転移したら暗黒の破壊者に変身出来る様になった件 作:仮面大佐
俺は、日記をつける事にした。
このテンペストでの日常を振り返る為にだ。
さて、まずは、書き始めるとしようか。
まずは…………。
森を混乱の渦に陥れた
俺、リムル、ゴブリン達しかいなかった小さな村は、数多くの仲間が増えて、その人口は、やがて1万を突破した。
賑やかになっていった。
だが、人口が増える事は、喜ばしい事なのではあるが、同時に、面倒な事にもなっていったのだった。
会議室では。
「納得しませんぞ!」
「これは、秘書の管轄です。これだけは譲れませんので」
「それはこちらとて、同じ事です!」
「まあまあ、2人とも、落ち着いて…………」
そう。
一万以上の魔物が住む街ともなると、その意見の一致に、時間が掛かる事もある。
現在進行形で、紫苑とリグルドの2人でそうなっている。
「私の考えでは…………!」
「いや、しかし…………」
「ならば、この案は…………!」
「待って下さい!」
「異議あり!」
と、こんな風にだ。
紫苑とリグルドだけでなく、ゲルドやガビルも加わる。
それを見ていたカイジンが口を開く。
「参ったな。全然決まんねぇぜ…………」
カイジンがそう言うと、紅丸が立つ。
「やはり、ここはリムル様や閻魔殿にご意見を!」
「うむ」
「異論はない」
「皆の士気にも関わりますからな」
「朱菜!準備は良いか?」
「はい」
紅丸がそう言うと、朱菜が入ってくる。
皆の視線が朱菜に向く中、朱菜は背中に隠していた物を出しながら言う。
「では…………ちょっとおしゃまなこちらのお洋服と…………元気で可愛いこちらのお洋服。リムル様には、どちらがお似合いでしょう?」
そう。
この会議の議題は、リムルに似合う服で揉めていたのだ。
それくらいで揉めないでくれる?
俺からしたら、他人事だがな。
すると、全員が俺とリムルを見る。
俺とリムルは、紅茶を飲んで。
「なぁ…………」
「それって、そんなに大事か?」
「はい!」
俺とリムルがそう聞くと、皆はそう答える。
力強く言うね。
そんなに、リムルに女物の服を着させたいのか?
結局、リムルはオレンジ色の服になった。
俺とリムルは、色んな事が書かれた木の板に、ハンコを押していた。
「ふぅ…………」
「これで全部か?」
「そうだな。街づくりも進んできたし、今日は皆の仕事ぶりを視察するか?」
「それ、良いな」
俺とリムルはそう話す。
ちなみに、俺の役目は、リムルのサポートなので、ある意味では秘書とも言える。
ただし、非公式的だが。
すると、紫苑が入ってくる。
「失礼します」
「おお、紫苑。お疲れ〜」
「お疲れ様です」
紫苑が入ってくると、俺とリムルはそう言う。
すると、紫苑はテーブルにでっかい木の塊を置く。
「さてと…………」
「おい、何する気だ?」
「今日も、リムル様の為に!張り切り………ますよ!」
紫苑がそう言うと、剛力丸を抜いて、その木の塊を板状に切断する。
周囲に木の板が飛び、俺は机の下に逃げる。
そんな中、リムルは。
「なあ、紫苑。俺を思ってくれるなら、良い方法がある」
「てーい!」
「張り切らない事さ」
「てりゃー!」
「室内で剛力丸を振り回すな!」
その後、紫苑は、お茶を持って来てくれることに。
「リムル様!お茶をお持ちしま…………あ!」
「あ」
俺は、自分で淹れたお茶を飲む中、紫苑が入れたお茶という名の劇物は宙を飛び、リムルにかかる。
「すいません……………」
「大丈夫。失敗くらい誰にでもあるさ。…………毎日だけどな。そして、君が淹れたこのお茶も、お茶じゃなくて劇物だけどね」
「一体、何があったら、そうなるんだよ……………」
紫苑が謝る中、所々、強調しながらそう言う。
俺は、リムルの為にタオルを持って来た。
俺が渡したタオルで自分の体を拭きながらリムルは言った。
「いや、しかし。本当に有能な秘書だよ、紫苑君は。パーフェクトだ。動かなければ!見た目だけは!」
「ハッ…………!」
リムルの皮肉たっぷりな発言に、紫苑はお盆を落とす。
流石にリムルは言い過ぎだと思うが、この流れは、だいたい読めた。
