もしかしたら初投稿一週間で100人超えるのでは!?とドキドキしてます。
以下の活動報告にも書いたのですが、今後誤字脱字の修正を行うとともに、地の文を追加したり等、既に投稿済みの話についても随時アップデートを行っていこうと思ってます。といっても、大きく話の内容が変わったりということはしないので、このまま読み進めていただいても特に問題はないです。
■活動報告:「小鳥遊ホシノの先輩」に投稿済みの話について
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=311869&uid=281829
※2024/11/17本文修正
それでは本文どうぞ
ついにお宝を見つけたと思っていたのにも関わらず、蓋を開けたら紙切れが一枚だけ──
「こ、これだけ?他には!?」
「……パッと見た感じ、これだけだな」
「そんな……だ、誰かに既に取られてたってことですか?それとも、実はこの紙も地図で、本当の宝の在り処が記されているとか……」
そうは言ってみるが、仮にこれがまた地図だったとしても、次こそ本当に宝があるとは限らない。
「……地図ではないが、文字が書かれてるな。かなり長いが、これは……手紙、か?とりあえず読んでみるか」
そう言うと、リン先輩は紙に書かれたものを読み始める。
その内容は、予想通りであるような、しかしある意味では予想外なもので──
『謎を解き、目的地を指し示す地図を見つけ、仲間とともに砂漠を踏破し、よくぞここまでたどり着いた!アビドス生徒会の私たちが、君たち新入生のために考えたレクリエーションは楽しんでもらえただろうか?』
──と、書かれていた。
「え、レクリエーションってどういうこと?宝の地図じゃなかったの!?」
……なんて、吃驚しながら言うユメ先輩。
生徒会と書かれているが、もちろん私は知らないし、先輩たちの反応を見る限りドッキリやいたずらの類で用意したものでもない。……もし仮にこれがドッキリだったら、本気で怒っていたところでした。
これは一、二代前の生徒会が用意したものなのか、それとももっと前の、それこそ何世代も前の方々が用意したものなのか、とにかく、なんでこんなものを残していたんだと、ぶつけようのない怒りが湧き上がってくる。
……正直なところ予想していなかったわけではないのだ。しかし、変に期待が高まっていただけに紙だけしか入っていなかったという現状にやるせない気持ちがあふれてくる。
……やっぱり、一日で一攫千金を得るほどのお宝を入手できるなんて、そんなうまい話はないんですね。
「…とりあえず続きを読むぞ」
『なぜわざわざこんな面倒なことをさせたんだ、と思ったかもしれない。正直それに関してはすまないと思っているが、一応理由はあるんだ。
君たちも知っているだろうが、近年、アビドス自治区の砂漠化が急激な勢いで進行してる。我々生徒会メンバーも、どうにか解決できないかと策をめぐらせているが、うまくいっていないのが現状だ。
……愛するアビドスを守りたい。そのためには、一人一人が手を取り合い、アビドスに住まう全員が力を合わせてアビドスを蝕む砂漠化に立ち向かう必要がある。
今回のレクリエーションはそんな力を合わせて試練を乗り越える大切さを知ってほしいという思いで考えたものだ。だから、地図を手に入れるための謎解きは全員で協力しなければ解けないものを用意したし、この箱を開けるための鍵も全員バラバラのものを渡すことで、協力してここまでたどりついたものにしか開けることができないようにしたんだ。
今回のレクリエーションで、力を合わせることの大切さ、仲間と試練を乗り越えたときの喜びを少しでも知ってくれたのなら、私たちは嬉しく思う』
──私たち、謎解きはしてないし、鍵も銃でぶっ壊しちゃったんですが……まぁ、読んでる感じかなり昔のもの見たいですし、仕方ないですよね。
それにしても、力を合わせることの大切さ、ですか……
『ここまで読んでくれてありがとう
実はこの箱は二重底になっていてな、その中にゴールした証明としてちょっとしたものを入れておいた。それを私たちに見せてくれれば、後日行う歓迎会にて少し豪華なデザートを振舞わせてもらおうと思う。
最後に、ここまでたどり着くことができた君たちが、力を合わせてアビドスの未来を明るく照らしてくれることを、心より願っているよ
──P.S.この箱は見栄を張ってちょっと高いものを使ってしまったから、最後のグループは学校に持って帰ってきてほしい。いやほんと、切実に、でないと私が副会長に怒られてしまうから』
──アビドスの未来を明るく照らす、そんなことが私たちにできるんでしょうか?大勢の生徒がいた頃ですら、砂漠化の進行を止めることができなかったのに、たった三人しかいない私たちで……
宝物に対する期待が裏切られたことで、ネガティブな感情が湧き上がってきてしまう。
もしも私が
そんな考えが脳裏を過ぎった時──"大丈夫だ、ホシノ"と、リン先輩が私の頭を撫でてきた。
「──なんで急に撫でてっ…!ちょ、強くしないでください!髪がボサボサになっちゃうじゃないですか!」
「はっはっは!いっそもっとボサボサにして、鳥の巣みたいにしたらいいんじゃないか?そうだなぁ、シマエナガとかどうだ?ムスッとしたホシノの上にシマエナガ、ギャップがあって人気でそうじゃないか!」
そう言いながら撫でるのをやめないリン先輩
「バカなこと言ってないで早くやめてください!ユメ先輩からも何とか言ってくださいよ!」
──あぁあ!髪がどんどんっ…!何考えてるんですかこの人は!
