転移したら暗黒の破壊者に変身出来る様になった件   作:仮面大佐

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第4話 大鬼族の襲来

 エレン達が、リムルの村から去った後、村の開発を着々と進めていた。

 カイジン達が、衣類、住居、道具作成を進めて、リグルド達、ゴブリン・ロードによって、村の統治を行う流れが出来上がっていた。

 その間、俺たちは、一つの天幕へと入っていった。

 誰も通さない様に頼んである。

 リムルは、シズさんの仮面を取り出す。

 イフリートの暴走の際に、ヒビが入っていたが、修復出来たらしい。

 

「シズさんの仮面、直ったんだな」

「ああ。シズさん、直ったぜ」

「うん、ありがとうね。………それと、お願いがあるんだけど………」

「お願い?」

「その仮面、リムルさんが受け取ってくれないかな?」

 

 シズさんは、リムルに対して、そう言ったのだ。

 リムルは、シズさんに聞く。

 

「………それって、シズさんの大事な物なんじゃ………」

「今の私にはもう必要ない物だから。リムルさんに受け取って欲しいんだ」

「…………受け取ってやれ、リムル」

「ああ。受け取るよ」

 

 リムルは、シズさんから、仮面を受け取る。

 その後、俺たちは、ヴェルドラというドラゴンが居た洞窟へと向かう事にした。

 向かう途中、リグルドが話しかけてくる。

 報告をしに来たのだ。

 

「報告は以上です」

「ああ。ありがとさん」

「ああ、それと」

「「ん?」」

「………リムル様は、今日もご食事の必要がないのでありますか?」

「ああ。どうせ、スライムの体じゃあ、味なんてしない………」

「おい。今、人間の姿を得ただろ?」

 

 リグルドがそう言うと、リムルは労う。

 リグルドは少し落ち込んだ様にそう言うと、リムルはそう答えるが、俺はそう言う。

 すると、リムルは大きく叫ぶ。

 

「あっ!リグルド!」

「はっ」

「今日から、俺も一緒に飯を食うよ!」

「なんと!では、今日は宴会ですな!」

「ああ。頼む」

「はっ!」

 

 リムルがそう言うと、リグルドは嬉しそうにそう言って、去っていく。

 そう、リムルは、スライムの姿では味がしないので、これまで食事には参加しなかったらしい。

 俺たちは、今日の夕飯の事を考えながら街の外へと向かうと、リグル達がいた。

 

「よう、リグル」

「リムル様!閻魔殿!シズ殿!」

「食料調達、ご苦労様」

「ありがとうございます。これから、森へ向かう所です」

「今夜は宴会だ。美味しそうな獲物を頼んだぜ」

「今日は、リムル様も食べるっすか?」

「おうよ!なんせ、この体には味覚があるからな!」

「いっぱい食べたら、おっぱいも育つっすかね?」

 

 俺、リムル、リグルはそんな風に話す。

 ゴブタがそんなセクハラ発言をすると、リムルに思いっきり蹴られる。

 まあ、自業自得だし。

 すると、シズさんがゴブタに近寄る。

 

「ゴブタ君。そういうのは言っちゃダメなんだよ。ね?」

「は、はいっす………………」

 

 シズさんがそう言うと、黒笑を浮かべ、ゴブタは引き攣った表情で答える。

 それを見たリグルは、すぐに頭を下げる。

 

「すいません!ゴブタには、きっちり教育させるので!では、特上の牛鹿をご用意しましょう」

(牛鹿………牛と鹿が合体した様な動物の事か?)