「リ…………リムル様…………。そ…………そんな…………お褒めに預かり、光栄です!」
紫苑は、そう言った。
紫苑からしたら、褒め言葉に聞こえてたのだろう。
実際には、リムルの皮肉が込められていたが。
その後、俺とリムルは、紅丸達がいる警備員の居る建物に向かう。
すると。
「何も、紅丸様がお出にならずとも…………」
「良いのさ。まっ、行ってくる」
そんな会話をして、紅丸が外へと出てくる。
俺とリムルは、紅丸に話しかける。
「何だよ。総大将自ら見回りか?」
「大変じゃないのか?」
「俺には、これしか能が無いんで。その代わり、誰にも負けませんよ。この街と、リムル様と閻魔殿の笑顔、必ず守ってみせます」
紅丸は、爽やかな笑顔でそう言う。
かっこいいな。
女の子だったら、迷わず惚れそうだな。
「あいつめ…………殺し文句をナチュラルに……………。これだから、イケメンは」
「そっか…………。頑張れよ」
「はい。では」
そう言って、紅丸は出ていく。
すると、数秒後に。
「すみません!今そこで女の子に渡されたんですが、これ、どうしたら良いでしょうか!?」
そう言って、紅丸が戻ってくる。
外には、ゴブリナが三人いた。
それを聞いた俺たちは。
「ほぉ…………」
「なるほどな…………」
そう言って、ニヤリと笑みを浮かべると。
「「そいつは難儀だなぁ!」」
良い笑顔で言う。
それを見た紅丸は。
「……………すげぇ、良い笑顔ですね」
「相談乗るよ」
「紅丸様〜!こっち向いて〜!」
俺がそう言う中、ゴブリナがそう言う。
今度は、ゴブタやリグル達がいる場所に向かう。
「何か人増えたよな」
「ああ。森中の魔物が集まって来てんだよ」
「お!あれ、何て種族?」
「あ?どれどれ?…………うおー!」
ゴブチとゴブトは、そう話す。
まあ、色んな種族の交流が増えるのは、いい事だと思うよ。
すると、ゴブチとゴブト、ゴブゾウは、花を持っているゴブリナを見ていた。
見惚れているな。
「今度、可愛い子居たらさ」
「うん」
「街の案内するって言ってさ」
「うんうん」
「ナンパ!」
「出会い!」
「「それだ〜!!」」
そう言って、ゴブチとゴブトは興奮する。
それを見ていたリグルは。
「……………おい、お前ら。自警団だって事、忘れるなよ」
リグルは、二人にそう注意する。
すると、ゴブタが口を開く。
「そうっすよ」
「「「うん?」」」
ゴブタがそう言うと、リグル、ゴブチ、ゴブトがゴブタの方を向く。
「自分達の行動一つで、街の印象が決まるんすからね。浮ついていると、手痛いしっぺ返しを食らうっすよ」
「お!自覚が出て来たね、ゴブタ君」
「少しは成長したみたいだな」
「へっへへ…………。人は学び…………成長するんすよ!」
俺とリムルが感心しながらそう言う。
ゴブタはそう言って俺たちの方を向くが、ゴブタの顔は左頬が赤く腫れ、手形が付いていた。
多分、ナンパして、叩かれたんだろうな。
それを見た俺とリムルは。
「ああ……………」
「成長……………しような」
ゴブタにそう声をかける。
今度は、黒兵衛の工房に向かう。
「お〜い、黒兵衛」
「あ…………おお、リムル様と閻魔殿じゃねえべか」
リムルがそう言いながら中に入ると、黒兵衛が俺たちに気づいて、そう声をかける。
「何してたんだ?」
「朱菜様から頼まれた包丁を鍛えてたんだべ」
「おお〜」
なるほどな。
リムルがその包丁を持っていると、黒兵衛が取る。
「丁度、これから仕上げだべよ」
「そっか。悪い、邪魔しちゃったな」
「また来るよ」
俺とリムルはそう言って、黒兵衛の工房を後にする。
それを見ていた黒兵衛は思う。
黒兵衛は、
黒兵衛には、紅丸達のような力や頭もない。
「…………だけんど、まだ鉄を打てる。リムル様と閻魔殿の為。街の皆の為。おら自身の為。……………目の前の、何でもない鉄の塊に、何でもないおらの全てを込めるだけだべ!」
黒兵衛は、そう言いながら、朱菜の包丁を鍛える。
しばらくして、作業を終えて、ハルナに包丁を渡す。
「朱菜様。黒兵衛様からお届け物です。」
