アビドス組豆知識
・空き時間に、時折ホシノやユメから格闘術の指導を受けているため、原作よりも近接戦闘能力がほんの少し上昇している。……二人に技術を教えたのは──
──ヘルメット団との戦闘を終えたあと、アビドスの生徒と先生、カオナシは、アビドス対策委員会の部室へと向かっていた。*1
その道中──
「えっと、カオナシさん?部室はそっちでは無いですよ?」
アビドス対策委員会に所属する一年生──奥空アヤネにそう言われ、立ち止まる。
気付けば自身だけが別の方向へ──アビドス生徒会室があった方へと歩みを進めていた。
『……すまん、ボーッとしてた』
カオナシはそう一言謝り、対策委員会の部室へと向かうメンバーと合流する。
(……いかんな、いくら色んなことが立て続けに起きたせいで混乱しているとはいえ、こんな行動ばかりしてたら"怪しんでくれ"と言ってるようなもんだ───もっと気を引き締めないと)
「ダメだよ~、ボーッとしてちゃあ……おじさんと違ってまだ若いんだからさ~」
"まだボケちゃうには早いよ~"、なんて話しかけてくるホシノ。
かつての後輩のあまりの変わりように、"その話し方はなんなのか"とつい口を開きそうになるが、グッとこらえる。
『……言っておくが、俺の方が年上だからな』
「あれぇ?そーだったんだ?……ならカオナシさんって呼んだ方がいいかな?」
『そうだぞ。……だからあんたがおじさんだと、俺やあんたの先輩、先生はおじいちゃんになっちまうな。……あと、呼び方は別に呼び捨てでも構わんぞ』
「なら遠慮なくー……先生やカオナシはまだいいけど、ユメ先輩がおじいちゃんっていうのはやだな~」
『おい、俺も良くないが?』
こんな会話をしながらも、ホシノからの警戒したような視線が途切れることは無い。……並の人間なら今のホシノののんびりとした雰囲気に誤魔化されて気づかないかもしれないが、便利屋として多くの人物と関わってきた自分にとっては、見抜くのは容易い。
(──それに)
──かつての後輩から向けられる視線に気付かないほど、自身は鈍くない。……一年越しに向けられる視線が警戒一色というのも悲しいが、それも全て自身の行いに起因するものである為、甘んじて受け入れる。
(──校舎に足を踏み入れるのは随分と久しぶりだな……それも仕方の無いことだけど……ユメやホシノとこうして話すのも、約一年半ぶりか……あぁ──)
──懐かしいなぁ
「……急に笑ってどうしたの?頭でもおかしくなった?」
『…………さっきからちょいちょい失礼じゃないか?』
そんなことを話しながらも、部室へと歩みを進める。
それから少しして、皆の歩みが止まる。教室の室名に貼り付けられた『アビドス対策委員会』と書かれた貼り紙を見て、ここが部室なのだと悟るが……
(……ん?ここって──)
「どうかしましたか?カオナシさん」
『……いや、なんでもない』
そう誤魔化し、部室に足を踏み入れた。
………………
「──それでは、カオナシさんもいらっしゃることですし、改めてご挨拶させていただこうかと思います」
そういって、アヤネは先生とカオナシの方を向く。それに合わせて、他のアビドスの生徒たちとOGであるユメも姿勢を正す。
「──私たちは、アビドス対策委員会です」
「私は、委員会で書記とオペレーターを担当している、一年のアヤネ」
その言葉と共に、アヤネはペコリとお辞儀をする。見た目通り、真面目そうな娘だというのがカオナシが抱いた印象であった。
「こちらは同じく一年のセリカ」
「…どうも」
こちらも同じく真面目そうではあるが、アヤネよりも少しツンケンとした厳しめの印象を抱く。……こちらを警戒するような視線を感じるのも、その理由の一つであろうか。
「二年のノノミ先輩とシロコ先輩」
「よろしくお願いします~、カオナシさん、先生♪」
「さっき先生と道端で最初にあったのが、私───あ、別にマウントを取ってるわけじゃない」
ノノミは、見た目や話し方通りのおっとりとした感じ──しかし、先ほど
(ノノミって娘は確かネフティスグループの令嬢だった気がするが……いや、こうして直接会うのは初めてとはいえ、彼女がこの学校を愛する気持ちは本物だってわかるし、気にする必要はないか)
シロコには、他のメンバーよりも少し寡黙でミステリアスな印象を抱いて
──かなりノリのいい、面白い娘であると
「そして、こちらは委員長の──三年のホシノ先輩です」
「いやぁ~よろしく、カオナシ、先生~」
(───ホシノ……)
ホシノは、見た目や言動が昔と大きく変わっていた。髪は腰まで伸び、話し方・挙動はゆったりのんびりと、さらには自身の事を"おじさん"と呼称するようになっていた。
──そして左頬には、その愛らしい顔には似合わぬ裂傷が──かつての戦いの際にリンがつけてしまった傷跡が、今もなお残ってしまっていた。
