弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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RIDE,104 FINAL RADE!

 

最初の登りに入ってから数キロ

箱根学園からの総攻撃をなんとかしのぎ、最初の登り区間が終わろうとしていた

 

 

鳴子 「しっかし箱学さん 登りが始まるやいなや攻撃を仕掛けて来よりますね」

 

手嶋 「ああ!」

 

鳴子 「最初は新開弟くんが出て その後は司令塔の黒田さんがエース引いて 真波、そしてさっきはノッポの葦木場」

 

手嶋 「総攻撃だ きついか? 鳴子」

 

鳴子 「誰に言うとりますか? ワイは天才 なにわのペーハー男、鳴子章吉っすよ!」

 

 

手嶋 (ああそうだ、ここまでの箱学の動きお前達が抑えてくれた ここまでは順調 ほぼ計画通り)

 

 

手嶋 「上出来だよ もうすぐ最初の登りが終わる その後は2.5キロの平坦道に入る 脚を休められる ありがとな鳴子」

 

鳴子 「?」

 

手嶋 「オールラウンダーに転向してくれて」

 

鳴子 「っ!?…なんすか 藪から棒に」

 

手嶋 「ここで、この場面で戦力が4枚あるというのはありがたい事なんだ しかもお前はゴールに対しての嗅覚もある ゴールが狙える!」

 

鳴子 「ハッハハハ! オーダーがあればなんぼでもとってやりますわ! なんなら 小野田くんとスカシと3人で…」

 

 

 

鳴子 「肩でも組んで手ェ繋いでゴールしましょうか!?」

 

 

 

手嶋 「え?」

 

小野田 (鳴子くん!)

 

今泉 (フッ おいおい、内緒じゃなかったのかよ)

 

手嶋 「・・・」

 

 

手嶋 (3人でゴール…前に彼方から聞いた 鳴子がインハイでやりたいって言ってたヤツ これの事か)

 

***************

スクールアイドルフェスティバルの準備期間中のこと

 

 

彼方 「ねぇねぇ、純くんのところの赤い子…え〜と 鳴子くんだっけ?」

 

手嶋 「おう、鳴子がどうかしたか?」

 

彼方 「すごい事を考えるねぇ」

 

手嶋 「すごい事?」

 

彼方 「前にさ、合宿で自転車部のみんなと食事をした話し はじめんから聞いてるよね?」

 

手嶋 「ああ、俺が部の壮行会でいなかった時な 小野田と鏑木がさぁ、彼方が作ったピザすげぇ美味かったってよく話してたよ」

 

彼方 「ほんと? いや〜照れますなぁ〜 ああそれでね、その子がインターハイでやりたい事があってねぇ その子がそのやりたい事をね 同好会の為に見せるって約束をしたの」

 

手嶋 「見せる約束って なにを?」

 

彼方 「ええ〜? それは…」

 

手嶋 「それは?」

 

彼方 「それは〜」

 

手嶋 「それは?」

 

彼方 「内緒♪」

 

手嶋 「えっ? 内緒?」

 

彼方 「ごめんねぇ あまりに凄いことをやろうとしてるから 後で純くんに聞いてみようかなって思ってたら 内緒って」

 

手嶋 「ええ? じゃあなんで話したんだよぉ〜?」

 

彼方 「うん、あの子がね その凄いことをするって言った途端にぃ あの後輩くん達3人のね なんていうのかなぁ? ぶわぁ〜!って周りの空気が熱くなった感じがしてね 彼方ちゃん、なんだか心がドキドキしたんだぁ…ってごめんね 彼方ちゃん変なこと言ってるよね? 忘れて」

 

手嶋 「・・・いや、前にも先輩から 似たような話しを聞いたことがあってな 全然変じゃねぇよ」

 

彼方 「そっかぁ〜 良かったぁ〜」

 

***************

 

 

手嶋 (こいつらの…)

 

 

今泉 「あの日、同好会のみんなに見せると約束したからな オールラウンダーになって 山も登れるようになった 可能性は十分にあるって事かよ!」

 

小野田 「高咲さん達すごく見たがってたから その期待に応えないといけないね!」

 

