転移したら暗黒の破壊者に変身出来る様になった件   作:仮面大佐

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第22話 魔物の街の冬景色

 テンペストに滞在しているフューズ達は、口を開いていた。

 

「どうしよう!ギルマス!」

「くっ……………!俺とした事が、目算を誤った……………!」

「あっしらには、大事な使命があるんでやすよ」

「なのに、こんな時に……………」

「テンペストに……………」

「「「初雪が降ってくるなんて……………」」」

 

 エレン達はそう話しながら、空を見上げる。

 空から、しんしんと雪が降っていた。

 俺とリムルは、お茶を飲みながら見ていた。

 

「滞在期間を延ばすかあ……………」

「仕方ないですよねぇ」

「でもでも〜こんなに良くしてもらっているのに、これ以上お世話になるのは…………」

「小芝居しなくても居ていいよ」

「滞在したいなら、素直にそう言いなよ」

 

 エレン達が小芝居的な感じに言う中、俺とリムルはそう言う。

 すると。

 

「やったー!」

「「「よっしゃー!」」」

「温泉入ろ〜っと!」

「流石、リムルの旦那に閻魔の旦那〜!」

「冬だね〜……………」

「そうだな」

 

 俺たちがそう言うと、エレン達ははしゃぐ。

 それを見ながら、俺とリムルはそう言う。

 その翌日、結構雪が積もった。

 俺がのんびりとしていると、リムルが2階の窓からダイブした。

 あいつ、何やってんだ。

 俺はやらないがな。

 その後、リグルドによって発見され、リムルは戻ってきた。

 

「それにしても、随分と積もったよな」

「本当だよな!この辺りは豪雪地帯なのか!?こりゃあ、雪かきせにゃ仕事にならんなぁ。」

「ええ。ジュラの森は、気候が不安定なことで有名ですから」

「良いじゃないですか。雪って好きです。子供の頃は、雪の降る中でも、半裸で走り回っていたものです。意外にも!」

「居たなぁ。そんなおバカな小学生。目に浮かぶ」

「うん?」

 

 なるほど、気候が不安定なのか。

 そりゃあ、この豪雪も大変だな。

 紫苑の奴が半裸で雪の中を走り回っていたと言うのは、想像できるな。

 リムルと紫苑が笑う中、朱菜が口を開く。

 

「笑い事じゃありません!あなたはそのまま、雪に埋まって凍死しかけましたよね?」

「だって……………新雪には飛び込まずにはいられませんよ!でしょ?でしょ?」

「アハハハ………………」

 

 そりゃあ、凍死しかけるのも無理ないわ。

 というより、リムルと似たような思考だな。

 すると、俺たちが座る椅子の後ろの窓が勢いよく開かれる。

 

「ただいまなのだ!」

「ミリム様!2階から飛び込むのもやめて下さい!怪我しますよ?」

「魔王は怪我しないのだ!ワーッハッハッハッハッハー!」

 

 ミリムが飛び込んできて、朱菜が注意する。

 その後、リムルが町の放送を使って、皆を議事堂前に集める。

 

「よーし!割り振りは以上。」

「皆頑張るぞ!」

「「「おー!」」」

 

 俺とリムルはそう言う。

 皆がそれぞれの担当区に向かい始める中、ヨウム達もスコップを手にやって来た。

 

「あっおーいヨウム!」

 

 リムルは元気良くヨウムのもとに向かう。

 ただ、ヨウムはあまり乗り気では無さそうだったが。

 

「一緒に雪掻き頑張ろうな。その後は温泉だ」

「ちょっと待ってくれよリムルの旦那。確か住んですぐに火の用心の夜周りをしたな。それに用水路のドブ浚いも、ヤグラのペンキ塗りもやったな」

「荒地の開墾とか」

「庭も作ったな」

「はぁ……………それで今度は雪掻きだぁ?英雄になるのは引き受けたが便利屋になるつもりないぜ」

 

 そう。

 ヨウム達にも、色々と手伝ってもらっていたのだ。

 ヨウムがそう言う中、俺とリムルは口を開く。

 