「おう、頼むな」

「お任せ下さい!最近は、森の奥から移動してくる魔獣が多いので、獲物は豊富なんです」

「………何かあったのか?」

「いえ。環境の変化によって、魔獣の移動がありますからね。大した事は無いと思うのですが」

 

 リグルとリムルがそう話す中、俺はそう聞くと、リグルはそう答える。

 そういう魔獣の移動がある場合は、何か強い存在に追われて、移動するという場合があるからな。

 つまり、何か強い存在が居ると警戒した方が良さそうだ。

 すると、リムルの影から、嵐牙が現れる。

 恐らく、思念伝達で、嵐牙を呼んだのだろう。

 

「お呼びですか?我が主」

「嵐牙。リグル達と森に同行してくれ」

「何も無いとは思いたいが、念の為に、俺からも頼む」

「心得ました。お任せ下さい。遠慮はいらぬ。我を連れてゆけ、リグル殿」

 

 そう言う嵐牙。

 かっこいいのだが、尻尾をブンブンと振っていると、ただの犬にしか見えない。

 まあ、頼りにするとするか。

 俺たちは、そのまま封印の洞窟に来た。

 

「ここが、暴風竜ヴェルドラが封印されていた洞窟……………」

「それで、こんな所で何の用だよ?」

「いやさ……………お前には、ケミーとかを教えて欲しくてさ。色々と知りたいし」

 

 シズさんがそう言う中、俺がそう聞くと、リムルはそう言う。

 すると、シズさんも俺を見てくる。

 まあ、隠していても意味は無いし、話すか。

 

「……………分かった。話すよ。ケミーや仮面ライダーガッチャードなどについて」

 

 俺はそう言うと、二人に対して、話し始める。

 ケミーやガッチャードについてを。

 ケミーとは、錬金術師が錬金術を用いて生み出した奇跡の人工生命体である事。

 それが解き放たれ、人間の悪意と結びついてしまうと、マルガムという怪物になる事。

 そして、そのケミーの力を借りて、ケミーを再封印するのが、ガッチャードであるという事。

 俺が変身するドレッドは、ケミーの複製品であるレプリケミーを使って変身する仮面ライダーである事。

 そこから色々な事を話した。

 一通り話し終えると。

 

「すげぇな……………」

「うん…………」

「まあ、これがケミーやガッチャードに関する説明だ」

 

 リムルとシズさんがそう言う中、俺はそう締めくくる。

 俺はある事を思いつき、ある物をリムルに渡す。

 

「そうだ。これ、やるよ」

「うん?……………これ、ケミーのカードじゃないか!?」

 

 俺が渡すと、リムルは驚いた表情を浮かべる。

 リムルに渡したのは、通常のケミー100体のカードだ。

 

「良いのか?」

「ああ。ケミー達もお前を信じているみたいだからな。頼んだぞ」

「お、おう!」

 

 リムルがそう聞くと、俺はそう答える。

 まあ、ガッチャードライバーとかは今は作れないから、使えないけどな。

 しばらくして、休憩がてら、シズさんに聞く。

 

「なあ、シズさん」

「どうしたの?」

「実は、シズさんの事は、占いで知ったんだけど、その時に、5人の子供が居たんだけど、何なんだ?」

 

 リムルの質問に対して、シズさんは表情を暗くして答える。

 

「…………その子達は、国によって召喚されたんだけど、不完全な状態で召喚されたから、大量の魔素で死んじゃう。だから、私たちは、あの子達を助けたいの」

 

 そう語った。

 シズさん曰く、不完全な状態で召喚された十歳未満の子どもは、数年もしない内に大量の魔素によって死んでしまうらしい。

 それを、国は召喚したのにも関わらず、捨てたのだ。

 それは、到底許される行為ではない。

 だが、救う手段は、シズさんが知っていた。

 というより、シズさんこそが、その証拠なのだ。

 上位精霊と同化させれば、死を免れる事が出来るらしい。

 ただ、シズさんが上手く行かなかった理由としては。

 

「……………私とイフリートは、馬が合わなかったんだと思う。イフリートは、魔王レオンへの忠誠心が強かったから」

 

 と、語っていた。

 シズさんは、魔王の一人、レオン・クロムウェルを憎んでいたらしく、イフリートとの不一致が、寿命が縮まった結果になってしまったのだろう。

 俺としては、その子達を助けたいと思う。

 突然異世界に召喚され、捨てられたのは、余りにも不憫だ。

 だが、魔王か……………。

 そう簡単には会えないよな。

 すると、リムルが外を向く。

 

「シズさん!閻魔!行くぞ!」

「どうしたの?」

「嵐牙達が襲われているんだ!助けに行こう!」

「ええ!」

「マジか!?分かった!」

 

 リムルはそう叫んだ。

 嵐牙達が誰かに襲われたのか?