「まあ!包丁!もう出来たのですね!」
朱菜は、ハルナから包丁を受け取り、早速使う。
「では、早速…………」
朱菜がそう言いながら、玉ねぎを切ろうとすると、玉ねぎだけでなく、まな板や壁をも切ってしまう。
それを見ていたハルナは。
「朱菜様すっごい……………」
そう言いながら驚き、ゴブイチや朱菜が唖然となる。
一方、そんなことを知らない黒兵衛は。
「ふう〜。包丁、気に入ってくれたべか?」
汗を拭いながらそう言う。
一方、蒼影の所では。
「今日の鍛錬はここまでだ。持ち場に戻れ」
「はっ!」
蒼影がそう言うと、部下達は持ち場に戻る。
蒼影を木の影から見ている蒼華は。
「蒼影様…………」
「何をしているんだ?……………なるほどな」
蒼華が蒼影を見ていると、蒼影の目の前に一匹の黒猫が現れる。
蒼影は、黒猫をじっと見ると、黒猫のおでこをつつく。
「……………お前は今死んだ。フッ、バカめ」
蒼影は、黒い笑みを浮かべながらそう言う。
それを見ていた蒼華は。
「あっ…………やだ……………素敵」
腰を振りながらそう言う。
それを見ていた俺たちは。
「君も大概だね」
「確かにな」
「あはははは……………」
俺とリムルがそう言って、蒼玉は苦笑を浮かべる。
俺たちは、次にヴェルドラと出会った封印の洞窟へと向かう。
そこは、現在、水辺を好む
すると、ガビルの叫び声が聞こえる。
「な〜んだ、その動きは!そんな様をリムル様と閻魔殿にお見せする気か!!」
「はぁ…………申し訳ありません!ガビル様!!」
「大恩あるリムル様と閻魔殿に認めていただく為、我々は立ち止まらぬのだ!」
「ガビル様!もう一度!もう一度挑戦させて下さい!」
ガビルとその部下達は、そんなふうに話していた。
それを見ていた俺とリムルは。
「あいつら、意外と生真面目な連中なんだな」
「確かにな」
「よかろう!基本から行くぞ!」
俺たちがそう見てると、何かを始める。
「さんはい!ジュラの森の!」
「奥深く」
「あっ、よいしょ!」
「みんなが焦がれる、その姿!」
「然り!」
「強く!」
「清しく!」
「美しい!」
「光り輝く、一番星!」
「男の子なら、恥をかいても、誇りを……………欠くなよ!ぬあ〜っハッハッハッハッハッハッ!!」
「嗚呼ガビル様、ガビル様!
え、何これ?
こんな下らない事を一生懸命練習しているのか?
そんな風にドン引きしている中、ガビルは叫ぶ。
「ん〜…………!ストーップ!愚か者!そこは…………『ああ〜リムル様!大同盟の希望〜!』……………に変えろと言ったではないか!全く!貴様らはまだまだ愛が足らん!愛を持って、ヒポクテ草を育てるのだ!」
「はい!ガビル様!!」
俺とリムルが、そんなやり取りを呆れた目で見ていると。
「すいません!すいません!すいません!」
「あんなのですが、悪い人じゃないんです!」
妹と幼馴染が、俺たちに頭を下げる。
その後、俺たちは戻り、仕事を再開する。
「ふぅ〜…………」
「ところで、新区画の建設状況は、どうなってるんだ?」
「先ほど、資料を頂きました」
俺とリムルがそう言うと、紫苑はそう言って、資料を渡してくる。
「どうした!急に本物の秘書っぽいぞ、紫苑!」
「え〜そんな…………!」
「……………まあ、それよりさっさと作業をするぞ」
俺とリムル、紫苑がそんな会話をする中、リムルの影の中の嵐牙は。
「フ〜ハ〜…………フ〜ハ〜…………」
息を荒くしていた。
どうやら、特訓をしているようだ。
目を閉じて瞑想すると、嵐牙は目を開き、雷を発射する。
発射された雷は、爆発する。
「おお!これは…………!ウォーっ!」
嵐牙は、爆風に耐えて、体を揺らす。
「ぶるるるるるるる!この力!主達に見せて撫でてもらおう!」
そう思い、嵐牙は木の影から出てくる。
「主達よ!見て下さい!何やら、凄い技を……………!」
嵐牙は、俺たちに撫でてもらおうとしたのか、出てくる。
だが、その言葉は、途中で止まる。
何故なら、目の前には、崩れた建物があり、そこから、俺たちが出てくる。
「「知ってる……………」」
というより、建物を壊すなよ!
