スタンドアップ   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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しばらくはプリメラのバックストーリーを描きます。


第2話「背中のカルテ」

 私のよりも全然長い髪の毛を揺らしながらいる様子を追いかけていくと、お母さんの方からこっちを見ながら手を伸ばしてくる。でも、私の方から目線を降ろしてくるそっちに向けて顎を持ち上げながら左右に顔を振る。

 

 それから、お母さんは肩に担いでた槍をそっちの手に戻すと、それと一緒にほんのわずかな時間だけだけど、顎を自分の体に近づけながら目を細めてる。終わったら、また歩く足取りを元の早さに戻すみたいに顔を真正面に戻す。

 

 先を行く足を私が追いかけてるうちにだんだんとコロシアムの外周に出来上がってる通路の硬そうなレンガで出来上がってる壁がなくなり、そこにあった階段へとお母さんは進んで行く。その一段ずつゆっくりと進んで行く様子に対して、私は小刻みに音を立てながら追いかけるみたいに。結果、こっちの方がお母さんよりも先に踊り場に行っちゃって。向こうの様子を見上げる。

 

 コロシアムにいた時の魔法で見に纏った鎧が格納されてるのを外したのを私が抱えてるせいで、その重量で体が少しよろめくけど、それも足を何歩か動かすだけで、それと一緒に目をちょっとだけ開けるくらいで止まる。視線もすぐに斜め下の方からお母さんの方に戻して、両方の手で持ち直してからずいっとそれを差し出す。

 

 一方で、お母さんは一旦少し上の段の所で、両方の目尻をほんのちょっとだけ垂らしながら鼻から息を吐く。それと一緒に片方の手を同じ側の腰に当てながら肩も同じタイミングで小さく落としてて。そのままちょっとだけ瞬きしつつ私の方を見てる。それから息と一緒に声を出す感じで「よし」と言うと、私のそれを受け取って。ヘルメット型のそれを被る。

 

 続けて、お母さんの魔力が雷みたいにバチバチ鳴らしながら反応して、階段を降りる前に歩いてた通路の壁にあった穴から来る太陽の光しかなかったせいで、薄暗いこの場所を明るく照らす。それのおかげで、お母さんの体で出来上がった影が私の方に伸びてるのもよく見えるくらいの電気が辺りに放たれて。それがちかちかとしてる。

 

 気づけば、私はその様子をただ少しだけ小さく口を開けながら見つめるだけになってて。空中に浮かびながら胸をちょっとだけ前に出してる向こうの表情は、目を細くしながらも薄くその中ので私を見下ろしてる様子があって。特に意識したわけじゃないけど、喉を強く締め付けるみたいにしながら唇も同じくして、その様子を見つめ続ける。

 

 ずっとお母さんが同じ体勢でいるのに対して、鎧が勢いよく大きな音を立てながら体に装着されて行く。くっつくものもあれば魔力で繋ぎ留められて浮かんでいる物もある状態ではあるけど、体のほとんどを鎧で覆われた状態でゆっくりと着地。それから、まっすぐに階段を降りていく様子を目と首だけで私は追いかけてた。踊り場をまっすぐに進んでたその姿が数歩階段を降り始めた辺りで両手を振りながらその姿を追いかけ始める。

 

 また一段ずつ勢いよく降りていくけど、お母さんの方が降り終えるのが早い。そのせいもあって、また私はその跡を少し後ろから顔を上に向けながら、何も表情を作らずに、ヘルメットに頭全部を覆われてる背中を追っていくことになった。

 

 

 

 外に出た瞬間、そっちから入ってくる外の光の眩しさにうっとなって肘を目の前に出す感じにしながら目を細めてたけど、それでも外でたくさんの女の人が大きな声を上げてるのが聞こえてきて。それの間から何度もおじさんたちが注意をしているのも挟まってる。

 

 でも、私はそんな中でしばらく同じ体勢のまま目の辺りに強く力を入れてることしかできなくて。数秒後にようやく何度か歯を軽く食いしばりながら瞬きして。それから顔を下に向けてるのを持ち上げたら、私とお母さんがいるコロシアムの出入り口につながる数段だけの段差にたくさんの女性が1人1人確認出来ないくらいの色んな動きをしてるのがわかる。

 

 そんな様子を私が首事左右に向けるみたいに見る。でも、数秒後には壁際にいるこっちからすると十数歩離れた場所にいるお母さんの様子を見つけてそこで視線を止めることに。そこで伸びて来てる手に対応して握手をしてたり、一瞬で書き終わるくらいの勢いでサインをしてる。ただ、その間もお母さんのヘルメットで覆われてる首から上で動いてるのは返事をする時の上から下に顎が動く時だけ。