 俺たちは、嵐牙達の元へと向かって行く。

 すると、ゴブタが転がってくる。

 

「ゴブタ!大丈夫か!?」

「斬られたっす!超痛いっす!!」

「落ち着け。傷は浅い」

 

 周囲には、警備班が倒れており、その先には、二人の人物が。

 人間では無い事は確かで、見た所、角が生えている。

 

「なんだ、お前ら?」

「あっ!リムル様と閻魔さんじゃないですか!心配で来てくれたんすね!」

「そうだな。元気そうだし、回復薬はいらないな」

「冗談っす!欲しいっす!」

「素直にそう言えば良いのに」

 

 俺はそう呟いて、ゴブタに回復薬をぶっかける。

 リムルから、何個か回復薬を受け取っていたのだ。

 ゴブタが回復される中、嵐牙は、大槌を持った者と2本の刀を持った者と交戦していた。

 嵐牙がその二人に向かおうとした瞬間、地面から炎が立ち上り、嵐牙は怯む。

 木々の間に、桃色の髪の人物がいて、その指先から炎が出ていた事から、あの炎は、その人物による物だと思う。

 

「嵐牙!」

 

 リムルが嵐牙を呼ぶと、嵐牙はすぐに戻ってきた。

 

「主よ!申し訳ありません。我が居ながら、この様な………!」

 

 嵐牙はそんな風に謝る。

 すると、武器をぶつけ合う音が聞こえてきて、そちらを向くと、リグルが、紫色の髪の人物と交戦していた。

 だが、リグルが劣勢になっていた。

 

「戻れ、リグル!」

 

 リグルは、リムルの呼びかけにすぐに応じて、こちらに戻る。

 見た所、重傷ではないな。

 

「リ、リムル様!申し訳ありません………!」

「安心しろ。あとは俺たちに任せて、ゆっくり休め」

「ありがとうございます………」

「嵐牙。倒れている者たちは、どうしたんだ?」

「はっ。魔法によって眠らされています。あの桃色の髪の仕業です」

 

 嵐牙が視線を向ける先には、襲撃者達が全員揃っていた。

 数は六人。

 その内、武器を持っているのは5人で、桃色の髪の人物は、魔法による支援の役割だろう。

 多分、全員が強い。

 これは、変身する事も考慮に入れるか。

 俺人間だし。

 すると、リグルが口を開く。

 

「面目ありません。まさか、大鬼族(オーガ)に出くわすとは………」

大鬼族(オーガ)か………」

 

 リグルの言葉に対して、俺はそう呟く。

 やはり、人間では無いな。

 それも、大鬼族(オーガ)

 だとすると、かなり厄介な事になりそうだな。

 まあ、まずは対話から。

 

「おい、お前ら。事情は知らないが、うちの者が失礼したな」

「話し合いに応じる気はないか?」

 

 俺たちの問いかけに、大鬼族(オーガ)達は黙っていた。

 実力差は明白。

 だが、ゴブタとリグルの二人は致命傷ではないし、他の連中も眠らされている。

 何か、理由があるのか?

