転移したら暗黒の破壊者に変身出来る様になった件   作:仮面大佐

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第1話 スライムと爆炎の支配者との邂逅

 突然、異世界へと転移してから数日が経過した。

 

「随分と彷徨った気がするな……………」

 

 俺はそんな風に呟きながら、森の中を彷徨っていた。

 この数字、俺は魔物を倒しながら森の出口を探していた。

 ちなみに、食料に関しては、その辺に出来ていた森の果実や、襲ってきた魔物を倒して、調理したりしている。

 調理と言っても、焼いてるくらいだが。

 ある程度、サバイバル術を習っておいて、助かった。

 風呂など入れる筈が無く、かなりボロボロになっていた。

 それに、あまり寝れていないのも事実だ。

 いつ魔物が襲ってくるのかが分からないこの状況で、寝れる訳が無い。

 その為、限界が近い。

 すると。

 

「あぁぁぁぁぁ!!」

「っ!?」

 

 そんな悲鳴が聞こえてきたので、その声がした方を見ると。

 

「カバルの旦那が悪いんでやすよ!いきなり巨大妖蟻(ジャイアントアント)の巣に剣なんかぶっ刺すから!!」

「うっ、うるせぇ!リーダーに口答えするな!」

「リーダーのくせに迂闊すぎよ!死んだら枕元に化けて出てやるんだから〜!!」

「ふははははは!そりゃ無理ってもんだ!何故なら……………俺も一緒に死ぬからな!!」

「いやーーーーーっ!!」

 

 そんな風のやり取りをしながら、四人の人が巨大な蟻から逃げていた。

 ていうかあの蟻、巨大妖蟻(ジャイアントアント)っていうのか。

 すると。

 

「私が足止めをしよう。」

「シズさん!?」

「おいよせ!」

 

 そんな風に言いながら、一人の女性が巨大な蟻と向き合う。

 すると、シズの剣から炎が燃え上がり剣を前にかざすと凄まじい炎が巨大妖蟻を焼き払っていく。

 そしてシズはそのまま炎を纏った剣で巨大妖蟻を次々と斬り倒した。

 しばらくすると巨大妖蟻の群れは全滅しシズはその中央に立っていた。

 

「………凄い」

 

 それを見た一人の女性がそう言う。

 本当にすげぇな。

 すると。

 

「シズさんまだ!?」

「くっ!」

 

 その女性がそう叫ぶと、シズという名前の女性の背後の蟻が起き上がる。

 俺はドレッドライバーを装着して、レプリスチームライナーを取り出す。

 持ってくれよ、俺の体…………!!

 俺は、レプリスチームライナーをヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

STEAMLINER

 

 その音声が鳴ると、俺はレプリスチームライナーをアトゥムサーキュラーに装填する。

 待機音が鳴る中、俺は叫ぶ。

 

「変身!」

 

 そう言って、ネクベドヴォークを操作する。

 

ドレッド・零式

 

 その音声と共に、ドレッドライバーからレプリスチームライナーが出てきて、俺の体が焔に包まれ、黒い霧を纏った骨が全身に巻きつき、姿が変わる。

 俺はドレッド零式に変身して、その蟻をぶっ飛ばす。

 

「えっ!?」

「な、なんだ!?」

「誰でやすかね!?」

「あなたは……………?」

「大丈夫、味方だ!」

 

 いきなり現れた俺に対して驚く中、俺はそう言う。

 すると、巨大な蟻が向かってくる。

 

「危ない!」

「ふっ!はっ!」

 

 一人の女性がそう言う中、俺は蟻の攻撃を躱して、攻撃を叩き込む。

 蟻は俺の攻撃に怯む。

 そんな中、レプリカマンティスを取り出す。

 レプリケミーは、全てのカード分作ってある。

 俺はレプリカマンティスをヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

KAMANTIS

 

 レプリカマンティスをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

ドレイン

 

 その音声が鳴ると共に、俺は拳と足に鎌の斬撃を加えて、攻撃していく。

 その攻撃によって、巨大な蟻は切り刻まれていく。

 

「凄い………………」

 

 それを見て、その女性はそう呟く。

 何とか持ったかな。

 すると。

 

「あっ!」

「危ないでやす!」

 

 そんな声が聞こえてきて、俺は振り返ると、新手の蟻が迫っていた。

 とはいえ、もう限界なんだけど。

 どうにかするしかないか。

 俺が身構えると。

 

「っ!?」

 

