・実は、仮面にはいくつか種類がある。単に色が違うだけだったり、動物だったり、某ジ◯リ作品に出てくる同名キャラだったり……過去には狐面も付けていたが、狐坂ワカモと間違えられて誤認逮捕されそうになったこともあって、以降は付けていない。
……割と気に入っていたため残念がっている。
シリーズ化するかはわかりません。書くときは他のキャラでも書きます。
──先生がカオナシに依頼を出してから数日後
「もうむりぃ……」
先生は、書類の山に囲まれながら机に伏せ、項垂れていた。
『……そんなことを言っている暇があったら早く書類を片付けてくれ、先生』
「………だってぇ」
『"だってぇ"じゃない、二十◯歳になる大人が何を言っt「女性に向かって年齢の話は禁句だよ!!」……そうこうしている間にも書類は溜まっていくぞ』
先生に催促をするが、かく言うカオナシも机の上に積み重なる書類の量に辟易としていた。
(はぁ……依頼を受けるときに書類が多いとは聞いていたが、まさかここまでとは……)
(……連邦生徒会長が失踪したこともあって最初の内は書類が多くなってしまうのは仕方がない、いずれは落ち着いてきて書類の量も減る──)
そこまで考えて……カオナシはため息をつく
(──そう思いたいが、先生が実績を積んでキヴォトスでの認知度が上昇すれば、その分依頼も舞い込んでくるだろう。……現に、今も依頼がいくつか既に届いてるし……そしたらもっと書類が増えるんだろうなぁ)
"依頼受けるべきじゃなかったかなぁ……"と、カオナシは依頼受領後数日目にして、早くも若干の後悔を抱きかけていた。
しかし、そんな感情を抱きながらも書類を片付ける手は止まらない。ミレニアムでの活動が主であるカオナシは、そこに在籍する生徒──主にユウカや同盟者であるリオから、書類の効率的な片付け方を学んでいたため、別のことを考えながらでも簡単な書類であれば並列して処理できるくらいには書類仕事に慣れていた。
………慣れているからと言って、書類仕事は好んで行いたくはないのだが。*1
淡々と書類を片付けていくカオナシのことを恨めしそうに見つめながら、先生も起き上がって書類に判を押し始める──が、すぐにまた手を止めてしまう。そして
「うぅ……アロナちゃぁん……」
──手に持ったシッテムの箱に向けてそう言葉を発した。
(……またか)
"アロナ"──先生曰くシッテムの箱に存在するメインOSであり、意思疎通可能なAIとのことだが、生憎とカオナシには認識することができない。故に、最初は書類の多さに疲労が溜まり、先生の気がふれたのかと思ってしまったこともあった。
休ませてあげたい気持ちもあるが、せめてキリのいいところまで終わらせてもらおうと声をかけようとしたところで──
「──手紙?どんなの?」
と、先生が口を開く。その後、いくつか相槌を打ったと思ったら徐に机の上を漁り──一つの手紙を手に取った。
「これであってる?………そう、ありがとうアロナちゃん」
その後、手紙を読み進めていく先生。読み進める度に表情が険しくなっていき──一通り読み終わったのか、手紙を机の上に置いた後に勢いよく椅子から立ち上がる。そして
「カオナシ!私今からアビドスに行ってくるね!」
そう言って、シャーレの部室を飛び出して行ってしまった。その様を呆然としながら眺めるカオナシ。しばらくして
『……えっ?アビドス?』
一人きりになった室内に、カオナシの一言がむなしく響いた。
………………
(──今先生アビドスって言ってたか?……気のせい、だよな?)
現実を受け入れたくないのか、カオナシはそんなことを考えながらも先ほどまで先生が呼んでいた手紙を手に取る。手紙にはこう書いてあった。
──連邦生徒会の先生へ
こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。
今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、こうしてお手紙を書きました。
単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。それも、地域の暴力組織によってです。
こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが……どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。
定期的に匿名で物資が送られてくることもあり、今はどうにか食い止めています。しかし、最近は暴力組織の襲撃頻度が活発になってきていることもあって、そろそろ弾薬などの補給がそこを突いてしまいます……。
このままでは、暴力組織に学校を占拠されてしまいそうな状況です。
それで、今回先生にお願いできればと思いました。
──先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?
