転移したら暗黒の破壊者に変身出来る様になった件   作:仮面大佐

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第2話 爆炎の支配者

 翌日、俺とリムルと嵐牙は、丘の上で村を見ていたシズさんの元へ。

 リムルは、シズさんに話しかける。

 

「俺たちの街、気に入って貰えたかな?」

「ええ。とっても!」

 

 リムルがそう聞くと、シズさんは、仮面を頭の左側に動かしながら笑顔でそう答えた。

 

「それはよかった。シズさんさえ良ければ、いつまでも居て良いんだぞ」

「ありがとう。…………でも、行かなきゃ」

「そっか………」

「ここに居たら、迷惑をかけちゃうかもしれないし」

「ん?」

 

 リムルがそう言うと、シズさんはそう言う。

 俺とリムルが首を傾げる中、シズさんは表情を暗くして、口を開く。

 

「………私の旅の目的は………」

「目的?」

「私を召喚した男を見つける事」

「見つけたら、どうするんですか?」

 

 俺のその問いには、シズさんは答えなかった。

 流石に、聞きすぎたか。

 すると、リムルが明るく答える。

 

「分かった!残念だけど、いつでも遊びに来てくれ!歓迎するよ!なあ、嵐牙?」

「勿論です!」

「ありがとう。嵐牙もありがとう。」

 

 そう言って、シズさんは嵐牙の顔を抱える。

 その後、村へと戻り、用意をしているエレンとシズさんを待つ。

 ちなみに、俺は行く宛が無いので、この村でお世話になる事になった。

 その際、考えていたのは、シズさんを召喚した男の事だ。

 

(一体………誰がシズさんを召喚したんだ?炎への耐性は恐らく、焼夷弾の炎で焼かれた結果、身に付いた物だろうけど………。もしかして、魔王か?)

 

 俺はそんな風に考えていた。

 実際、俺もドレッドの力を使えるように考えたら、ドレッドの力を手に入れた。

 シズさんも、そんな感じに炎への耐性を手に入れたのだろう。

 恐らく、魔王の可能性が高いな。

 だが、シズさんは一体、何をしようとしているんだ…………?

 そんな風に考えていると、シズさんとエレンがやって来る。

 

「お、来た来た」

「お待たせ〜」

「待ちくたびれたでやすんよ」

「………ったく、女は支度が遅ぇよな。全く」

 

 シズさん達が来る中、リムル、ギド、カバルはそう言う。

 そんな中、シズさんは立ち止まる。

 俺たちが首を傾げながら見ていると、突然苦しみ出す。

 

「ぐっ………!グゥゥゥゥ………!」

「どうかしましたか?」

「シズさん………!?」

「そんな………!もう………!?」

「シズさん?」

「おい、どうした………?」

 

 皆が心配する中、シズさんは倒れ、絶叫する。

 

「グゥゥ………!アァァァァァ!!」

 

 すると、シズさんが着けている仮面にヒビが入り、そこから赤い光が立ち上る。

 

「シズさん!シズさん!!」

「何が起こってるんだ………!?」

 

 エレンが叫ぶ中、俺はそう呟く。

 そんな風に驚いていると、赤い光は空へと届き、周囲に黒雲が現れ、太陽の光を遮る。

 すると、シズさんが少しずつ浮かび上がり、衝撃波がこちらに来る。

 俺たちは倒れながらも、シズさんを見上げる。

 

「皆!大丈夫か!?」

「何だよ、これ………!危険手当くらい上乗せしてもらわねぇと………!」

「だから、それはフューズの旦那に言うでやんすよ!」

「シズさん!シズさん!」

 

 俺がそう聞くと、カバルとギドはそう言う。

 エレンがそう叫ぶ中、カバルが何かに気づいた様な反応をする。

 

「シズ……?シズエ・イザワ………!?」

「えっ?」

「シズエ・イザワって………爆炎の支配者か………!?」

「そ、それって、50年くらい前に活躍したって言う、ギルドの英雄よね!?シズさんが………!?」

「爆炎の………!?」

「くっ………!もう引退してんじゃなかったのか!?」

 

