弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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RIDE,111 託し託され

 

 

金城 「道を…町を…平坦を…山の急勾配を…あらゆる困難を乗り越え ここまで来た 励まし合い…助け合い…時には仲間の犠牲を払って ここまで」

 

巻島 「ああッショ そして、そいつは全て真っ先に あそこに 辿り着くためだと言っていい このレースの最終目的地 3日目、最終日 ここから数キロ先にある最後のゲート 総合優勝のゴールだ」

 

 

 

 

 

 

 

黒田 「引け! 悠人!」

 

悠人 「はい! 分かってますよ!」

 

 

 

鳴子 「獲ったる 獲らせたるっちゅうねん…このワイが…」

 

 

鳴子

なんと引き換えにしても❗️おっるらあああ‼️

 

 

 

 

 

巻島 「誰が最初に着くかわからねぇ 終わって見なきゃ レースではわからねぇものなのさ だから走るんショ 全身を使って 全てを出し切って」

 

 

 

 

鳴子・今泉

おっるらああああ‼️(うおおおお‼️)』

 

 

 

 

 

 

巻島 「自分たちの可能性を信じて!」

 

 

 

 

 

 

鳴子・悠人 『グゥッ‼️』 ドン❗️

 

 

「今、先頭の2人ぶつかったよな!?」

「でもどっちも怯んでねぇ!」

「2人とも絶対ゆずんねぇって表情だ!」

 

 

鳴子 「やるやないか! 新開弟!」

 

悠人 「はぁ!? すいませんね! 俺、悠人って名前なんで 兄貴基準やめてもらいます?」

 

鳴子 「かっかっか! ゴリゴリの当たりに負けへんって言うその意地! そして自己主張! 気に入ったで悠人!」

 

悠人 「流石っすね人褒めて 体力余ってるんすか? 2年目の余裕ですか? それとも!」

 

 

今泉 「っ❗️ 来るぞ鳴子❗️

 

 

 

悠人 「しゃああああ‼️

 

 

 

小野田 「新開くん! 飛び出した!」

 

 

悠人 「答えはYESですか!?」

 

 ザアアアア‼️

 

悠人 「つ⁉️」

 

 

悠人 (ついてきた!? 俺の加速に!)

 

鳴子 「そうや…ワイが楽しみにしてるのは、そういうビックリ顔や…答えは…」

 

 

鳴子 「答えはNOや❗️

 

 

悠人 「!?」

 

 

 

 

今泉 (速い! あの一瞬の反応で追いついた!)

 

小野田 (すごい! 鳴子くん!)

 

 

黒田 (ちっ、悠人には隙があれば仕掛けて良いと言ってあるが 流石に簡単にはいかねぇな)

 

真波 (へぇ〜すごい 本当に登れるようになってる)

 

 

 

 

鳴子 「ハハハ! 悠人! 2年目の余裕言うたかさっき? 答えたろうか? あるわけないやろそんなもん!」

 

悠人 「っ!」

 

鳴子 「いろんなもん積んで いろんな事経験して背負って ここにおんねん 1年目より緊張感が上や ギリッギリのキワッキワや! チョイっとでも油断したら持ってかれるんや 全開でやってるに決まってるやろ! ワイはそれでええと思ってる 分かるか? そう…それが!」

 

 

 

鳴子 「1番派手なんじゃぁぁい‼️

 

 

 

「今度は鳴子がコーナーで仕掛けた!」

「すげぇ! 元スプリンターなのに鋭く登る!」

「頭も赤い! 自転車も赤い! あいつやることがとにかく派手だ!」

 

 

 

悠人 「くっ!」

 

 

鳴子 (どうや! どうや! 盛り上がってるか!)

 

鳴子 「ハハハ! 身晒せ! こいつが元祖…」

 

 

鳴子

派手(テーハー)ドヤドヤクライムやァァ‼️

 

 

『うおおああ‼️』

 

 

鳴子 「沸け❗️ギャラリー❗️

 

 

「おお! 煽ってきたぁ!」

「あいつおもしれぇ!」

「鳴子ぉ! 頑張れぇ!」

 

 

鳴子 「ワイはそいつをパワーに変える❗️」

 

 

悠人 「くぞっ るっしゃああああ‼️………追いつきました あなたの好きにはさせませんよ」

 

鳴子 「ハハハ 悪いな悠人 もう好きに……させてもろうてるわ❗️ 派手に!」

 

悠人 「くっ!」

 

 

 

 

 

愛 「良いゾォ! 鳴っち!」

 

せつ菜 「もう完全にこちらのペースに入ってすね!」

 

しずく 「はい! 章吉先輩の派手さで観客の皆さんを引き込んで 熱くさせてます!」

 

