作者は60連引いてホシノちゃんとムツキちゃんはお迎え出来ました。
装飾品は他は全然出なかったのにビナーだけ三つも出ました……何故に?
黒服は、契約の通りにユメを安全な場所に移動させた後、リンとビナーの戦闘を観測していた
(──柏手を打つことで一定以上の神秘の籠められたものの位置を入れ替える、対象は一度の柏手につき一対一。今まではリンさんと何かを入れ替えるところしか見たことはありませんでしたが、自身が対象に含まれておらずとも能力を使えるのですか。……さらに入れ替える際に向きもある程度調整が可能、と)
(──投げる石に自身の神秘を込めてそれと入れ替える。これは何度か見たことがありますね。……入れ替えるのに必要な量の神秘を込めるのにはさほど時間がかからない、というより少しでも神秘が含まれていれば良いのですか)
(──相当量の神秘が一点に集中されている。……クックック、通常では神秘の総量によってある程度出力量も決まってくるのですが、リンさんは他の生徒よりも神秘の操作性が高く、最大出力量も多い。──それこそ、瞬間的な出力量のみで言えばキヴォトスの最上位勢と並ぶほどに)
他の生徒でも、感情の高ぶりや精神状態によって普段以上の出力を出す現象は、時折観測されている。しかし、赤飛リンの様に、意図的に神秘の出力量を調整できるものは現在までに観測されていない。──この特異性こそが、黒服がリンに目を付け、契約を持ち掛けた理由である。
(──あれだけの神秘が込められた一撃であれば、確かにビナーの装甲を貫くことができるでしょう。……残念ですね、もう少し変わったものが見れるとよかったのですが。……まぁいいでしょう、今現在のビナーの外殻という、最新の状態の研究材料が手に入るのですから、良しとしましょう───ッ!?)
『もう少し変わったものが見たかった』、そんな黒服の願いを叶えるかのように、未知の現象が起こる。
──リンの一撃がビナーに直撃する瞬間、白い閃光が稲妻のように迸る光景が、目に映った
(────は?今の現象はいったい……?白い、稲妻?……リンさんの一撃に合わせるように発生した。籠められた神秘の量によるもの?いやしかし、それならキヴォトスの最上位勢、それこそ彼の後輩である暁のホルスであれば可能なはず。しかしあのような現象はこれまでに一度も観測したことはない。それに気になるのは、あのビナーに刻まれた破砕痕。籠められていた神秘の量から考えられる威力と、実際に齎された威力が違う、あまりにも違いすぎる。多少大きいどころではない、それこそ倍以上もの違いがある。──ッ!これは……、神秘の操作性、及び出力量が上昇している!?更には総量すらもごく微量ではあるが上昇している!……なんですかこの現象は、なんなのですかこれはッ!?リンさんにしかできないのか?それとも他の生徒でも再現可能なのか!?一体どのようにして今の現象が引き起こされるのか、意図的に出せるのか?それとも偶然?仮に意図的に出せるとしたらいつから、何故これまで私は観測できなかった?何故、何故、何故何故何故何故何故──ッ)
思考が止まらない、止められない。未知の現象に対し、己の研究者としての意欲が果てしなく刺激されていく。
「ククッ、ハハハハハハハッ!素晴らしい、実に素晴らしいですよリンさんッ!!まさかこのような未知の現象を観測できるとはッ!!あぁ、貴方と契約を結ぶのが待ち遠しいッ!!」
──流石はキヴォトス唯一の男子生徒、いや、キヴォトスの『特異点』といったところでしょうか!……あぁ、今はただ、貴方に感謝をッ!!
