弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

126 / 145
RIDE,122 2度目の戦い 今泉対御堂筋

 

 

 ざわざわ

 

審判車 {はい、前の車急いで進んでください・・・動いてくださーい!}

 

 

 バン! ドアを閉める音

 

荒北 「おう! 悪いな 邪魔するゼェ 助かったぜ!」

 

巻島 「荒…」

 

田所 「北ァ!?」

 

荒北 「ひさしぶりじゃない! 田所、巻島!」

 

 

  ププーー‼️

 

金城・田所・巻島 『っ!』

 

 

審判車 {前の車 動いて!}

 

 

 

田所 「おっと、飛ばすぞ!」

 

金城 「来てたのか」

 

荒北 「ああ、まぁな ヒマだったからな はっ! てかなんかよ 結局ウズウズしちまってよぉ〜 いちいち東堂からメール入るしよ 1日目、2日目って情報追っかけたら…な けど来るの遅くて バスが途中までだったんだ」

 

金城 「お前が来れば箱学の後輩たちも喜ぶだろう」

 

荒北 「はっ! そういうタイプじゃねぇよ ぜってぇ煙たがられる あと俺怖がられる」

 

金城 「フッ」

 

荒北 「・・・ん? ああ‼️ そいや巻島 テメェ外国の…」

 

巻島 「ええ…」

 

荒北 「イギリスじゃなかったのか!?」

 

巻島 「え? あ、いや…ショ」

 

荒北 「東堂に連絡しよう なんかギャーギャー言ってたし」

 

 

荒北 「ああ⁉️ マジか‼️ もう昨日の夜にあって 走ったぁ⁉️

 

 

それからしばらく進み

 

 

田所 「見えてきたぜ金城 ゴールゲートだ!」

 

金城 「すごい人だな」

 

巻島 「一般車両は奥の駐車場に入れって誘導されてるショ」

 

荒北 「・・・ゴールゲートかぁ 初めてくぐるなぁ 俺は去年、3年初めて出たインハイで リタイアして寝てたからな」

 

 

荒北

「さて 今年はどいつが先にここを1番でくぐるんだ!?  ハッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

今泉 「出ろよ好きなだけ 止めてやるよ そしてお前より先にゴールしてやる」

 

 

今泉 「エースであるこの俺が‼️」

 

御堂筋 「…止める? ボクを? キミが?」

 

 

御堂筋 「去年弱々なって 一年だって少しは強うなったと思うたら 今年も判断間違うて ピヨったり ポキッたり 「うっ!」とか「なっ!」とか言うたりして…」

 

 

御堂筋 「なんも変わっとらんキミが〜このボクを‼️」

 

 

  ドン‼️

 

 

「虹学と京伏ぶつかった!」

「超()る気だ!」

 

 

御堂筋 (ハンドル当ててもたじろぎもせぇへん うな泉の癖に!)

 

今泉 「どうした?」

 

御堂筋 「っ!?」

 

今泉 「もっとこいよ ここはレースの先頭だ レースの先頭は常に戦場だ もっと…」

 

 

今泉 ✨削り合おうぜ御堂筋‼️」

 

 

御堂筋 「‼️」

 

 

小野田 (なんだ、今泉くんの体から何か圧が! すごいプレッシャーだ)

 

 

御堂筋 「プクッ…うな泉 なんやのこのプレッシャー ププ なんやの? 今までかけられとった制限が今外れた顔してぇ ほな…()うか⁉️ どの道キミらを出し抜くか 力ずくで引きちぎる以外に 勝利を手にする方法はないんやから!」

 

 

御堂筋 「キィモォォォォ‼️」

 

今泉 「うおおおおお‼️」

 

 

  ドン‼️ ドン‼️

 

 

今泉・御堂筋

うおおおお‼️キモオオオオオ‼️)」

 

 

 

 

 

侑 「うわぁ 画面越しなのに気迫がすごく伝わってきた」

 

愛 「うん」

 

せつ菜 「お2人の目が なにか…勝ちを求めるような純粋な目でした もう前しか見ていないんですね 残り5キロもありませんが 皆さんにとってはもう」

 

侑 「ゴール前…なんだね 一瞬も油断できない状況なんだ」

 

 

歩夢 (駿輔くん)

 

 

 

 

 

 

今泉 「どけよ御堂筋‼️」

 

御堂筋 「下がれ‼️ うな泉‼️

 

 

 

[残り4.5キロの看板]

 

 

 バキッ‼️ バタン‼️

 

 

「うわあ‼️ 看板が‼️」

「コースのギリギリを走ってった!」

 

 

御堂筋 (スキマ スキマスキマ! 勝利のスキマ! このうな泉を置き去りにして前に出るための! さがせ! どこかにあるはずや! 勝利につながる道が! 道につながるわずかに空いたスキマをこじ開け…指を入れこじ開け そこから這い出る! 命懸けで這い出て 勝利をつかむ! このボクがァ‼️

 

今泉 (コース脇の看板を弾き飛ばしていった コースのギリギリを走ってやがる! 最短距離をゴールに向かってまっすぐに! 小野田は来てるか? 後ろから いや、後ろに気ぃ配ってる余裕ねぇ! 全神経を前に集中しとかねぇとやられる! そういうプレッシャーだ 御堂筋!)

