カード学園サヴァイヴ ~カードで全てが決まるゲーム世界の学園で狂人で軍人のゲーム廃人は天使のために最強になる~   作:哀原正十

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第10話 仲間集め

 

「これから、どうするの?」

 

「ふふ。俺に秘策ありだ。まずは1年A組に向かうぞ!」

 

 

 

 1年A組

 

「は? やだよ。何で俺がお前のために動かないといけないんだ」

 

「……」

 

 玄咲は事情を話して司に協力を求めた。そして普通に断られた。入口に身を隠して玄咲の交渉を覗き見ているシャルナが心配そうな顔をする。司は顎を指で持ち上げ、

 

「……しかしそうか。リュートがダンジョン・ハンターズにいるのか……」

 

「! そうだ! リュートと戦いたくはないか!」

 

「でも、ダンジョンアタックじゃん。カードバトルで勝たないと意味ねぇよ」

 

「そうか。……そうだな。俺に協力する気はないか?

 

「ねぇよ。頼まれると跳ねっ返りたくなる性質なんだ」

 

「失礼した」

 

 玄咲は背を翻した。シャルナが背中を叩いて励ます。

 

「……しかしそうか。あいつらがダンジョンアタックするのか……面白そうだな」

 

 司は席を立つ。

 

 

 

 

 

「次、どうする?」

 

「そうだな。アルルを当たってみるか」

 

 

 

 

 1年B組

 

「ごめん。僕家訓で特定勢力への肩入れは禁止されてるんだ」

 

 アルルは腕で×印を作って玄咲の誘いを毅然と断る。王家の家訓と言われれば何も言い返せなかった。

 

 

 

 

「アルルちゃん、駄目だったね」

 

「ま、まぁ家訓なら仕方ないさ。でも大丈夫。後の2人のスカウトに成功すれば……!」

 

「成功、するといいね」

 

 ゲームの仲間集めパートの気分で玄咲は拳を握った。窓から差し込む日差しの中、シャルナはそんな玄咲を微笑まし気に見ている。

 

 

 

 

 

 ガンガン・行進団

 

「嘘だろ? ジョニーが射的勝負で負けた?」

 

「なんて早さだ……俺のマグナムを抜く間もなかった」

 

「しかも正確だ。命中率勝負では中央の円の縁に等間隔に弾を着弾させていた。ど真ん中を撃ち抜く以上の神業だ……!」

 

「はぁ、はぁ、この子の射程距離は無限かよ……! 惚れるだろうが……!」

 

「クゥ。流石だな。惚れ惚れする腕前だ。お前ほどの逸材は見たことがない。大好きだぞ」

 

「メビウス先生、このパーティーの顧問だったんですね……」

 

 ラグナロク学園の銃型ADの使い手が集まる名物パーティーの一つガンガン・行進団は丁度新入生歓迎射的勝負をしている所だった。早撃ち。的当て。狙撃。その全てで上級生を圧倒したクゥが喝采を浴びている、そしてクゥの所属する1年D組の教師券パーティー顧問の玉屋メビウスに熱のある視線を向けられうんざりしている。その視線をメビウスとは逆方向、つまり玄咲たちの方向へと逃がし――

 

「あ、ゲンサック!」

 

 玄咲を見つけて喜んで駆け寄った。そしてその手を掴みぶんぶんと振る。背後でパーティーの何人かが殺気立つ。あるいはしょげる。

 

「ゲンサックもここに入るんだ! やった! やった! あ、そういえば初めて会った時さ、私とここに入ろって言おうとしたの! でも、伝えなくても入部してくれるなんて、やっぱりゲンサックは銃が大好きなんだね!」

 

「違う」

 

「え?」

 

「今日は俺はクゥに用があってきたんだ」

 

「……なに?」

 

 クゥは頬を染めて尋ねる。玄咲は事情を話してから頼んだ。

 

「という訳でダンジョン・サバイヴァーズに入ってくれ。兼部でいい。俺と一緒にダンジョンアタックしてくれ」

 

「やだ」

 

「……そうか」

 

 所詮俺の人望なんてこんなものか。しょげる玄咲を見てクゥがくすっと笑う。

 

「無条件で協力するのはね」

 

「え?」

 

 クゥは悪戯気に笑ってウィンクした。

 

「ゲンサックもガンガン・行進団に入部してよ。兼部でいいから、さ」

 

 玄咲がその場で入部したことも、上級生たちが表向きにこやかに歓迎しつつも玄咲に敵意を抱いていたことも言うまでもない。

 

「すげぇえええええええええええええええええ!」

 

「こいつも逸材だ! 囲え!」

 

 だが、玄咲が銃の腕を披露すると掌を返した。銃キチの集まりの中でここが自分の生きる世界のなのかもしれないと玄咲は一瞬だけ思った。

 

「ほら、次、行こうか」

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