転移したら暗黒の破壊者に変身出来る様になった件 作:仮面大佐
厄災、
そいつは、
こちらの戦力は、紅丸達鬼人勢、ゴブタ達
更に、ドワルゴンから援軍として、ペガサスナイツ100騎が派遣された。
ペガサスナイツを率いていたドルフさん曰く、ガゼル王はこう言ったそうだ。
「弟弟子達が困っているのなら、助けるのは当然であろう」
との事。
あの人、兄弟子風を吹かせてくるよな。
まあ、心強い援軍なのは、間違いないが。
「さて…………」
「行くぞ」
「おう!」
こうして、俺たちとカリュブディスが激突する。
紅丸は、一体のメガロドンへと向かっていく。
紅丸は、仮面ライダーヴァルバラドに変身していた。
「食らえ!
紅丸の黒炎獄が、メガロドンに命中して、こんがり焦げた状態で、メガロドンが落ちていく。
「流石、紅丸。こんがりと良く焼けた」
「だけど…………」
「お兄様の攻撃でも消滅しないとは、驚きです」
そう。
紅丸の黒炎獄を喰らった敵は、大抵消滅しているのにも関わらず、メガロドンは焦げただけだった。
どういう事かと首を傾げていると。
「大賢者によると、カリュブディスには、エクストラスキル、魔力妨害があって、半径300メートルの範囲内は、魔素の動きが乱されて、魔法の効果が低下するんだってさ」
「なるほどな………。だとすると、かなり厄介だな」
リムルがそう言うと、俺はそう呟く。
皆、頑張ってくれ。
一方、ゲルド達は。
ギルドはヴァルバラドに変身していた。
「くっ………!俺と父王が動きを止める!お前達は、攻撃しろ!」
「ゲルド様!ギルド様!」
「行くぞ!」
ボアとゲルドの2人が、メガロドンの動きを止める。
2人はメガロドンを抑えると。
「やれ〜!!」
「うわぁぁぁぁ!!」
ゲルドがメガロドンの動きを止めて、部下達が攻撃するが、メガロドンに吹き飛ばされる。
(さて、どうする!仲間は動けない。コイツを攻撃するには………)
「助太刀いたしますぞ!」
「ガビル殿!」
「
ゲルドとギルドがメガロドンを抑える中、ガビルがやって来て、メガロドンを倒す。
「ガビル様、かっこいい!」
「然り!」
「怪我人の手当てを!」
「任せとけ!」
ガビルの指示のもと、負傷者にフル・ポーションを使う。
ギルドとゲルドの二人が、仲間に回復薬をかけている中。
「ゲルド殿とギルド殿が動きを止めて下さったおかげで、楽に仕留める事が出来ましたぞ」
「助太刀感謝する、ガビル殿」
「助かった」
ガビル達がそう話す中、メガロドンが更に一体迫ってくる。
「我輩達が落とす。あとは、ゲルド殿!」
「うん!今度は、仕留めてみせる!」
「うむ!」
「はあ!」
「ガビル様、かっこいい!」
ガビルはそう言って、メガロドンの一体へと向かっていく。
一方、ペガサスナイツは。
「我がペガサスナイツの誇りに賭け、ここで阻止するのだ!」
「おお!!」
ドルフさんのその声と共に、メガロドンに突っ込んでいく。
一方、ゴブタ達、
「でやぁぁぁ!!」
叫び声を出しながら、メガロドンに突っ込んでいくが、すぐに退却行動を取る。
「一旦、退却っす!」
メガロドンが地面に落ちると、他のゴブリン達が、メガロドンに攻撃していく。
それを見ていた白老は。
「ほっほう。囮役と攻撃役。きちんと、自らの役割を見極めよ。死ぬ気でな」
そう言った。
それを見ていた俺たちは。
「白老の采配、見事なもんだ。」
「なんか、死ぬ気でなって、聞こえた気がするんだが………」
「若返って、鬼教官ぶりに、磨きがかかったからな…………」
確かに、あれは本当に鬼教官と言えるだろうな。
すると。
「なあ、私も一緒に遊びたい」
「あ!」
「ミリム!?街で待ってた筈じゃあ………!?」
「け………見学ぐらい、良いであろう?街に居ても暇なのだ」
やっぱり。
ミリムの性格上、絶対、街で待ってる筈が無いからな。
カリュブディスとメガロドンを見たミリムは。
「なあなあ!やはり私が………!」
「ダメ」
「うぅ………」
「そんな目で見るな」
リムルにダメと言われたミリムは、目をウルウルさせながら、こちらを見てくる。
そんな感じに見られると、罪悪感が強くなるからやめてくれ。
