転移したら暗黒の破壊者に変身出来る様になった件 作:仮面大佐
シズさんから、暴走したイフリートを分離してから、1週間が経過した。
だが、シズさんは、未だに目を覚まさない。
俺とリムルは、シズさんのそばに居た。
「まだ目を覚まさないな」
「そうだな………。それはそうと、閻魔」
「ん?」
「お前は言ったよな?シズさんを助ける方法があるって」
「ああ。…………丁度いい。話すよ。イフリートを分離したシズさんをどうやって助けるのか」
俺とリムルは、お互いに向き合う。
さて、何から話すかな。
俺はリムルに対して、ある事実を言う。
「まず………一つ言っておくと、現在、シズさんの命は、風前の灯だ」
「どういう事だよ………!?」
「イフリートが、シズさんの命を延命していたんだ。シズさんが長い間生きていたのは、イフリートのおかげだ」
「それじゃあ………助ける方法は無いって言うのかよ………!?」
やはり、そういう反応になるよな。
でも、助けられないことはない。
「いや、方法はある」
「えっ!?本当か!?」
「ああ。ファンタスティック属性のレベルナンバー5、インフェニックスの力を使えばな」
「インフェニックス……………?」
俺がそう言うと、リムルはそう聞いてくる。
俺はそう答えると、リムルは首を傾げた。
インフェニックス。
ファンタスティック属性のレベルナンバー5であり、その能力には、どんな物をも完全に再生させる神秘的な紅蓮の炎を使える。
その力を使えば、シズさんの体を治す事が可能だ。
外見年齢相応に。
「それを使えば、助けられるんだな!?」
「ああ」
リムルの問いに、俺はそう答える。
まあ、本人次第なんだがな。
すると。
「………スライムさん、閻魔君」
「シズさん!」
「目が覚めたんだな」
シズさんが目を覚ました事に、リムルは安堵の表情を浮かべる。
シズさんは、微笑を浮かべる。
「さっきの話、全部聞かせて貰ったよ」
「……………聞いてたのか」
聞いてたんだな。
シズさんは、口を開く。
「ありがとう。でも、もう大丈夫だよ。最後に二人に出会う事が出来て……………」
「…………シズさん。あなたは、心残りがあるんじゃないか?」
「………………え?」
「リムルから聞いた。ドワルゴンでの占いで、あなたは5人の子供達に囲まれていた。その子供達は、あなたにとって、大切な人なんじゃないのか?」
「………………」
この一週間、リムルから聞けるだけの情報は聞いた。
リムルが見たドワルゴンでの占いでは、シズさんの周りに、5人の子供がいたらしい。
こんなに優しい人が、未練なんて無いとは思えない。
「……………出会ってそこまで経っていないが、俺はあなたを救いたいと思っている。俺やリムルよりも辛い境遇で生きてきたあなたを」
「……………シズさん。俺も、シズさんを救いたい。少しでも可能性があるなら、それに賭けてみようぜ」
「二人とも……………うん。お願いしても良いかな?」
「ああ」
俺はそんなふうに言う。
シズさんは幸せになって欲しいと感じた。
いきなりこの世界にやってきた俺と違い、シズさんはこの世界に召喚された。
少しでも、幸せは掴んで欲しいと思ったのだ。
リムルがそう言う中、シズさんはそう言う。
俺は、インフェニックスのカードを取り出す。
この一週間、インフェニックスに力を貸してくれる様に頼み込んだのだ。
ちなみに、普通のケミーのカードも生み出している。
「頼むぞ、インフェニックス」
「フェニックス!」
俺がそう言うと、インフェニックスはそう答え、カードから出てくる。
インフェニックスは、神秘的な炎をシズさんに向かって出す。
「なあ、本当に大丈夫なんだよな?」
「黙って見てろ」
リムルの不安げな問いに、俺はそう答える。
すると、弱々しい雰囲気のシズさんが、徐々に回復していく。
上手く行ったみたいだな。
炎が消えると、弱々しい雰囲気が消えていた。
すると、シズさんの体から炎が出てくる。
「っ!?」
「何だ!?」
俺とリムルが驚く中、その炎は100枚のカードとなり、シズさんの近くに落ちる。
「カードか?」
「……………まさか!?」
リムルがそう言う中、俺はそのカードの束を手に取る。
それらは、前の世界で見た事がある物だった。
「これは……………デイブレイクケミーか!?」
「えっ!?」
俺はそう叫ぶ。
デイブレイクケミー。
仮面ライダーガッチャードデイブレイクが、変身などに用いるライドケミーカードだ。
しかも、全てのカードがある。
どういう事だ?
