転移したら暗黒の破壊者に変身出来る様になった件 作:仮面大佐
魔王ミリムによって、
その裏で、暗躍する存在がいた。
「…………首尾はどうだったのかしら」
「上手くいったようですよ。
クレイマンは、グラスにワインを注ぎながら、窓際に立つ
「
「…………そうね。それで、私は貴方に何を支払えばいいのかしら」
「特には」
「……………そう」
ワインを飲むクレイマンに近寄るフレイ。
フレイは、クレイマンに質問をする。
「何が目的?」
「そんなに警戒しないでください。何も企んではいませんよ」
「企んでる人は皆そう言うのよ」
フレイはそう聞くと、クレイマンはそう答える。
フレイがそう言うと、クレイマンは口を開く。
「では今度、何か一つだけお願いを聞いてください」
「今度?今ではなくて?」
「ええ。例えば…………
「……いいわよ。私に出来る範囲ならね」
クレイマンは、フレイにそう言う。
クレイマンから離れるフレイ。
フレイは、振り返って口を開く。
「今回の件、助かったわ。さようならクレイマン」
転移でフレイは去って行った。
それを見ていたクレイマンは、口を開く。
「……………お気になさらず、貸しは必ず返してもらいますから」
一人笑みを浮かべるクレイマン。
目的の一つは達せられ、フレイに恩を売ったクレイマンは、密かに次の計画の準備を開始するのだった。
その頃のテンペストでは、白老が口を開く。
「参られよ」
「「「おう!はあああ!」」」
白老がそう言うと、リグルド、ゲルド、ギルドの3人が、メガロドンを投げる。
白老が、メガロドンを三枚おろしにした。
「おお〜!流石っす!お見事っす師匠!メガロドンの三枚おろし!」
「ヌッハハ!これくらい朝飯前…………ああ、いや晩飯前じゃよ」
一方、黒兵衛とカイジン、ドワーフ三兄弟は、メガロドンの鱗を見ていた。
「軽い。しかも固い。これは使えそうだな」
「良い武器が出来そうだべ」
「盾にしても良い。鎧に加工するのもありだな」
「ちょっとしたアクセサリーを作っても良い。高値で売れそうだ」
「うんうん」
鍛治職人達は、そう話す。
そこに、俺がやってくる。
「どうだ?
「閻魔殿」
「ああ、閻魔の旦那。ああこれなら色々と使えそうだ」
「そうか。悪いけど、一部、貰っていっていいか?」
「構わねぇが、何するつもりだ?」
「ちょっとね」
俺がそう話しかけると、カイジンと黒兵衛はそう答える。
俺は、カリュブディスの鱗の一部をもらった。
一方、ガビルとゲルドが話していた。
「ゲルド殿!見事な戦いっぷりでしたぞ!あの勇気、見習いたい物です」
「ガビル殿こそ、獅子奮迅の活躍!いや、感服の至り!」
「いやいやゲルド殿!」
「いやいやガビル殿!」
「「アッハハハハ!!」」
「二人とも、かっこいい!」
ガビルとゲルドは、お互いを称え合い、笑い合う。
一方、蒼玉とギルドは。
「お疲れ様、ギルド殿」
「うむ」
そんな風に話していた。
そんな風に皆が笑い合うのを見て、俺は安堵していた。
ちなみに、リムルは、シズさん、紫苑、朱菜、蒼華、エレン、ミリムと共に風呂に入っていた。
あのムッツリスライムめ。
俺は、料理を食べていた。
やるべき事が色々とあるからな。
それから数日が経過した。
フューズ達は、ブルムンドへと帰還した。
ミリムも、他の魔王達にテンペストを手出ししない様に言ってくる為に、帰ったそうだ。
その際、ドラゴンナックルという武器を、ミリムにプレゼントした。
ミリムは、それを嬉々として受け取っていた。
ちなみに、ホッパー1が、ミリムに黄色い花をプレゼントしていた。
態度は、かなり慇懃な物になっていた。
そんな中、俺はある作業をしていた。
「……………よし、こんなもんかな」
俺はそう呟く。
壁には、レプリケミーカードが飾られていた。
カリュブディスの一件で、レプリケミーをかなり消費してしまったからな。
その為、ある程度は補完しておく必要性がある。