 すると、リーダー格の大鬼族(オーガ)が口を開く。

 

「正体を現せ!邪悪な魔人め!」

「「は?」」

 

 そのリーダー格の言葉に、俺たちは首を傾げる。

 

「お、おいおい!ちょっと待て!俺が何だって!?」

「どういう意味だ!?」

「え………………?」

「魔物を使役するなど、普通の人間に出来る芸当ではあるまい。見た目を偽り、妖気(オーラ)を抑えている様だが、甘いわ!」

「正体を現せい!」

「黒幕が直々に出向いてくれるとは、好都合な物」

 

 えぇぇぇ………。

 大鬼族(オーガ)の恨みを買った覚えはないぞ!?

 というより、俺人間だし。

 

「ちょっと待て………」

「ふん。答えを聞くまでも無い。貴様の正体は、仮面が物語っている」

「「仮面?」」

 

 俺が話を聞こうとするが、リーダー格はそう言う。

 仮面って、リムルが持ってる奴の事か?

 ちょっと待った。

 それを聞いたシズさんが叫ぶ。

 

「ちょっと待って!リムルさんの仮面は、私が預けた物よ!」

「同胞の無念。その億分の一でも、貴様らの首で贖ってもらおう!邪悪なる豚どもの仲間め!」

 

 不味いな………戦る気満々だよ。

 ていうか、同胞の無念に邪悪なる豚どもの仲間?

 やっぱり、何か訳ありみたいだな。

 俺はそう思いながら、ドレッドライバーを装着する。

 

「どういたしますか?」

「どうって………。お前はシズさんと一緒にあの桃色を相手しろ」

「はっ!」

「殺すなよ。殺したら、更に連中の憎しみが湧きそうだ」

「はっ………」

「残りは、俺と閻魔でどうにかするよ」

「しかし、たった二人で、五体の大鬼族(オーガ)を相手に………。」

「問題ないさ。負ける気がしない」

「それでこそ、我が主と閻魔殿です!」

「気をつけてね」

 

 嵐牙がそう聞いてくる中、俺とリムルはそう答える。

 ドレッドでいくか。

 すると、それを見たリーダー格は。

 

「舐められたものだ…………真の勇気かただの蛮勇か。その度胸に敬意を払い挑発に乗ってやろう。…………後悔するなよ!」

「後悔しない為にも、最初から本気で行く!」

 

 リーダー格がそう言う中、俺はそう言いながら、レプリスチームライナーをヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

STEAMLINER

 

 その音声が鳴ると、俺はレプリスチームライナーをアトゥムサーキュラーに装填する。

 待機音が鳴る中、大鬼族達は戸惑い、俺は叫ぶ。

 

「変身!」

 

 そう言って、ネクベドヴォークを操作する。

 

ドレッド・零式

 

 その音声と共に、ドレッドライバーからレプリスチームライナーが出てきて、俺の体が焔に包まれ、黒い霧を纏った骨が全身に巻きつき、ドレッド零式に変身する。

 すると、リーダー格の大鬼族は多少動揺した。

 

「す、姿を変えたところで何も変わらん!」

 

 そう言って、俺とリムルに迫り、刀を振り下ろすが、俺たちはすぐに躱す。

 リムルが紫髪と黒髪と対峙する中、俺は青髪と対峙する。

 

「ほう。たった一人で挑むとは、舐められた物だな」

「舐めてなんかないさ。本気で行かせてもらうぜ!」

 

 青髪がそう言うと、俺はそう言いながら、その青髪に向かっていく。

 

「ふっ!はっ!」

「くっ!はっ!」

 

 俺と青髪の大鬼族は、お互いに攻撃していく。

 多少は格闘戦の心得はあるが、事情を聞く為にも、殺さずに無力化する必要がある。

 だからこそ、あのケミー達が使える!