 俺に襲い掛かろうとしていた蟻は突然、雷が命中して消える。

 俺が唖然として、変身解除する中、声が聞こえてくる。

 

「ああ………こりゃ、このスキルも封印決定だな」

 

 そんな声が聞こえてきて、俺たちはその声がした方を向く。

 土煙が晴れると、そこには1匹のスライムが居た。

 

「「「…………スライム?」」」

「スライムで悪いか?」

「ああ、いや………スライムが喋るなんて………」

「信じられない………」

「ほら、そこのお姉さんのだろ?悪いな、怪我、してないか?」

 

 その3人がそう言う中、スライムはそう言う。

 己の意識を持つスライムか。

 スライムはシズという名前の女性に仮面を渡す。

 

「ええ、大丈夫」

 

 シズという名前の女性はそう答える。

 すると、そのスライムは俺の事を見てくる。

 厳密には、俺の腰のドレッドライバーを。

 

「どうした?」

「いや、何でもない。少し話を聞きたいから、来てくれ」

 

 俺がそう聞くと、そのスライムはそう言う。

 俺たちは、そのスライムについていく。

 案内されたのは、ゴブリンの里で、ひとまず天幕の中へと連れられた。

 食事を用意してもらっている中、金髪の女性が話しかけてくる。

 

「あなたも助けてくれてありがとう!」

「いや、困っていたから助けたまでだよ」

「それにしてもすげぇな。あ、俺はカバルだ」

「ギドでやす」

「私はエレン!」

「で、この人が臨時でパーティーになった……………」

「…………シズ」

 

 その女性がお礼を言う中、俺はそう答える。

 冒険者達はそんな風に名乗っていく。

 仮面をつけた女性はシズというらしい。

 

「俺は黒輝閻魔だ。閻魔で構わない」

「よろしくね!」

「ああ」

 

 俺がそう名乗ると、エレンが手を差し伸べるので、俺はその手を取る。

 その後、焼肉が来るのだが。

 

「ちょっ!それ、俺が狙ってた肉!」

「酷くないですか!?それ、私が育てていたお肉なんですけど!」

「旦那方!こと、食事においては、譲れないでやんすよ!!」

「俺にも食わせろ!腹減ってんだよ!!」

 

 俺、エレン、カバル、ギドの四人は、焼き肉を必死に食べていた。

 やっとまともな食事にありつけたので、腹一杯食べたい。

 すると、テントの中に二人のゴブリンと先ほどのスライムが現れる。

 すると、屈強そうなゴブリンが口を開く。

 

「お客人。大したもてなしは出来んが、寛いでおられますかな?改めて、ご紹介しよう!こちらが、我らが主、リムル様である!」

 

 そのゴブリンはそう言うと、スライムの方を指差す。

 リムルって言うのか。

 すると、エレン達が口を開く。

 

「「「主!?」」」

「主で悪いか?」

 

 エレン達がそう叫んだのに対して、リムルというスライムは少し不機嫌気味にそう答える。

 すると、カバル口を開く。

 

「い、いや…………」

「ただのスライムではないと思っていましたが…………」

 

 カバルとエレンはそう言う。

 困惑してるみたいだな。

 まあ、無理もないか。

 いきなりそんな事を言われても、信じられないのも、無理はない。

 俺も若干信じられないからな。

 すると、リムルが口を開く。

 

「初めまして!俺はスライムのリムル!悪いスライムじゃないよ!」

「「ぷっ……………!」」

 

 リムルはそう言う。

 それって、某有名RPGのスライムのセリフだよな?

 俺だけでなく、シズさんも吹きだす。

 シズさんも日本人である可能性があるな。

 

「これは、失礼しました。まさか、魔物に助けられるとは、思ってもいませんでしたが………助かりました」

「あ!お肉、ありがとうございます!とっても美味しいです!」

「どうも、助かりやした………。こんな所で、ゴブリンが、村を建設中とは、思っていませんでした」

 

 カバル達はそんな風に言う。

 シズさんは、マイペースに食事を続けていた。

 リムルというスライムは聞いてくる。

 

「それで、あなた達は、一体何をしにここに来たんだ?」

「俺は、カバル。一応、このパーティーのリーダーをしている。こっちが………」

「エレンです〜!」

「ギドと言いやす。お見知り置きを」

「………で、この人は、行く方向が同じという事で、臨時パーティーになった……」

「…………シズ」

「俺は黒輝閻魔だ」

 

