弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
銅橋 「ブハァ! 見えて来たぜ泉田さん! ようやく ようやくだ! 追いついたぜ先頭!」
小野田 「今泉くん、チームが!」
今泉 「遅えんだよ 鳴子!」
葦木場 「来たね」
悠人 「いつまで待たせんるんですか これでチーム6人揃いました 早速加速して引き離しましょう」
泉田 「いや、待て悠人」
小野田 「えっ!? 手嶋さんが!?」
鏑木 「はい」
今泉 「マジ…なのか鳴子」
鳴子 「ああ、おおマジや」
泉田 「彼らが落ち着くまで待ってやろう 集団の脚が止まったのは 手嶋くんが犠牲になったおかげでもあるんだから」
小野田 「そ、それで青八木さんまで」
鏑木 「そうなんっすよ 俺は止めたんです マジで でも」
小野田 「青八木さんと」
今泉 「手嶋さん…」
鳴子 「・・・」
鏑木 「せっかく先頭に合流したのに 箱根学園は6人フルメンバー こっちは4人っすよ 部が悪すぎです せめて青八木さんが残っていれば5人だったのに ああ」
小野田 「青八木さんと(笑)」
手嶋 「手嶋さんか!(笑)」
鏑木 「え!? あれ!? なに笑ってるんですか? やばいんですよ! 絶望的じゃないですか! もう2人は戻って来ないんですよ!」
鳴子 「戻って来んと思うかスカシ?」
今泉 「常識で考えれば無理だな」
鏑木 「ですよね!」
今泉 「でも2人でだ」
鏑木 「えっ?」
鳴子 「
今泉 「あのふたりは昔、チーム組んで走ってたんだ「チーム2人」でだ その強さは俺たちが1番よく知ってる」
小野田 「うん」
今泉 「希望はまだ捨てるな あの人達はきっとまた戻って来る 虹学はギリギリまで2人を待つ!」
手嶋 「チームに追いつくぞ青八木」
青八木 「ああ、純太」
手嶋 (待ってろ 鳴子、今泉、鏑木、小野田)
しばらく走っていると…
青八木 「あっ 純太 前に選手がいる」
手嶋 「っ!」
青八木 「あのジャージは…」
手嶋 「京都伏見!」
御堂筋 「ほぉ〜?」
手嶋 (御堂筋…)
手嶋 「変わる青八木!」
手嶋 (御堂筋、お前の事だ こうやって俺たちが追いつく事も予想してたんだろ? 協調? ありえない 前を塞ぐか、後ろについて俺たちを利用するか さぁどう出る? どう動く!)
手嶋が前を引いて、前を走っていた京伏の列の1番後ろ御堂筋 その御堂筋の横に並ぶが
手嶋 「っ!?」
御堂筋 「ブブッ どうしたん? 鳩が豆鉄砲を食ろたような顔して」
手嶋 「いや、まさか簡単に横を並ばせてくれると思ってなくてなぁ」
御堂筋 「侵害やわぁ 僕そな意地悪ちゃうよぉ〜」
京伏、御堂筋を含め3名先行する
手嶋 「よく言うぜ 青八木」
青八木 「っ!」コクッ
手嶋達が前の御堂筋を追おうとしたが
手嶋 「!?」
ギュッ キィィィ!
残りの京伏の2名が手嶋達の前を塞いで来た
手嶋 「・・・」
御堂筋 「前を追いたいんやったら まずはその壁をどうにかする事やねぇ」
手嶋 「くっ このふたりで前を塞ごうというわけか 俺に石壁を作ろうって言うのかよ」
山口 「いや」
手嶋 「っ!」
山口 「お前らに2対2の勝負を挑む」
手嶋・青八木 『!?』
手嶋 「あっ? 勝負…だと!? 2対2の?」
山口 「チーム戦や コースマップは覚えとるやろ このまま平坦を進んだ先に大っきな橋がある その橋の終点、繋ぎ目をゴールラインとする ただし、チーム戦いうからには2人ともゴールせんと意味がない 競うんは誰が最初にラインを通過するかやない どちらかのチームの2人目が先に橋を渡り切るかや」
手嶋 「・・・」
山口 「・・・」
手嶋 (なんだ? こいつのこの迫力は…)
山口 (・・・無茶振りや)
***************
昨日の夜
京伏の宿泊宿の廊下で
御堂筋 「山口くん」
山口 「御堂筋くん!」ビクッ!
御堂筋 「明日は最終日や 今日は優勝した」
山口 「そやな、お前が頑張ってくれたから」
御堂筋 「ほんま、ええ日やったなぁ」
山口 (なんや。褒めてほしんかなぁ?)
御堂筋 「けどそれは過去や!」
山口 「なっ!?」
御堂筋 「進むよ、前へ、前へ…前へ! 明日の話しをしに来たんや 君には重要な役目をやってもらおうと思って」
山口 (重要な役目)
御堂筋 「君にだけ伝えるフェイズや」
山口 「・・・」
御堂筋 「山口くん、君には最後虹学のひとり、上手くいけばふたりを潰してもらう」
山口 「・・・」
御堂筋 「3日目を有利に進める為このフェイズはやり遂げてぇや」
御堂筋 「全ては君の肩に掛かっとるよぉ〜 山口くん」
山口 (む、無茶や 無茶振りや 俺は名門京都伏見に入って レギュラーで走れる事だけで奇跡やと思ってる男や 変に緊張するし 口回らんし 何回もみんなに言うとる 大役を任される器やないんや! なのになんでや! なんで無茶振りばっかするんや! 無茶振りや 無茶振りや 無茶振りや!)