一方、メガロドンの上に来た蒼華と蒼玉は。
「蒼影様!」
「今です!」
「うむ!」
蒼華の影から、蒼影が現れる。
影移動を使ったのだろう。
すると。
「操妖傀儡糸!」
蒼影が糸を出すと、蒼影が乗っているメガロドンが突然、他のメガロドンに攻撃する。
恐らく、操っているのだろう。
「おお〜!メガロドンを操って、同士討ちにさせているのだ!」
「もう、何でもありだな、あのイケメン…………」
「凄いな…………」
蒼影って、本当に凄いよな。
何でもありかよ。
優秀な仕置人みたいだよな。
「頃合いを見て、始末しろ」
「心得ました」
「あとは、お任せ下さい」
蒼影は、蒼華と蒼樹に指示を出して、他の
蒼影は、メガロドンを操って、カリュブディスに向かい、紫苑は、嵐牙の上に乗って、他のメガロドンに向かっていた。
しかも、嵐牙は、空を飛んでいた。
シズさんはファイヤーガッチャードデイブレイクに変身していた。
「空を?」
「嵐牙の奴、いつの間にあんな技を覚えたのか?」
「…………というか、いつ紫苑と組んだんだ?」
俺、リムル、紅丸がそんなふうに声を出す中、紫苑達も口を開く。
「今回は何としても活躍し、目立たねばなりません」
「うん。我も、その意見には賛成だ」
「行くよ、皆!」
2体のメガロドンに迫る中、シズさんは必殺技を発動させる。
シズさんは、デイブレイクアッパレブシドーを、ガッチャートルネードに装填する。
『ケミーセット!』
その音声が鳴る中、シズさんは炎を纏ったガッチャートルネードのトリガーを引く。
『ケミースラッシュ!』
「はぁぁぁ!断頭鬼刃!!」
「はぁぁ!」
紫苑の斬撃とシズさんの炎を纏った斬撃によって、2体のメガロドンが真っ二つに斬れたり、炎に貫かれたりしていく。
「ワオーン!!」
嵐牙は黒い雷を出して、メガロドンを黒焦げにする。
それを見ていたミリムは、俺とリムルの腕を引っ張る。
「私も!私も!」
「ダメだって言ってるだろ」
「大丈夫だから」
「う〜…………」
ミリムが、頬を膨らませながら、カリュブディスが居る方を向くと、メガロドンは粗方片付けられていた。
「はぁ…………。さて、残るは…………カリュブディスのみ」
「そうだね」
「どの程度の強さなのか、見極めてやろうでは無いか」
「それでこそ、嵐牙」
紫苑、嵐牙、シズさんはそう話す。
一方、
白老は、目を赤く光らせ、刀を抜刀して、メガロドンを細切れにする。
そんな白老は、ゴブタに声をかける。
「不甲斐ないのう。それなりに成長しておるが、たった一匹も仕留められぬとは。修行をますます厳しくせねばならんわい」
「ちょっ………!これ以上厳しくされると、死んじゃうっすよ!じじい!!」
「じじいじゃと?」
白老がそう言う中、ゴブタは白老をじじい呼ばわりして、白老は目を赤く光らせる。
自分の失言に気づいたが、もう時既に遅し。
「ええ………!ああ〜!!」
「ん?何だ?」
「どうせ、ゴブタ辺りが、白老をじじい呼ばわりしたんだろ?」
「リムル様、閻魔殿」
「ああ」
俺たちは、カリュブディスを見つめる。
そんな中、蒼影は、自分が乗っていたメガロドンを始末し、カリュブディスに乗る。
「後は、カリュブディスだけか………」
「ああ」
「あいつらの実力なら、大丈夫でしょう。それに…………」
そう。
カリュブディスの上には、蒼影だけでなく、紫苑、嵐牙、シズさんも居て、その周囲を、飛行可能な者たちが取り囲む。
そこから、一斉攻撃をする。
だが…………。
「全然、効いてないみたいだな」
「カリュブディスがデカすぎるから、ダメージがそこまで通ってないんだろうな」
「…………ですね」
俺たちがそう話す中、カリュブディスの気配が変わる。
何かを仕掛けてくるな。
俺たちは、思念伝達で、警戒を呼びかける。
『何か仕掛けてくるかもしれない』
『全員、油断するな』
「了解です」
「承知」
「心得ました、我が主たちよ!」
「ええ!」
俺たちの声にそう答える。
すると、カリュブディスが唸り声を出す。
真眼達が警戒していると、ドルフさんが、何かに気付いたのか、大声を出す。
「回避!距離を取れ!!」
