弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
せつ菜 「皆さん、まもなく到着しますよ!」
果林 「あら、もうそこまできたのね」
歩夢 「本当だ、たくさんの人が集まってる」
しずく 「やはり、1日目や2日目と違って凄い人ですね」
せつ菜 「最後のゴール地点ですからね」
愛 「あっ! 見てみんな! アレ!」
果林 「ゴールゲートね!」
歩夢 「みんな、ここに向かっているんだね もう、後数キロのところまで迫ってる」
せつ菜 「ええ」
しずく 「それにしても、ウチに関する情報が全く入らなくなりましたね 章吉先輩 大丈夫でしょうか」
果林 「大丈夫よ きっとまた揃うわ」
愛 「そうだよしずく 鳴っちなら大丈夫!」
愛 「もうすぐ鳴っちの夢が叶うんだから!」
真波 「そうですか あの後悠人が…」
黒田 「ああ、こうしてお前に追いついてる 甘やかしすぎじゃねぇのか…新開さんの弟ってので みんなおっかなびっくりで 奴が自分の立場分かってねえんじゃねぇかって 危惧した時期もあったが…分かってやがったよ あいつは 自分がやるべき事を」
真波 「頼もしいですねぇ」
黒田 「そんなあいつが俺に相談して来たことがあったよ」
真波 「相談?」
黒田 「真波、お前のことだ」
真波 「え?」
***************
悠人 「教えてください黒田さん 俺、インハイまでにはっきりさせておきたいんです どうやったらあの人を…」
悠人 「真波さんを本気に出来るんですか」
黒田 「っ!?」
悠人 「伝説の東堂さんってクライマーが認めた人でしょ? 俺、勝っときたいんです けど、いつだってはぐらかして ニコニコして本気で登ってくんない」
黒田 「この間の練習で 山で真波に先着したって喜んでたじゃねえか」
悠人 「アレ後から聞いたんです 本気の走りじゃなかったって「悠人頑張ってるねぇ」って 雑談してたって」
黒田 「オメェに自信つけさせるために 先輩がやってくれたことだよ? 感謝すべきじゃねえのか?」
悠人 「自信なんてつきませんよ 俺はメンバー選抜のトーナメントF組 死ぬ気で走って勝ちとった だけど真波さんは選抜クライマーC組 箱根学園史上初…」
悠人 「不戦勝 戦わずしてゼッケンを勝ちとった」
悠人 「どんな走りか知りたい 勝ちたいんです! 俺が新開悠人で クライマーであるために!」
黒田 「そんなギラついた目で俺を見るなよ 本気にさせる方法か ねぇことはないな」
悠人 「っ!」
黒田 「けど、多分観れねぇな 俺も怪しい」
悠人 「え?」
黒田 「あいつが本気になんのは インターハイ3日目最終日…」
***************
黒田 「最後の山のゴール前だからだ」
真波 「持ち上げますねえ黒田さん 何にも出ませんよ?」
黒田 「出るだろ すげぇのが 俺はお前がどれくらい努力して来たか知ってる この一年、去年のインハイで2位になって 勝手に重積背負って落ち込んでたのも知ってる そっから立ち直って フワッとして 信じらんねえくらい強くなったのも知ってる」
真波 「いやぁ努力って程じゃあ 日曜日の練習も いつも遅刻していましたしー」
黒田 「自信かよ! だからこいつに後ろつかれてんのに 気にしねぇで走ってんだろ この赤いのに」
真波 「いやぁ、俺 横を加速して通過しようとしたんですけど 着いて来ちゃったんですよ…」
真波 「鳴子くん」
鳴子 「ハハハハ! みすみすハコガク行かすかい! 飛び乗ったったわ! 好きにはさせへんちゅうねん!」
黒田 「真波 自信か?」
真波 「ええ、この人くらいの登りなら いつでも加速して置き去りに出来ますよ?」
鳴子 「・・・」
鳴子 (すでにゴールまで10キロ切っとる 最後の山 この前には小野田くんとスカシが逃げとる ここでの小さな判断ミスがゴールの勝敗を分ける! 感じる! 何でもないように見えて ギリッギリの状況! 伝わる バリバリの緊張感!)
鳴子 「ハハハ‼️ 燃える‼️ 燃えるで‼️ 沸騰しそうや‼️ ワイの赤い血が‼️」
鳴子 「いつでも? ワイの事置き去りにできる? そう言ったか真波‼️」
真波 「うん、ハッキリと」
鳴子 「この登りで‼️」
真波 「そうだね鳴子くん 君くらいの登りなら!」
鳴子 「へへっ ほな…」
鳴子 「勝負しよかぁ 真波ィィ‼️」ササッ❗️
真波 「おっ!」
黒田 (俺たちの間、30センチの間をすり抜けた!)
真波 「へぇ。去年の走りより正確に かつ素早くなってる」
鳴子 「ハハハ! ワイは進化のとどまるところを知らん男 天才鳴子章吉やからなぁ! 興味湧いたか真波!」
真波 「誘ってる? 俺を…」
真波 「この山デェ⁉️」
鳴子 「そう聞こえたんなら耳がええようやなぁ‼️」
黒田 (集中力を上げたぁ!)
ザアアアア‼️
真波 「そおおれええええ‼️」
一瞬で10m引き離した真波
鳴子 「はっや❗️」
鳴子 (アレが真波山岳❗️)
鳴子 「新幹線かぁ‼️おっるらああああ‼️」
真波 「あれ? 着いて来てる だいぶ無理してるねぇ」
鳴子 「相手は新幹線や 無理もするわボケ!」
真波 「どこまで乗って行く気?」
鳴子 「終点「博多」までや! ワイは明太子が大好きやからなぁ!」
真波 「その発言、「のぞみ」も「希望」もないよ? 名古屋あたりで降りる?」
鳴子 「ハッハハハ! 思っとったより鉄道詳しいやんけ真波 上手い事のってきよる」
真波 「鉄道に? 話しに?」
鳴子 「話しの方や!」
真波 「あれ? そういや俺たちって去年のインハイ走ったはずなのに ほとんど話した事なかったねえ! 何だか新鮮な感じする!」
鳴子 「そりゃそうやろ! お前はクライマー ワイは去年スプリンターやったからなぁ!」
鳴子・真波 『へへっ』
黒田 「まて 真波!」
真波 「黒田さん」
黒田 「勝負は終わりだ 今すぐやめろ そいつに乗ってやる必要はねぇ」