「あはは…。リンくん、だめだよ?髪は女の子の命なんだから。……ホシノちゃんとシマエナガの組み合わせはちょっと見てみたいけどね」
◇◇◇◇◇
その後、ユメ先輩の助力もあって何とかやめさせることができた。
──シマエナガがどうのと妙なことを言っているのは気になりましたが、それはまぁおいておくとしましょう。リン先輩は後でシバきます。
崩れてしまった髪を整えつつ、そんな決意を固めていると──"なぁ、ホシノ"と、先輩が私の名前を呼ぶ。
「……なんですか、先輩」
ムスッとした表情で返事をする。……次変なことしたら殴りますよ?なんて考えていたら──
「変な考えは消えたか?」
「……ッ!」
──真剣な表情で、まるで先ほどまでの『自分が犠牲になれば』なんて考えを見透かしているかのようにそう言われ、つい息を吞んでしまった。
「その反応は図星みたいだな」
「…は、はい?いったい何を言ってるんですか?」
確かに考えはしたが、別に言葉には出していないはずなのに、なんで……
「あ、やっぱりリンくんも気づいてたんだ。だからと言って、女の子の髪をぐちゃぐちゃにするのはどうかと思うけど……。それで、ホシノちゃんはいったい何を考えてたのかな?」
まさか、ユメ先輩にも気づかれてたなんて……先輩たちが何かを話しているが、内容が頭に入ってこない。どうやったらこの場をごまかせるかと考えていると──
「……ねぇ、ホシノちゃん」
「私たちってそんなに頼りないかな?」
──そんな、ユメ先輩の悲し気な声が聞こえてきて
「っそんなことないです!私はっ!」
──"先輩たちがいるから諦めずにいられるんです!"
と、つい反射的に、そう言葉を発してしまった。
「……ごめんなさい、少し、不安に思ってしまったんです。過去の、まだたくさん人がいたアビドスでも解決することができなかったアビドスの砂漠化をたった三人でどうにかできるのかって、本当に守っていけるのかって、思ってしまって」
「ホシノちゃん……」
私とユメ先輩の間に気まずい空気が流れる。……先輩たちは、私よりも長い間諦めずに頑張ってきたのに、私はなんてことを……
罪悪感が心を締め上げ、また気持ちが沈みそうになった時──
「バッカだなぁ、ホシノはそんなことで悩んでんのか」
……そんな言葉が聞こえてきた。言われた言葉を理解した瞬間、沈みかけていた気持ちが、沸々と湧き上がる怒りによって塗り替わっていく。
「バ、バカって何ですか!私は本気で悩んでるっていうのに、人の気も知らないでっ…!」
感情のままにつかみかかろうとするが、手首をつかまれいなされる。つかまれていないもう片方の手で殴りかかろうとするが、先輩の真剣な表情が目に入り手を止める。
「あのなぁ、確かにほかの生徒はどっか行っちまった。俺やユメのほんの数人しかいなかった同級生や、先輩たちも全員な」
「でも、まだ俺たちがいて、アビドス高等学校っていう帰る場所が残ってる」
「……うん、そうだね。それにさっきホシノちゃんは、『たった三人で』っていったけど、むしろ私たち、三人だけしかいないのにアビドスを守れてるんだよ?」
「それに、来年にはまた後輩が入ってくる。再来年も、そのまた次の年もきっと。そしたらさ?今でさえ三人でアビドスを守れてるなら、人が増えれば砂漠化だってどうにかできるよ!」
「まぁ再来年には俺とユメは卒業しちまってるが、それでもアビドスを見捨てるつもりはない。OBとして力になることだってできる。もしくは連邦生徒会の職員になって、融通利かせてもらうのもありかもな」
"ほら、何も不安になることなんてないだろう?"と、先輩たちは笑う。
「……どうして、そんな風に考えられるんですか?」
……わたしも、先輩たちがいるから諦めずにいることができる。それでも不安に思う気持ちが消せないのに、どうして?