 エレナ達はそんな風に話す。

 そんな二つ名があったのか。

 さて、どうしたものか。

 リムルは、リグルドとリグルに命令する。

 

「リグルド、リグル。皆を避難させろ。」

「しかし………!」

「リムル様………!」

「このままじゃ、死人が出る!命令だ!大至急!」

「ははっ!承りました!」

 

 リグルドとリグルは、ゴブリン達やカイジン達を避難させるために動き出す。

 すると、シズさんが。

 

「ハナ………レテ………」

「「!!」」

「オサエキレナイ………ワタシカラ………ハナレテ………」

 

 シズさんは、そう言ったのだ。

 俺とリムルは、思念伝達で話し合う。

 ちなみに、思念伝達は、リムルから教わった。

 

『リムル………どうする?』

『何とか、助けられないのか?』

『もしかして、その召喚した男に、呪いを刻まれたんじゃ………』

『なら、どうにか、シズさんを助けないと………!』

『ああ!』

 

 俺とリムルはそう話す。

 シズさんを救う為にも、考えろ…………!

 抑えきれないという事から、内部に何かが居るのは間違いない。

 とはいえ、シズさんの見た目とエレン達の話から違和感を感じていたのだ。

 シズさんの見た目は、10代後半あたりだ。

 だが、エレンはこう言ったのだ。

 

『そ、それって、50年くらい前に活躍したって言う、ギルドの英雄よね!?シズさんが………!?』

 

 50年くらい前。

 つまり、それくらいか、もしくはもう少し前位から、シズさんはこの世界で生きていたのだ。

 体がボロボロになっていてもおかしくはない。

 内部の存在が何かは分からないが、そいつがシズさんを延命していた可能性が高い。

 つまり、もし引き剥がしたら、シズさんが亡くなる可能性が高い。

 シズさんの境遇を聞いてから、絶対に助けたいと思った。

 考えろ……………何かあるはずだ…………!

 すると、ある存在を思い出す。

 

(……………そうだ。あのケミーなら、シズさんを助けられるかもしれない!)

 

 俺はそう思う。

 あのケミーなら、シズさんを助けられる!

 俺は思念伝達でリムルに話しかける。

 

『リムル。シズさんを助ける方法を思いついたぞ!』

『でかした!それで、どうすれば良いんだ?』

『俺が、シズさんの内部に巣食う存在を何とか弱らせる。リムルはそいつを食らってくれ!』

『分かった!』

 

 実は、リムルには、シズさんとシズさんの中にいる存在を分離した後はどうするのかは、まだ伝えていない。

 こればっかりは、今説明している余裕がない。

 何せ、もうシズさんは、限界なのだ。

 俺はドレッドライバーを取り出す。

 すると、リムルが口を開く。

 

「なあ、ドレッドライバーを使うのか?」

「それしかないだろ。魔物であるリムルはともかく、俺はただの人間だ。ただの人間が対抗するには、ドレッドに変身するしかねぇ!」

「……………分かった。ただ、無理はするなよ」

 

 リムルがそう聞く中、俺はそう言う。

 俺はただの人間だ。

 そんな奴がシズさんの中にいる存在と戦うには、ドレッドに変身するしか無い。

 俺の覚悟を見たのか、リムルはそう言う。

 まあ、保証は出来んが。

 ドレッドライバーを装着して、レプリスチームライナーを取り出す。

 今回も持ってくれよ、俺の体…………!!

