弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
鏑木・銅橋
『ほるらあああ‼️(ブアアアア‼️)』
「始まるな」
「ああ、ここがスプリンター最後の大仕事だ」
3日目スプリントラインまで残り1キロ
3日目のスプリントラインゲート横
ざわざわ ざわざわ
「来るぞ来るぞぉ」
「誰が獲るんだ? 今日のスプリントは」
かすみ 「もうすぐ来るよ りな子、エマ先輩」
璃奈 「うん」
エマ 「・・・はじめくん…」
かすみ 「エマ先輩」
璃奈 「元気を出してエマさん 離脱しちゃったのは残念だったけど 一差くんがはじめさんの分まで頑張ってくれるよ」
かすみ 「そうですよ 一差ならやってくれます 昨日の夜、一差言ってましたもん」
***************
昨日の夜
宿泊宿 自転車部1年組の部屋
鏑木 「なぁ、なんで俺らの部屋までついて来るんだよ?」
かすみ 「ついて来るも何も 心配させた罰としてかすみんに服従してもらうって言ったじゃん! 今日は本当に心配したんだからね! ほら、今日のレースで疲れてるんだから もう寝なよ」
鏑木 「分かった 分かったから」
かすみ 「もぉ〜 かすみんもう行くからね」
鏑木 「・・・なぁ、かすみ」
かすみ 「なに?」
鏑木 「やっぱすげぇと思うんだ あの人」
かすみ 「あの人って はじめ先輩のこと?」
鏑木 「今日助けられた時、あの人も疲れて落ちて来たと思ってて 突然訳のわからない命令するし、変な歌歌わされて」
かすみ 「ああ、あのアニソンね にしし ねぇ、もう一回歌ってよ」
鏑木 「うっ、歌わねぇよ!/// アレは神様の指令で仕方なく///・・・じゃなかった で、さっきから思ってたんだけど」
かすみ 「ん?」
鏑木 「やっぱすげぇよ青八木さん 普段無口で何考えてるかわかんねえし 何もしない人だって思ってた けど、いざと言う時にすげぇ頼りになる 今日だって青八木のおかげでチームに戻れた 青八木さん、すげぇ尊敬するわ」
かすみ 「・・・」
かすみ (一差がそんな風に言うようになるなんて)
鏑木 「すげぇ、あの人 俺もあの人のようになれたら…」
***************
かすみ 「それぐらい一差は はじめ先輩の事を尊敬しているんです 信じましょう 一差ならやってくれます!」
銅橋 「おいオレンジ! テメェとこうして走るのは1日目以来だな」
鏑木 「豚!」
銅橋 「銅橋さんだろうが! ブハァ 1日目俺とバトって 2日目ヘトヘトになってあのまま戻って来ねえと思ってた よくここまで残ってこられたぜ1年のくせによ テメェ、ただ突っ走るだけのバカじゃねぇな 意外に真面目に練習するタイプだろ」
鏑木 「え? そ…」
鏑木 「そんな事はない! 俺様はコソ練などしない! 天才だから」
銅橋 「ブハァ、よく言うぜ 練習してなきゃここまで来られないんだよ! 俺は真面目に練習するやつは好きだぜ 楽しい」
鏑木 「え?・・・」
鏑木 「こんな時に愛の告白かぁ⁉️///」
銅橋 「するかバカ❗️文脈読み取れ❗️」
銅橋 (レース中に敵を褒めたのは テメェがはじめてだよ)
うおおおおお‼️
銅橋 「さあ見えたぜ! ゲートだ! 3日目スプリントラインのあるスプリンター最速の証「グリーンゼッケン」を手にするゲートだ!」
「来たぞ! 先頭!」
「先頭を引いてるのは箱学15番と虹学6番!」
「1日目で勝負した因縁のふたりだ!」
エマ 「来たよ!」
璃奈 「すぐそこまで来てる」
かすみ 「一差ァァ!」
「スプリントラインまで100m!」
「誰が獲る? 箱学か? 6番か?」
銅橋 「出ろよオレンジ ほら、ラインはすぐそこだ」
鏑木 「っ!」
銅橋 「泉田さんは言った スプリントも山もどうでも良い くれてやる 俺たちは十分にゼッケンを獲った 後はゴールだけを獲りに行くだけだ!」
泉田 「・・・」
銅橋 「名誉が欲しいだろ? 勲章が! 出ろよオレンジ、後ろのチームメイトを捨てて!」
鏑木 「・・・」
小野田 「て、手嶋さん! 今鏑木くんが出たらチームがバラバラに!」
「残り50m!」
鏑木 「俺はな豚、1日目のスプリントの後 青八木さんに誓ったんだ」
鏑木 「次銅橋❗️もう一度お前と戦うことがあれば絶対負けねぇと❗️」
銅橋 「ヒィ」
鏑木 「だから❗️」
「まだ並んでる!」
「箱学か? 6番か?」
「スプリント獲るのはどっちだぁ!?」
3日目スプリントライン通過
小野田 (えっ!? 飛び出さない!?)