俺たちの近くで、ゴブタが柱に引っかかっていたが、倒れる。
その後、白老の元に、ゴブタと共に向かう。
俺たちは、盆栽を見ていた。
「う〜ん。良いねぇ…………」
「何すか?このちっちゃい木?」
「盆栽って言うんだ」
「リムル様と閻魔殿より教えて頂いたものじゃ」
ゴブタの質問に、俺と白老が答える。
ゴブタは、盆栽の一つを持つ。
「よっ。ほっ。そっ。すっ」
「ああ…………落とすなよ〜」
ゴブタは、その盆栽を手や足に置くので、リムルはそう言う。
白老が口を開く。
「…………剣士として生まれ、剣と共に生きて数百年。……………しかし、こうして剣を忘れる事で、新たな世界が見えてくるとは…………まさに、目から鱗ですじゃ」
「そう言ってもらえて嬉しいよ」
「そうしてると、ただの枯れたジジイっすね……………。そろそろ引退した方が…………」
白老がそう言う中、ゴブタがそう言う。
すると、白老は剣を抜刀して、盆栽とゴブタの髪を一部切り飛ばす。
「あ……………」
ゴブタが汗を垂れ流す中、俺たちはそそくさとその場から後にして、白老は言う。
「剪定じゃ。動くな」
「全然、剣忘れてないっす!」
そんな会話を聞きながら、俺たちは移動する。
次は、寺子屋へと向かう。
ここは、街の子ども達が通っている。
ある教室を覗くと、リリナが子ども達に字を教えていた。
それを見ていると、リグルドが声をかける。
「リムル様、閻魔殿!」
「あっ」
「どうしたんだ?」
「見て下さい。生徒の描いた尊敬する人の顔が、リムル様ばかりですぞ」
「え?俺を?」
「ハッハッハッ…………。羨ましいですなあ。まあ、ご覧下さい」
「慕われてるな」
そう言って、その絵が描かれている木の板を受け取る。
「何だよ、照れ臭い」
「どれどれ…………?」
俺たちがそれらを見ると、リムルの割合が多かった。
ただし、スライムの状態のリムルばかりが。
「ヤッハハハ…………!この子など、リムル様の威厳をよく表現していて…………」
「力作揃いだね」
「単にスライムとしての状態の方が、描くのが楽だからじゃね?」
そう。
スライムの状態のリムルなら、丸を描いて、目を描くだけで完成だからな。
リムルの目からは光が消えていた。
すると、子供達が出てくる。
「あっ!リムル様ー!閻魔さーん!」
「またなー」
「帰っちゃうの?」
「ちゃんと勉強しろよな〜」
子供達が声をかける中、俺たちはそう言って、その場を後にする。
リグルドが、子供達の絵を持って、移動する中、リムルは唸っていた。
「う〜ん……………」
「どうした、リムル?」
「なあ、この辺って、俺以外にスライム居ないの?」
「今時分は、あまり見かけませんな」
「今時分ねえ…………」
まあ、確かに、リムル以外のスライムって、見た事ないよな。
すると、目の前に居た朱菜、ハルナ、黒兵衛、白老、ゴブタに話しかける。
「お〜い、お前ら〜。俺以外のスライムって、見た事ある?」
「ふむ…………。暑くなると見るかのう」
「夏が近いって感じるべ」
「透き通った姿が涼しげで、ジュラの夏の風物詩ですね」
「ほお〜」
「へぇ……………」
まあ、透き通ってるから、夏の風物詩と言われても、納得がいくな。
すると、ゴブタがリムルにとって、聞き捨てならない事を言う。
「そうそう!冷やして食うと、美味いんすよ!こう…………ツルッと!」
「へぇ……………」
「………………」
あ、食われてるんだな。
ゴブタがそう言うと、周囲の人たちは、やばい笑みを浮かべる。
「あら〜。良いですわねぇ…………」
「いやぁ………珍味、珍味」
「フフフフフフフ………………!」
朱菜とリグルドがそう言うと、その場にいる全員が、不気味な笑い声を出す。
リムルが不安そうに俺を見る。
嫌がらせや好奇心も込めて、俺は言う。
「……………スライムって、ところてんみたいな感じなのかな………………」
俺がそう言うと、リムルはその場から逃走する。