 俺はレプリヴェノムダケを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

VENOMDAKE

 

 レプリヴェノムダケをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

ドレイン

 

 その音声が鳴ると、両手から強力な麻痺毒を持つ胞子を放つ。

 

「くっ……………!?」

 

 それを浴びた青髪の大鬼族は、麻痺毒を持つ胞子を浴びて、動きが鈍くなる。

 動きが鈍くなるのは良いが、動けなくしておく必要があるな。

 俺は、レプリキャッチュラを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

CATCHULA

 

 レプリキャッチュラをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

ドレイン

 

 その音声が鳴ると、俺の手から蜘蛛の糸を出して、その青髪の大鬼族を簀巻きにして、拘束する。

 麻痺して動けない以上、蜘蛛の糸を切断するのも至難の業だろう。

 リムルの方をチラリと見ると、黒色の大鬼族は、麻痺吐息で気絶させられ、紫色の大鬼族は、粘鋼糸で拘束されていた。

 どうやら、俺と同じ事を考えていたらしい。

 

「おお!」

「リムル様もそうっすけど、閻魔さんも流石っす!」

「あんなに簡単に………」

「凄いね、二人とも」

 

 リグルとゴブタは、歓声を上げ、桃色の髪の大鬼族は驚き、シズさんはそう言う。

 俺はリムルと合流して、残りの二人の方を見る。

 

「さて………」

「どうする?」

「…………あの水色の髪の者は、エビルムカデの麻痺吐息、ブラックスパイダーの『粘糸』『鋼糸』、それに不意打ちでの反応を見ると『魔力感知』を持っておるでしょう。姿を変えたあの者も、似た様な能力を使える様ですじゃ。他にも多数の魔物の業を体得しているやもしれません。ご油断召されるな、若」

 

 俺とリムルはそう聞くと、爺さんはそんな風に言う。

 洞察力が凄いな。

 まあ、俺の場合はレプリケミーを使ったからなんだけどな。

 あまり手の内を晒すと、対処されるな。

 流石に話すか。

 

「なあ……ここら辺にしないか?」

「そろそろ、俺達の言い分も聞いてほしいんだが………」

「黙れ!邪悪な魔人め!!」

「ええとな………」

 

 俺とリムルがそう言う中、リーダー格の大鬼族はそう言う。

 どう説明しようかと思ったが、違和感を感じた。

 それは、あの白い老人の大鬼族が居ない事……………いや、気配を感じない事だ。

 リーダー格の大鬼族の言葉を聞きつつ、周囲を警戒する。

 

「確かに貴様らは強い。だからこそ確信が深まった。やはり貴様らは、奴らの仲間だな!」

「奴ら………?」

「たかが豚頭族(オーク)ごときに………我ら大鬼族(オーガ)が敗れるなど、考えられぬ!」

「オーク?」

 

 リーダー格の大鬼族はそう言う。

 待って。

 それって、俺ら無関係だぞ。

 現在、村にオークなんて、誰一人居ないわけだし。

 

「おい………さっきから何を………。」

「黙れ!全ては、貴様ら魔人の仕業なのだろうが!!」

「魔人?」

「とぼけるな!」

「待ってくれ………それは誤解……」

「リムル!しゃがめ!」

 

 リムルも違和感に気づいたのか、そう聞こうとするが、リーダー格はそう叫ぶ。

 すると、殺気に気づき、レプリオドリッパを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

ODORIPPA

 

 レプリオドリッパをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

ドレイン

 

 その音声が鳴ると、爺さんがリムルに向かって攻撃しようとしていたが、俺は踊る様にリムルと爺さんの間に入り、爺さんの攻撃を受け止める。

 

「なぁ………!?気配は完全に絶っていた筈………!?」

「悪いな。俺の第六感っていう感じかな?爺さん、あんたの相手は俺がしてやるよ!」

 

 爺さんが驚く中、俺はそう言いながら、踊る様に爺さんを吹っ飛ばす。

 爺さんが着地する中、開いた距離によって生まれた隙を使って、レプリスケボーズを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

SKEBOWS

 

 レプリスケボーズをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

ドレイン

 

 レプリスケボーズをコンススティラーに装填した後、レプリアッパレブシドーを取り出して、ヴェヴェルセッターにスキャンする。

 