『───ッ』
投射された仮面の下で唇を噛む───アビドスの未来のためには仕方なかった……そんな風に割り切れたら、どれだけ楽だったか。
リンは、その様を目に焼き付ける──けして、自身の罪を忘れてしまわぬように。
(ごめんな、ホシノ……)
「最後に、当校のOGのユメ先輩です」
「カオナシさんとはシャーレで話したけど、先生とはこうして顔を合わせるのは初めてだね、よろしく~!」
ユメは、昔と変わらない──優しく周りを照らしてくれるような天真爛漫さを見せていた。
──カオナシは、昔に思いを馳せる。
かつて自分がいた頃は、自分を含めたった三人しかいなかった。それについて別に悲しいと思ったことはないし、間違いなく楽しい日々だったと自信を持って言えるが……今は後輩が四人も増えている、OGとしてユメもいる。
他校と比べたら決して多いとは言えない──それでも昔よりも賑やかになったアビドスを見て、嬉しさと………そこに自身がいないことに、僅かばかりの寂しさを感じていた。
………………
「先ほどご覧になっていただいた通り、我が校は現在危機にさらされています……。そのため、『シャーレ』に支援を要請し、先生がいらしてくれたことでその危機を乗り越えることができました」
「……先生がいなかったら、さっきの人たちに学校を乗っ取られてしまったかもしれませんし、感謝してもしきれません」
そう言ってアヤネは、再び先生に向けて頭を下げる。先生はすぐさまアヤネに顔を上げるようにお願いし、アヤネが顔を上げたことを確認すると、抱いた疑問を口にする──"対策委員会とは何か"と。
「そうですよね、ご説明いたします。…対策委員会とは、このアビドスをよみがえらせるために有志が集まった部活です」
「うんうん!全校生徒で構成される、校内唯一の部活なのです!……全校生徒といっても、私たち五人だけなんですけどね」
アヤネの言葉に続いて言葉を発したノノミは、"あはは……"と苦笑しながらそう告げる。
「他の生徒は転校したり、学校を退学したりして町を出て行った」
「学校がこのありさまだから、学園都市の住民もほとんどいなくなって、さっきのカタカタヘルメット団みたいな三流のチンピラに学校が襲われてる」
「あんな奴らに負けるつもりはないけど……現状だと、私たちだけじゃいつまで学校を守り切れるかわからない。在校生としては恥ずかしい限りだけど……」
「はい、定期的に匿名で物資を送ってくださる方がいるのですが、最近はヘルメット団の襲撃頻度も上昇しており……、もし『シャーレ』からの支援がなかったら、今度こそ万事休すっていうところでした」
「そうだね~。補給品も底をついてたし、物資が送られてくるのもいつもの感じだとまだ先……まぁそもそも次も送られてくるとは限らないんだけど」
「いやぁ~、流石に今回はもう素手でやるしかないかなって覚悟したよ~。なかなかいいタイミングに現れてくれたね、先生」
"後カオナシもね~"とホシノは告げる。
『……俺は別に何もしてなかったけどな』
「まぁまぁ、ここは素直にお礼を受け取っておきなよ~」
………………
"それにしても……"と、ユメが口を開き
「ヘルメット団って本当に懲りないよねぇ、毎回襲撃しては返り討ちにあってるのに……あ、そうだ!」
──と、何かを思いついたように手を叩く。
「ん〜?ユメ先輩もなにか思いついたのー?」
「"も"ってことは、ホシノちゃんも?」
「実はちょっと計画を練ってみたんですよ〜……どうせなら一緒に発表しますー?」
ホシノが計画を練ったと聞き、セリカやアヤネが驚愕の声を上げる。それに対し、少し拗ねた様子を見せるがすぐに気を取り直す。そして──
「それじゃあホシノちゃん、せーので言おっか!」
「いいですよ〜」
「「せーの!」」
「「奴らの前哨基地を襲撃しちゃおー! / ヘルメット団の基地を襲っちゃおー!」」
──そう宣言した。
現段階でのユメ先輩に対しての口調が過去おじ風にすべきか、今おじ風にすべきか決めあぐねています。次話までにはどちらで進めるか確定しときます。
当キヴォトスの先生は ※あくまでも参考程度です。必ずしも結果通りになるとは限りません。また、オネエ、姉御の場合はイオリの足は舐めません
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男
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女
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オネエ
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姉御