「──このような素敵な現象をお見せいただけたのです。リンさん、契約に関しては貴方が望む内容に対し、できる限りの譲歩をいたしましょう。……ビナーの外殻も手に入れたようですし、そろそろ戻ってくる頃でしょうか。……無事にお戻りになられることを願っています」
ひとしきり興奮した後……否、未だ興奮は冷めぬまま、しかし表面上だけは取り繕い、そう告げる黒服の姿がそこにはあった
………………
一方そのころ、当事者たるリンの方はというと
「………え?なにいまの?」
──自身の起こした現象に対して、困惑していた
確かにビナーの外殻を砕く気で神秘を籠めた、何ならぶっ壊してやろうとありったけの殺意も籠めていた。しかし戦闘時においては比較的冷静に物事を判断できるリンは、自身の攻撃がどのくらいの影響を及ぼすかある程度の予測をしていた。──にも関わらず、齎された影響は想定の倍以上もの差があったのだから、困惑するのも無理はないというもの……それこそ、抱いていた怒りを一時的にだが忘れてしまうほどに。
(──っと、んな事考えてる場合じゃないな。とりあえず安全に着地しないと……)
現在リンは、ビナーから放り出され落下している最中だった。……想定していたよりもビナーの外殻が破壊されてしまったため、足場がなくなってしまったのだ。
冷静さを取り戻したリンは、自身の能力を使用──同じように落下している破壊された外殻との入れ替りを繰り返すことで、安全に着地した。
──そして気付く、自身の神秘の操作性が向上している事に。
今までも他の生徒たちと比べると精密な操作を可能としていた、それが自身の強みであるとも理解していた。しかし今は、これまでとは比べ物にならないほど操作性が向上している。その操作性はまるで清流の様に、スムーズに、流れるように自然な操作が可能となっていた。
──今なら何でも出来る、と思えるような全能感を抱いてしまう程に
昂る感情のままにビナーに駆け出しそうになるが、思い留まる。
(──当初の目的を忘れるな。……今はビナーの情報を持ち帰ることが最優先。既に奴の外殻も手に入れた、思っていたよりもデカいしミレニアムにも少しは回せる。後は離脱すれば──ッ)
──自身の視界が光に照らされる
一体何が、と上を──ビナーの方を向けば、アツィルトの光がこちらに向けて放たれる瞬間が目に映った。
………………
──まただ
また、反応が無くなった。消滅では無い、当たる直前に、反応が掻き消えた。
何処へ消えた?次は何をしてくる?次は、次こそは奴を滅する、己が使命の妨げとなる害虫め、次反応を現した時こそ、お前を必ずや殺してみせる
そうしてビナーは、迎え撃つために探知を始める
00:00:10
00:02:47
00:05:00
何も、起こらない。新たな反応もない
漸くビナーは気付く、リンがもうこの場に居ないことを
──その事実を理解した瞬間
≪───────────ッッ!!!≫
──ビナーは激怒した。散々己をコケにしておいて、傷付けておいて去っていったことに。己が奴を滅する前に、逃げられたことに。──何よりも、己が命を脅かしうる存在が居なくなったことに対して、安堵の感情を抱いてしまったことに。
AIの身で有りながら抱いた怒りの感情のままに、辺り一体を爆撃しようとする──が、やめた。
あくまでも己が使命は神となること、既に証明こそ完了しているものの、己が機体は未だ不完全。一刻も早く使命を完遂するためには、このような事にエネルギーを消費するべきでは無い。……それに、外敵から受けた損傷が大きすぎる。今は一刻も早く傷を修復せねばならない。
奴の神秘は記録した、次こそは必ず──
課せられた使命とは別に、自身の意志によって行うべきタスクを追加したビナーは、砂漠の奥深くへと潜っていく──そして、己が損傷を修復する事に集中するため、スリープモードに入った。
──ビナーが再び起動するまで、約二年
ビナーとの戦闘はこれでいったん終わりです。
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いやぁ、まさか小説初書き初投稿でまだ二週間しか経ってないのにここまで来れるとは…!
これも読んでくださるみなさんのおかげですね、ありがとうございます!
感想や評価とかもお待ちしてます。前にもなんか書いた気もしますが、読んだ人の感想読むのが好きなので。
当キヴォトスの先生は ※あくまでも参考程度です。必ずしも結果通りになるとは限りません。また、オネエ、姉御の場合はイオリの足は舐めません
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男
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女
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オネエ
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姉御