弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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RIDE,117 攻防! ダウンヒル!

 

 

 うおおおお!

 

「見ろ! 先頭虹学! 3人だ!」

「ゴールまで残り7キロ!」

「後続は見えない!」

「このまま独走か 虹学!」

「コースはこのまま…」

 

「下りに入る! 平坦はここまでだ!」

 

 

 

鳴子 「ハッ ハッ ハッ 小野田くん下りや! スピード上がるデェ! 離されんようしっかりついていきや!」

 

小野田 「うん❗️」

 

鳴子 「ッハハハハ! 根性入ったええ返事や!」

 

鳴子 (しっかりついていかんのはワイも同じやけどな)

 

 

鳴子

(さっきからちょいちょい酸素足りんくなって視界が狭なりよる!)

 

 

 

 

 

 

 

真波 「さて…どうします? 黒田さん?」

 

黒田 「ハッ! 心配すんな この下りで追いついてやるよ 待ってろよ虹学!」

 

 

 

 

 

 

 

下り区間

 

 

鳴子 「ハッ ハッ ハッ ハッ…」

 

 

  鳴子の視界〈鳴子の視界〉

 

 

鳴子 (くっ! ヤバいわ、さっきからコーナーの進入角度がよう分からん! ほとんど勘だけで突っ込んどる!)

 

 

 

鳴子 「ハッ ハッ ハッ…」

 

 

 ガッ‼️ ガシャん‼️

 

 

鳴子 「ドワッ‼️」

 

荒れた路面に乗り上げてバランスを崩した鳴子

 

 

今泉 「っ! 何やってる! 遅れるな鳴子! 路面のギャップは避けろ! それだけで小さなロスになる!」

 

鳴子 「分かっとるわボケスカシ! なんでもないわ!」

 

 

鳴子 (見えんのじゃいボケ!)

 

 

鳴子 「ちょーと景色見とっただけや キレイやから! 細かすぎるわ!」

 

 

鳴子 (この視界〈視界〉でのハイスピードダウンヒルは 相当リスキーや!)

 

 

今泉 「落車したらどうする パンクしたら」

 

小野田 「っ!」

 

鳴子 「…」

 

今泉 「俺たちは先頭だ だからそういう細かいところに1番注意しなくちゃならないんだ 後ろからは「後続」が俺たちを追い落とそうと 全開で迫って来てるからだ!」

 

小野田 (後続!)

 

鳴子 (分かっとるわ ボケスカシ)

 

今泉 「自転車レースは機材スポーツだ 機材トラブルで言い訳したって 先着した方が勝ちだ 地形とも戦わなくちゃならない この下りのあと、急な登り返しもある 逃げ切りたい俺たち 捕まえたい後続 残り7キロ弱は 短いようだがそうじゃない 想定通りいくほど甘くはない ぢから慎重に注意深く 細かいことを積み上げていかなきゃならないんだ!」

 

 

今泉 「全員でた❗️

 

 

鳴子 「・・・ハハハハ! スカシ、その通りや 一言一句正しいわ けど、付け加えるならひとつ…」

 

 

鳴子 「 “時に大胆” にや!」

 

 

鳴子 「チャンスは思いきった大胆な動きなしには生まれんからな!」

 

小野田 (大胆な動き)

 

今泉 「フッ、そうだ確かにな なんだ 分かってるじゃないか 鳴子」

 

鳴子 「ったり前や! 男には大胆に行かないかん時ちゅーのがあるんや! 派手に…な」

 

今泉 「・・・行くぞ❗️ 油断するな❗️

 

 カチッ! ガチャン!

 

 カチッ! ガチャン!

 

今泉・小野田 ギアを一段上げる

 

今泉 「っ! もう少しペースを上げる! 後続を完全に振り切る! 出来ることなら このまま逃げ切るぞ! ゴールまで❗️」

 

小野田 「うん❗️」

 

鳴子 「ええで❗️ それは最高に派手や❗️

 

 

 

 

第一救護所テント

 

ラジオ放送

{先頭、残り7キロ地点を通過 現在先頭は3名 虹ヶ咲学園、今泉選手、小野田選手、鳴子選手です}

 

 

鏑木 「っ‼️ マ、マジか⁉️」

 

 

鏑木 「うおおおおお‼️」

 

 

看護師 「あああ! 起き上がらないで! 傷口開いてしまいますよ!」

 

鏑木 「やっぱすげぇっす! 今泉さん! 鳴子さん! 小野田さん!」

 

看護師 「興奮しないで!」

 

鏑木 「しやああああ!・・・あっ」

 

 ボスッ! ベッドから落ちた音

 

看護師 「うわあああ❗️」

 

鏑木 「すげぇだろナースさん! 俺の先輩達! 1-2-3フィニッシュっすよ!」 ケロッ

 

看護師 「いや、まだフィニッシュじゃないと思うよ?」

 

看護師 (丈夫な子…)

 

 シャー!