鳴子 「ハハハ! 史上初の3人ゴール ワイがミラクルメイクしたるわ!」

 

小野田 「うん!」

 

今泉 「ほんとくだらねぇ けど、悪くねぇな! 鳴子!」

 

小野田 「鳴子くん!」

 

 

  小野田・今泉・鳴子

 

 

手嶋 (なんだ こいつらのこのプレッシャーは? 上がる 士気が あり得ないくらいに もしかしてこれが 箱根学園に立ち向かう力になるかもしれない)

 

 

手嶋 「っ!」

 

 

 

 

 

   ✨箱根学園

 

 

 

 

 

手嶋 (箱根学園が動いた 誰が出る? 黒田か? 真波か? もう最初の登りが終わる 平坦(・・)に入って…)

 

 

手嶋 (いや…まて…平坦?)

 

 

手嶋 (なんだこの嫌な空気 俺はとんでもない読み違いをしていたかもしれない)

 

 

手嶋 「今泉! 加速だ! 今すぐ箱根学園の後ろに並べ!」

 

 

今泉 「えっ!? どう言う事っすか!?」

 

手嶋 「考えばわかる事を なぜ俺は気づかなかった! ここで箱根学園が出すのはひとり…」

 

 

 

 

  「フッ…」

 

 

 

 

手嶋 「スプリンター泉田だ❗️チームを連れて加速する❗️

 

 

小野田 「⁉️」

 

今泉 「泉田さん⁉️」

 

鳴子 「まつ毛くんが⁉️」

 

手嶋 「くそっ 俺はこの平坦道、最後の山に入るまでの間の2.5キロは休みどころだと考えた けど箱学はそれも攻撃に使う為 スプリンターを連れて登ったんだ!」

 

 

 

箱根学園、群馬県草津市の看板を通過

 

 

今泉 (くっ! 速え!)

 

手嶋 (重要なのは、この最初の登りで離れない事だ)

 

 

 

 

 

黒田 「さあ行けよ! 奴らを蹴散らせ! お待ちかねの平坦だ! ジッパーを閉めろよ!」

 

 

黒田 「泉田塔一郎!」

 

 

泉田 「当然だよ 幸 閉めるよ僕は こうやって1番上に ジャージのジッパーを」

 

 ジリジリ ジッパーを閉める音

 

泉田 「本気の時は❗️」

 

 

 

泉田 「アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️

 

 

 

手嶋 「今泉、離されるな 全開で追え!」

 

今泉 「はい! おおおおおお‼️」

 

 

 

 

黒田 (正直無駄だぜ虹学、絶対追いつかねぇ うちの泉田はスーパースプリンター その塔一郎が前進をかけて走ってるからな すまねえ ありがとな塔一郎)

 

 

 

泉田 「アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️アッブゥ❗️

 

 

 

悠人 「っ! 虹学、迫ってます 泉田さん!」

 

泉田 「・・・心配いらないよ悠人」

 

悠人 「え?」

 

泉田 「うぶ声を聞いていたんだ」

 

悠人 (うぶ声?)

 

 

泉田 「筋肉達の もうすぐだ 出てくるよ 僕の呼びかけに応えて ほぉら出ておいで 右大胸筋のアンディ」

 

右大胸筋(アンディ) ドッ! ドッ!

 

泉田 「左大胸筋のフランク」

 

左大胸筋(フランク) ドッ! ドッ!

 

泉田 「そして背筋のファビアンも待ってるよ」

 

広背筋(ファビアン) ボン!

 

泉田 「自転車競技のゴールスプリントの時 猛烈に加速を生み出す筋肉は ふたつの上脚筋! この脚の上側の筋肉を使うことによって 圧倒的な瞬発力 爆発力を引き出すことが出来る しかし同時に、使い切れば終わる 引き換えに脚は動かなくなる 言うなれば筋肉達(彼ら)は……最後の筋肉!

 

 

悠人 (最後の筋肉 それを呼び覚ますのか!)