 

 

    ギロッ‼️

 

 

御堂筋 「キツイんやったら いつでも脚緩めてええよ? うな泉ィ」

 

 

御堂筋 「うな泉ィィ‼️」

 

 

今泉 「っ!?」

 

 

   ガン‼️

 

 

今泉 「グァっ‼️」

 

御堂筋の自転車の後輪と今泉の自転車の前輪が接触

 

今泉 (しまった…‼️)

 

 

 

「虹学ぐらついた!」

「車輪がぶつかったんだ!」

「その間に京伏加速!」

 

 

 

御堂筋 「ほんの一瞬…キミ、集中力きらしたね…どうしたん?」

 

 

御堂筋 「後ろの仲間の事考えとった⁉️」

 

 

 

今泉 (車輪と車輪が接触した! 前を走る後輪側は荷重がかかって稼駆動してるから 後ろを走る前輪側が はじかれる!)

 

 

 

「わざとなのか 一瞬の隙をついて だとしたらあの京伏…この状況まで計算してたのか!? ここから先コースは 切り立った尾根沿いを進む下りに入る!」

 

 

 

今泉 「くそっ!」フラッ フラッ

 

今泉 (そうだ 今年のコースは終盤 さっきの登り返しの前の登りと この下りの2箇所の下りがあるんだ!)

 

今泉 「くっ!」

 

 

 

御堂筋 (こじ開けたァ! 穴を! スキマを! 勝利のォ! つけた! ここでの差は大きい! 核心になり得る! 一瞬のスキを見逃さんかった!)

 

 

御堂筋 「ギエエエエ‼️」

 

 

「京伏! 先頭で下っていく!」

「なんだあの前のめりなフォームは!?」

「ほとんどハンドルに乗ってる!」

「体を小さくして空気抵抗を減らしているんだ!」

 

 

御堂筋 (プクッ いらんよボクには 賞賛の声なんか くれてやり? 後ろの彼に せいぜい頑張れって いつまで経っても成長出来ひんヒヨコちゃんやねって!)

 

 

「京伏独走!」

「後ろとの差…3秒以上開いてる!」

 

 

 

 

今泉 「くっ! この…」フラッ

 

小野田 「今泉くん‼️」

 

今泉 「うおおおお!」

 

小野田 「っ!」

 

今泉 「…心配すんな 小野田 自分でも信じられねえくらい 今…」

 

 

今泉 「冷静だ」

 

 

小野田 「え!?」

 

今泉 「一年前にも こういう感覚があったんだ インターハイの3日目 ちょうど富士の登りを戦ってる時 音がなくなって 感覚が研ぎ澄まされて…気持ちいいんだ いい感覚なんだ 俺は今…」

 

 

今泉 「成長してる!」

 

 

小野田 (今泉くん…)

 

 

今泉

「今からやつをとらえる! とらえることが出来る! 分かるんだ感覚で 先頭は俺が走る‼️」

 

今泉、下り区間に入り加速

 

 

今泉 「うおおおおおお‼️」

 

 

 

今泉 (おもしれぇよ御堂筋! おまえはいつも そうやってトリッキーな技を使って ギリギリの方法で俺の前に出る! またかよ やられたよ いいぜ! 払い落としてやるよ! 全身の力使って 何度でも!)

 

 

 うおおおお‼️

 

 

今泉 (目の前のおまえを 俺が!)

 

 

今泉 「御堂筋(あきら)‼️」

 

 

「虹学追ってきた! バカ速ええ!」

「今泉だ 2年今泉、あいつの地元の千葉では有名なんだ 小さい頃から大会タイトルを総ナメしてる 去年のこのインターハイで 一年ながらエースアシストやって 最後3日目 富士の登りじゃ 一時は箱学のエース福富と争って 山岳賞手に入れてるんだ!」

 

 

 

御堂筋 「っ!」

 

 

「京伏に追いついた!」

 

 

御堂筋 「プア? せっかく…こじ開けた思うた…スキマ…貴重な3秒差を…ホウ…詰めてくるとは…やるやないの さすが虹学のエースや カッコええ…けど、必死に追いついてきてぇ スマした顔してるけど…」

 

 

御堂筋

息上がっとるんやないのォ⁉️ ギエエエエ‼️

 

 

 

「京伏加速! 再び差が開く!」

 

 

 

御堂筋 (有効な攻撃のしどころは 常に相手が攻撃し終わった直後や 全身の筋肉を使い 心拍数を上げて 心臓を酷使した直後言うんは どんな身体能力を持った人間でも もう一度全開にすんのに 必ずタイムラグが生じる そして連続の ‘全開’ は 細胞と筋肉が悲鳴をあげる!)