そして、俺はある考えを実行に移す時が来たと感じた。
すると、声がかけられる。
「閻魔君?居る?」
「シズさん。どうしたんだ?」
「リムルさんが呼んでるよ」
「リムルが?分かった」
シズさんが入ってきたのに気づいて、俺はそう答える。
すると、シズさんが俺の机に置いてある設計図を見て、口を開く。
「閻魔君、これは?」
「これ?ああ……………どうにか、ドレッドの量産が出来ないかなと考えてるんだ」
「ドレッドの量産?どうして?」
シズさんがそう聞くと、俺はそう答える。
現状、俺が考えているのは、ドレッドをどうにか量産出来ないかという事だ。
シズさんが理由を聞いてくると、俺は答える。
「……………やっぱり、カリュブディスとの戦闘で、戦力不足を痛感したからな。どうにか、防衛戦力は増やした方がいいと思うし」
俺はそう言う。
カリュブディスとの戦闘で、戦力不足が否が応でも理解したので、どうにか出来ないかと思案している。
その点では、ドレッドはレプリケミーを使って変身するので、量産が比較的容易いのだ。
だが、問題はある。
「………………でも、やっぱり問題があるんだよな」
「問題?」
「ああ。ドレッドライバーを量産したとしても、誰が使うかなんだよな。俺、人間だから仲間とか居ないし、ドレッドは負担が大きいから、使うのも厳しいだろうし」
そう。
俺の立場としては、リムルの補佐であるが、紅丸の部隊や蒼影の直属の蒼華達の様な、直属の部下はいない。
それに、ドレッドは負担が大きい。
あまり無茶はさせられない。
現時点では、あまり進んでいないと言える。
「そうなんだね。とにかくリムルさんの所に行こう」
「ああ、そうだな」
シズさんがそう言うと、俺もそう言って、部屋から出る。
その時、壁に飾ってあるレプリケミーが紫色に仄かに光った事は、気づいていなかった。
向かっている中、シズさんは。
(……………あの壱式という姿で、レイピアを使ってたけど、ヒナタは元気にしてるかな)
シズさんはそんなふうに思っていた。
その後、リムルが話があると言って、俺たちを会議室に呼び出した。
「…………という訳で、俺は、イングラシア王国に行ってこようと思う」
「リムルさん…………」
「リムル…………」
「その子達は、シズさんが魔王レオンに会いに行く事を決意した理由の一つだ。約束したからな」
それを聞いて、内心、納得していた。
リムルなら、そうするだろうと思って。
すると、リグルドが不安そうな声を出す。
「お話は理解しました。しかし………」
「リムル様に何かあれば、折角まとまりを見せたジュラの大同盟も、根底から崩壊するやもしれぬ」
リグルドと白老が、そんな風に言う。
確かに、そうなる可能性は、無きにしも非ずだ。
「気持ちは分かるが、俺はイングラシア王国には行かずに、ここに残るよ。………まあ、俺も行く事になりそうだけど」
「この我が一緒に行くのだ。貴様達は、安心して良い」
「それに……………」
「俺の分身体を一体、リムル様との連絡役に回しておく。何かあれば、皆にもすぐ知らせよう」
俺、嵐牙、リムル、蒼影はそう言う。
色々と用事がある訳だしな。
それを聞いて、皆が安心したようになる。
「ということだから安心してほしい。それに案内役も頼むつもりだしな」
「案内役?」
「ああ。今ゴブタに呼びに行ってもらってる」
リムルがそう言うのにリグルドが首を傾げると、俺はそう言う。
その案内役とは……………。
「干し肉も良いけど……………久々に朱菜さんの料理が食いてえな……………」
「ちょっとぉ、言わないでよぉ。余計に食べたくなるし……………」
「あっしら、世話になってばかりでやんすからね。あんまり行って、集ってるって思われるのも嫌でやんす」
エレン達だ。
カバル達は、干し肉を食べながらそう話す。
「だよなぁ。リムルの旦那や閻魔の旦那が、もっと俺たちを頼ってくれたら、遠慮なく集るのに……………」
(……………集るって言っちゃってやすよ、この人……………)
