弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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ワゴン車内

小野田 「あの手嶋さん その 杉本くんが」

手嶋 「ああ 許可した 俺が」

小野田 「6人目にインターハイメンバーになるって言ってました」

手嶋 「そう言う目をしていた だから許可した」

今泉 (あの真剣な顔を見れば な)

鳴子 「あっははは おもろいなぁ杉本 当然1位狙うってことやろ」

小野田 「って言ってた」

鳴子 「格下のレース出て優勝宣言 簡単そうに見えて そう生やさしいもんとちゃう わかっとるんやろうなそこら辺は ‘経験者’ やから」



市街地

杉本 「市街地区間は信号が多いからローペースでいくよ」

(さて 始まった2度目の1年生レースが もう巻き戻す事はできない 同じ2年生だ 僕もやってみせる 人生初のレースでの優勝 勝ちかたのイメージはこうだ 僕の脚質はロングライド向きだから途中から先行して)

 「せんばぁい‼️」

 「ちょっとペース遅くないですか?」

杉本 「沢田! ゴリ蔵!」

ゴリ蔵 「先頭変わります」

沢田 「俺もっす!」

杉本 「待て! ペースを落とすんだ まだ市街地区間だから」

  信号 青→黄→赤

杉元 「ぁぁ……田園区間までは追い越し禁止だ! 見えなかったのか信号 今すぐ止まれぇ‼️」

沢田 「・・・見えてますよ その上で走ってるんです 後ろを引き離すために
 先輩も欲しいんでしょ? 優勝が」

杉本 「それは…」

沢田 「このまま3人でローテーションしましょう ゴールまで 誰も見ていない」 

   杉本に手を差し伸ばす

沢田 「さぁ 先輩」

杉本 「・・・優勝は喉から手が出るほどほしい」

   沢田のてを取ろうとするが

杉元 「だけどね 断るよ ズバリ断る どんな事があっても 僕はルールだけを守る男だからね さぁ ペースを落として後ろを待つよ」



鳴子 「最初に動くんはおそらく沢田とゴリ蔵 しかし あいつらこずるいからなぁ 変な誘い乗っ取らんかなぁ 杉本」
   
今泉 「心配ないさ あいつ ああ見えてちゃんと真面目だ まぁ勝つかどうかは別だけど」



田園区間手前


杉本 (この橋を変えたら本格的にレースが始まる)


  ザアアアア‼️

  後方から2名飛び出す

杉本 「えっ⁉️」



手嶋 (そろそろ動いてる頃か あの2人 このレースの大本命)

*******************
入学初日の放課後

鏑木 「ひとつ お願いがあるんですが」

手嶋 「なんだ」

鏑木 「1年生レースと言う名物レースがあると聞きました」

手嶋 「ああ」

鏑木 「もし段竹とワンツーフィニッシュを決めたら 俺たち2人がインハイメンバー確約ってことでいいですか?」

手嶋 「いいぜ約束しよう ワンツー決めたらメンバーだ」

*******************

杉本 (鏑木と段竹 なんて速さだ)



RIDE,10 1年生レース 前編

 

スタート直後

 

鳴子 「行くで小野田くん はようワゴンに乗りぃ」

 

小野田 「うん」

 

 

 

せつ菜 「行ってしまいましたね」

 

侑 「結果は後で聞くとして」

 

かすみ 「少し時間が押してしまいましたが部室に戻って ミーティングをしましょう!」

 

エマ 「改めて同好会再開だね」

 

しずく 「一差くん達に声掛けなくて良かったの? かすみさん」

 

かすみ 「大丈夫だよしず子」

 

璃奈 「お友達走ってるの?」

 

かすみ 「うん 2人走ってるんだぁ あの2人なら平気だよ」

 

愛 「ん? 随分と自信がある感じだね」

 

かすみ 「当然です! だってあの2人…」

 

 

かすみ 「速いですよ」

 

 

 

 

田園区間

 

寒咲 「おい見ろ!」

 

鳴子 「な、なんや1年 いきなりバラバラになっとるやんけ! これは誰かがペースを上げて 集団をばらけさせたんですね」

 

手嶋 「だろうな しかも 見せかけの飛び出しじゃ ここまでバラバラにはならない 高アベレージを長時間維持できる奴だ おそらく1年経験者 鏑木と段竹」

 

小野田 (鏑木くん)

 

*********************

 

鏑木

さぁせんした‼️ 小野田先輩‼️ 入学初日の非礼を許して下さい‼️

 