ドルフさんの声と共に、ペガサスナイツは、少し下がる。
すると、カリュブディスの鱗が剥がれ、銀姫達を襲う。
「ああ!」
「うわ!」
「くっ…………ふん!」
「くっ…………!」
3人と一匹は、カリュブディスから振り落とされる。
何とか着地するが、そこに、鱗が襲いかかってくる。
やばいな、あれ。
すると、リムルが声をかけてくる。
「行くぞ、閻魔」
「ああ」
俺とリムルはそう話して、俺達は、ドライバーを装着する。
「いくぞ、ホッパー1、スチームライナー、ユーフォーエックス!」
「ホッパー!」
「スチーム!」
「ユーフォー!」
「俺もいくか」
俺たちはそう言うと、変身を準備する。
『
『
『クロスオン!』
『マーベラスオカルト!』
『
『
それぞれのカードをドライバーやエクスガッチャリバーに装填して、俺たちは叫ぶ。
「「変身!」」
『ガッチャンコ!X!』
『UFO-X!スーパー!』
『ドレッド・壱式』
リムルはスーパーガッチャード・クロスユーフォーエックス、俺はドレッド壱式に変身する。
俺たちは、蒼影達の居る場所に向かって行く。
一方、蒼影達は、鱗に苦戦していた。
「うう………避けられぬ………!」
「避ける?何を甘えた事を!」
「アオーン!」
「ハアッ!」
嵐牙の雷、シズさんの斬撃で鱗は一旦離れたが、全員が疲弊していた。
そんな中、嵐牙が蒼影に話しかける。
「蒼影よ。主は、影移動で逃げるが良い。我が紫苑の盾となろう」
「バカな………!」
「死ぬ気ですか!?」
「フフフ…………リムル様と閻魔殿ならば、生き残る確率が高い方を選択されるだろう。」
「生き残る確率か………。ならば、俺も残ろう。ああ、勘違いするなよ。死ぬ前に本体は撤退するから、気にするな」
「フフッ………蒼影らしいな」
「そうだな」
「………なら、全員で生き残りましょう!」
そう言って、蒼影達は、鱗へと向かっていく。
だが。
「ほんと、お前らって、バカだよな」
「こういう時は、俺たちを頼ってくれよ」
「リムル様!」
「閻魔君!」
「行くぞ、リムル!」
「ああ!食らいつくせ、
リムルのこのスキルは、魔王ゲルド戦以降に進化した物だ。
そのスキルによって、鱗があっという間に吸い込まれる。
俺は、レプリテンフォートレスのカードをスキャンする。
『
レプリテンフォートレスをスキャンした後、コンススティラーに装填する。
『ドレイン』
その音声が鳴ると、俺の背後にレプリテンフォートレスの幻影が現れて、砲撃を行い、鱗を破壊したり叩き落としたりする。
「あ、あぁ………」
「あれだけの鱗が、一瞬で………」
「あとは、俺たちに任せろ。お前達は、一旦下がって、少し休むと良い」
「我々は、まだお役に………」
「慌てるな。それに………あれを見ろ」
そう言って、カリュブディスに指差す。
すると、鱗が、凄まじい速度で再生していたのだった。
「鱗が再生を始めている。次にあれを使われた時、また守ってやれるかは分からないからな」
「しばらく、俺とリムルで相手をするから、紅丸の指示で攻撃してくれ」
「…………ご武運を」
「お気をつけて、リムル様」
「我が主達よ。すぐに応援に戻ります!」
「2人とも、気をつけて」
「ああ」
「行くぞ!」
俺たちがそう説明すると、蒼影も納得した様だ。
俺はレプリエクシードファイターを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。
『
レプリエクシードファイターをスキャンした後、コンススティラーに装填する。
『ドレイン』
その音声が鳴ると、背中に飛行機の翼が錬成されて、それを使って飛ぶ。
俺とリムルは、カリュブディスに向かっていく。
すると、鱗が飛んでくる。
「さてと。やるだけやってみるか」
「だな」
俺たちは、遠距離攻撃手段を用いて、カリュブディスに攻撃していく。
俺の場合は、ブラッディーUCから破壊エネルギーを凝縮した突き技を行う感じだが。
すると、カリュブディスが、目から光線を放つ。
俺たちは躱すが、躱した先の森から、火が出てくる。
「あ〜あ………」
「くそっ!」
俺たちは毒付く中、再び鱗が襲ってくる。
