ひきこまり吸血姫の悶々13巻を読んで「ズタズタ閣下!!!これ時を止めるとかじゃないと無理では」と考えて降り掛かってきてアイデアを下に書いたもので、久しぶりに書いたのでルピとか太文字とか面倒なことはやってないです(_ _;)
 それでも良いって方はどうかよろしくお願いします

Dies irae,神咒神威神楽の詠唱などの要素あり。











1 / 1
前作主人公感のある氷結系最強で詠唱するやつとかかっこよくない?

 

 

 氷と剣戟の音が響き、魔法が飛び交う。

 

 上空に佇むのは整った顔立ちをした純白の頭髪の青年。

 

 容姿は、秀麗にして耽美。

 

 背後に展開した氷柱、透き通った氷の翼は都合8つ。青年の背丈ほどある氷は等間隔に並び、ゆっくりと回っている。

 

 その仕草が神々しいと多くのものが感じるであろう。

 

「わはははは!この攻撃ならどうかね!」

 

 ばきんっ!と金属音が響き渡る。

 防寒着を着込んでいる蒼玉種、プロヘリヤ・ズタズタスキーが弾丸を放ったが純白の青年に当たる前に静止し、砂漠の砂のように粉々に砕け散った。

 

「なに」

 

 青年は狙撃した少女を眼中にもないような態度で呟く。

 

「夕星………」

 

 それ見た、蒼玉種とのクウォーターの少女サクナ・メモワールが上級流氷結魔法【ダストテイルの箒星】を解き放つが結果は変わらない。

 その結果に続けてネリア・カリンガム、アルカ共和国大統領が迫り双剣を振り落とすが氷の障壁に阻まれ、コンクリートに叩きつけた氷のように剣が破壊された。

 

「「ッ―――」」

 

 

「ああ、感じるぞ、夕星。キサマの居場所が………もうすぐ捉えることができる」

 

 戦場下、その上敵前でも気配探知をする余裕ある青年。

 

「おちろ」

 

 ムルナイト帝国七紅天、最強の吸血鬼テラコマリ・ガンデスブラッドが巨大な魔力の塊をぶつけるが青年の頭髪を蛇の下の如く揺らす程度にしかなっていない。青年のは再度放たれた魔力の矢のような一撃を簡単に排除し言葉を続ける。

 

 

「あの時、俺を殺し損なったのがキサマの敗因だと教えてやる」

 

 

 神気という言葉がそれを表現するには近いだろうか。

 青年は、遥か彼方、星の最奥を覗くかのように僅かに視線を上げる。そして、口を開き詩を歌う。優しく子供に聞かせるように。

 

 

 

「 そう、私は知っている 」

「 失われたものは戻らない 」

「 皆失われたものを忘れていくことを 」

「 枯れた命の声、記憶、想い、徐々に消え去っていくことを 」

「 故に私は祈る 」

「 皆が何も失わないように 」

「 この時間を永遠に止まって欲しい 」

「 そう、世界の総ては停滞すべきであると 」

「 それは私が望んだもの 」

「 それは人々が皆が望んだもの 」

 

 

 

 これほどに長い詠唱は聞いたことがなく、危険であると判断した青髪のメイドがクナイを投擲するが妨げにならない。

 

 

 

「 だからこそ、今こそ世界は苦しみの歩みから逃れ出るべきである 」

 

 

「 世界よ、歴史の進みを、人々の苦しみを、時の歩みを、どうかこれ以上進めないでくれ 」

 

 

「 汎ゆるもの総て凍てつけ 」

 

 

「 烈核解放・【ニヴルヘイムの氷華】・絶対零度 」

 

 

 

 詠唱が終わると総てが止まった。核領域から始まり東西南北の四方角へ、"現世"、"第一世界"などと呼ばれる総てが、大きな建造物はもちろん、人、植物、路上の石ころに至るまで総てが止まっていた。いや、凍っていたと言ったほうが正しい。