APPAREBUSHIDO

 

 レプリアッパレブシドーをスキャンした後、コンススティラーに装填する。

 

ドレイン

 

 その音声と共に、右手にブラッディーABが錬成され、それを持つ。

 爺さんがこっちに素早く向かってくるが、俺はレプリスケボーズの力で加速して、ブラッディーABで攻撃していく。

 

「ぬぅ…………やりおるわ」

「爺さんもな」

 

 爺さんがそう言う中、俺もそう言う。

 爺さんと互角に戦えているのは、レプリスケボーズとレプリアッパレブシドーのおかげだ。

 それが無かったら、確実にやられていた。

 爺さんの奇襲攻撃に対応出来たのは、ドレッドの負荷の影響か、集中力が高まったからなのだ。

 すると。

 

「ぬっ!?」

「あれは……………!?」

 

 凄まじい炎の気配を感じて、俺と爺さんは戦闘を中止して、その炎の方を見る。

 炎の発生場所にはリムルがいた。

 あれは、先ほど、リムルが得たスキルだ。

 すると、桃髪の大鬼族が口を開く。

 

「ああ…………あれは……………あの炎は周囲の魔素を利用した妖術ではありません!あの炎を形作っているのは純粋にあの者の力のみ。炎の大きさが、そのままあの者の力!」

 

 桃髪の大鬼族はそう叫ぶ。

 すると、リムルは黒稲妻を使い、目の前にあった岩を破壊する。

 やっぱり、あの黒稲妻は威力高すぎるだろ。

 だが、今の状況では、役に立つ。

 

「どうする?」

「まだやるか?」

 

 そう言うと、リーダーは顔を歪める。

 ビビっている様だな。

 そのまま逃げてくれ。

 すると、あの爺さんがリーダーに話しかける。

 

「若。姫を連れてお逃げください。ここはワシが………」

「黙れ、爺。………凄まじいな。悲しいが、我らでは、貴様らには遠く及ばぬようだ。だが、俺には、次期頭領として育てられた誇りがある!無念に散った同胞の無念を晴らさずして、何が頭領か!叶わぬまでも、一矢報いてくれるわ!」

「若………。それでは、ワシもお供致しましょうぞ!」

 

 やばい、リムルの炎が逆効果になった。

 まあ、事情は分からないが、恐らく、何者かに故郷を襲われ、同胞を虐殺されたのだろう。

 どうしたもんか………。

 すると、嵐牙とシズさんと交戦していた筈の桃色の髪の大鬼族が、リーダーの前に来る。

 

「お待ち下さい、お兄様!この方達は、敵では無いかもしれません!」

「そこを退け!」

「いいえ!」

「………何故だ!?里を襲った奴と同じく、仮面をつけた魔人では無いか!お前もそう言っただろう!?」

「はい………ですが、冷静になって考えて見てください!これだけの力を持つ魔人様達が、姑息な手段を用いて、豚どもに我らの里を襲撃させたのは、不自然です!それこそ、たった二人で我らを皆殺しに出来るでしょうから!確かに、この二人は異質ではありますが、里を襲った者達とは、無関係なのではないでしょうか?」

 

 桃色の髪の大鬼族がそう言うと、俺達とリーダー格の大鬼族の間に立つ。

 リーダー格の大鬼族がそう聞くと、桃色の髪の大鬼族はそう答える。

 それを聞くと、リーダー格の大鬼族は落ち着いてきたようだ。

 

 どうやら、気付いてくれたみたいだな。

 あと、もう一押しってところか。

 

「少しは、人の話を聞く気になったか?」

「みたいだな」

 

 それを見て、俺とリムルはそう呟く。

 そして、俺は変身解除する。

 リーダーは、訝しげな声を出す。

 

「何者なんだ、お前達は?」

「俺?俺はただのスライムさ」

「俺はただの人間」

「スライムに人間?」

「そう。スライムのリムルに」

「人間の黒輝閻魔だ」

 

