──ヘルメット団の前哨基地に向かう道中、彼女達はユメの運転する車の中で、どのようにして襲撃を行うかという作戦を練っていた。
「──って言っても、残り15kmくらいの所まで来たら気づかれちゃうだろうし、正面切って戦うしかないと思うけどねぇー」
「ん、そこについては仕方ない。……大事なのは、気付かれた上でいかに早く相手に準備する間を与えずに戦闘を開始出来るか」
シロコのその言葉に対し、"じゃあ思いっきりアクセルベタ踏みして突っ込む?"と提案する先生であったが、自分たちと違って丈夫では無い先生に万が一があったらいけないということで、満場一致で否決された。*1
その時ふとカオナシが思い出したように手を叩いた後、"速度をあげることは出来ないが、奇襲なら出来るぞ"と告げる。
『ミレニアムのエンジニア部からもらったこの"消えるンですII"があれば、レーダーに映らなくなる。……まぁ姿形を透明化できる訳じゃないから、目視されたら普通に気付かれるがな』
「ん、それならかなり序盤の選択肢が増えそう」
「それでは、どのように奇襲を行うかを考えましょうか」
奇襲が可能と結論が出たあと、アヤネが代表して先生に何かいい作戦はないかと訊ねる。
先生は顎に手を添えるような姿勢を取り、少し考えたあと作戦を告げる。
「……先ずは接敵する直前に、シロコちゃんとアヤネちゃんのドローンで爆撃して少しでも相手との戦力差を減らそっか。急に爆撃されたら相手も混乱して統率が乱れると思うし、そうなればさらに攻め立てやすくなるからね」
『ふむ……ドローンが必要ということなら、俺も幾つか用意出来るぞ』
「…あれ?でもカオナシさんはドローン持ってきてなかったよね?」
カオナシの言葉にそう返すユメ。シロコやアヤネなど、ドローンをよく活用する彼女たちは襲撃を行うにあたって車に積んでいたのだが、カオナシはそのような素振りは見せていなかった。
ユメからの疑問に対して答えるように、カオナシは懐に手を入れ──直径2cm程の小さなドローンを取り出した。
「……何よそれ、おもちゃ?流石に小さすぎない?……まぁ、偵察用として使うって言うならかなり便利かもしれないけど」
シロコやアヤネが使うようなドローンと比べ、あまりにも小さいそれを目にしたセリカはついそう呟いてしまう。
そんなセリカの疑問に答えるように、カオナシは説明する。
『まぁ、そう思ってしまうのも仕方ないとは思うが……こう見えてかなりの高性能でな、こんな見た目でも5kgくらいまでなら持ち運べるくらいの馬力はある』
『こいつに手榴弾とか、もしくは周辺の瓦礫とかを持たせて、上空から投下させれば十分に役立つだろ』
「わぁ!こんなに小さいのに、とっても力持ちなんですね☆」
「ん、持ち運びにも便利だし、色んなことに使えそう」
カオナシの説明を聞いて、ノノミは純粋に賞賛の声を、シロコは賞賛の声を上げつつも、何かを企んでるような様子を見せていた。
「……確かに凄いけど、なんでそんなもの持ってるのよ。……さっきのステルス機器といい、一体何者なの?」
「確かに、そんな凄いものであれば決して安くは無いはずです。カオナシさん、貴方はいったい……?」
セリカやアヤネなどのしっかり者な一年組は、そのようなものを所持しているカオナシの正体に疑問を覚え、訊ねる。その質問に対してカオナシは──
『何、俺はただのしがない便利屋だよ』
『──ただまぁ、ミレニアム自治区を主な活動拠点にしている都合上、自治区を統治するミレニアムサイエンススクールの生徒ともそれなりに接点があるからな』
『さっきもちょろっと話したが、そこのエンジニア部の依頼を受ける代わりに、色々と作って貰ったりもしてるってだけだ』
──そう答えた。
「すごいねー、他にもあるの?」
『まぁ、色々あるにはあるが……今回の作戦には今のところ使う予定は無いだろうからな』
"また時間のある時にでも見せてやるよ"──そう言ってカオナシは、話を締めくくった。
………………
その後も作戦を練っている最中、おもむろにカオナシが"今回はスナイパーに徹するぞ"と先生に向けて告げる。
「……いいの?てっきり前みたいに前衛に出て戦いたいって言うと思ってたんだけど」
『構わん……というよりそうすべきだろう。前衛組が4人なのに対して後衛組は二人しかいないからな。その二人も、ミニガンでの広域殲滅とドローンによる支援が主だし、要所要所で味方の支援や相手の行動を即座に阻害出来るスナイパーは必要だろ?』
カオナシの言葉に、"そうだね"と先生は同意する。事実、カオナシが前衛として戦うよりも、後衛としてスナイパーとしての役割を請け負ってくれる方が取れる手段も格段に増えるため、断る理由がなかった。
「よし、改めて作戦について話しておこっか。まず初めに──」
………………
作戦が決まってから少しして、先生の"そろそろ接敵するよ"──その言葉と共に、彼女たちは気を引き締める。
──今こそ、散々好き勝手してくれたヘルメット団に逆襲する時
「相手はまだまともに迎撃準備が出来てない!シロコちゃん、アヤネちゃん、カオナシ!ドローンお願い!」
『「「了解!」」』
先生の言葉に返事をすると共に、車のリアゲートを開いて発進、ヘルメット団に向けて飛ばしていく。
そしてついに──
「な、なんだアレ!?」「ドローン?……って、あれ全部爆弾とかミサイル装備してない!?」「まずい、早く撃ちおと──うわぁ!間に合わない!」
──空からの絨毯爆撃によって、開戦の狼煙が上がる。今ここに、戦いの火蓋が切って落とされた。
書いていただけた感想には全部Goodを押したいのに、一日五回までという制限のせいで押し切れない……無念
当キヴォトスの先生は ※あくまでも参考程度です。必ずしも結果通りになるとは限りません。また、オネエ、姉御の場合はイオリの足は舐めません
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