 俺は、レプリスチームライナーをヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

『STEAMLINER』

 

 その音声が鳴ると、俺はレプリスチームライナーをアトゥムサーキュラーに装填する。

 待機音が鳴る中、俺は叫ぶ。

 

「変身!」

 

 そう言って、ネクベドヴォークを操作する。

 

『ドレッド・零式』

 

 その音声と共に、ドレッドライバーからレプリスチームライナーが出てきて、俺の体が焔に包まれ、黒い霧を纏った骨が全身に巻きつき、姿が変わる。

 俺はドレッド零式に変身する。

 エレン達は、一度見ていた為か、声は出さなかったが、それでも驚いていた。

 リムルは嵐牙に乗って、俺の隣に来る。

 

「準備は良いか?」

「ああ」

「分離した後の事は、戦いが終わったら話す。今は、シズさんの中の奴を取り込むのに専念してくれ」

「おう。お前を信じてるぞ」

「ああ。だから、俺もお前を信じる!」

「おう!シズさん、あんたの呪いは俺達が解いてやる」

「だから、もう少し頑張ってくれ!」

「オ………ネ………ガ………イ………」

 

 俺とリムルがそう言うと、それを聞いたシズさんはそう言う。

 すると、限界が来たのか、シズさんの姿が変わっていく。

 黒系の肌の大柄な男だ。

 それを見たエレン達が口を開く。

 

「炎の精霊……イフリート………!」

「間違いないでやす。シズさんは……!」

「伝説の英雄………爆炎の支配者………!あ、あんなの、どうやっても勝てないんですけど!」

「無理でやす………。あっしらはここで、死ぬんでやす………。短い人生だったでやすんね………」

 

 それを見て、エレン達はそう話す。

 イフリートか。

 確かに、イフリートならあり得るかもな。

 エレン達が弱腰になっている中、イフリートは咆哮して、そこから、精霊の類を召喚して、リムルの村に火を放っていく。

 

「ちっくしょう………!折角作ったばっかりなのに………!」

「いった〜い………!」

「お前ら!早く逃げろ!」

「……そんな訳にもいかねぇよ………!」

 

 カバルはそう言って、剣を抜刀する。

 カバルだけでなく、エレンもギドも、武器を構えていた。

 

「あの人がなんで殺意を剥き出しにしてるのか知らねーが………」

「俺達の仲間でやんすよ」

「ほっとけないわ!」

 

 カバル達はそんな風に言う。

 良い仲間じゃないか。

 俺たちは、身構える。

 リムルが、イフリートに聞く。

 

「念のために聞くぞ、イフリート!お前に目的はあるか!?」

 

 リムルがそう問う中、イフリートは何も答えずに、こちらに向かって攻撃して来る。

 俺とリムルは、ステップでそれを躱す。

 リムルは反撃で水の刃を撃つが、当たる直前で蒸発してしまった。

 

(凄まじい熱量だな。となると、水だと水蒸気爆発を起こしかねないから、氷で冷やすか)

 

 俺はそう思う。

 自分で言うのもあれだが、洞察力は高い方だ。

 イフリートが俺に向かって攻撃してくる。

 俺はすかさず、レプリクロアナを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

『KUROANA』

 

 レプリクロアナをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

『ドレイン』

 

 その音声が鳴ると、小型のブラックホールが俺の目の前に生成されて、イフリートの攻撃を吸い込んでいく。

 イフリートがそれを見て驚くも、攻撃をしていくが、ブラックホールに吸い込まれていく。

 その隙に、レプリマックラーケンを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

『MACKRAKEN』

 

 レプリマックラーケンをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

『ドレイン』

 

 その音声が鳴ると、俺の両手に墨が生成されて、俺はそれをイフリートに向かって投げる。

 一発目は躱されるが、二発目は命中して、視界を奪う。

 イフリートが目を擦る中、俺はレプリブリザンモスを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

『BLIZZAMMOTH』

 

 レプリブリザンモスをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

『ドレイン』

 

 その音声が鳴ると、冷気を生成して、イフリートに向かって放つ。

 それを受けたイフリートは、最初こそはあまり効いていないように見えたが、次第に凍りついていく。

 

「よっしゃ!」

 

 俺はそう言う。

 すると、苛立ったのか、イフリートは分身する。

 

「分身!?そんなのありかよ!?」

 

 分身が出来るとは思わなかったな。

 まずいな、そろそろ限界も近いし、どうするべきか……………!