すると、リムルが口を開く。
「……………大賢者によると、シズさんの体に残ってたイフリートの残滓が、デイブレイクケミーに再錬成されたらしい。インフェニックスの力に触れた結果、起こったそうだ」
「……………そうか」
リムルがそう言うと、俺はそう言う。
そんな奇跡が起こるのかと一瞬思ったが、ケミーが自らを再錬成するのは、あり得るからな。
そんな感じだと思っておくか。
すると、シズさんが起き上がり、リムルがシズさんに聞く。
「シズさん……………大丈夫なのか?」
「うん。まるで、全盛期の頃みたい。ありがとうね、閻魔君」
「いや、助かって良かった」
俺はシズさんが助かって、ホッとする。
助けられて良かった。
俺は、ある提案をする。
「なあ、リムル。シズさんの体をコピーして貰えば?」
「ええっ!?いや、流石にそんな事は…………」
「うん。リムルさんも、もしかしたら、人間の街に行くかもしれないから、その時に便利だよ」
リムルは渋るが、俺とシズさんの説得を受けて、シズさんを捕食して、すぐに吐き出す。
その際、2人は若干照れ臭そうにしていた。
そして、リムルが人間の姿になる。
リムルは、幼いシズさんの様な姿になった。
すると、外から声が聞こえてくる。
「おや、これは皆さんお揃いで。皆さんもお見舞いですかな?」
「ええ、リグルドさんもっすか」
「はい、シズ殿の着替えをお持ちしたところです。リムル様失礼します」
そう言って、リグルドが入ってくる。
どうやら、エレン達も居るみたいだな。
すると、皆が驚く。
それはまあ、当然の反応だな。
すると、嵐牙が現れる。
「我が主………!」
「「「え?」」」
「その姿は………!?」
「「「えぇぇぇぇ!?」」」
「そっちの小さい女の子が………リムルの旦那ぁ!?」
「やぁ。………その通りだよ。そこに居るのは、リムルだ」
嵐牙にリグルド、エレン達が驚く中、俺はそう言う。
俺たちは、事情を話す事に。
すると。
「み、見ないでぇぇぇ!!」
「うわっ!?」
シズさんはそう叫んで、リムルに布団を投げつける。
まあ、裸だったからな。
間接的に、自分の裸を見られたようなものだし、流石に恥ずかしいよな。
ちなみに、俺は視線を逸らしていた。
流石に、そんな事をしたら、変態のレッテルを貼られてしまうからな。
そんな中、ギドが口を開く。
「本当に………リムルの旦那でやんすか?」
「間違いありません!」
「見くびるな!姿形が変わったくらいで、分からないと思うか!!」
ギドがそんな声を出すと、リグルド達はそんな風に叫ぶ。
まあ、気持ちは分かるがな。
それを聞いて、カバルはたじろぎながら口を開く。
「ああ、いや………。そういう事じゃ無くて………何か、ちっこいシズさんぽいっつーか………」
「本当だよ、リムル」
「ああ、ホレ」
リムルがそう言うと、人間としての姿から、スライムとしての姿に戻る。
すると、カバルとギドが驚いた様な表情を浮かべる。
「ふへ〜………」
「見事なもんでやんすね………」
カバルとギドがそう言う中、エレンさんは、シズさんの方に向かう。
「良かったよ〜!シズさんが助かって!」
「うん。閻魔君のおかげで、助かったよ」
シズさんは、泣くエレンを宥めていた。
シズさんを心配してくれていたんだもんな。
本当に良い奴らだってのがよく分かる。
すると、エレンが口を開く。
「閻魔さん!シズさんを救ってくれて、ありがとう!」
「俺も死んでほしくなかったからな。ただ、体内年齢が若返ったから、しばらくは様子を見る為に、この村に留まる感じになるけどな」