「そっか。たまには気分を変えさせたいって、白老からの提案だったんだが……………」

「そんなに修行が好きなら、仕方ないなぁ。真面目だなぁ。」

「「「「ひぃー!えっさ!ほいさ!えっさ!ほいさ!うぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 

 俺とリムルがそう言う中、背後には凄まじいオーラを纏った白老が居た。

 それを見て、ヨウム達は雪かきをし始めた。

 ヨウム達のもとに、朱菜とハルナがやって来ていた。

 

「お疲れ様です。大変じゃありませんか?」

「とんでもない!」

「俺達!」

「「「雪掻き大好き!!」」」

 

 朱菜達が温かい飲み物を持ちながらそう聞くと、ヨウム達はそう答える。

 

「「「「えっさ!ほいさ!えっさ!ほいさ!えっさ!ほいさ!えっさ!ほいさ!」」」」

「まぁ頼もしいですね」

「ホホホホホ……………」

「頑張って!」

 

 ヨウム達が雪かきをする中、朱菜、白老、シズさんはそう反応する。

 俺たちは、温かいお茶を受け取っていた。

 

「閻魔さんとリムル様もどうぞ」

「ありがとう」

「助かるよ」

 

 俺とリムルは、お茶を受け取る。

 そんな中、リムルの影の中では。

 

「どうやら、今年も大量の雪が降ったようだな」

「雪!」

「雪か!」

「雪知ってる!白くてふわふわのあれであるな!」

「雪の上では我らの独壇場ぞ!リムル様と閻魔殿のお役に立つのだ!」

「滅多にない見せ場であるな!」

「いざっ!」

 

 嵐牙とその配下の狼達がそう話すと、リグルの影から飛び出す。

 それをリグルが見ていた。

 

「ん………………?」

 

 それを見て、リグルは目を細めていた。

 何故なら、リグルの目から見れば、ただ単に遊んでいるようにしか見えないのだから。

 その後、嵐牙達は俺たちの方へと戻る。

 

「はぁはぁ……………リムル様、閻魔殿…………」

「え!?どうした!?」

「ただの偵察なのに、えらく消耗してるな」

「ぶるるるっ!だ……………大自然の脅威というものは、我が一族でも抗い難く…………」

「う〜ん………………」

 

 俺とリムルが報告を聞く中、リグルは物言いたげな表情をしていた。

 一方、蒼華と蒼玉は。

 

「やだ。私ったら、なんて子供っぽい事を……………ふふっ」

「相変わらずだな。…………あ」

「ほほう。それは何だ?」

「はっ……………!そ、そそそそ蒼影様!?いつからそこに!?」

 

 蒼華は、自分と蒼影の雪だるまを作ってご満悦になってて、それを蒼玉が見ている中、蒼影が現れる。

 蒼華は蒼影にそう聞く。

 

「俺はいつでも、お前の背後にいる。で、それは一体なんだ?」

「これは的です!そう!訓練用の!あっ!あっ!あっ!えっ!えっ……………!」

「なるほど。基本に忠実だな」

 

 蒼影がそう聞くと、蒼華はそう答える。

 それを聞いた蒼影は、蒼華にクナイを渡す。

 

「あああ……………!」

「右か左。お前の標的を選べ。残った方は俺がやる」

「はっ、はわわわわわ……………!」

「アハハハ………………」

 

 蒼影はそう言って、蒼華は顔を青ざめ、蒼玉は苦笑する。

 相変わらずのサディストであった。

 一方、街の方では。

 

黒炎獄(ヘルフレア)!」

 

 紅丸が黒炎獄(ヘルフレア)を発射して、雪を溶かしていく。

 建物には引火していなかった。

 

「おお〜!流石、紅丸!」

「やっぱりお前は頼りになるなあ!雪かきが捗る!」

「ふっ」

「お〜お〜お〜!すっごいのだ!」

「火力調整にコツがいるんですよ。ハッハハハハハ……………。(最近、こういう役所も慣れて来た……………俺)」

 