歩夢 「これもみんな アレのおかげだね!」

 

愛・せつ・しずく 『うん!《はい!》』

 

果林 「うふふ、そうね! ほんと、アレのおかげ」

 

 

 

 

 

後続4名、鳴子と悠人に合流する

 

 

小野田 「追いついたよ鳴子くん!」

 

今泉 「先頭引いてたくせに、勝手に飛び出すなよ」

 

鳴子 「妬くなやスカシ ワイの人気ぶりに」

 

 

黒田 (場の空気を完全に持っていかれちまってる やっぱりアレのせいか……山岳賞の……奇跡の一勝……虹学5番)

 

 

 

黒田 (手嶋純太)

 

 

 

小野田・今泉 『手嶋さん❗️』

 

鳴子 「パーマ先輩❗️」

 

 

手嶋 「お、おまえたち

 

 

鳴子 「最っ高でしたわ!」

 

小野田 「お疲れ様です!」

 

今泉 「ありざした!」

 

小野田 「あっ…す、すごいです❗️ 本当に❗️」

 

 

手嶋 「あり…がとよ っう………

 

 

小野田 「っ?」

 

手嶋 「うっ」

 

手嶋が小野田の背中にそっと手を置く

 

小野田 「っ!」

 

 

手嶋 「頼……んだぞ……あとは……鳴……小野……」

 

 

小野田 「あっ……」

 

 

小野田 「はい‼️」

 

 

 

 

「11番と5番を抜いて 今先頭が入れ替わった!」

「箱学と虹学! 6名先頭!」

 

 

 

 

 

手嶋 (役割が終わった……ようやく横になれる)

 

 

 

 ガシャん!

 

 

 

 

「落車だ!」

 

 

 

 

 

小野田 「っ! 今泉くん鳴子くん! 今、落車って」

 

今泉 「ああ」

 

鳴子 「ワイにも聞こえた 手嶋さんやろうな あの人の事や 出し切ってボロボロで まっすぐ進むのもやっとなくらいになっとったやろうに ワイらが追いついて抜いていくまでギリギリまで待っとったんやろ そんで背中押して 見届けて ワイらが見えんくなるまで我慢して………」

 

 

 

   「倒れたんや」

 

 

 

 

手嶋 「鳴子……今泉……小野田……最後のオーダーだ………3人で…力合わせて…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   「ゴールを狙え!」

 

 

 

 

 

 

 

小野田・今泉・鳴子 『はい‼️』

 

 

今泉 「前を向け 振り返るな小野田! 俺たちは託された やるべき事は前にしかない! このまま全力で進む! それが俺たちの役割だ!」

 

小野田 「うん……分かった!」

 

今泉 (いくぞ! 今泉駿輔!)

 

鳴子 (手嶋さん ワイも負けんくらい派手に行きまっせ!)

 

 

鳴子 「おっるらああああ‼️」

 

 

悠人 「っ! 虹学 加速します! だから……」

 

 

ザアアアア‼️

 

 

悠人 「好きにさせませんて鳴子さん! そう何度も」

 

 

悠人 (抑えた……っ!? 笑ってる?)

 

鳴子 「今「抑えた」思うたか」

 

悠人 「えっ」

 

鳴子 「虹学が箱学の様子ばっか伺って 攻撃せんとでも思い込んどったか!?」

 

悠人 (攻撃!?)

 

 グイグイ 鳴子が左肘を動かす

 

悠人 (何かの合図? 後ろへ!?)

 

 

今泉 「‼️」 ザアアアア‼️

 

 

悠人 (ゼッケン2番 虹学エース今泉さん❗️……くっ)

 

 

悠人 「させない!」

 

鳴子 「行かせへんテェ!」

 

悠人 (くっ! 鳴子さんがブロック! この人が壁になってその隙にアタックする気だ 今泉さんが………)

 

 

悠人 (いや! 違う❗️)

 

 

小野田・今泉 

はああああ‼️(おおおお‼️)』

 

 

悠人 (ゼッケン1番! 小野田さんを連れてる❗️)

 

 

 

「虹学ふたり加速 飛び出した!」

「速ええ!」

 

 

 

悠人 (エースが山のエースを連れてる これって…確実にやばいやつ❗️)

 

 

 

悠人 「どいてください鳴子さん!」

 

鳴子 「どくかボケ!」

 

 

悠人 (ここからゴールを狙う気だ! 虹学は!)