 

 それは死の世界という言葉が適切だろうか。絶対零度という死の世界に囚われたら、青年に相対する少女らはこのままだと未来永劫この地獄の障害から解放されない。

 

「おい、どうした?夕星なら1秒もかからず逃げられるぞ?片腕を振り払うだけで脱出できる程度の硬さだ」

 

 僅かに嘲笑を含んで青年は続けた。青年の目に映るのは烈核解放【ニヴルヘイムの氷華】によって氷像と化した者たち。

 

「新たな時代を切り切り開く者たち、早く目を覚ませ」

「俺のーー、ガンデスブラッドのーー、そして、夕星のーー!」

 

 

「ま――さ――」

「――じ―――ゃ」

 

「ああ、そうだ。そして、俺を認めさせろ」

 

 ニヴルヘイムに囚われたからといって脱出方法が皆無であるわけではいないり。いくつかの手段がある。第一の手段は許可を得ること。主から自由の許可を得られたものはこの世界にとらわれることはない。

 2つ目は効力、魔力切れを狙うこと。烈核解放の際に代償として使用するは魔力。よって魔力が切れたら地獄は消える。当然の摂理だろう。

 3つ目は、地獄に打ち克つ、もしくは対抗することができる烈核解放も取っていること。烈核解放には烈核解放ということだ。

 そして、最後の手段、それは膨大な魔力と意志力に用いることによって世界に風穴を開けること。所謂、力技、脳筋プレイなど言われるやつだ。

 

 

 総てが止まった世界で真っ先に反応したの二人。テラコマリ・ガンデスブラッドとプロへリヤ・ズタズタスキー。

 まず最初に呪縛を解き放ったのは蒼玉種のプロヘリヤだった。彼女が一番始めに目覚めたのは、複数の手段に合致したからだ。あることから正義に則った行動をしている彼女の強い意志の力、彼女の姉が残した烈核解放の効力。これは彼女自身も預かり知れぬことだがーーーーーーーーーー。それらの要因が重なり彼女は覚醒した。

 

「ま……さか、世界の時間を止めるとはな………油断はできんぞテラコマリ」

 

 蒼玉種の少女は目覚め僅かな時間で全てを理解していた。時を停められ、自分たちは敵の烈核解放に飲み込まれ、長い間隙を晒し続けていたことを。あまりにも規格外が過ぎる烈核解放に慄く。

 

「わかってる」

 

 テラコマリ・ガンデスブラッドも覚醒する。意志力によって死の世界の理を破壊したのだ。

 その破壊した魔力の波が広がり強力な意志を持つもの、力のあるものは動き出す。

 しかし、それでも多くのものが、軍人、民たちは凍ったまま動くことができない。

 

「コマリ様…私たちはまさか」

 

言葉を続けずともこの場に集う者は皆理解していた。

ヴィルヘイズもサクナもリンズもカルラもこはるもリオーナも皆敵の強大さを。

 

 

「怖気づいたのか?この程度の圧力に屈するようなら夕星はお前達を笑うぞ。そして当然この俺もな」

 

 明らかに下に見た発言。しかし、青年に油断というものは微塵も感じられない。

 

「どうした?俺に魅せてくれ。自分たちの力を。新しい英雄の力を。そして――――――その力がヤツに届きすらしないものなら………」

 

 青年は、奇妙な間を取り考え込むような表情をするが、次の瞬間には憤怒を顔に出した。

 

「――ああ、俺が6つの世界総てを地獄に変えてでも天津夕星、キサマを倒す!」

 

 その宣言を合図に背で回転していた氷柱のような翼に光が集まり、膨大の魔力が溢れ、標準を定める。

 

「冗談じゃないわよ!」

 

 違う相手を見ているが六戦姫とその仲間を舐めているということは感じられず、ネリア・カリンガムは悪態をつけずにはいられない。

 狙いはひどく正確だった。アイラン・リンズが鉄扇で、リオーナ・フラットは爪牙で、サクナ・メモワールは杖で各々が自身の武器で光撃をそらし、防ぐ。

 しかし、あまりにも正確で高密度な攻撃に彼女たちは距離を取る。

 