 俺たちが感心する中、紅丸はそんな風に思っていた。

 ちなみに、別の場所ではガッツショベルが雪かきをしていた。

 その後、俺とリムルは街を歩いていた。

 

「ようやく片付いて来たな」

「だな。ん?」

 

 俺とリムルがそう話しながら歩いていると、雪玉が当たる。

 俺とリムルが振り返ると、子供達がいた。

 

「リムル様〜!閻魔さ〜ん〜!雪合戦しよー!」

「よーし!」

「行くぞ!」

 

 そう言って、俺たちは雪合戦をする。

 すると、後ろから凄まじい速度で雪玉が飛んでくる。

 

「ぶはっ!」

「なっ!?」

「イェーイ!リムル様ー!閻魔さんー!」

「受け止めて〜!」

「てめぇらー!」

「あれ?なんか、影が……………」

 

 俺たちの後ろには、ゴブタ達と紫苑が居た。

 俺たちがそう言うと、上空に大きな雪玉が現れて、俺たちは押し潰される。

 

「ワーッハッハッハッハッ!私の勝ちなのだ!」

「あぁ……………。」

 

 ミリム達がそう言う中、キレた俺たちは、リムルは水玉を、俺は主にゴブタに向けて、中に石ころを入れた雪玉を錬成して投げる。

 

「リムル様!やっ、やるなら水じゃなくて雪玉で!雪玉でー!あと、閻魔さんは石ころを入れないで下さいっす!」

 

 俺とリムルが追いかける中、ゴブタ達は逃げる。

 その後、トレイニーさんの方へと向かう。

 途中、シズさんとも合流する。

 

「うふふふ。そっくり〜」

樹妖精(ドライアド)って、やっぱり冬が苦手なのか?」

「そんな事はありませんよ。確かに、森の木々は活力を失っているように見えますけど………………葉を落とした木も、今は休んでいるだけなのです。木々だけではありません。地面には植物たちの種子が、地中には同じく根が。たとえ雪に覆われていても、確かな命の息吹を宿し、じっと待っているのです。そう。暖かな春の訪れを」

「そうなんですね」

 

 なるほどな。

 そういうもんなんだな。

 すると、そんな良い話をぶち壊す傍若無人な声が響く。

 

「へー!トレイニーさんの春はいつ来るんすかね!アハハハ!」

「バカ……………」

 

 ゴブタだ。

 そんな事を空気を読まずに言ってしまう。

 すると、ゴブタの足元から木が生えてくる。

 

「何だ!?木が……………!?」

「と……………このように。植物が本気を出せば、これだけの生命力を発揮できるのです。ええ。春を待たずとも」

「わー!あー!高いー!」

「分かったから、勝手に木を生やさないでくれ」

「あと、天辺のゴブタを下ろしてやってくれ」

「嫌です」

 

 ゴブタが悲鳴を上げる中、トレイニーさんはそう言う。

 その後、ゴブタを下ろしてやった。

 そして、毎度お馴染みの光景が。

 

「ゴブタ君………………。本当に、何度目なのかな?そういうのは言っちゃいけないんだよ?ね?」

 

 シズさんが目が笑っていない笑みを浮かべて、ゴブタに説教を開始する。

 そして、シズさんは、白老と一緒にゴブタを連行していって、修行をすることに。

 その後、ミリムが雪で何かを作るらしく、できるまで見ないように言われたので、目を閉じていた。

 

「よし!できたのだ。こっちを向いていいぞ」

「やれやれやっとか。」

「さてと。何ができたかな」

 

 俺とリムルが振り返るとそこにある物に思わず声を上げた。

 

「「おお!」」

「見ろ見ろ!リムル雪像なのだ。」

 

 そこには巨大なスライム姿のリムルの雪像ができていた。

 

「へぇ。凄いじゃん」

「どうだ?中々の出来だろう?」

「ああ、デカいのに丁寧だ。この大きさにこの丸みはまるであれみたいだな」

「ああ。まさにかまくらだな」

「かまくら?」

 