 

 

悠人 「くっ!……なんすか!? いつから仲良しになったんすか鳴子さんと今泉さんは! 1日目エースを争ってたって聞きましたよ!?」

 

鳴子 「ハハハ! 3日間も全力で走っていればなぁ 仲ようならんでも 考えとる事は分かるだちゃうねん! あいつ、何ややりとうて うずうずした空気出しとったからな おまえだけ引っ張り出して 箱学を切り離したったんや!」

 

悠人 「なっ!?」

 

 

悠人 (あの加速は箱学を1人にする為に……ていうか空気って このアタック、「作戦」じゃなくて「呼吸」でやったってのか虹学!)

 

 

 

 

 

黒田 「やられた! 鳴子の派手見せアタックと思ったら 1番と2番が飛び出してしまってる! 追うぞ! 真波! くっ……」

 

真波 「・・・」

 

黒田 「っ!? 何やってる!? 加速すんぞ! 

 

真波 「・・・」

 

黒田 「どうした!? ゴール争いだ! 動け真波! こんな所で不思議ちゃん発揮してんじゃねぇ!」

 

真波 「・・・まだですよ黒田さん ここで集中力上げるのは…まだ……もったいないですよ」

 

黒田 (真波…山岳)

 

真波 「感じませんか? このレース、ここからこの後…」

 

 

 

 

 

    「もっと荒れますよ」

 

 

 

 

 

山岳賞ゲート

 

 

観客A「凄かったなぁ山岳争い」

観客B「その後、抜いていった6人でゴール争いだな」

観客A「ああ……ん? いや、まて もうひとり来るぞ?」

観客B「ホントだ このタイム差なら先頭に追いつく可能性があるが…いや、あのジャージ! あいつら追いつく気だぞ!」

観客A「1人じゃない! 2人いる!」

 

 

 

御堂筋 「ハァ〜〜〜 ヒィ!」ニカッ

 

 

 

観客B「ひぃ〜! 昨日2日目の優勝をもぎ取った」

 

観客B「京都伏見だ❗️」

 

観客A「初日2位、2日目優勝 エース御堂筋翔と」

 

観客B「2日目、スプリント2位 補欠から繰り上がった男 岸神小鞠!」

 

観客A・B『うわっ うわっ うわあああ‼️』

 

 

 

御堂筋 ハアアアアアア‼️」

 

 

 

『うわあああ‼️』

 

観客A「な、なんだ今の!? 通り過ぎる瞬間」

観客B「あまりの圧で大きく見えた」

観客A「アイツ、バケモンだ」

 

 

 

 

御堂筋 「ほ〜ら言うたとおりやろぉ? 水田くん 山に入る前に言うたやろ僕? 山に入ってニジガクと箱学が勝手に戦って数減らすって…」

 

 

 

 

手嶋 「………………」

 

 

 

 

御堂筋 「予定通りやろぉ〜‼️」

 

 

 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

 

御堂筋 「ハア⁉️」

 

岸神 「ああ、水田さんでしたら 大汗かいて歯食いしばって大声で文句言って途中、どこだったかもう忘れましたが……とっくの昔にいませんよ?」

 

 

 

 

 

 

 

落車と聞いて手嶋の元へ走っていた彼方

御堂筋と岸神が通り過ぎた後

 

 

彼方 「な、なに…今の……はっ!」

 

 

 

「肌、泥みたいな色になってるぞ!」

「もっとタオルを持ってこい! それと氷水も!」

 

 

 

彼方 「ハッ! ハッ! 純くん!」

 

 

手嶋 「……………」

 

 

彼方 「ハァ ハァ 純くん…」

 

手嶋 「うっ………か…なた

 

彼方 「ありがとう…純くん 約束…」

 

手嶋 「けど…わ…りぃ……せっかく…山岳賞……獲ったのに……ゴール……しなきゃ…表彰台に……上がれねぇ……これじゃあ…約束……かっこ…悪りぃ

 

彼方 「そんな事ない そんな事ないよ かっこよかったよ 今までのどんな瞬間よりも…純くん」

 

手嶋 「そっ……か……その言葉……鵜呑みに……する……よ……あり…がとよ

 

彼方 「うん」

 

手嶋 「後…は……アイツらに……ゴール…託した……

 

彼方 「うん、きっとあの子達も純くんの想い伝わってる 大丈夫 やってくれるよぉ〜 そうすれば純くんも表彰台 上がれるじゃん 約束、果たした事になるよ だから 信じて待とう? 一緒に…ね?」

 

手嶋 「そう……だな………うっ

 

彼方 「ぁっ………」

 

 

 

彼方 (手袋ボロボロだ ジャージも みんなからの想いを託されて 倒れるくらいまで精一杯走って 最後のゴールをあの子達に託したんだね もう、純くんが走るところ見られなくなるのは残念だけど 彼方ちゃんにとってすごく充実した3日間だったよ ありがとう純くん………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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