そんな私の不安交じりの疑問に対して先輩たちは、さも当然であるかのように
「「そりゃまぁ、二人がいるからな / だって、二人がいるもん!」」
──二人がいるからと言ってのけた。
たったそれだけ、理論も根拠もないのに、まるで「私たちがいれば何の問題もない」なんて風に言ってのける先輩たちを見ていると、なんだかさっきまで悩んでいたのもバカバカしく思えてきて──
「──ふふっ、なんですか、それ」
──自然と笑みがこぼれてくる。
「ようやく笑ったな」
「うん、やっぱりホシノちゃんは笑顔が似合うからね、笑ってくれてよかったよ」
あぁ、本当に、なんであんなことで悩んでたんでしょうか。先輩たちがいるなら、絶対にアビドスを復興できる。その時には今日の出来事だって笑い話にできるだろうと、そう思うことができた。
「そういえば、箱は二重底になってるって手紙には書いてあったよね?何かまだ残ってるのかな?」
「おっと、色々あって忘れてた。…なんか入ってそうだな、確認してみるか」
「……お、ここから開けれそうだな。じゃあ開けるぞ」
そうして開けた二重底の下には、アビドスの校章が書かれたバッチが三つ入っていた。
「アビドスの校章のバッチだね、それも結構昔のもの見たい。…そうだ!ちょうど三人分あるし、せっかくだし一緒に付けようよ!」
──お揃いだね♪ と笑いながらユメ先輩は言う。
「三人とも鞄がありますし、どうせなら同じ場所に付けますか?」
「ホシノちゃん、ナイスだよそれ!」
「ほら、リン先輩も付けますよ」
箱からバッチを取り出してリン先輩に手渡す。そして、三人で同じ場所にバッチをつけた。
「ホシノちゃん、リンくん、上!上見て!」
──結局今回も宝の地図は偽物だったけれど
「──流れ星」
「…きれいだな」
──それでも、夜空に瞬く満天の星空と、天を駆ける無数の流れ星を先輩たちと見ることができた。
「そうだ!折角だし、何かお願い事しようよ!」
──私だけだったら、ずっと下を見続けて、気付くことすらできなかったかもしれない。
「いいですね、流れ星なんて、次いつ見れるかわからないですし」
──でも、先輩たちと一緒なら、もうそんなことにはならないだろうと思えた。もしまた俯いてしまうようなことがあっても、先輩たちが引っ張ってくれる、私に勇気をくれる。
「二人はどんなお願い事するの?私はね~…」
──私の願いは
「うへ……秘密、です」
「なら俺も秘密にしとこうかね」
「えぇ!教えてよ~、私も教えるから~!」
──ずっと、三人で一緒に
◇◇◇◇◇
あの後は夜も遅かったため、テントを張って一夜を明かしました。掘り出した箱についてもせっかくなので、持ち帰ることにしました。
「それじゃあ帰ろっか!私たちの学校に!」
その言葉とともに、帰路に就く。
「…先輩」
「「どうした?/どうしたの?」」
「また、一緒に来ましょうね」
私の言葉に対して、先輩たちは『また来よう』と言ってくれた。先輩たちには迷惑をかけてしまったのに、当たり前のように言ってくれたその言葉が嬉しくて、また明日から頑張っていこうと、そう思った。
そんな私たちの後ろで
≪─────────────≫
巨大な
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。本当は昨日投稿するつもりだったのですが、書ききることができませんでした…
一日開けるだけでも、UA数ってかなり変わるんですねぇ……
以下、ちょっとしたおまけです。
────
帰宅後、持って帰ってきた箱を骨董品店に持っていきました。売るかどうかは別として、ちょっと高めと書かれていたのが大体いくらくらいなのか気になったので。
せいぜい1万くらいかと思っていたら、まさかの777万クレジット。発売当初はそれこそ最初予想していたように1万クレジットほどだったそうなのですが、どうやら製造数がかなり少ないらしく、マニアの間で高く取引が行われ続けた結果こんな金額まで跳ね上がったそうです。その金額を聞いて
「…あ!宝物みたいな箱、これこそほんとの"宝箱"だね!」
なんてユメ先輩が言っていましたが、聞かなかったことにしました。ユメ先輩が肩をゆすってきますが、私は何も聞いてません、聞いてないったら聞いてないんです。
当キヴォトスの先生は ※あくまでも参考程度です。必ずしも結果通りになるとは限りません。また、オネエ、姉御の場合はイオリの足は舐めません
-
男
-
女
-
オネエ
-
姉御