エレンがそう言う中、俺はそう言う。
いきなり体内年齢が戻ったから、しばらくは慣れる必要性があるからな。
俺がそう言うと。
「まぁそれは仕方ないぜ」
「慣れないのに無理はいきやせんからね」
「シズさんと別れるのは辛いけど仕方ないね」
「私も皆と旅ができて楽しかったよ。ただ…………ちょっと危なっかしいから心配かな」
それを聞いたカバル達はそう言う。
シズさんが苦笑気味にそう言うと、エレンとギドは、カバルを見る。
確かに、遭遇した際に、蟻の巣に剣を突き刺したとか言ってたな。
「ん?あ!おいこら!なんだその目は!」
「だって……………ねぇ?」
「ああ」
「お前だって、この前落とし穴にハマってたじゃねーか!
「あっ、あれは姉さんが急に押すからでやす!」
「ちょっとぉ私のせいにしないでよぅ。あの時は突然蜘蛛が落ちてきて…………あの時はシズさんが蜘蛛を取ってくれたのよねぇ」
「あれ以来シズさんが罠探し手伝ってくれやした」
「ホレみろ!俺だけじゃないじゃん!」
カバル達はそんな風に言い争う。
あまり長くはないが、これがこいつらなのだと分かった。
「……………こいつら、シズさんに頼ってばかりじゃなかったのか?」
「確かに」
「あははは………………」
「「うん!うん!」」
俺がそう言うと、リムルも同意し、シズさんが苦笑する中、リグルドと嵐牙も頷いていた。
その日は、夕方になってしまったので、エレン達は村に泊まった。
その翌日。
「色々と世話になったな。じゃあ、そろそろお暇するわ」
「国に帰るのか?」
「ああ、ギルマスにこの森の調査報告とシズさんのことも、報告しないといけないからな。ここの事は、悪い様には言わない」
「リムルさん達のことも、伝えておくね。」
「旦那達も何かあったら頼るといいでやすよ」
「ああ、そうさせてもらうよ」
カバルがそう言う中、俺がそう聞くと、カバル達はそう答える。
ブルムンドという国があるらしい。
本当に異世界に来たんだなと感じるよな。
シズさんは、エレン達に話しかける。
「皆、元気でね」
「シズさんも」
「閻魔の旦那。シズさんを助けてくれて、ありがとうございます」
「だから、気にすんな。俺が助けたいと思って、助けたんだから。」
カバル達はそう言って立ち去ろうとするが、何かを思い出したのか、立ち止まる。
「あっ………と、最後にもう一つ。シズさんに、話があります」
「どうしたの?」
カバルがそう言うと、シズさんは首を傾げて、3人はシズさんを見る。
すると、三人は頭を下げる。
「「「シズさん!ありがとうございました!」」」
「三人とも………」
「俺、あなた達に心配されない様なリーダーになります!」
「あなた達と冒険できた事、一生の宝にしやす!」
カバルとギドはそんな風に言う。
そしてエレンは、シズさんを抱きしめる。
「ありがとう………。シズさんの事、お姉ちゃんみたいって、思ってました」
「三人も、元気でやってね。それと、いつでも会いに来て良いよ」
やっぱり、三人は良い人たちだ。
この三人が、シズさんの仲間で、本当に良かった。
すると、リムルが声をかける。
「ところで、お前らの装備、ボロッボロだな」
「「「ひどっ!」」」
リムルがそう言うと、三人は装備を隠す様にして、俺は笑い、シズさんは苦笑した。
外に出て、鍛治工房と思われる場所に移動する。
リムルは、防具とかを渡す。
「おおっ!憧れのスケイルメイル!」