 かまくらを知らないミリムが俺に問う。

 

「かまくらって言うのは、雪でドームを作って中て遊んだり物を食べたり…………簡単に言えば雪の家だな」

「ふーん雪の家か。面白そうなのだ!ちょうどいいからこいつを使って!」

「えっ?」

 

 俺は、かまくらとはどういうのかを説明する。

 すると、ミリムは迷いなくリムル雪像にスコップを突き刺した。

 

「おらりゃあ!おらりゃ!おらりゃ!おらりゃあ!かまくらを作るのだ!」

 

 ミリムはそう言って、雪をかき出していく。

 それを見ていたリムルは、悲しそうな表情を浮かべていた。

 俺たちは、子供達と一緒に、ミリムが掻き出したかまくらの中を整えていく。

 そして、氷の家具やシャンデリアなども作って、かまくらが完成した。

 

「うわー!」

「凄いのだ!」

「だろ?」

 

 俺たちは、かまくらの中で過ごす。

 竹で作った入れ物に雪を入れて固めて、ランプを作ったりした。

 すると、朱菜とシズさんがやってくる。

 

「こんこん。もう暗くなって来ましたから、餅を食べたら、お風呂に入りましょう」

「皆でお餅を食べよう」

「うむ。約束するのだ!」

 

 そんな風に話して、俺たちはお餅を食べる。

 中々に美味しいな。

 ちなみに、俺は磯部焼き派だ。

 そんな中、ギルドとゲルドは、思い返していた。

 かつて、雪の中を歩き、死んでしまった仲間のことを。

 冬というのは、姿なき魔物。

 少しでも油断したら、死んでしまう。

 ギルドとゲルドは、子供達を連れて街に戻る。

 

「皆、寒くはないか?」

「うん!」

「誰も欠けては居ないな?」

「はーい!」

 

 ボアとゲルドは、ある決意をしていた。

 この街に冬は訪れさせないと。

 その後、俺は男湯でフューズ、カバル、ギド、ヨウムと一緒にお風呂に入っていた。

 ちなみに、リムルは女湯に入っていた。

 

「はぁ〜本当にここの湯はいいですなぁ」

「本当でやすねぇ」

「疲れた身体に湯が染み込んでくる感じだよな」

「そう言ってもらえると嬉しいよ」

 

 三人はリラックスしていた。

 そう言ってもらえると嬉しいな。

 すると、ヨウムが聞いてくる。

 

「なあ、閻魔の旦那」

「どうした?」

「この温泉って一体何処から引いてるんだ?毎日これだけ湯を沸かすのまず無理だから、何処かに温泉の水脈があるんだと思うんだが」

 

 ヨウムはそう聞いてくる。

 鋭い指摘だな。

 

「ああ。この温泉は、山岳地帯から直送している源泉かけ流しだ」

「なんと!?あの魔境といわれた地下大洞窟の奥の方からですか?」

「ああ。当時、影移動が使えたのは、リムルと蒼影だけだったからな。二人が頑張って引いて来た」

「マジかよ……………」

 

 そう。

 リムルと蒼影の二人で、ここまで引いてきたのだ。

 その時、色々とあったよな。

 ドワーフ達が混浴にしようとするが、女性陣によって阻まれたり。

 

「まあ、結構大変だったから、各家庭までへの配管は、断念したんだけどな」

「いや……………普通にここまで繋げていること自体がすげぇよ」

「流石旦那達っすね」

 

 まあな。

 ちなみに、蒼影は個人的に配管していて、自宅でも温泉に入れるようにしたらしい。

 あと、俺も個人的に配管した。

 一方、ある部屋では、女性が椅子に座る。

 彼女はミュウラン。

 魔王クレイマンの命により、俺たちの街を調査していた。

 

「気取られたら、お仕置きですよ」

 

 クレイマンにそう言われたらしい。

 ミュウランは、クレイマンに心臓を人質に取られていたのだ。

 ミュウランは、俺たちに気づかれないように調査していた。

 だが…………………。

 水晶には、大体ミリムがミュウランの方を向いている様に映るのだ。

 