だが、気になる事がある。
「う〜ん………少しは痛がってる……か?」
「悪いけど、どういうわけか、俺に鱗が集中するんだけど!?」
「確かに、何で閻魔に?というより、こいつ、もしかして、超速再生を持ってるんじゃ無いか?」
リムルの疑問に納得する。
パッと見た感じ、3分で再生が完了している気がする。
カップラーメンを作る感覚で、あの鱗の大量射出が出来るようになると考えると、かなり厳しいな。
それに、本当に、俺に攻撃が集中するな。
さてと。
俺はレプリリクシオンを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。
『
レプリリクシオンをスキャンした後、コンススティラーに装填する。
『ドレイン』
その音声が鳴ると、ブラッディーUCに雷が付与されて、それを使って攻撃していく。
すると、更に、俺の方に攻撃が集中する。
一方、紅丸達は。
「全員!持てる手段を尽くして、カリュブディスを攻撃しろ!効きが悪くても良い!奴に回復の暇を与えるな!!」
「おおお!!」
紅丸の指示と同時に、地上部隊は、カリュブディスに攻撃を集中させる。
空からも、ペガサスナイツが攻撃する。
戦力としては、十分以上。
総攻撃で、一気に撃墜と思ったのだが。
戦いは、夕方まで続いていた。
「ふう…………」
「カリュブディスに与えられたダメージは、5割程度って所だな」
「総力戦で5割か………」
「皆もかなり損耗してる。このままじゃ、ジリ貧だぞ」
そう。
やっぱり、抵抗が激しく、仲間達もかなり損耗していた。
それに、俺も結構レプリのレベルナンバー10を使ったので、厳しい。
どうしたものか………。
そう思っていると。
「グ………グエ、グア………!」
「「ん?」」
「お…………おのれ、ミ………ミ…………ミリムと閻魔め…………!」
「ミリムに閻魔?そう言ったよな?」
「あ…………俺、カリュブディスの依代になった奴が分かったかもしれん」
まさか、アイツか!?
それなら、やけにリムルより俺に攻撃が集中したのも、納得がいく。
そいつの名前を告げると。
「………え?じゃあ、何?俺の中にヴェルドラが居るのを察知したとかじゃないの?」
「じゃない」
「じゃあ、ミリムに頼って良いんじゃね?」
「…………というより、その肝心のミリムは、ぐっすり寝ているけどな」
俺がミリムの方に向かうと、ミリムはぐっすり寝ていた。
「ミリム!」
「うわ〜!寝てないのだ!起きていたのだ!」「どう見ても寝てたろ?」
「瞑想していただけだ。ちゃんと、お前達を応援していたのだぞ!」
「…………まあ、良いや」
「こいつ、どうやら、お前に用事があるみたいなんだけど………」
「何!?むむ!アイツは、この前来たフォビオとやらを依代にしている様だな」
「「やっぱりか……………」」
やっぱり、フォビオを依代にしてたか。
俺にパンチを受け止められたのが、余程気に入らなかったのか?
そう考える中、ミリムはこっちに来る。
「では、私が相手をして良いんだな!?」
「ああ。遠慮なくやってくれ。俺は、少し疲れた」
「それにしても、俺たちが邪魔したみたいで、悪かったな」
「良いのだ、気にするな、なのだ!やるのだ!」
ミリムがそう聞いてくると、俺とリムルはそう言い、ミリムはやる気を出していた。
すると、リムルが釘を刺す様に口を開く。
「あ、それと………」
「はい?」
「フォビオって、魔王カリオンの配下だろ?生かして、助けたいんだけど………」
「ワッハハハ!その程度、造作もない!最近学んだ、手加減を見せてやるのだ!」
「手加減ね…………」
若干、不安だが、任せるとしよう。
ドルフさん達には、退避してもらった。
すると、カリュブディスが再び呻き声を出す。
「ぐっ………!グガァァァ!ミリ…………ミリムめ!」
カリュブディスは、ミリムに向かって、鱗を射出する。
だが、ミリムは慌てていなかった。
「その技は、もう見たのだ。今度は、私が見せてやろう」
ミリムがそう言って、手を空に掲げると、鱗の動きが止まる。
そして、手を下げると、鱗は落ちていく。
「これが………手加減という物だァァ!!