 

かすみ 「ん? あー! もう一差! 寝てなきゃダメじゃん!」

 

鏑木 「かすみ! 聞いたか? 先輩達3人 独走だってよ!」

 

かすみ 「うん! 聞いたよ すごいね」

 

鏑木 「鳴子さんが言った1-2-3フィニッシュ 見られ…っは❗️ 青八木さん❗️ 青八木さん、今隣のテントだよな? すぐに伝えねぇと!」

 

看護師 「ああ! ダメよ! まだ大人しくしてて!」

 

かすみ 「そうだよ一差! まだ寝てないと!」

 

 

 

隣のテント

 

 ガシャガシャ!

 

鏑木 「青八木さん!」

 

かすみ 「ダメ! 大人しくしてて!」

 

鏑木 「離してくれかすみ! 青八木さん!」

 

かすみ 「ダメだってばぁ!」

 

 

 

 

銅橋 「・・・騒がしいな 隣のテント なぁ? 虹学青八木さん」

 

青八木 「ああ、すまない ウチのバカが騒いでる」

 

銅橋 「あんたは騒がないんすか 青八木さん」

 

青八木 「すごい事だ 放送を聞いて俺の心が踊ってる」(˙-˙)

 

 

銅橋

(えっ!? 踊ってる!? それで? この人リアクション薄めの人なのか…ってか)∑(゚Д゚)

 

 

 

エマ 「エヘヘ はじめく〜ん」なでなで

 

璃奈 「んっ んっ 脚、痛くない? はじめさん」もみもみ

 

青八木 「ああ、大丈夫だ 助かるよ」

 

璃奈 「なら良かった 璃奈ちゃんボード「にっこりん(^_^)」」

 

 

ニコニコしながら青八木の頭を撫でるエマと青八木の脚をマッサージをしている璃奈

 

 

銅橋 (なんだこの状況? 誰だ? この人らは)

 

エマ 「そのままゴールまで行ってほしいね」

 

青八木 「ああ、けどレースは最後まで分からない 良い状況がひっくり返る事もよくある でももし今、彼らにこの瞬間会えたら 褒めてやりたい よくやった…って 最終局面で逃げ切りがあるこの状況は 簡単に作れるものじやない」

 

銅橋 「逃さねえよ ウチが ウチには黒田さんと真波がいる やってくれるさ」

 

青八木 「だろうな 簡単な事じゃない 今の俺のこの言葉も届かない だから “念じる” 」

 

銅橋 「…念?」

 

青八木 「そうやって全員で信じて 託して走る それが…チーム虹学なんだ」

 

銅橋 「・・・」

 

エマ 「わたしも一緒に念じて良い? はじめくんの言葉が届きますようにって」

 

青八木 「・・・っ!」コクッ

 

エマ 「やった!」

 

璃奈 「あっ! わたしも…いいかな?」

 

エマ 「いいよ 璃奈ちゃんも一緒に念じよ!」

 

璃奈 「うん! 璃奈ちゃんボード ムムム!「(-_-)」」

 

エマ・璃奈 『ムムムム!』

 

銅橋 「・・・」

 

銅橋 (虹学って変わった人しかいないのか)(・_・;

 

 

 

 

 

 

 

鳴子 「どうやら そう思い通りにいかなそうやなぁ スカシ!」

 

今泉 「ああ!」

 

小野田 「え!?」

 

今泉 「この下り、こっちもペースを上げているが 向こうも 相当な覚悟でスピードを上げて来てる!」

 

 

 

 

 

 

黒田 「ハッ! 見ろよ真波 先頭虹学 視界にとらえたぜ!」

 

 

黒田 「っ❗️」

 

真波 「ハハッ!」

 

 

 

 

 

 

小野田 「後続! 今チラッと見えた! 2人! 青のジャージ 箱学です!」

 

 

 

 

 

 

 

青八木 (負けるなよ 今泉 鳴子 小野田)

 

銅橋 (頼んだぜ 黒田さん 真波)

 

 

 

 

 

 

小野田 「後ろ! 来てるよ迫ってる!」

 

今泉 「分かってる! こっちもめいいっぱいやってる! チィ!」

 

 

今泉 (黒田さんか あの人下りが速い! ある程度想定はしてたつもりだったが こんなに早く来るとは思わなかった!)

