カード学園サヴァイヴ ~カードで全てが決まるゲーム世界の学園で狂人で軍人のゲーム廃人は天使のために最強になる~ 作:哀原正十
シャルナと編の色々な謎が解ける話。この話を下敷きにした書いた話。4章第52話シャルナとも。以下当時の前書きも含めた本編。この作品は本当に死にかけながら書いた大事な作品。そして宝物です。
最終話 玄咲とシャルナ
死ぬかもしれないので書きながら投稿。仮です。生きてたら没ネタ行きです。
※大丈夫でした。過労死寸前でした。本気で死を覚悟してかいた何らかのものが宿っていたらいいと思います。もしも、何らかの事故にあって投稿できなくなったら、この話を最終話とします。
最終話 玄咲とシャルナ
G組作戦会議は滞りなく終了。色々あった。上級生を集団で連れたカミナをバエルで撃退した。シャルナは精神に傷を負った。その夜。
ラグナロク・ネスト。
シャルナと自室で玄咲は遊んでいた。今はテーブルに向かい合ってシャルナの絵を描いている。
「ねぇねぇ。もっと描いて」
「ああ。いくらでも書くよ。見ろ、力作だ」
「あはは、さっきのと見分けがつかないよ。でも、いい絵だね」
その後は一緒にカップラーメンを食べた。
「やっぱり、美味しーなぁ。カップラーメンは、神の食べ物だなぁ」
「そうだな。今日のラーメンが、人生で一番おいしいよ」
シャルナの翼をせがまれてベッドの上で撫でる。
「ね、また、背中、撫でて」
「ああ、いいよ」
なでなで、きゅむきゅむ。
「ん!」
「シャル、気持ちいいか」
「うん。気持ちい――」
「……」
「……」
「――続けて」
「うん」
1時間、撫で続けた。
その後は、2人で部屋の隅でくるまった。決闘前日のように。
「あのさ、クララ先生と前さ、内緒話、してたでしょ」
「ああ」
「あれってさ、私が、白い目で見られてるって、話だよね」
ゲフッゲフッ。
「な、なにを!?」
「気付いてたよ」
「そ、そうなのか」
「うん。だけどね」
ニコリ。
「玄咲が一緒にいれば、何でもへっちゃらだよ。だから、気にしないで」
暗闇の中。布団で包まる。
「あのさあのさ」
「なんだ、シャル」
「こうやって、暗闇の中で密着すると、ワクワクするよね」
「……俺は、それどころじゃないよ」
「あはは、こうやってさ」
ギュ。
シャルナが玄咲と対面で足を腰に絡めつけて正面から抱き着いてくる。玄咲はたちまちゆでだこになった。でも、互いに互いが見えない。
「シャ、シャル!?」
「――ちょっと恥ずかしいけど、こんなこともできちゃう。あのね、玄咲」
「……なんだ」
「好き」
「なんでさ、友達なんだ」
隣り合って、身を寄せ合うシャルナに聞く。
「玄咲のことが好き過ぎるから」
「……? どういうことだ」
「私ね、玄咲より3倍玄咲のことが好きなんだよ。コスモちゃんが、言ってたでしょ」
3倍。
ちょっと、落ち込む。
「……うん」
「あはは、落ち込まないで。玄咲が、死ぬほど私が好きだって、分かってるから。それでさ、想像して、今の3倍、私が好きな玄咲を」
「3倍」
……。
「ヤバい」
「うん。そうだね。私、ヤバいの」
「……どういう風に」
「こういう風に」
むに、もち、むぎゅ、くにゅ、くにゅ、ぷしゅー……。
「はっ!」
「起きた?」
「あ、ああ。……シャル、今のは」
「いつも、これよりもっとすごいことしたいって思ってる」
……。
「本当に?」
「本当。でもね。私、決闘後、夢見たの。玄咲とどこまでも堕落して、昔済んでた山小屋で二人きりで果てる夢。だからね、今は、恋人になる訳にはいかないの。一線を越えたらもう戻ってこれなくなる」
「なにに」
「友達に。だからね」
シャルナが首に腕を絡めて、しなだれかかりながら、いう。
「人間レベルが、もうちょっと上がるまで、待ってて。付き合っても、大丈夫になるまで。そしたらさ」
ニコリ
「恋人に、なろ」
その後は、2人で部屋の隅でくるまった。決闘前日のように。
「シャル。愛してるよ」
「うん。私も。ね、玄咲」
「なんだ」
シャルナが首をコツンと傾けて、言う。
「抱き締めて」
ギュ!
真正面から、あらん限りの力で抱きしめる。シャルナが少し驚くほどの。壊れるくらいに強く抱きしめて、言う。
「俺だって、普段から相当我慢している。いつもいつも、シャルナをこの手に抱いて、永遠に、ずっと、それだけしたいって思ってる。狂おしい程愛してるのは俺も一緒だ」
「――玄咲、あのね」
「なんだ、シャル」
シャルナがツーっと涙を垂らして、唇を震わせて、笑う。
「私、今、怖いくらい、幸せ」
「ね、玄咲」
「なんだ」
「いつまでも、いつまでも、一緒にいようね。2人で一緒に過ごした、この幸せな時間が、世界が、永遠に続けばいいね」
「……そうだな。本当に、もう、それ以上のことは、望まないよ……」
「うん。それとね」
――ちゅ。
「――シャ、ル……」
柔らかな、暖かな、一生忘れられない感触。ツー、と無言で涙を流す玄咲に、シャルナが笑いかける。
「大好き」
ちょっと悪戯心を秘めた、天使で堕天使な笑みで。でも、そのあと、その笑みはただ白く、真っ白に、顔いっぱいに広がって。
いつものように、大空の光のように、シャルナが笑う。
シャルナが、玄咲の隣で、天使になる。
「いつも、いつまでも、永遠に一緒にいようね。ずっとずっとね、一生、死んでも、大好きだよ」