(石垣 山、お前が御堂筋の良心になってやれ)
山口 「ぐっ!」
ガシッ❗️
御堂筋の胸ぐらを掴む山口
山口 「ハァ、ハァ、ハァ 人の胸ぐらを掴むんは初めてや 許せ御堂筋 ハァ、ハァ 去年のインハイでは 2日目の山で切り捨てられて置いて行かれた いつもそうや 練習メニューもオーダーもいっつも無茶な事ばかり けど俺は争いことは好きやない 言いたい事があっても今までグッと堪えて来た そうやって無茶振りされて やらされて 分かったわ俺 もう分かったわ それが俺の運命なんやろ! 分かったわ! やったるわ受け入れよう! お前がいうたそのフェイズ 明日3日目 俺が必ず成功させたる!」
山口 「俺が命を賭けて!」
***************
御堂筋 (きっちりやる気になっとるんやったら 安いもんやよ 胸ぐらのひとつくらいは 山口くん)
山口 「俺は京都伏見3年スプリンター
船津 「平坦の仕事人 2年、
手嶋 (このふたりはどちらもスプリンター クライマーの俺が勝負するには 相手が悪い)
青八木 「純太、こんな勝負を受ける必要はない!」
手嶋 「…いや、これは超えなくちゃならない壁だ チームと合流する為には そうなんだろ 山口!」
青八木 「どういう事だ」
手嶋 「御堂筋が言ったんじゃないのか 俺たちが勝った場合 このまま先行するあいつに追いついても」
御堂筋 「クククッ 邪魔だけはせえへんよ 後ろも追わへん 君らは自由にチームを追ったらええ」
青八木 「っ?」
山口 「そうや、その代わりに俺らが勝った時には 前を追うのを諦めてもらう それが条件や」
青八木 「純太」
手嶋 「分かってる こんなのただの口約束だ 御堂筋が守る保証なんてない けど、こいつらを抜かない限りチームと合流出来ないのも事実 …すまない お前に負担をかける事になるのは分かってる それでも 俺にはまだチームのためにやらなきゃいけない事がまだ残ってる」
青八木 「純太」
手嶋 「いいだろう やってやるよ山口❗️」
山口 「そうか」
手嶋 「2対2のスプリント勝負…」
手嶋・山口 『スタートだ❗️(や❗️)』
手嶋・山口
『うああああ‼️(うおおおお‼️)』
手嶋 (くっ! 山口紀之! きっちり速いじゃねえか! 京伏でレギュラー張ってるだけやるか!)
船津 (いける! この先の橋まで2キロちょっと クライマーの手嶋が引いとるうちに決定的な差をつけたら 俺らの勝ちや!・・・それにしても、なんで青八木が出んのや? 出し惜しみしとる場合ちゃうやろ)
青八木 「いつまで前を引くつもりだ純太」
手嶋 「ああ、ちょっと天気が良かったからな それと、このクソ暑い中レッグカバー付けてるからさ」
青八木 「っ!」
手嶋 「ちょっと風邪気味なんじゃないかって思ってるよ」
青八木 「心配ばかりするな純太 ここまでお前の後ろにして十分脚を休めた」
青八木 「スゥゥゥゥゥ!」
ボン‼️
船津 「ぁぁぁ!?」
青八木 「酸素音速肉弾丸 サードスタイル!」
船津 「はぁ⁉️ 膨らんだ⁉️」
青八木 「筋肉は運動する時膨張する 俺はそれがちょっと特殊でね」
船津 「ちょっと⁉️」
青八木 「脚と体幹が異様なまでに膨らむんだ!」
船津 「んなアホな❗️」
手嶋 「くっ! ううう!」
青八木 「純太! 今から超加速する 絶対に離れるな!」
手嶋 「もうしてんじゃねえか」
青八木 「一気にいくぞ!」
手嶋 「おお!」
青八木 「はああああ‼️」
船津 「っ!」
手嶋 「追いついたぞ 山口!」
山口 「・・・」
水田 「今頃並ばれとるんやないの? 山口くんら やっぱ5人で潰した方が良かったんちゃうの?」
御堂筋 (ブブッ 頑張るんちゃう? 彼の覚悟やったら それに 傷ついたヒヨドリを捕まえるんは そなにむずかしい事やないよ)
山口 「・・・っ!」
インターハイ3日目のスプリントライン手前の駐車場
歩夢 「じゃあ、私たち行くね」
かすみ 「はい! ゴール後にまた会いましょう!」
しずく 「しっかりと応援してあげてね かすみさん」
かすみ 「分かってるよ しず子」
愛 「良いの? りなりー? ここで降りちゃって」
璃奈 「うん 私、1日目の時にもっと近くで見たいって思ってたから」
愛 「そっか」
果林 「エマ…」
エマ 「うん、分かってるよ果林ちゃん」
エマ、かすみ、璃奈の3人は 3日目最後のスプリントを観戦するために バスから降りる事にし 学園のバスを降りて その後かすみ達はゴールへ向かう学園のバスを見送った
かすみ 「それじゃかすみん達は スプリンターである一差とはじめ先輩をめいいっぱい 最後まで応援しましょう!」
璃奈 「おー」[(^o^)]
エマ 「そうだね!」