「えっ………………?ひぃ……………!ううう……………避けても、避けても……………!う…………ううう……………またクレイマン様にお仕置きされる〜……………」

 

 ミュウランは、そんな風に顔を手で覆う。

 苦労していた。

 一方、そんな事を露知らずの俺たちは、風呂から上がっていた。

 フューズは、牛鹿のミルクを飲んでいた。

 

「ぷっはー!一仕事の後の温泉は最高だなあ!」

「改めて今思うと、こんな贅沢していいんでやすかね」

「ふっ。良いんだよ。力仕事を手伝ったんだから。なあ、閻魔の旦那」

「ああ。雪かきを手伝ってくれたからな。思う存分堪能してくれ」

 

 フューズが牛乳を飲む中、ギドはそう言うが、カバルはそう答える。

 労働の対価はちゃんと払うべきだからな。

 

「よっしゃ!にしても、雪掻きなんて慣れないことしたから明日、身体の変な箇所が筋肉痛になりそうだぜ」

「そういや、さっき同じ事を言ったら、リムルの旦那も似たような事を言ってたな」

 

 そんな風に話す。

 そんな事を言ってたのか。

 すると、俺たちが外に出ると、女性陣とリムルも出てくる。

 

「わっははは!いいお湯だったのだ!」

「俺で身体を洗うのやめろよな!」

「リムルは泡立ちが良いからな。ほれ!お肌もスベスベなのだ!」

「俺のスライムボディが〜!」

 

 そう言って、歩いていく。

 あれ、絶対に嫌がってないな。

 それを見ていたヨウム達は。

 

((((あの人可愛いナリして、相当おっさんじゃないか?))))

 

 そんな風に思っていた。

 その後、俺は自分の部屋で、外を眺めていた。

 すると、雪が降ってきた。

 しんしんと儚く雪が降り、積もっていく。

 それを見るのも、ありだな。

 これが、冬での1日だ。

 翌日、リムルは再び雪の中から出てきた。

 本人曰く、雪が降っていく街を外で眺めていたら、いつの間にか埋まったそうだ。

 その後、あるイベントが開催される事になった。

 

「というわけで、第二回、我慢大会を開催しま〜す!」

「おおおお!」

 

 リムルがそう言うと、そんなふうに叫ぶ。

 我慢大会が催される事になったのだ。

 参加者は俺、ゴブタ、ゴブト、ゴブゾウ、ヨウム、ガビルだ。

 優勝者には、温泉宿で温かい料理のフルコースやマッサージなどのおもてなしをただで受けれる特典を受けられる。

 ちなみに、皆に勧められたので、俺も参加した。

 

「ふっ。オイラが勝つっすよ!」

「俺も負けてらんねぇな!師匠の修行を免除出来るからな!」

 

 ゴブタとヨウムは、やる気を見せていた。

 どうやら、優勝した場合は、白老の修行が免除されるらしい。

 試合が始まった。

 第一回戦は、薄着で雪かきをする対決だ。

 

「それじゃあ……………スタート!」

「「「「「「えっさ!ほいさ!えっさ!ほいさ!」」」」」」

 

 リムルがそう叫ぶと、俺たちは雪かきを始める。

 こうすれば、雪かきも同時に行う事が出来て、良いからな。

 ていうか、マジで寒い。

 俺たちは雪かきを行なっていく。

 しばらくすると。

 

「もう……………限界ダス……………」

 

 ゴブゾウがそう言って脱落した。

 まあ、無理もないが。

 結果として、ゴブゾウ以外が第二回戦に進む事になった。

 ちなみに、ゴブゾウは医療所に運び込まれた。

 第二回戦は、真冬のかき氷大食い対決だ。

 

「それじゃあ……………スタート!」

「「「「はぐはぐはぐ!」」」」」

 

 リムルのスタートの合図と共に、俺たちはかき氷を食っていく。

 頭がキーンとなりながらも、食べすすめていく。

 しかも。

 