 リーダーがそう聞くと、俺とリムルはそう言って、リムルはスライムの姿になる。

 

「ほ、本当に………!?」

「ちなみにこの仮面はそこにいるシズさんが昔勇者から貰った物だ。お前達の里を襲った奴らと同じか確かめてくれて構わない。いいよねシズさん?」

「うん。いいよ」

「シズ………お主もしや、爆炎の支配者、井沢静江(シズエ・イザワ)か!?」

 

 リーダー格が驚く中、リムルはシズさんにそう聞くと、シズさんは了承する。

 それを聞いた爺さんはそう言う。

 

「もしかして、爺さんはシズさんの事を知ってたのか?」

「ああ……………噂には聞いた事があるが、実際に会うのは初めてじゃ。あの仮面は、勇者の持ち物だったとは……………」

 

 俺がそう聞くと、爺さんはそう答える。

 どうやら、大鬼族達の間でも、シズさんは有名らしいな。

 リムルはリーダー格に仮面を渡すと、大鬼族達はそれを見る。

 

「似ている気はするが………」

「これには、抗魔の力が備わっている様です」

「しかし、あの時の魔人は、妖気(オーラ)を隠してはおらなんだ………」

「では………」

 

 リーダー格、桃色の髪の大鬼族、爺さんがそう話すと、リーダー格は誤解だと気づいた様だ。

 誤解だと気付いたリーダーは、俺たちの前に跪く。

 

「申し訳ない。どうやら、追い詰められて、勘違いをした様だ。どうか、謝罪を受け入れて欲しい」

「うむ。苦しゅうない」

「大丈夫だ。まあ、立ち話もなんだ。一先ず、村に戻るとしよう。君たちも来てくれ」

 

 リーダー格が謝る中、俺とリムルはそう言う。

 俺の言葉を聞いたリーダーは、驚いた表情を浮かべる。

 

「良いのか?」

「色々と事情を聞きたいしな」

「………そちらの仲間を、傷つけてしまったが………」

「そりゃあ、俺らも、そちらの仲間を傷つけてしまったからな。お互い様さ。それに、死人が出なかったから、良しとしよう」

「それに、今日は、俺たちの村で宴会をやるんだ!」

「人数が多い方が良いでしょう?」

 

 リーダー格がそう聞くと、俺とリムルはそう言う。

 事情を知りたいしな。

 俺は、大鬼族の動けなくなった面子に回復薬を使う。

 ちなみに、爺さんは、ゴブタに謝ったが、ゴブタは爺さんに恐怖していた。

 そして、理由も分からず戦いになってしまったが、何とか終結した。

 俺たちは、村へと戻っていく。




今回はここまでです。
今回は、大鬼族の襲来の話です。
閻魔も、上手く戦えていますが、それでもドレッドの負荷は変わらず、後の白老との戦いも、レプリスケボーズとレプリアッパレブシドーのおかげです。
次回は、大鬼族に名付けをする話です。
そして、あのお調子者も登場する。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
閻魔に関しては、魔王にはならずに、リムルによってミドルネームを与えられる事で、リムルから祝福を貰い、聖人になるという感じを予定しています。
閻魔のヒロインのアンケートは、しばらく続けます。
結果次第では、上位三つの選択肢のヒロインのハーレムにしようかなと検討しています。
どんな感じに閻魔が強くなっていくのか、ヒロインとくっつくのかのリクエストがあれば活動報告にて承っております。
ちなみに、壱式はカリュブディス戦、弐式は田口省吾との戦いで、参式はクレイマンとの戦いで出します。

閻魔のヒロインは誰にするか

  • 朱菜
  • ミリム
  • ヒナタ
  • ルミナス
  • ヴェルザード
  • 悪魔三人娘
  • ヴィオレ
  • ブラン
  • ジョーヌ
  • その他
  • いらない
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