵衛が持つ刀を奪い取り、自身の腹をさばこうとした光秀も止める。

 

「止めないでください龍様!! 私龍様を裏切るぐらいならば自害します!!」

 

「落ち着け、光秀! 例えお前が未来で謀反を起こすとしても、俺を信じてくれたお前がそんな事をしないって信じる」

 

「龍様……ありがとうです!」

 

「おう家族だからな」

 

「家族……旦那様愛してるデス//」

 

「くすんくすん浮気をするなら一緒に心中しましょう」

 

「面倒くさいなお前ら!?」

 

 光秀は嬉しいのか抱きつき、半兵衛は今度は刀を俺に向けて振り回す。

 

「龍君はこれからどうされるんですか?」

 

「そうですよ龍様! 龍様の剣術、それに未来の知識があるなら天下無双じゃないですか! 一気に天下を目指すです!」

 

 二人はこれからの事を話す。それは俺もずっと考えてた。今更だが未来を変えるのは危険過ぎる気もするし、それに俺は天下人の器ではないしな……

 

「天下か……俺の器じゃないな……この先必ず天下人が現れる」

 

「そうですか」

 

「龍様ならなれると思うですけどね」

 

「……この先必ず天下を揺るがす風雲児が現れる。俺は天下人を見定めたい……もしそいつが弱かったり、魔王だったら俺が討ち取る……力を貸してくれ」

 

「私の命は既に龍君の物ですよ」

 

「私もです!」

 

 未来を話し信じてくれた半兵衛と十兵衛。

 そして俺はこの世界でやるべき事を認識する。

 この戦国の古き世をぶち壊す尾張の風雲児、織田信長を見定める……もし、信長が歴史で知られる第六天魔王なら俺が討ち取り……天下は俺が統一する。

いつか来る正徳寺の会見で人柄は分かるだろうな……

 

 

小話 半兵衛調略イベント

 

「まあ半兵衛調略は俺のイベントではなくて豊臣秀吉のイベントなんだけどな~」

 

「いべんと? 未来の言葉ですか?」

 

「出来事だ。秀吉の義に心惹かれた半兵衛はそのまま秀吉に仕えるんだ」

 

「ほう……良いこと聞いたです……半兵衛はその豊臣何とかに仕えるのですね!」

 

「そんなのあり得ないです!! 私は……龍君意外に仕える気は絶対にありません!」

 

「ありがとう嬉しいよ。でもまず俺が知ってる歴史では半兵衛も光秀も男だから似てる世界ってだけだ」

 

「くすんくすん絶対に嫌です!!」

 

 泣き続ける半兵衛を慰める俺であった。

 

 




誤字報告ありがとうございます。また何かあったらよろしくお願いします。

好きなヒロインと見てみたいヒロインの話

  • 竹中半兵衛
  • 明智光秀
  • 島左近
  • 藤堂高虎
  • 斎藤龍興
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