「スゴい!なにコレ!?軽い上に頑丈、ていうかめっちゃキレイ!」
「いっ、良いんでやすか、あっしにはもったいない代物で!?牙狼の毛皮まで使用されってやっせ!?」
「餞別だよ。ウチの職人の力作さ」
「職人?」
「おーい」
受け取った防具とかを見て、カバル達はそう言う。
リムルが呼ぶと、カイジン達が出てくる。
カイジンとは、リムルが行った武装国家ドワルゴンで出会ったドワーフだそうだ。
「まっ、力作つっても、試作品だけどな」
「着心地はどうだい?」
「細工は隆々ってね」
「うん、うん」
「喋れよ!」
カイジンが他の3人を連れて現れる。
残りの3人は、ガルム、ドルド、ミルドだそうだ。
気を取り直したリムルは、彼らを紹介する事に。
「紹介するよ。右から、カイジン、ガルム、ドルドにミルドだ」
「カイジン!?マジで!?」
「腕利きで超有名な鍛治職人の!?」
「ガルムにドルド、ミルドってあのドワーフ三兄弟!?」
「ありがとうございます!これ、家宝にします!」
「嬉しいです!」
「夢の様でやんす!」
そんな風に、三人は喜んでいた。
やっぱり、カイジンは相当有名な鍛治職人なのだろう。
三人は、今までのことを吹き飛ばす大はしゃぎしたのち、帰って行った。
その後、俺とリムルは、シズさんと一緒に話をするべく、テントへと向かっていた。
だが、この時の俺は、知らなかった。
俺とリムルを中心として、世界が激動の時代になっていく事を。
そして…………。
干上がった荒野に、一体の
すると、そこに一体の鳥のようなマスク…………俗に言うペストマスクをし、白い紳士服を着ており、杖を持った者が近づいていく。
その者が、豚頭族を見つめると。
「お前に名前と食事をやろう」
その者がそう言う。
豚頭族は、その者を見つめると、問う。
「…………あなたは?」
「ゲルミュッド。俺の事は、父だと思うがいい」
そう言うと、豚頭族は、訝しげな表情を浮かべる。
それを見たゲルミュッドは。
「………このまま死ぬか?」
そう問う。
それに対する豚頭族の答えは。
「………名前を………そして、食事を……」
「お前の名は、ゲルド」
「ゲルド…………」
「やがて、ジュラの大森林を手中に収め、
そう言って、ゲルミュッドは、ゲルドに肉を与え、ゲルドはその肉を食べる。
これが、やがて大きな出来事に繋がってくる事は、誰も知らない。
今回はここまでです。
今回は、シズさんが救われる話です。
インフェニックスの力で救われたシズさんですが、イフリートの残滓がデイブレイクケミーに再錬成される。
その為、シズさんはガッチャードデイブレイクに変身します。
そして、暗躍するゲルミュッド。
ここから物語は加速していきます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
アンケートを始めました。
閻魔のヒロインに関してです。
これまでに集まった案を元に、アンケートにしました。
次回は、大鬼族との戦いです。
閻魔は、テンペストの盟主にはならない方針で考えています。
流石に、人間がなるのはおかしいかなと思い、リムルの左腕として動く予定です。
壱式はカリュブディス、弐式はファルムスとの戦闘、参式はワルプルギスで投入します。
リクエストがあれば、活動報告にて承っております。
閻魔のヒロインは誰にするか
-
朱菜
-
ミリム
-
ヒナタ
-
ルミナス
-
ヴェルザード
-
悪魔三人娘
-
ヴィオレ
-
ブラン
-
ジョーヌ
-
その他
-
いらない