小野田 「あ〜いいよいいよ! 気にしてないよ」

 

鏑木 「お許しをいただけるんですか? 俺を!」

 

 

今泉 「もっと文句を振っといた方がいいぞ」ヒソヒソ

 

小野田 「あ ええと 気にしてるんだったら 走りで見せてよ 今度の1年生レースで」

 

鏑木 「っ!」

 

 

鏑木 「どくと!」

 

 

*********************

 

鏑木 「お見せしますよ 俺の走りを!」

 

 

鏑木 「ほるらああああ‼️

 

 

1年生 「鏑木と段竹 独走きめた!」

 

    シャーーー‼️

 

「いや 1人追いかける 誰だ!?」

「あのジャージは」

 

 

 

手嶋 「まだ見えないですね先頭」

 

寒咲 「相当飛ばしてるな」

 

小野田 「もう 参加したほとんどの1年生を抜きました 決まりですかね 今年の1年生レースは 鏑木くんたちに」

 

今泉 「確かに ほとんどの1年生を抜いてきたけど まだ2年生を抜いてないだろ」

 

手嶋 「っ! 見えた! 先頭 鏑木と段竹 そしてもう1人!」

 

小野田 「杉元くん!」

 

 

杉元 「くああああ❗️

 

 

 

 

手嶋 「夏のインターハイ 決まってるジャージは5枚 残り一枚を着る男 それが決まる この1年生レースで」

 

 

 

 

東京と千葉県の県境 峰ヶ山 入り口

 

 

杉元 「くああああ‼️

 

 

小野田 「すごい 杉元くん!」

 

鳴子 「へへへ やるやないか 杉元!」

 

 

 

杉元 (なるんだ6人目に僕は 出るんだインターハイ このジャージを着て)

 

杉元 「っく!」

 

少し遅れた杉元だったがすぐに段竹の後に付く

 

 

 

鳴子 「喰らい付く」

 

小野田 「杉元くん きっぱくのダンシング」

 

鳴子 「杉元まだ喰らい付く ペース落ちんぞ」

 

小野田 「すごい」

 

鳴子 「こらスカシ! お前もなんかないか あの杉元やぞ!」

 

今泉 「別に まだまだだな」

 

鳴子 「うわ 感じわる 一生スカしとけ スーカーシー」

 

今泉 「あいつの本当の力は これからだ」

 

    杉元列から外れる

 

鳴子 「な、どうしたんや 列から外れた アカン 力尽きたかぁ フラフラしとる あーあ何がしたいんや一体」

 

 

杉元 「っぐ」 ギュイーーーン!

 

  

ワゴン車組 『っな⁉️』

 

鳴子 「嘘やろ!? 鏑木達を追い抜いた!」

 

 

 

杉元 「くああああ‼️

 

 

 

鳴子 「それどころか差をつける アイツここで2人を千切る気や!」

 

小野田 「ああ すごい」

 

今泉 (杉元)

 

********************

 

今泉 「出るんだってな 1年生レースに」

 

杉元 「ああ うん 色々ありがとう今泉 2年だからとか プライドとか 言ってられないんだ もう 無茶なお願いだって言うのも分かってる けど僕は… ああやっぱりここからは妄想だからいいや 頑張るよ」

 

今泉 「そうか 頑張れよ」

 

杉元 「うん 見ててくれワゴンから」

 

********************

 

杉元 (やるんだ 僕は!)

 

杉元 「くああああああ‼️

 

 ギュイーーン‼️

 

 

 

 

鳴子 「また離した やるやんけ杉元!」

 

小野田 「でも 後ろの鏑木くんたちは まだ余裕ある感じかする」

 

今泉 「お前が感じてる通りだよ小野田 鏑木達は追えないじゃなく 自らの意思で追ってない」

 

小野田 「追わないって事があるの!?」

 

今泉 「まだコースは半分だ ここから後半は厳しい峰ヶ山がある へぼいやつなら逃してもどうてことはない すぐにバテて落ちてくるだけだ 変に足を使っても無駄になる 実力でも数でも自分らが有利になる いざとなったら数分の差は埋められる そう考えてる 杉元のこれまでのスプリントはへぼい さっき奴らもそう思ったはずだ だがあいつはロングライドに向いている足らしい 高アベレージを維持できる おそらく今 杉元は奴らが想定しているより はるかに先を行っている!」

 

 

 

杉元 (ダムだ ダムまで来た あとはダムを周回して 峰ヶ山を登るだけ 調子は良い 行ける!)