 

 

 

 

黒田 「好きに…させるかよ 虹学ゥ❗️」ガリッ❗️

 

自身のこめかみのカサブタを爪で剥がし「スイッチ」を入れた黒田

 

 

真波 (黒田さんはそうやってギアを一段あげるんだ もう…)

 

 

   (逃げられない!)

 

 

黒田 「待てよ❗️ 虹学❗️ だああああ‼️

 

 

 

 

 

鳴子 「来よるでスカシ!」

 

小野田 「さっきより距離 近づいてるよ! 後ろ50mまで来てる! 箱学!」

 

 

 

 

黒田 「うおおおああ‼️

 

 

 

 

小野田 「40m!」

 

今泉 (分かってるよ小野田! くそ! 近づいてる 「下り」は先に走ってる方が全面的に風を受けるから 後ろから追いかける方が基本的に有利なんだ けどそんなの……言い訳だ!)

 

小野田 「30m! もう…すぐそこだよ‼️

 

 

 

 

愛 「ヤバいヤバいヤバいヤバい!」

 

せつ菜 「あわわわ! すぐそこまで迫ってますよ!」

 

しずく 「せっかく独走してたのに」

 

果林 「やはり、そう簡単にはいかないのね」

 

 

歩夢 「・・・」

 

歩夢 (駿輔くん…)

 

 ギュッ 一輪の花を握りしめる歩夢

 

 

 

 

 

 

今泉 (外れろ………制限(リミッター)……)

 

 

今泉 (外れろォォ‼️)

 

 

今泉 (一旦後ろに追いつかせて体制を整える? その方が安全策? いや! それも言い訳だ! 進め今泉駿輔! ハイスピードの下りバトルは 自分の恐怖に打ち勝った方が勝つ! 戦う! 黒田さん あんたがこの下りで追いつこういうんだったら…)

 

 

  バン‼️ ガードレールにぶつかる音

 

 

小野田 「今泉くん! 肩が!…」

 

 

今泉 「おおおおお‼️

 

 

今泉 (俺はあんたを引き離す‼️)

 

 

 

 

黒田 「ハッ! ハハッ! あいつ 虹学今泉 ブレーキ代わりにガードレールを体ぶつけて減速しやがった! おもしれぇ! 俺と下りで勝負ってわけか! 真っ正面からぶつかろうってのか! いいぜ やってやるよ! しなれ…」

 

 

黒田 「猫足ィィ‼️

 

 

 

 

 

小野田 「い、今ので少し離したよ! 後ろとの差80mくらい!」

 

 

鳴子 (アホかスカシ無茶しすぎや! こっちは視界狭いんやぞ!)

 

 

今泉 「いやまだだ! 安心するな!」

 

小野田 「・・・60m!・・・また近づいてる! 50m!」

 

 

 

黒田 「エリート(今泉)ォォ‼️

 

 

 

今泉 (黒田さん!)

 

今泉 「大丈夫だ! このままあの登り返しまで行く! 追いつかれずに入れれば その差がそのまま登りの差になる! 登りの差はつめにくい! 集中していくぞ!」

 

 

 

黒田 「つあああああ‼️

 

 

 

小野田 「40m! もう来るよ箱学!」

 

今泉 「もう一段速度を上げる!」

 

 

小野田 「っは‼️」

 

 

今泉 「うおおおおお‼️

 

今泉 (外れろ制限(リミッター)ァァ‼️

 

 

小野田 「今泉くん‼️

 

 

今泉 「っ❗️」

 

小野田 「あの……後ろ……」

 

今泉 「分かってる‼️ 箱学だろ‼️

 

小野田 「いや…じゃ…なくて 今、チラッと見えた…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小野田 「その後ろ(・・・・)‼️」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今泉 (っ⁉️ その…後ろ?)

 

鳴子 「えっ‼️」

 

 

真波 「っ‼️」

 

黒田 「くっ‼️」

 

 

 

小野田 「来てる…箱学の後ろから…」

 

今泉 「っ‼️」

 

 

 

 

御堂筋 ハアアアアアア‼️」

 

 

 

 

小野田 「京都伏見…」

 

 

小野田 「御堂筋くん‼️」

 

 

 

 

御堂筋

この下りで追いつく…プク…予定通りやわ‼️

 

 

 

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