 

 でも、全然1つ1つ捉えられないくらいの、他の音なんか周囲で聞こえてこないくらいの歓声が私の方にまでもしっかりと聞こえて来てるし、それだけで私は両方の口の先端を持ち上げながら鼻からゆっくりと息を吐くみたいに。一緒に上瞼も持ち上げて、肩甲骨の辺りを壁に乗っける感じになった。

 

 一方で、お母さんの声を覆い隠すみたいにしながら話してる人たちはほんのちょっとだけ浮かびあがるみたいにしながら、今も肩を縮めて自分の手を胸の前で重ねてたり。それ以外の人も同じくらいの高さに持ってきてる手をお母さんに向かって振ってたり。後ろの方にいるたくさんの人たちは背伸びをしながら首を前に向けるみたいにしてお母さんのことを見てる。その一方で、最前線にいる人はバリケード代わりになっている警備員のおじさんの腕だったり肩を掴むみたいにして体を乗り出してた。

 

 同じ体勢でいるつもりだったけど、いつの間にか両方の腕を組みながら上の唇を下のに押し付けるみたいにしながら一瞬だけ鼻の下を伸ばすみたいにして。それから1回鼻から息を出した。続けて、唇の先端のちょっと内側の辺りを押し込む。さらに、目をちょっとだけおっきくした。

 

 

 

 モーテルの中に入ると、それと一緒に私は自分のベッドの上で何度かバウンドさせながら顔を上に持ち上げる。さらに、一度だけ口から息を吐きながら槍を置いて、背中を反らしてるお母さんの様子を見上げた。数秒間左右の隣部屋から聞こえてくる音がほんのちょっとだけ籠ってるみたいになってるのを聞きながら、向こう肩をゆっくりと落っことしてるのを見つめる。ただ、その間も鏡の前にいるだけにしてるお母さん。気づいたら私の体がベッドの反動でバウンドしてたのもいつの間にか止まってた。

 

 部屋の電気をまだ付けてないのもあって、入り口のすぐ横にある窓から入って来てるほんのわずかな光だけが、薄い水色をしてる壁紙とちょっとだけ濃い色をした鼠色のカーペットで覆われた部屋の中を照らす。その両方を視界に入れたまま、背中を向けて立ってるお母さんの様子を見てる。

 

 しばらくそのままでいるつもりだったけど、いきなり向こうの方からおっきめな声を出しながら、こっちに両手を出しながら倒れ掛かるみたいにして。私も驚く声を出しながら一緒にベッドの上に倒れた。

 

 体を横にしながらこっちを見てるお母さんの顔が、ほんのちょっとだけ顎を引っ込めるみたいにしながら目を細めて笑ってて。こっちもそれと同じようにしてたけど、それも数秒間の間だけにしてて。私が向こうの顔をまっすぐに見つめてるだけにしてたら、相手も同じ感じに。また、両隣の部屋からする物音だけを聞く。

 

 籠った何かを叩くみたいな音だったり、子供同士がじゃれ合ってるみたいな声を聞きながらただベッドの上に並んで見つめ合ってる私とお母さん。先に静かなのを破ったのは相手の方。ただ、一瞬だけ「先にシャワー浴びちゃって」とだけ言って。こっちに背中を向ける。

 

 でも、それに対して私は喉の中をちょっとだけ引っ込めるみたいにしながら自分の片方の手を枕代わりにして相手の様子を見つめ続ける。ちょっとだけ丸くなってる相手の背中を細めてる目で見つめる。鼻から息を吐くけど、それで音がすることもなくて、ただ自分の肘の辺りでだけそれを感じ取ることになった。

 

 それから、体をベッドの上で滑らせながらお母さんに近づいて、首の隙間とそれの上側を使って自分の腕を通して相手の体を抱く。その先に向かった手首同士を軽く重ね合わせる。ただ、それは本当に重ねておくだけで何かの力を入れる訳でもない。

 

「今日は、一緒に寝ていい?」

 

 自分で意識したわけじゃないけど、消えそうになるくらいの声を出した。それから後もお母さんの体を抱いてる両方の腕に力を入れないままにしてるのは変えない。呼吸を小さく繰り返してる間に向こうの方からこっちの手首同士が重なってる場所の所に両手を重ねてくれて、その指の冷えてるのがこっちの体にまで感じ取れるみたいに。

 

 私は鼻をちょっとだけ下に下げるみたいな動きをしながら目を細めて一度瞬き。それからは頬を持ち上げたままいるだけにしてた。




読了ありがとうございました。
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