 リムルがそう聞くと、俺たちはそう名乗る。

 それを聞いたリムルは、カバルに話の続きを促せる。

 

「…………で?」

「俺たちは、ブルムンド王国のギルドマスターから…………」

 

 カバルは、疑う事をせず、来た理由を話してくれた。

 ジュラの大森林の周辺の国家の一つ、ブルムンド王国。

 そのブルムンド王国のギルドマスターが、三人に、この森の調査を依頼したらしい。

 ちなみに、俺も理由を話した。

 とはいえ、いきなり森に出て、そのまま彷徨っていたという感じだが。

 

「なるほど………。俺らは、見ての通り、ただ街を作っている最中なんだが………ギルド的に、問題あるか?」

 

 リムルがそう聞くと、カバル、エレン、ギドの三人は、顔を見合わせる。

 

「いや、大丈夫だろ」

「そうね………。ギルドが口を出す問題じゃないしね。国はどうなんだろ?」

「うーん………。あっしには、分かりません」

「話は分かった。今日は、ここに泊まると良い。ゆっくり、疲れを癒してくれ」

「「「ありがとうございます!」」」

「丁重に頼む」

「「はっ!」」

 

 カバル、エレン、ギドがそう話すと、リムルはそう言う。

 少し、聞きたい事があるんだよな。

 シズさんとリムルの二人に。

 その後、リムルに呼び出されて、俺とシズさんは丘にいた。

 すると、リムルがやってきて話しかける。

 

「…………ちょっと、良いか?聞きたい事があるんだ。その………シズさんと閻魔って………」

「スライムさん。さっきのは、ゲームの話だよね?『悪いスライムじゃないよ』って」

 

 リムルがそう聞くと、シズさんはそう言いながら、リムルを抱き抱える。

 

「私はやった事がないけど、同郷の子から、聞いてね」

「やっぱりか」

「お前も日本人なんだな」

「まあな」

 

 シズさんはそんな風に言う。

 他にも同郷の人が居るのか。

 リムルも、俺が日本人であると分かっている様だ。

 

「そっか………。会えて嬉しいよ!スライムさんと閻魔君は、どうして?」

「いやぁ………それがさぁ、刺されて死んじゃってさ」

「刺されて………?」

「気が付いたら、こんな素敵な姿に」

「俺は………………気づいたらこの世界に居たんだ。どうしてこの世界に来たのかは、分からないけど」

 

 シズさんがそう聞くと、俺とリムルはそう言う。

 本当に転移の場合は、原因が分からない事が多いからな。

 唐突にこの世界にやってきたのだから。

 

「そっか………スライムさんは転生者で、閻魔君は転移者なんだね。大変だったね」

「シズさんは、違うのか?」

 

 シズさんがそんな風に言うと、リムルはそう聞く。

 すると、シズさんは表情を暗くして、口を開く。

 

「私は………召喚者だから」

「召喚…………」

「なるほど……………」

 

 シズさんがそんな風に言うと、俺とリムルはそう言う。

 召喚者という事は、誰かに召喚されたという事か。

 リムルはシズさんに聞く。

 

「シズさんは、いつ頃、召喚されたんだい?」

「…………ずっと昔。街が燃えて、炎に包まれて………」

「戦争?」

「空から爆弾が降ってきて………」

「空襲か………」

「お母さんと一緒に逃げていて………」

「お母さんは?」

 

 シズさんはそんな風に言っていく。

 リムルがそう聞くと、シズさんは、目を伏せる。

 まさか、太平洋戦争真っ只中の時代だったから召喚されたとは。

 シズさんの反応的に、お母さんは焼夷弾によって焼かれてしまったのだろう。

 

「…………すまない」

「………ううん」

 

 それを聞いたリムルはシズさんに謝る。

 周囲の空気が暗くなってしまう。

 リムルは、気分を変えようとしたのか、口を開く。

 

「そうだ!面白い物を見せてやるよ!」

「面白い物………?」

「大賢者。思念伝達で、シズさんと、ついでに閻魔に俺の記憶の一部を見せたい」

 

 リムルがそう言うと、俺とシズさんは首を傾げる。

 俺とシズさんの周囲に、とある光景が映し出される。

 それは、どこかの部屋で、恐らく、生前のリムルの部屋だろう。

 すると、パソコンの画面に、何かが映っているのが見えた。

 

「………エルフさん?」

「うわぁぁ!違う!そうじゃない!そうじゃない!」

「綺麗だったよ?」

「違う、違う!こっちこっち!」

 