カバルがそう言うのを聞いて、ギドはそう思う。
すると。
「じゃあ、ちょうど良いっすね!」
「うん?」
「リムル様がお願いがあるそうっす」
「うおあぁっ!?」
ギドの影からゴブタが現れて、ギドは驚く。
俺たちは、エレン達のことを話していた。
「なるほど。カバル殿にエレン殿。それにギド殿ですか」
「イングラシア王国に行くにはブルムンドを経由するし、彼らなら俺がスライムなのも知ってるしな」
「確かに……………人間の国へ入るのに我ら魔物が付き添っては、却って火種になりかねませんし……………」
「だろ?」
そう。
あの3人なら、リムルの正体をバラすとは思えないし、下手にリグルド達が付き従うと、トラブルの元になりかねない。
すると、机の陰からゴブタが現れる。
「リムル様!」
「戻ったか。どうだった?」
「”大船に乗ったつもりで任せてくれ‼︎〟だそうっす!」
「引き受けてくれたか」
話が決まり皆も納得してくれたようだ。
「……………分かりました。ですが、くれぐれもご注意くださいね」
「ああ。わかってる」
「リムル様にもしものことがあれば我らは…………ッ!」
「十分気を付けるよ」
「頼んだぞ、蒼影」
「無論だ」
朱菜とリグルドがそう言う中、紅丸は蒼影にそう話しかける。
すると、紫苑が口を開く。
「なんなら私がお供を……………」
「紫苑……………お前、ちゃんとリムルの話を聞いていたのか?」
相変わらずだな。
その後、会議が終わった後、リムルが旅立ちの準備をする。
俺とシズさんは、リムルの居る庵へと向かう。
「リムル」
「お、閻魔にシズさん。どうしたんだ?」
「リムルさん、ありがとうね。あの子達のこと、よろしくお願い。」
「ああ。任せてくれ。閻魔にシズさんも、何とかして、精霊の棲家を見つけてくれ」
「ああ」
俺たちはそう話す。
そう、子供たちを助ける為には、上位精霊を子供達に宿らせる必要がある。
その為には、精霊の棲家というのを探さなければならない。
トレイニーさんにも相談したが、その精霊の棲家に住む精霊女王とは接点が無く、知らないとの事。
リムルとの連絡には、それぞれのスマホーンを使うことにしている。
そうして、翌日、出発の時になった。
「じゃあ、行ってくる」
「お…………お達者で!お帰りをいつまでもお待ちします!」
「ガビル様、繊細」
「ガビル様、優しい」
「大袈裟だなぁ。すぐに戻ってくるって」
「街や精霊の棲家に関しては、俺に任せとけ」
「本当に、すぐ戻ってきてくださいね」
「旅のご無事をお祈りします」
「じゃあ」
「いってらっしゃい!」
そうして、リムルは、エレン達と共に、イングラシア王国へと向かっていった。
俺たちは、それぞれがやるべき事をやる為に、戻っていった。
俺は盟主としての仕事をする事に。
その為、かなりの重労働だ。
どういう事かというと、リムルが居ない時は、俺が盟主代理として動く様にリムルに言われたのだ。
朱菜にも手伝ってもらっている為、どうにかなってはいるが。
恐らく、近いうちに、ユーラザニアからの使者がやって来るかもしれない。
それらも考えないといけないな。
「やれやれ…………。やるべき事が山積みだな」
俺は、そう呟いた。
リムル、頼むぜ。
何とか、子供達を救う方法を見つけてくれよ。
今回はここまでです。
今回は、少し短めです。
イングラシアに旅立つリムルの話ですので。
レプリケミーカードが仄かに紫色に光ったその理由とは。
そして、ドレットルーパーの量産に入ろうとする閻魔。
ただ、量産はうまくいっていません。
次回は、精霊の棲家での話になる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っております。
エルドラゴンは、紅蓮の絆編の後で入手させようかなと思っています。
エルドとドラドに関しては、閻魔に変身させるのか、別のキャラに変身させるのかは、未定です。