 

「 時は無情に流れる永久不変の理 」

「 人々の願いに応えず駆け抜けていく 」

「 だが、世界よ。どうか聞き届けてくれ 」

「 皆の心奥にある祈りは停滞 」

「 かけがえのないもの大切にしたいと 」

「 広大な世界で言わせてくれ、世界は停まるべきであると 」

 

 

「また長詠唱の魔法行使!!」

 六戦姫が詠唱の妨害を試みるもそれは意味をなさない。

 

 

「 この輝ける過去よ、記憶よ、想いよ、時よ、美しいもの総て 」

「 歩みを進めることなく永遠に、そう永遠に 」

 

「 不可数転の果てまで凍れ 」

 

「 煌級時空間魔法・最奥・【永久凍土―涅槃寂静―】・不可説転 」

 

 詠唱が終わると再び、総てが凍った。例外は、青年も同じく空中に佇む烈核解放を発動中のテラコマリ・ガンデスブラッドのみ。

 

「ゆるさない。たおす」

 

「そうか、なら来いよ!お前の土俵に合わせて戦ってやる」

「俺はこのまま消えて無くなるわけにはいかない。そのために生き恥晒しながら生きているんだよ!総てが凍ったこのニヴルヘイムでな」

 

 そして青年は小さく口を動かす。

 ―――。―――。―――。それは名前、だったのかもしれない。

 

 

 「おまえは、まちがっている」

 吸血鬼がいつかと同じような言葉を告げる。しかし、それを受けた青年は反論、絶叫などせずその言葉を受け入れた。

 

 

「なら、証明して魅せろ!テラコマリ・ガンデスブラッド」

 

 そこで初めて青年は相手の名前を呼んだ。

 

「俺の名前はノーリス。600年、旧時代の白極帝国において生まれた忌み子であり、夕星と闘ったその残骸だ!」

 

 時を停めようと無くしたものは戻らない、と嘆きながらも生き、戦ってきた彼にとって何も残さず消えることは論外であった。亡くしたもの、そして、今生きる新たな英雄たちに敬意を払いながら、魔力を練り上げる。

 

「このまま消えてなるものか!許さない、キサマの世界などな!」

 

 ここに在りし日の最強が再誕した。今の彼は時の神。

 

「時よ。停まれ、凍れ―――(いいや、違うな。歩みだせ!)」

 

「来るがいい!人類滅亡をほざく邪悪!天津夕星!この俺がキサマの世界に不可称に癒えない亀裂を刻んでやる!」

 

「絶対にキサマの世界など認めない!」

 

 次の瞬間、第一世界に魔力の衝撃波が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ノーリスくん。死んで』

 

 

 

 

 

 

 

 






イメージは前作主人公(ロシア語で零)みたいな感じで、かつての最強vs新時代の最強(コマリン)
 このあとテラコマリ・ガンデスブラッド閣下を認めて……って感じですね。烈核解放の修行をつけてる感じで、夕星からの攻撃から守って、色々託して消える感じです

 彼はかつての選択次第で逆さ月√と天文台√とかに至る感じ。(ぱっと思いついたので設定練ってないです)!
書きたいとこだけ書いたので感じです許してください

 数の大きさ、小ささを表す言葉を使ったりして14才病をひねり出して詠唱考えましたが、こういう台詞、詠唱いいよねってやつがあったらぜひ教えてください!詠唱ドイツ語とかにしたら良かった?いやするならロシア語かな?うーん迷う!

胸に響く熱いソウルを!


皆好きだよね!刹那とか那由他とか!



14才病をひねり出して詠唱考えましたが、こういう台詞、詠唱いいよねってやつがあったらぜひ教えてください!胸に響く熱いソウルを!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。