 すると。

 

「水氷大魔散弾(アイシクルショット)!」

 

 リムルが魔法を放ち、イフリートの分身はあっという間に消える。

 すると、俺のそばにリムルが来る。

 

「リムル!」

「分身は俺に任せろ!お前は本体にダメージを与えろ!」

「おう!」

 

 どうやら、イフリートが召喚した奴は片付けたみたいだな。

 嵐牙やエレン達が居ないことから、避難したようだな。

 俺はネクベドヴォークを操作する。

 すると、必殺技待機音が流れてくる。

 イフリートは、氷を溶かすのに精一杯みたいだな。

 

「いくぜ。シズさんは絶対に助ける!」

 

 俺はそう言って、再びネクベドヴォークを操作する。

 

『ブラッドレイン』

 

 その音声と共に、最大出力で吹雪を出す。

 イフリートの炎によって溶けていた部分も再び凍結していき、イフリートは動けなくなった。

 流石にもう限界……………!

 俺は変身解除して、膝をつく。

 リムルが俺に向かって叫ぶ。

 

「閻魔!」

「ぼうっとすんな!いつイフリートが動き出してもおかしくないんだ!早くしろ!!」

「お、おう!」

 

 リムルが俺に向かおうとするが、俺はそう叫ぶ。

 イフリートの意識はまだ残っているようなので、いつ動き出してもおかしくはない。

 リムルは、イフリートを捕食していく。

 捕食が終わると、リムルから少し離れた場所に、シズさんが倒れる。

 

「シズさん!閻魔、これを浴びとけ!」

 

 リムルがそう叫ぶと、膜に包まれた液体を渡される。

 

「何これ?」

「回復薬だ!それを使っとけ!」

「お、おう。」

 

 俺が首を傾げる中、リムルはそう叫ぶ。

 回復薬なら、使えるかもな。

 俺がそれを浴びると、体の負担が減っていく。

 とはいえ、完全に無くなった訳ではなく、まだ気怠い。

 マシになったので、俺はリムルとシズさんの元に向かう。

 すると、シズさんが目を覚ましたのか、口を開く。

 

「ありがとう………スライムさん、閻魔君」

 

 シズさんがそう言うのに対して、俺とリムルは笑う。

 こうして、この戦いは幕を閉じた。

 一方、リムルに取り込まれたイフリートは、暗く何もない空間にいた。

 そこで炎で脱出を試みるも、ただ遠くまで飛び、消えていくだけだった。

 すると。

 

「観念せよイフリート、貴様にはこの空間を破れん」

 

 イフリートに対して、そんな声が聞こえてくる。

 イフリートは声のした方向を向くと、そこには、一体のドラゴンが居た。

 それを見て、イフリートは呆然とする。

 

「貴様の敵う相手ではないわ。リムルは我の盟友ぞ。我は、暴風竜、ヴェルドラ=テンペスト。心ゆくまで相手をしてやろう」

 

 イフリートが呆然とする中、ヴェルドラというドラゴンの高笑いが響く。




今回はここまでです。
今回は、イフリートとの戦いです。
閻魔は、洞察力が高めなので、作戦を立てる事が出来ました。
ドレッドの負荷に苦しみながらも、イフリートを追い詰めて、リムルに託し、シズさんを救う事が出来ました。
シズさんを救う鍵は、とあるケミーにあります。
レベルナンバー5の。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
閻魔のヒロインは、どうしましょうか?
現状、朱菜、ミリム、ヒナタ、ルミナス、ヴェルザード、悪魔三人娘が候補となっています。
意見があれば、受け付けています。
閻魔は、これから強くなっていきます。
そうしなければ、ドレッド参式などを使い熟すのは不可能でしょうし。
現状、錆丸先輩と似たような感じです。
コラボとかは、受け付けています。

閻魔のヒロインは誰にするか

  • 朱菜
  • ミリム
  • ヒナタ
  • ルミナス
  • ヴェルザード
  • 悪魔三人娘
  • ヴィオレ
  • ブラン
  • ジョーヌ
  • その他
  • いらない
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