かすみ 「あ、あれ?」
エマ 「横切って行ったけど」
璃奈 「みんな揃ってゲートを越えて行った」
エマ 「どういうこと?」
かすみ 「競ってたんじゃなかったの?」
「なんだ今の? 誰も飛び出さなかったぞ?」
「同着か?」
「いや、箱学の方が若干早かったろ?」
璃奈 「みんなも同じような反応だね」
かすみ 「一差…」
エマ 「と、とりあえず スマホで中継見てみよ? 何かわかるかもしれないよ?」
かすみ 「そ、そうですね」
銅橋 「ブハァ、よく飛び出さなかったなオレンジ」
鏑木 「当たり前だ! 俺は青八木さんに走りで教えられて、託されて 今チームを引いてるんだ! だから! お前との勝負は山の入り口までだ ここじゃない❗️」
銅橋 「ブハァ、山の入り口までの2キロで勝負って訳か」
小野田 「手嶋さん!」
小野田 「鏑木くん、成長してます!」
手嶋 「ああ、あいつは期待の1年だ! 真っ直ぐに伸びる! 1番伸び代がある! 青八木も古賀もそう言ってた!」
小野田 「はい!」
小野田 (なんだろうこの想い 胸の辺りがくすぐったくて熱くなる あの自分が勝つことだけに一生懸だった鏑木くんが 支え合って、託した者の想いを背負って走るという 虹学の走りを 今、全身でやってるんだ)
スプリントラインのゲート横
{3日目スプリントについてお知らせいたします インターハイ3日目は集団での通過となりましたが、3日目のスプリント「グリーンゼッケン」のラインを最初に通過したのは 箱根学園ゼッケン15番、銅橋正清選手でした}
「すげぇ、1日目に続いて今日のスプリントを制した」
「これで箱根学園は3日間のグリーンゼッケンを全て獲得したぞ」
{現在両チームは最後の山に向けて走行中 クライマーを絶好の位置で発射させるため 両チーム先頭の銅橋選手、鏑木選手が銅橋選手に宣言、山の入り口まで勝負すると宣言 山の入り口まで残り1.5キロ!}
璃奈 「それでさっき、みんなでゲートを通過して行ったんだ」
かすみ 「山の入り口まで…一差」
エマ 「かすみちゃん 私も信じるよ」
かすみ 「え?」
エマ 「はじめくん、一差くんの事をこう言ってたんだ」
(青八木 あいつはいつも人の言う事を聞かなくて バカで騒がしいけど ああ見えてあいつは裏で努力してる 練習終わった後でもひとりで練習して 俺はあいつが1番 伸び代があると思ってる)
エマ 「1番伸び代があると言ってた はじめくんは一差くんが成長する姿を楽しみにしてたんだよ だから1日目のスプリントの時、一差くんに託して行かせたんだと思ったんだ」
璃奈 「そして今、今度は山の入り口まで」
エマ 「うん だから最後まで応援するよ 一差くんの事を」
かすみ 「エマ先輩 はい」
エマ (頑張れ)
璃奈 (頑張れ)
かすみ (頑張れ 一差)
鏑木 「絶対に逃さねえよ箱学!」
銅橋 「ブハァ、その想い潰してやるよオレンジ!」
鏑木・銅橋
『ほるらあああ‼️(ブアアアア‼️)』
小野田 (成長してる どんどん強くなってく それを肌で感じることが出来る すごい…やっぱ自転車ってすごい! 想いを背負って 走りで語って 僕も もっと先に進みます!)
今泉 (イキリ!)
鳴子 (カブ!)
手嶋 (鏑木ィ!)
✨チーム虹ヶ咲✨
黒田 「っ! 塔一郎、奴らのプレッシャーが跳ね上がった ありゃヤバいやつなんじゃないのか?」
泉田 「いいだろう いけ銅橋 彼らの士気を 絶望へと変えてやれ」
銅橋 「ブハァ!」
銅橋 「ブアアアアアア‼️」
鏑木 「っ⁉️」
銅橋「悪いなオレンジ お遊びは終わりだ このジャージは狭いんだよ❗️」
ブチッ!
銅橋
「俺ははみ出す男 銅橋正清だぁ❗️ブハァ❗️俺は、楽しい❗️」
鏑木 「くそっ 絶対追いつく! 絶対追いつく! 俺は離されねえんだよ! ほるらああああ‼️」
鏑木 「グゥっ」
鏑木 (嘘だろ!? こんな時に左脚がつりやがった くっそイッテェ はやく治れ! 今すぐ治れ!)