ミリムの攻撃が、カリュブディスに着弾すると、爆発する。
それを見ていた俺たちは。
「「手加減って、一体…………」」
そう呟いた。
リムルが、フォビオを回収した。
まあ、フォビオが無事な時点で、手加減と言えるだろうな。
リムルは、カリュブディスの魔核を、フォビオから除去する作業をしていた。
しばらくすると、リムルが腰を下ろす。
「ふぅ…………」
「疲れた………。頼む」
「はい」
紅丸は、フォビオに回復薬をぶっかける。
すると、ドルフさんが話しかける。
「リムル殿、閻魔殿」
「ドルフさん。助力を感謝する」
「おかげで、カリュブディスを倒す事が出来ました」
「いえ。カリュブディスを倒したのは、我々ではなく…………」
ドルフさんがそう言うと、ミリムの方を見る。
「ん?」
「説明してもらえるでしょうか?」
まあ、そうなるわな。
「いや…………その…………」
「実は、この少女は、魔王ミリムといって………ね」
「ん?………うん」
「フフン!」
俺とリムルがそう言うと、ミリムは誇らしげにする。
すると、ドルフさんが笑い出す。
「ハッハッハッ!リムル殿と閻魔殿は、冗談がお好きな様だ」
「む!」
「あの様な高出力の魔法兵器を所持していたのなら、最初にそう申して欲しかったですぞ」
あ、信じてないな。
いや、信じたらまずいもんな………。
すると、ミリムが叫ぶ。
「冗談ではない!私は魔王なのだ!!私がカリュブディスをやったのだ!」
「なるほど。兵器については秘密………っと。分かりますぞ。奥の手は、隠しておくに限りますからなぁ」
「魔王だと言っておるだろう!」
「人類にとっても、災禍となりうるカリュブディスを始末できたのは、行幸でした。私も、王への報告がありますれば、今回は、これにて失礼致します」
「おい、こら〜!!」
ドルフさんがそう言うと、ミリムはそう叫ぶ。
まあ、無理もないが。
「本当に助かりました。」
「ガゼル王に、よろしくお伝えください」
俺とリムルがそう言うと、ドルフ達ペガサスナイツは去っていった。
そんな中、リムルはフォビオに話しかける。
「よ、目覚めたか?」
「ん………ぐっ………。こ………こは、どこだ?俺は………俺は一体………」
「自分が何をしたのか、覚えているか?」
俺がそう声をかけると、フォビオは、すぐに土下座をした。
「すみませんでした!俺は、ミリム様にとんでもない事を………。あなた方にも、迷惑をかけてしまった様で………」
「まあ、それに関しては良いけど」
「何でこんな事をした?」
「なぜ、カリュブディスの封印場所を知っていたのですか?」
「偶然見つけた、などとは言わせませんよ?」
「…………だってさ」
「ああ………はい。それは………」
フォビオは話した。
太った男の道化師のフットマン、小さい女の道化師のティアと名乗る者達が、接触してきた事を。
「ティアと、フットマンと名乗る仮面の道化。…………こんな仮面でしたか?」
そう言って、トレイニーは、笑った顔の仮面を地面に描く。
それを見たフォビオは。
「いや………。俺の前に現れたのは、涙目の仮面の少女と、怒った仮面の太った男だった。」
「あ…………」
紅丸は、その怒った仮面の太った男という単語に反応していた。
恐らく、大鬼族の里を豚頭族が襲撃した際に居た魔人だろう。
そんな中、ガビルが口を開く。
「あの〜………。そのラプラス殿も………」
「ラプラス?何か知ってるのか?」
「ああ、はい。ラプラス殿は、ゲルミュッドの使いとして、我輩の前に現れた者なのですが………。今、トレイニー殿が仰った仮面を被っておりましたぞ」
「ん!」
「それに、
中庸道化連か。
どうやら、魔王ゲルドの一件に、今回のカリュブディスの一件。
暗躍している奴が居るみたいだな。
「点と点が繋がったな」
「なるほど。あの者の名は、ラプラスというのですね」
「フットマンね…………。その名、覚えておくとしよう」
「ええ。お兄様」
「その中庸道化連は、協力する体を装って、自分達の手を汚さずに、相手を利用して、目的を達成するのか………」