「リムル〜。どこ行ったんだ?」
「リムル様〜。何処ですか〜?」
「リムル様ー!」
「何処行ったべさ〜!」
「冗談でありますよー!」
まあ、リムルからしたら、冗談では済まないのだが。
俺は、リムルに嫌がらせが出来たことに少し喜びながら、リムルを探す。
その後、朱菜達の作業場へと向かう。
「朱菜ちゃん!」
「あ…………」
「これは何処に運ぶ?」
「ありがとうございます!裁断するので、机の方にお願いします」
「朱菜ちゃん、ちょっと良いかな?」
「あっ、は〜い!すぐ伺いますね。………ゴブイチ、ごめんなさい。今日の夕食の仕込み、お願い出来る?」
朱菜は、皆に頼られていた。
リムルは人間態になり、俺と一緒に紅丸に話しかける。
「皆、朱菜を頼りにしてる」
「随分頼もしくなったよな」
「役職を貰って、張り切ってるんですよ。自慢の妹なんですが、なんだかんだ、遠い存在になっていく気がします」
「おいおい。無敵の侍大将が何言ってんだ」
「まあ、紅丸の言う事にも一理あるかな。あの時だって……………」
俺は、ある時の事を思い出していた。
それは、戦闘訓練をしていた時だ。
「良いか。集団での戦闘は、相手との距離が……………」
「お兄様ー!お兄様はいらっしゃるの?」
「グッ…………!」
紅丸がリグル達にそう話す中、朱菜が紅丸の物と思わしきパンツを持ちながら現れる。
ちなみに、俺も木剣を持って参加していた。
「もう!お兄様!何度言えば分かるんです!脱いだら脱ぎっぱなしにしない事!それから、部屋も散らかしっぱなしでしたよ!寝床の下の物は、きちんと片付けておきました。あと、ほら〜!」
朱菜がそう言う中、朱菜はタオルを出して、紅丸の顔を拭く。
「目ヤニついてて汚い!夕暮れまでには帰ってきて下さいね!お夕食、準備してますから」
そう言って、朱菜は去っていく。
それを思い出した紅丸は、言う。
「……………遠い存在っていうか、母ちゃん的存在になっていく気が……………」
「あ〜。母ちゃんには敵わないな、侍大将」
「そうだな」
俺たちはそう話す。
すると、朱菜がこちらにやって来る。
「お兄様〜!男前な服が〜!」
そう言って、朱菜は服を見せて来る。
それを見て、俺たちは苦笑を浮かべる。
「「アッハハハ……………」」
「黒もありますよ!」
朱菜がそう言う中、紅丸は視線を逸らす。
その後、俺たちは帰る事にした。
「もう夕暮れですね。」
「あいつら、働きすぎてないかな?」
「まあ、少し心配になるよな」
「ああ…………あの二人、真面目ですからね。」
「俺たち、ちょっと見に行ってから帰るよ!行くぞ、閻魔!」
「ああ」
「行ってらっしゃい。お気をつけて」
俺たちは、ゲルドとギルドの所に向かう。
遡る事、朝ごろには、ゲルドやギルドを中心として、大工仕事をしていた。
「まずは、こちらから…………」
「ええ」
「今日は、ここまでだな」
「うんうん」
「夕方までに仕上げるぞ!」
「おう!」
「今日中には基礎工事は完成させたい!そっちは頼めるか?」
「お任せを!」
「仕上げてみせます!」
ゲルドとギルドが、ミルドと相談して、二人が周囲の人たちにそう指示を出す。
猪人族が、荷物を荷台に括り付ける。
その荷台は、狼達が運ぶ。
「準備が整い次第、新区画に運ぶぞ!」
「ワフ!」
「ここは大丈夫そうだから、隣の区画のフォローに行くぞ!」
「おう!」
ゲルドとギルドも移動しようとする。
すると、ゲルドの視線に折れたたんぽぽが目に入る。
「うん?……………父王。先に行っててもらえませんか?」
「分かった」
ギルドは、先に行く。
ゲルドは、折れてしまったたんぽぽを補強する。
そうして、今日の作業を終える。
俺とリムルは、ゲルドとギルドに話しかける。
「だからさあ、働きすぎだって」
「たまには、仕事以外にも目を向けたらどうだ?」
「我ら一族を受け入れて下さった、リムル様と閻魔殿の為にも……………」
「俺たちの事は良いからさあ…………」