「………………ふっ」

「ああっ!優雅にお茶を飲んでるっす!」

「精神攻撃かよ……………!」

 

 蒼影が悪い笑みを浮かべながら、優雅にお茶を飲んでいた。

 蒼影による精神攻撃もあるという。

 かき氷の冷たさと蒼影の嫌がらせに苦しみながらも、食べすすめていく。

 しばらくすると。

 

「もう無理!」

「やべぇ……………もう無理だ」

 

 ゴブトとヨウムの二人はそう言うと、ダウンした。

 2回戦は、俺、ゴブタ、ガビルが生き残った。

 ちなみに、ヨウムはというと。

 

「情けないのぅ……………まだまだ修行が足りん様じゃな」

「ヒィィィィ!」

 

 白老によって、修行が増える事が確定となった。

 そして、決勝戦は、真冬のプール対決。

 水着で氷が浮かぶめちゃくちゃ寒いプールに浸かり、制限時間1時間まで我慢出来た者が勝利となる。

 ちなみに、氷はリムルとクロスウィザードが用意した様だ。

 

「それじゃあ…………スタートだ!」

 

 リムルがそう言うと、俺たちは水に浸かる。

 マジで寒い。

 だが、ここで脱落しては、情けない。

 気合いを入れるか。

 俺たちは、プールに浸かっていく。

 観客達は、固唾を飲んで見ていた。

 

「なあ、あれは面白いのか?」

「まあ見てろって」

 

 ミリムがそう聞くと、リムルはそう答える。

 絵面的には地味だろうけどな。

 20分が経過すると。

 

「ガボボボボボ……………」

「ガビル様〜!!」

「沈んでる……………!?」

「早く救助を!」

 

 ガビルがプール内に沈んでいき、スケロウ達がそう叫ぶ。

 ガビルは救出されて、リタイアとなった。

 つまり、俺とゴブタの一騎打ちとなった。

 

「なかなかやるな……………」

「閻魔さんこそ、やるっすね……………」

 

 俺とゴブタは震えながらもそう話す。

 それから30分が経過して、50分となり、残り10分となった。

 俺もゴブタもそろそろ限界だ。

 

(やばい……………そろそろ、意識が飛びそう……………!)

 

 俺は意識が飛びかけていた。 

 何とか、顔を叩く事で誤魔化してきたが、もう限界だ……………!

 すると。

 

『確認しました。耐寒耐性を獲得。成功しました』

 

 そんな声が聞こえてくると、寒さが柔らいでくる。  

 寒いのに変わりはないが。

 土壇場でスキルを獲得するとは。

 リムル達も、俺が耐寒耐性を獲得した事に気付いた様だ。

 

「リムル様……………いかが致しましょうか?」

「まあ、試合中に獲得したからな。続行しよう!」

「ええっ!?」

 

 リグルドがそう聞くと、リムルはそう答える。

 ゴブタは顔を青ざめていた。

 その5分後。

 

「もう無理っす!!」

 

 ゴブタはそう叫びながら、プールから飛び出す。

 そして。

 

「という訳で、我慢大会の優勝者は、閻魔に決まりました!」

「おおおおおお!」

「あ、ありがとう……………」

 

 リムルがそう言うと、皆が歓声を上げて、俺は何とかそう言う。

 もう限界なんだよ。

 その後、マッサージや温かい料理のフルコースを堪能した。

 ちなみに、リムル曰く、俺が耐寒耐性を獲得出来た理由は、度重なる試練による寒さの極限状態の中で強い生存本能が働き、その結果、対寒耐性を獲得したとのことだ。




今回はここまでです。
今回は、雪が降った際の話です。
我慢大会も行われて、閻魔が優勝しました。
次回はクリスマスの話になります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日、ドレットルーパーが登場しましたね。
この作品でも、ドレットルーパーは出します。
どうやって出すのかは、二つの案があります。
一つは、ドレッドライバーを依代に、精霊か悪魔を憑依させるか。
もう一つは、ゴーレムに使わせるかですね。
意見があれば、よろしくお願いします。
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