泉田 「1年生の彼には荷が重過ぎたかな? 残念だがこの勝負 うちの勝ちだ」
手嶋 「知らねぇのかよ泉田 うちは支え合うチームなんだよ!」
ポン
鏑木 「なっ!」
ポン
鏑木 「えっ」
ポン
鏑木 「ええ!」
小野田、鳴子、今泉の3人がが鏑木の肩を叩いて前に出た
小野田・鳴子・今泉
『代わる❗️鏑木くん❗️(カブ❗️)(イキリ❗️)』
鏑木 「小野田さん! 鳴子さん! 今泉さん!」
今泉・鳴子
『脚がつったかイキリ!(カブ!)治るまで一瞬下がれ!』
今泉・鳴子 『あ?・・・』
今泉・鳴子 『声を揃えるな❗️』
今泉 「いくぞ鳴子! 遅れるなよ!」
鳴子 「そっちがや!」
小野田 「肩を貸すよ!」
鏑木 「小野田さん!」
小野田 「その間に脚を治して!」
鏑木 「さーせん! くっうう!」
鏑木 (くそぉ、なんなんだよこれ ダブルエースが前を引いてくれて 山の1番が肩を貸してくれて 最高だよ 最高に気持ちが上がる!)
鏑木 「良し! 治りました!」
小野田 「良かった」
今泉 「鏑木! 追いつくんだろうな! 銅橋には負けねぇんだろ!」
鏑木 「はい!」
鳴子 「気張ってこいや、目立って来いや 男は目立ってなんぼやで!」
鏑木 「はい!」
小野田 「頑張って 鏑木くん!」
鏑木 「はい!」
鏑木 「っ!」コクッ
小野田・鳴子・今泉 『!?』
鏑木 「ありざした 先、言っとこうと思って」
小野田・鳴子・今泉・手嶋 『・・・』
鏑木 「この後全開やるんで最後酸欠でなんも言えなくなるから へへっ」
鏑木
(今なら言える ハッキリと 虹学は最高のチームだ だから俺は走る チームのために! この脚が尽きるまで!)
鏑木 「ほるらああああ‼️」
小野田 「っ! 今泉くん」
今泉 「ああ」
鏑木 「絶対追いついてやるよ箱学ゥゥ❗️」
今泉 「あいつは覚悟したんだ 自分の役割を悟って 分かってる もうすぐ自分がチームから離脱する事を」
小野田 「っ! 鏑木くん❗️」
小野田 (違う、叫んだからと言って何かが変わる訳じゃない インターハイはチーム戦だ ひとりひとり削っていって 最後に1枚のジャージを届ける そういう戦いだ 分かってる…分かってる…でも!)
鏑木 「なんすか? 小野田さん、まだ箱学に追いつかないのかって事すか?」
小野田 「いや、ちが…」
鏑木 「流石、去年の覇者は言うことが違いますねぇ! 大丈夫っす! もう少しなんすよ 俺、加速する時大きな歯車をイメージするんです」
小野田 「えっ?」
鏑木 「そいつが完全に入った時、超加速するんっすよ いけそうっす 入れ…入れ」
ガタガタガタガタ
鏑木 「入れ…入れ!…入れ❗️」
カチン‼️
鏑木
「入ったあああ❗️超加速します小野田さん❗️見ててください❗️ほるらああああ‼️」
小野田 (頑張ってる鏑木くん なのに僕は何もできない)
手嶋 「ツラいか? 小野田」
小野田 「はっ!」
手嶋 「一生懸命尽くしてくれる1年生に何もできないって胸が痛むか? そうだな、お前にとって初めての後輩だもんな そういう時はな小野田 見てやるんだ」
小野田 「えっ」
手嶋 「よく見てやれ その成長や失敗や挑戦を そして体いっぱいにやり遂げて最後に 労い褒めてやれ それで良い 後輩ってのは いつでも先輩に見て欲しいものなのさ」
小野田 「・・・」
手嶋 「これまで歩んで来た道を これから歩んで行く道を」
小野田 (歩んで行く道を先輩に…顔を上げなきゃ!)
鏑木
「ほるらああああ‼️ 回れえええ‼️」
小野田 (見る…見るんだ! それが僕が鏑木くんに出来る事 そうだ、鳴子くんも言ってた)
(鳴子 先輩に貰うたもんは後輩に返すんや)
小野田 「頑張って鏑木くん❗️ いけ、いけ❗️鏑木くん❗️」
今泉・鳴子 『っ!』
小野田 「見てるよ しっかりと見てるよ鏑木くん❗️いや…」
小野田 「鏑木一差ァァ‼️」
鏑木 「っ‼️」
今泉・鳴子・手嶋 『っ‼️』
鏑木 「・・・なんすか小野田さん、いきなり呼び捨てで読んで そういうのって」
鏑木
「めっちゃテンション上がりますよ❗️だって俺、あなたに憧れてこの虹ヶ咲学園に入ったんですから!」
小野田 「っ!」 コクッ
鏑木 「ほるらああああ‼️」
悠人 「っ! 奴ら近づいて来ますよ!」
泉田・黒田・葦木場・真波・銅橋 『っ!』