 おそらく、エロゲーの類だろうな。

 むっつりスライムめ。

 すると、風景が変わり、戦後の日本が、どのように復興していったのかが、映し出される。

 最終的に、東京上空の映像が映し出される。

 

「凄い………!まるで絵葉書で見た、ニューヨークの摩天楼のよう」

「戦争が終わって、平和になったよ。街も経済も、発展した」

「良かった………」

「最終的には、こんな風にしたいからな。そういえば、閻魔って、仮面ライダーになれるのか?」

「まあな」

「………仮面………ライダー………?」

 

 シズさんが感激しながらそう言う中、リムルはそう言う。

 シズさんは仮面ライダーという単語に首を傾げていた。

 そりゃあ、仮面ライダーが生まれたのは、戦争が終わった1971年から始まったからな。

 

「何なら、閻魔も仮面ライダーについて教えてくれよ!」

「でも、リムルみたいに映し出すなんて真似は出来ないぞ?」

「そこは俺も協力するから!」

「……………分かった」

 

 リムルがそう言うので、俺はそう言う。

 俺はただの人間なので、そんな事は出来ない。

 リムルがそう言ったので、俺はリムルに任せる事にした。

 すると、風景が変わり、俺たちの目の前に、本郷猛………仮面ライダー1号の姿が映る。

 

「この人は………?」

「戦争が終わって、1971年に、仮面ライダーの歴史が始まったんだ」

 

 シズさんがそう言うと、俺はそう言う。

 そこから、一文字隼人、風見志郎、結城丈二、神敬介、山本大介、城茂、筑波洋、沖一也、村雨良、南光太郎、風祭新、麻生勝、瀬川耕司、五代雄介、津上翔一、城戸真司、乾巧、剣崎一真、ヒビキ、天道総司、野上良太郎、紅渡、門矢士、左翔太郎、フィリップ、火野映司、如月弦太郎、操真晴人、葛葉紘太、泊進ノ介、天空寺タケル、宝生永夢、桐生戦兎、常磐ソウゴ、飛電或人、神山飛羽真、五十嵐一輝とバイス、浮世英寿、そして、一ノ瀬宝太郎といった歴代仮面ライダーの変身者が映し出される。

 

「この人たちは………?」

「仮面ライダーは、ドラマとして放送されていて、今映った人たちは、それぞれの仮面ライダーの主役だよ」

「こんなに居たんだな………」

 

 これが、昭和の時代から始まり、平成を駆け抜け、令和の時代を切り開く仮面ライダー達だ。

 すると、シズさんが胸を押さえる。

 

「シズさん!?」

「大丈夫か?」

「………ええ。多分」

 

 シズさんが胸を抑えるので、俺たちが心配すると、シズさんはそう言う。

 リムルは、カイジンというドワーフと共に去っていった。

 俺はシズさんに話しかける。

 

「それって、召喚された際に何か呪いみたいなのをかけられたとかか?」

「……………そうだね。私にとっては、呪いみたいなものだから」

「そっか。無理すんなよ?」

「うん」

 

 俺がそう聞くと、シズさんはそう答える。

 俺はそう言って、その場から去っていく。

 なんか、胸騒ぎがするな。

 俺はそんな風に思っていた。

 この胸騒ぎが、すぐに当たるとは、この時の俺は思っていなかった。




今回はここまでです。
リムルにシズさんと邂逅しました。
閻魔は現状、まだドレッドを完全に使いこなしているわけではありません。
ドレッド自体、負荷が大きいですし。
次回はイフリート戦です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
現在、閻魔のヒロイン候補は、朱菜、ミリム、ヒナタ、ルミナス、ヴェルザード、悪魔三人娘となっています。
誰にするのかは、まだ未定です。
リムル達も仮面ライダーにします。
リムルがガッチャード、シズさんがガッチャードデイブレイク、紅丸が仮面ライダーヴァルバラド、ディアブロがウインド、朱菜がマジェードになる予定です。
リクエストがあれば受け付けています。
ちなみに、閻魔は魔王にはならず、ヒナタみたいに、仙人や聖人などになっていくかもしれません。

閻魔のヒロインは誰にするか

  • 朱菜
  • ミリム
  • ヒナタ
  • ルミナス
  • ヴェルザード
  • 悪魔三人娘
  • ヴィオレ
  • ブラン
  • ジョーヌ
  • その他
  • いらない
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