 

 

泉田 「おっとすまなかったね まだ君たちの名前を呼んでいなかったよ さぁ、出ておいで2人とも!」

 

 

泉田 「左上脚筋のベテル❗️

 

左上脚筋(ベテル) ボン❗️

 

泉田 「右上脚筋のマーク❗️

 

右上脚筋(マーク) ボン❗️

 

泉田 「共に走ろう! 光の矢となって! 残り2キロの高原の平坦 さぁ、最後の仕事だ!」

 

 

泉田

 「アブReady? FINAL RADE………」

 

 

泉田

 GO‼️ アッブアアアアアア‼️

 

 

 

 

今泉 「っな!? 箱根学園、更に加速!?」

 

 

 

 

泉田 「さぁ行こう! 光の彼方へ! アッブゥ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️

 

 

泉田 (ああ、響いているよ 筋肉(きみ)達の歓喜の声が ほおら出ておいで遠慮はいらない 全てを出し切って良い! ああ、なるとも僕は 筋肉(きみ)達の力を借りて 史上最速の…)

 

 

泉田 「槍になる❗️

 

 

 

小・今・鳴・手 『‼️』

 

今泉 「くそっ 全開で追ったのに! 平坦が始まってわずか1キロで 視界から消えた…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠人 「しゃああ! 追走の虹学 視界から消えましたよ! プラン通りだ この平坦で確実な差をつけてやりましたよ 泉田さん!」

 

泉田 「よく見て目に焼き付けておけ 1年新開悠人! これが箱根学園「4」番を背負った者の走りだ❗️

 

悠人 「え」

 

泉田 (お前の兄を憧れ続けたスプリンターの)

 

 

泉田 ✨僕の全てだ❗️アッブゥ‼️

 

 

悠人 (っ! なんだ? この感じ すげえ熱い 一緒に飛び出して走りたくなるような 引っ張られるような これが箱根学園「4」番の走り!

 

 

泉田 (動く! 身体が動く! 自在に思い通りに! 今なら数ミリの誤差もなくイメージしたラインを描くことが出来る! 肉体が走り、その数センチ上に精神が走る感覚 だんだんと音がなくなり 匂いもなくなる…………分かってる こうなる事は近いんだ…………終わりの時が)

 

 

 

「先頭キタァ!」

「箱学だ!」

「スプリンターの泉田が前を引いてるぞ!」

「山の入り口まで500m切ったぞ! 頑張れ!」

 

 

 

泉田 (ああ やはりたまらないよ インターハイ)

 

 

泉田 (身体中が騒いでいるよ ❗️)

 

黒田 (塔一郎)

 

 

泉田 (このまま遥か彼方まで走っていけそうだよ 拓人❗️)

 

葦木場 (塔ちゃん)

 

 

 

「もうすぐ最後の登りだぞ!」

「イッケェ! 箱学!」

 

 

 

 

泉田 (夢のような3年間だったよ 幸、拓人 ありがとう 僕を支えてくれて 去年のインターハイで荒北さんが新開さんに憎まれ口を言った時 それも信頼し合ったふたりを見て 僕は箱根学園という最強のチームの中で3年間戦って来た人の中には 信頼や絆 それを超えた 独特の共有感覚があるのだと思った 今の僕らにもそれがはっきりとある 悠人、真波、銅橋 僕らによくついて来てくれた!)

 

 

 

「温泉街に入った!」

「ここから登りだ!」

 

 

平坦が終わり、登りに入った途端

 

 

泉田 「ハァ…ハァ…ハァ」

 

 

箱根学園キャプテン泉田 失速

 

 

黒田・葦木場 『・・・』

 

真波・悠人 『っ❗️』

 

 

泉田 (誇って良い そのプライドを託されて登れ ゴールまで)

 

 

「箱学1名落ちる!」

 

 

泉田 「(最高のチームだった)だからこそ言おう 最後に キャプテンとして…」

 

 

泉田 「王者たれ❗️箱根学園‼️

 

 

 

真波・悠人 『はい‼️』

 

黒田・葦木場 『おお‼️』

 

 

 

 