 

 

 

 

 

スクールアイドル同好会 部室

 

愛 「へぇー スクールアイドルって深いんだね」

 

かすみ 「う〜ん 合格♪」

 

愛 「あ ところでかすみんって いつから自転車レースの事くわしいの?」

 

かすみ 「え? どうしてそんな事を聞くんですか?」

 

愛 「さっき 2人のお友達の事速いって 自信満々で言ってたからさぁ 気になっちゃって」

 

かすみ 「詳しくありませんよぉ〜 ただよくレースの応援に行ってただけなんです かすみん 中学の頃 スクールアイドルになるってとこを周りからよく思われてなくて 落ち込んでいたところに声をかけてくれたのが一差と竜包だったんです 話を聞いてくれたお礼に2人が走るレースを見る事になって 気が付いたら2人が出るレースに毎回応援に行くようになったんですよぉ」

 

璃奈 「そうだったんだ じゃあ今どうなってると思う?」

 

かすみ 「うーん 多分誰かに抜かされて 今マズイ空気になってるんじゃないかな」

 

しずく 「・・・ふ〜ん」

 

かすみ 「な、なに しず子?」

 

しずく 「べつに〜」

 

かすみ 「な、なによ その反応!?」

 

 

 

 

鏑木 「っ‼️」

 

鏑木 「マズイ…マズイぞ‼️ この空気‼️ 段竹‼️ あの頼りない追い抜きで俺は取るに足らないと判断した! けどあの先輩 もしかして足は」

 

 

 

手嶋 「流石に気づかない あの2人じゃない」

 

 

 

鏑木 「緊張は剥がれたか? 段竹!」

 

段竹 「ああ 今の1発で抜けたよ 緊張」

 

 

鏑木 (外れた 段竹のかせが)

 

 

   ギュイーーーーン‼️

 

 

段竹

全開で追うぞ‼️ 一差ァァ‼️

 

鏑木

おう段竹‼️ ほるらああああ‼️

 

 

鏑木 「 行っけー‼️

 

 

段竹 「ガルラアアア‼️

 

 

 

小野田 「速い!」

 

鳴子 「あっちゅう間にダムを登りおった!」

 

 

鏑木 「まだ追いつかない段竹 俺たちが思っている以上に速いぞ あの先輩」

 

 

段竹 「ガルラアアア‼️

 

 

鏑木 (けど こっちはもっと速い 緊張っていうかせから解き放たれ 本気で走る段竹は 油断すると俺も千切れる程に速い)

 

鏑木 「唸れ段竹‼️

 

 

段竹 「ガルラアアア‼️

 

 

 

手嶋 「あいつらの胸の SS マーク 「チームSS」は中学生から社会人まで参加する 東京では強暴 超メジャーチーム 15名限定で毎月入れ替えレースをやるらしい 奴らはそこに居続けた2人 」

 

小野田 (中学生で!?)

 

手嶋 「「チームSS」の名の由来は…スピードショート 最速で射止めるって意味だ」

 

 

 

 

  ザアアッ‼️

 

杉元 「え⁉️」

 

 杉元の横に並ばれる

 

鏑木 「いやぁ 一瞬ヒヤッてしましたよ 後数分遅かったら俺ら…」

 

 

 

鏑木 「やられてたかもしれません!」

 

 

 

鳴子 「杉元抜かれた 一瞬で!」

 

小野田 「せっかく先行したのに」

 

今泉 (杉元)

 

 

杉元 「ぁぁ ぁ ぅぅ」

 

 

今泉 「追え‼️ 杉元‼️

 

 

杉元 「っ‼️」

 

今泉 「追え! 今すぐ奴らのケツに追え! 今追わないと 確実に負けは確定する! きついか できないか そう言う時はこう思え 自分はキツイ! だけど相手も同じくらいキツイ!」

 

杉元 「っは!」

 

  窓から杉元の背中に手を置いてこう言った

 

 

今泉

気持ちのきれなかった方が勝つ‼️

 

 

   窓から手を押した

 

杉元

気持ちを切らすな‼️ 気持ちを切らすな‼️僕は6人目になるんだ‼️

 

 

杉元 (ありがとう 今泉!)