「……………出来る限りは、善処します」
そう言って、俺たちは工事現場から後にする。
その夜、俺たちはスナックに向かう。
そこには、シズさんの姿もあった。
「まあ!皆さんがそんなに頑張っているなら、街の完成ももうすくですね」
「そうだね」
「まあね」
「でもまあ、もっと皆には、自由に生きて欲しいんだよな」
「そうだな。俺たち自身がそうだし。なのに、二言目には、リムル様と閻魔殿の為。リムル様と閻魔殿の為って……………。」
「あらあら……………贅沢な悩みですね。ウフフフフフ……………」
トレイニーさんは笑いながらそう言って、グラスに飲み物を注ぐ。
すると、シズさんが口を開く。
「皆、きっと恩返しがしたいんじゃないかな?リムルさんと閻魔君に」
「俺たちに?」
「ええ。道を示してくれるから。居場所を作ってくれたから。それは無邪気に。不器用に」
「居場所…………ねぇ……………」
俺たちは考える。
俺たちは、これからも、あいつらの居場所で居続けられるのか。
まあ、それはそれとして。
「……………で?トレイニーさんはここで何を?」
「森の管理はどうしたんですか?」
「ウフフフフフ…………。はい。ぶどうジュースお代わりね。ポテチもありますよ」
「アハハハ……………」
俺とリムルの質問に、トレイニーさんはそう誤魔化す。
次の日の早朝、俺たちは近くの丘から、街を眺める。
「行くか!」
「だな」
「はい!我が主たちよ!」
俺たちは、嵐牙の背中に乗り、街へと戻る。
すると、ゴブリン達が声をかけて来る。
「あっ!リムル様!閻魔殿!」
「リムル様!閻魔殿!」
「あっ!リムル様!閻魔殿だ!」
「おはようございます!」
「今日もいい天気ですなぁ!」
「おはよう!リムル様!閻魔殿!」
「おはよう!」
「おはようさん!」
俺たちは、挨拶をしてくるゴブリン達にそう返して、とある建物の前で、嵐牙を止める。
「とうとう完成だな!」
「凄いな!」
「ええ!我らの新しき議事堂です!」
新しい議事堂が完成したのだ。
俺たちが嵐牙から降りてくると、リグルドが話しかけてくる。
「おはようございます!リムル様、閻魔殿。今度の宴の準備はいかが致しましょう?」
「宴?」
「何かあったっけ?」
「ぬわっ…………ハッハッハ。お忘れですかな?リムル様と我々ゴブリンとの出会い、500日目記念ですよ」
めんどい彼女か!
細かいよな。
すると、嵐牙も声を出し、周囲に人たちが集まってくる。
「ならば!我らとの出会いの記念も!」
「旦那方。竣工祝いはやんねえとな。」
「宴なら何でもアリっす!」
「
「我輩達もぜひお仲間に!」
「宴ですね!」
すると、皆が、俺とリムルを胴上げしてくる。
「宴!フォー!宴!フォー!」
「うう……………分かった、分かった!」
「やるから!全部やるからな!」
皆に対して、俺たちはそう言う。
出会いの数だけ、賑やかになる。
今日は、どんな日になるのかな。
こんな風に、これまでのテンペストでの日常を綴っていく。
今回はここまでです。
今回から、転スラ日記の話に入ります。
今回は、テンペストでの日常です。
これが、テンペストでの日常。
しばらく、転スラ日記の話が続きます。
お盆の話で、あるケミーが関わる話をやりたいので。
次回は、農作物の話になる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ヒナタがゼインに変身する話ですが、ゼインになるのは、和解後になる予定です。
流石に和解前にそんな事したら、バッドエンドコース確定ですし。
それらのリクエストも受け付けています。
リムル達も仮面ライダーになりますが、リムルはガッチャード、シズさんはガッチャードデイブレイク、朱菜はマジェード、紅丸はヴァルバラドになる予定です。
他に意見があればよろしくお願いします。
閻魔の進化はどうするか
-
仙人から聖人
-
魔人になる
-
その他