『oh……』
(マジでアビドスって書いてあるじゃん──え、先生高校への道知ってるのか?……遭難とかしないよな?*2)
そんな不安を抱きながらも、意識を切り替える。
(それにしても、このタイミングで手紙が来るとは……)
カオナシは──リンは、アビドスの現状を
自身が去ってからも、アビドスに関わる情報は集めており、自身が去ってからしばらくして"カタカタヘルメット団"なる組織にアビドス高等学校が狙われ始めたという情報も得ていた。
初めてそのことを知ったときは、怒りの余りヘルメット団のアジトを強襲しようとも考えたこともあった。しかし、そうすると自身の存在がユメやホシノにバレてしまうかもしれないと考えたリンは、物資を送るという方法を取り、陰ながら支援を行うことにしたのだ。
……却ってバレそうとか言ってはいけない、なんだかんだ言って、当時のリンは冷静ではなかった。
物資の支援はその後も定期的に行っており、今回も何とか足りる分の物資を送ったつもりではあったのだが……手紙に書いてある通り、襲撃が激化して足りなくなってしまったのだろう。
(まだ先生について見極めきれてないってのに──チッ……忌々しい、いっそ今からでもぶっ潰して──)
(──いや、ダメだな。たとえヘルメット団を潰したとしても、
便利屋『カオナシ』として活動してきたリンは、他のヘルメット団と戦闘を行ったこともある。故に気付いたのだ──アビドスを襲うヘルメット団の装備が、他と比べて異様に整っていることに。
そのこともあって、ヘルメット団のバックには何者かが存在していることまでは突き止めていた。
……ヘルメット団とのやり取りが巧妙に隠されていたため、その正体にまではたどり着けていないのだが、他にも色々とやることがある中でそこまで調べられたのなら上出来だろう。
どうしたものか……と考えていると、手紙の裏にまだ何かが書かれていることに気付く。
XX月XX日に、当校のOGの方が連邦生徒会に赴かせていただきます。
もし力を貸していただけるということであれば、アビドスへの道のりは迷いやすいため、OGの方から当校へ案内をさせていただこうと思います。
ヒュッ…と、息が詰まる
(──え、待て待て待て………この日付って今日では?)
(──それに、"当校のOG"…?それってまさか──ッ)
そこまで考えて──コンコンコン──と、扉がノックされる。その後シャーレの部室に、連邦生徒会の首席行政官である『七神リン』が入室してきた。
「失礼します。……?カオナシさん、先生はどちらに?」
『……先生はアビドスに向かった』
「あら…すれ違いになってしまいましたか」
"先生の居場所を確認する"、"アビドスに向かったという言葉に対し、すれ違いになったと言う"──この二点から、アビドス高等学校のOGがもう訪れたのだと察する。
「──仕方ありませんね……カオナシさん、代わりにご対応をお願いします」
『………は?いやちょっと待っ──』
しかし、カオナシの静止も待たず、アビドスから訪れたものに入室を促してしまった。
姿を現し始めるその人物に、心臓がバクバクと音を立てながら鼓動を打つ。
──心の準備なんてできていない、そもそもこんなところで会うことなんて予想だにしていなかった。
「初めまして、アビドス高等学校から来ました──」
水色の髪、ぴょんと飛び出た大きなアホ毛、太陽のような形を描いたヘイロー……昔と変わらない、優しい顔立ち。それでいて、ほんの少しだけ大人びた表情。
「──梔子ユメです!よろしくお願いします!」
──一年以上の時を経て、カオナシは──赤飛リンは、幼馴染であるユメと再会した。
というわけで、ここでユメ先輩登場です!
仮面で顔を隠しているとはいえ、いつまで隠し通せるんでしょうかねぇ……フフフ
先日5/18に、日間ランキング18位に到達しました!いつも読んでくださりありがとうございます!
当キヴォトスの先生は ※あくまでも参考程度です。必ずしも結果通りになるとは限りません。また、オネエ、姉御の場合はイオリの足は舐めません
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男
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女
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オネエ
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姉御