 

 

鳴子 「杉元 息吹き返した!」

 

小野田 「杉本くん もう一度加速してる」

 

今泉 「ふぅ・・・ん?」

 

 

小野田・鳴子 『ふふふふ』ニヤニヤ

 

 

鳴子 「なんやスカシ スカしとらやないか」・:*+.\(( °ω° ))/.:+

 

小野田 「すごい! なんか今熱かったよ」・:*+.\(( °ω° ))/.:+

 

今泉 「チャカスな 俺はあいつに ここが踏ん張りどころだって伝えただけだ」

 

 

寒咲(ふっ 気持ち伝えて繋げて こいつらしっかりニジガクスピリッツ 受け継いでるじゃないか 金城)

 

 

今泉 「別に 特別杉元に肩入れしてる訳じゃない 仮に杉元が勝つとすれば 前に追いついてからだ 必死に追いかけているが 本当に追いつくとは限らない」

 

 

 

杉元 (気持ちを強く待て! 強く!)

 

 

  ズキッ! ズキッ!

 

杉元  (くっ! ぅぅ ここで追わないとダメなんだ 追いつかないと勝負にならない 一着を取るためにここを走ってるんだ 相手は2人)

 

 

杉元 「いやいや 考えるな今は! 追いつくんだ 追いつく!」

 

 

杉元 (そう 行ける 追う 強く! 後ろでみんなも見てる 丘を超えれば見える!)

 

 

杉元 (み、見えない 速いあの2人 やっぱり僕の足じゃ)

 

 

杉元 「考えるなってだから! 追いつく 相手もキツイ 絶対キツイ」

 

杉元 (このレース 僕の最後のチャンスなんだ!)

 

 

 

寒咲 「どうする? 手嶋」

 

手嶋 「追ってください 先頭を 現実には杉元は先頭の鏑木たちに追いつかない 最後の山 彼らはもう峰ヶ山に入ってる頃です」

 

小野田 「でもまだ杉元くんが」

 

手嶋 「見とかなきゃいけないんだ 先頭の走りを これはインハイメンバーの最後の一席を決める 重要なレースだ」

 

寒咲 「了解だ」

 

    プルルン❗️

 

 みんなが乗っていたワゴンが杉元を抜いて先頭を追って行ってしまう

 

杉元 「えっ? ちょ…ぇ?」

 

杉元 (あれ?)

 

杉元 「ちょっまっ‼️

 

   足を止めてしまった

 

杉元 「ハァ ハァ ハァ 待ってくれよ これが最後」

 

 

杉元

待ってくれぇ‼️ 今泉ィィ‼️

 

 

 

 

小野田 「杉元くん足を止めてます あの なんとか車を戻してもう一度」

 

手嶋 「小野田 これはレースだ こうなる事も含め 杉元が決めて参加したレースだ」

 

小野田 「今泉くん!」

 

今泉 「もうちょっと やれると思ってたのに」

 

今泉 (支えて 繋げてくのがニジガクなんだって金城さん言ってた もっとやれると思った やれたんだあいつは 繋げてく仲間がいれば 支えられる仲間がいれば このレース)

 

 

 

 

愛 「それでかすみんはどうなると思う? レース」

 

かすみ 「そりゃあ一差と竜包のワンツーフィニッシュですよ 仮に誰かに抜かされてもすぐに追い抜き返しますよ あの2人なら♪」

 

しずく 「うーん」

 

璃奈 「どうしたの?」

 

しずく 「2人に抜かされ足を止めて戦意喪失仕掛けたところに もう1人追いついてくる人がいた その追いついた人が その人の兄弟で 兄弟で協力して先頭に追いつく そう言う展開 熱いと思いません?」

 

かすみ 「でた しず子の妄想の展開 そんなこと」

 

 

かすみ 「あるわけないじゃん!」

 

 

 

 

 

  ハァ ハァ ハァ ハァ

 

杉元 「ん?」

 

 足を止めている杉元の後ろから誰かやってくる

 

  ハァ ハァ ハァ ハァ

 

定時

「やったぁ やっと追いついたよ やっぱり早いね にいちゃん!」

 

 

杉元 「定…時? 定時お前 どうやって ここまで 1人で来たんだ」

 

 

定時

おう‼️ にいちゃんと一緒に走りたくて‼️

 

 

杉元 「っは‼️

 

杉元 (その時ぼくは 心の中で切れた糸の中でまだ一本だけ繋がってる気がした)

 

杉元 「定時まだ走れるか? にいちゃんは今鏑木と段竹に抜かされた 彼らに追いついて もう一度抜き返したい!」

 

 

杉元

協力してくれるか定時‼️ 6人目として…インターハイに行きたいんだ‼️

 

 

定時 「おう‼️ にいちゃん‼️

 

 

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