泉田 (・・・遠ざかるジャージ 動かなくなる脚 頼んだよ後は よく頑張ってくれたね 左上脚筋(ベテル)右上脚筋(マーク)右大胸筋(アンディ)左大胸筋(フランク)広背筋(ファビアン) もう大丈夫だ ゆっくり休んで良い 君たちは最高の仕事をしてくれた)

 

 

 

 

今泉 「くぅぅ!」

 

チーム虹学、泉田を抜いて最後の登りに入る

 

 

 

泉田 「おかげで虹学の連中に十分な差をつけることが出来た 500m…いや、700はあるかな」

 

 

 

 

鳴子 「登りに入った! けど全然箱学の姿見えませんよ手嶋さん!」

 

手嶋 (やられた! 完全に箱学の作戦通りだ!)

 

小野田 「ど、どれくらい差をつけられたかな 今泉くん?」

 

今泉 「泉田さんのあの引きから言って おそらく500mはつけられてる」

 

小野田 「500m!?」

 

鳴子 「いやスカシ、そらぁ多分甘いで 沿道の観客を見てみぃ ちょいちょい座っとる観客がおる しかも飲み物まで 時間が経っとる証拠や て事は箱学さんはもっと先に行っとる おそらく700mはついとると思うで 残念ながらな」

 

今泉 「700!?」

 

小野田 「そんなに!?」

 

鳴子 「わずか数ミリの誤差で着順が決まるのがロードレースや 100mで絶望的 200mやったら諦める それが700や」

 

手嶋 (くそっ! ほとんど1キロじゃねぇか! こうなれば仕方ねぇな 俺の判断ミスだ ここから俺が引いて 少しでも箱根学園に追いついてみせる!)

 

 

手嶋 「うああああ❗️

 

 

今泉 「700…か」

 

鳴子 「ああ…」

 

小野田 「そんなに…」

 

 

今泉 「そりゃ今から追いつくのは骨が折れそうだ」

 

鳴子 「激辛スーパーハードやで」

 

小野田 「た、大変そうだねぇ」

 

 

手嶋 「えっ」

 

 

今泉 「よし鳴子、まずお前から引け」

 

鳴子 「お前から引かんかいスカシ!」

 

小野田 「僕から引くよ」

 

 

手嶋 (え!? な、なんだこいつら? 普通700って聞けば苦い顔をするだろ 無理だって言葉吐き捨てるだろ なのにこいつらは全然ここから追いつく気だ 湧き上がるプレッシャー これが金城さんが言っていた この3人の1番凄いところ)

 

***************

去年の冬

 

自転車部部室

 

手嶋 「諦めない心 ですか」

 

金城 「そうだ 特に窮地 絶望的に追い込まれた時、あの一年3人はその状態から覆してやろうという力が強くなる 湧き上がるプレッシャーを感じる」

 

手嶋 「練習じゃあそんなに感じませんけどね」

 

金城 「体験するさ お前もレースになればな そしてそれは、その後の流れを変える大きな力に変わる」

 

手嶋 「俺は何をすれば良いですか?」

 

金城 「ふっ、簡単な事だ 奴らの目を見て「頼むぞ」そう言ってやれば良い」

 

***************

 

 

小野田 「じゃあ僕が引くね」

 

今泉 「おう、すまないな」

 

鳴子 「小野田くんが1番男前やな」

 

手嶋 「ふっ、なんだお前ら てっきり絶望したのだと 箱根学園に強いところを見せつけられて」

 

今泉 「・・・ええ、確かに箱学は強いです けど、だからといって同じ方法で対抗しても勝ち目ないでしょう?」

 

手嶋 「・・・」

 

今泉 「泉田さんは速い けど平坦で追いかけたら脚がもたない」

 

鳴子 「途中、ワイが代わろうか?言うたんですけどね けどスカシが」

 

今泉 「せっかく登れるようになった鳴子を使い捨てるような事をしなくて良いと判断したんっす 平坦でついた差は 山で取り返せば良い」

 

鳴子 「どえらい差やけどな」

 

小野田 「うん、でも頑張るよ!」

 

手嶋 「・・・頼めるか?」

 

鳴子 「やるしかないっしょ❗️

 