「厄介そうな相手だなぁ………」
リムルがそう言うと、ミリムの方を見る。
すると、ミリムは反応する。
「むむ………?私は何も知らないのだ。寧ろ、そんな面白そうな奴らが居るなら、是非とも会ってみたかったのだ」
「そうか………」
「もしかすると、ゲルミュッドではなく、クレイマンの奴が、何か企んでいたのかもしれないな。内緒で………」
「クレイマン?」
「確か、魔王の一人だったか?」
「そうだぞ。奴は、そういう企みが大好きなのだ」
どうやら、クレイマンって奴が、黒幕の可能性が高いな。
すると、フォビオが話しかける。
「…………誰の企みに乗せられたといえど、今回の一件は、俺の責任だ。魔王カリオン様は関係ない。だから、俺の命一つで許して欲しい」
そう言って、フォビオは頭を下げる。
だが、俺たちの答えは決まっている。
「…………次からは、もっと用心して、騙されないようにしろよ」
「は?」
「動けるなら、行っていいぞ」
「いや………俺は、許されないだろう。特に、貴方には…………」
「別に、お前の命は要らない」
「なあ、ミリム?」
「うむ!当然なのだ!軽く1発くらい殴ってやろうかと思っていたが、私も大人になったものだなぁ」
「…………殴るつもりだったんだ」
それは、まあ、進歩したな。
来た時と比べれば。
「全然腹が立っていないから、許してやるぞ」
「という事だ。気にするなよ」
「そうだぞ。…………カリオンもそれで良いだろ?」
「え?」
すると、ミリムが後ろを向きながらそう言ったので、振り返ると、ガタイが良い男がやって来た。
「カ………カリオン様!」
「フン。気づいていたのか、ミリム」
「当然なのだ」
どうやら、コイツが魔王カリオンか。
すると、俺とリムルに話しかける。
「よう。そいつを殺さずに助けてくれた事、礼を言うぜ」
カリオンはそう言うと、目を細める。
どうやら、俺とリムルを見極めているのだろう。
「…………お前達が、ゲルミュッドをやった仮面の魔人なんだろ?」
「ああ、その通りだ」
「何だ?俺たちに仕返しでもしに来たのか?」
それを聞いた真眼達は、身構える。
カリオンは、少し呆けた表情をしたが、すぐに笑みを浮かべる。
「フッ。いや。立て」
「あ…………はい」
カリオンの命令に、フォビオは立つ。
そして、徐にフォビオに近寄ったカリオンは、フォビオを思い切り地面に叩きつける。
カリオンは、俺たちに声をかける。
「…………悪かったな」
「え?」
「部下が暴走しちまった様だ。俺の監督不行き届きって事で、許してやって欲しい」
「あ、ああ…………」
「今回の件、借りにしておく。何かあれば、俺様を頼ってくれて良い」
カリオンはそんな風に謝る。
それを聞いたリムルが口を開く。
「それなら、俺たちの国との不可侵協定を結んでくれると、嬉しいんだが………」
「そんな事で良いのか?」
「ああ」
「良かろう。魔王の………いや。獣王国ユーラザニア、
「ああ」
どうやら、何とかなりそうだな。
すると、カリオンはフォビオを抱える。
それも、血だらけの。
「おら、帰んぞ」
「「一杯血、出てますけど!?」」
「では、また会おう。リムル、閻魔とやら!」
カリオンが何気なくそう言う中、俺とリムルはそう突っ込む。
カリオンはそう言って、フォビオと部下一人と共に魔法で転送された。
「さてと、終わったな」
「俺たちも帰ろう。俺たちの街に!」
「はい!」
こうして、カリュブディスとの戦いは無事に終わり、獣王国ユーラザニアとの国交を結べそうだった。
今回はここまでです。
今回は、カリュブディスとの戦いです。
今回の話で、壱式を出す事が出来ました。
カリュブディスも撃破しましたが、それはあくまで序章に過ぎなかった。
悪意は確実に迫っていた。
その時、閻魔はどうなるのか。
次回は、カリュブディス討伐後の話になります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
閻魔がドラドになるのか、ドレッド終式になるのか、リクエストがあれば受け付けています。