今泉 「当然っす❗️

 

小野田 「はい❗️全力で追いつきます❗️

 

 

小野田 「はああああああ‼️

 

 

手嶋 (・・・登り 最悪の状況)

 

 

小野田 「ハァ ハァ ハァ ハァ」ニコッ

 

 

手嶋 (なのに笑ってる? なんだこの圧倒的な圧 小野田 お前は 新チームになってから 小野田の本気の走りをこんなに近くで見た事はなかった レースでしか見られない これが本気の「高回転走登(ハイケイデンスクライム)」登りの速度も換気も ほとんどケイデンスだけでやっていると言っていい よく回る脚 それが小野田の真骨頂)

 

 

小野田 「はあああああ‼️

 

 

手嶋 (じっくりと汗をかいてきた なんだ? ビリビリくる 集中力…なのか これがこっちに伝わって)

 

鳴子 「スカシ、やばいな小野田くん メッチャ飛ばしよる」

 

今泉 「ああ、いつだってあいつはそうさ 自分のために走るより」

 

 

(今泉 追いつけるか 小野田!)

 

(小野田 うん!)

 

 

今泉 「頼まれた時の方が速いんだ」

 

手嶋 「・・・」

 

 

手嶋 (1年前のインターハイで総合優勝してから 小野田を取り巻く状況が一変した ついに「山王」というあだ名がついた 山を制する者 山に君臨する王様という意味で そんな山王を目掛けて、いろんな奴が挑んで来た ほとんどの奴が あまりにも小さく、弱々しい小野田の見た目に戸惑った だか一旦レースが始まれば みんなその走りに感嘆とし 口を開けて目を丸くするんだ)

 

 

今泉 「あんまり無理して飛ばし過ぎるなよ 小野田」

 

小野田 「きつい 苦しいよ でも不思議だね やっぱり…みんなで走ると楽しいね!」

 

今泉 「ああ!」

 

鳴子 「ハハハ そうやな!」

 

手嶋 「っ!(また笑った)楽しい…だと?」

 

小野田 「うわああ❗️すいません手嶋さん❗️

 

手嶋 「え?」

 

小野田 「た、楽しいとは何事だって事ですよね⁉️ ピンチの時にって事ですよねぇ⁉️」

 

手嶋 「・・・いや、その調子で引いてくれ」

 

小野田 「ぁ、はい❗️」

 

 

手嶋 (小野田、覚えてるか? 俺はあの時、お前にシューズを渡した お前との勝負に敗れたお前に 今度はお前がどれだけ速くなるかを見たくなった お前は驚くほどに成長した いろんな壁を乗り越えて こっちの常識を打ち破って けど ここまで速くなるとは思ってなかった)

 

 

手嶋 「っあ! 審判車だ! 審判車は先頭につく 先頭が近いぞ! 箱学との差を詰めてる!

 

鳴子 「代わるで小野田くん!」

 

小野田 「うん、お願い!」

 

今泉 「変に目立とうとするなよ鳴子」

 

鳴子 「うっさいわ 黙って見とけ」

 

 

鳴子 「ワイのスーパークライムを 行くデェ なにわのペーハー男! 鳴子章…(今泉 そろそろ代わってやろうか)やかましい❗️早いわ! 黙って見とけいうねん❗️」

 

 

小野田 「今泉くん」^_^;

 

 

手嶋 (小野田は成長した 凄まじく、予想出来ないほどに けれど、それを持っても箱根学園の力は…)

 

 

手嶋 「すまなかったな 小野田」

 

小野田 「え?」

 

手嶋 「今日の…3日目のオーダーの件だ」

 

小野田 「あ、いえそんな事 僕はみなさんと頑張れば それで良いと思ってますので」

 

***************

インターハイ栃木県大会 前日

 

夕方 自転車部部室

 

 

鳴子 「はあああ⁉️

 

 

鳴子 「今、なんて?」

 

手嶋 「聞こえなかったか? ならもう一度言おう インターハイの最後 山のエースから 小野田」

 

 

手嶋 「お前を外そうと思う」

 

 

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