 

 

御堂筋

確実に引き離す‼️ ここで落ちろォ‼️ うな泉ィ‼️

 

 

御堂筋 「っ⁉️」

 

 

今泉 「言っただろ ‘もっとやろうぜ ’ ‘おまえを止める’ って」

 

 

御堂筋 「う…な!」

 

今泉 「さっきおまえが言った通りだよ 俺は一年前と何も変わってねぇ おまえに出し抜かれて 昨日もゴール獲られて この3日間いいとこなしだったからな」

 

御堂筋 「ィィィ!」

 

今泉 「けどな そんな俺を褒めてくれるやつがいんだよ ‘いいね’ ‘すごいね’ ‘やるやないか’ って そいつらの声が時々よぎんだよ 俺のこと「もっといけんだろ」って背中押してくんだよ 戦え! 揺らぐな! 前に出ろ! って言ってんだ!」

 

***************

虹ヶ咲学園

 

正門に続く通路脇のベンチで休憩中の今泉と鳴子

 

 

鳴子 「フゥ……ほらよ スカシ」

 

 ポイ! ボトルを投げ渡す鳴子

 

今泉 「っ!」

 

 ボトン……

 

鳴子 「よけんなやボケェ❗️」

 

今泉 「いや、毒入りかと思ってな」

 

鳴子 「入れるか❗️」

 

今泉 「なんだ 普通のやつか 珍しいな」

 

 ・ ・ ・

 

今泉 「んっ…んっ」ゴクッ ゴクッ

 

鳴子 「最近、わい思うとるんや 人が成長する時ってどんな時やろうなって」

 

今泉 「成長? 身長が欲しいのか」

 

鳴子 「そんなんちゃうわボケ❗️ 大事なもん無くして プライドこわれて 一回ボロボロになって そっから…もう一回やるしかないかって 一から建て直していく時なんやないかって思うとるんや」

 

今泉 「・・・なんだ 真面目な話しか」

 

鳴子 「ハハハ そうや…」

 

***************

 

 

  (真面目な話しや)

 

 

 

今泉 「きつくて 苦しくて 一度諦めて それでも前にってもがいて 這いあがろうとする時に人は…」

 

御堂筋 「っ!?」

 

 

今泉 「成長するんだよ‼️ 強くなるんだよ‼️

 

 

「虹学前に出た! 京伏を離す!」

 

 

今泉 (そうだろ 鳴子‼️)

 

 

「すげぇ! 独走体制にもっていく!」

「ここからゴールを狙う気か!」

 

 

御堂筋 「うな泉ィィ!」

 

 

今泉 (夢に向かって 努力して 一歩一歩前に進むんだよ! そうだろ?)

 

 

今泉 (上原‼️)

 

 

 

 

ゴール地点

 

 

歩夢 「・・・」

 

 

愛 「イケェ! 今っち! そのままいっちゃええ!」

 

せつ菜 「さすが私たち虹学のエースです!」

 

歩夢 「・・・」

 

侑 「歩夢」

 

歩夢 「っ! 侑ちゃん」

 

侑 「その花…持ってきてたんだ」

 

歩夢 「…うん、駿輔くんからもらった 大切な花だから…」

 

***************

RIDE,33 花ひらく想い 後編より

 

 

今日子 「黄色いガーベラの花言葉は「愛」私達の気持ちです」

 

歩夢 「こんな…私の為に」

 

今日子 「こんなじゃないよ」

    「可愛くて 純粋で」

    「いつも頑張っていて」

今日子 「私達はそんな歩夢ちゃんが 大好きなんです!」

 

歩夢 「みんな…」

 

今日子 「侑先輩が作った花もあるんですよ」

 

歩夢 「え?」

 

侑が歩夢に向け、ある花を差し出す

 

歩夢 「わあ! キレイ! 花言葉は?」

 

侑 「マゼンタ色のローダンセ 花言葉は」

 

  【変わらぬ想い】

 

歩夢 「っ!」

 

侑 「それだけは変わらないって事」

 

歩夢 「っーー!」 ギュ!

 

侑 「歩夢!?」

 

歩夢が侑に抱きついて、それを見た今日子達は

 

 『ああ!! ズルい!!』

 

今日子達も一緒に加わる

 

歩夢 「みんな 大好き!」 (>_<)

 

侑 「歩夢…実はね まだあるんだよ」

 

歩夢 「え?」

 

侑 「もう駿輔くん! いつまでそこで隠れてるの?」

 

歩夢 「え? 駿輔くん?」

 

今泉 「・・・おう」

 

侑 「駿輔くんもね あるんだよ…花」

 

歩夢 「え?」

 

駿輔 「これでも急いで用意したんだぜ」

 

歩夢 「その花は?」

 

今日子 「なんですか? その花? 初めて見ます」

 

侑 「私も 初めて見る花だよ」

 

今泉 「シロタエギク(白妙菊)と言う花だ」

 

歩夢 「シロタエギク」

 

今泉 「シロタエギクの花言葉は…」

 

 

   【あなたを支える】

 

 

歩夢 「っ‼️」

 

今泉 「俺たちのチームにあった花をおまえに送るよ それとすまねぇ上原、高咲との会話聞いてたんだ…夢の話し」

 

歩夢 「あっ……聞いてたんだ」

 

今泉 「あの後から上原 元気がなかったからな そんな状態でフェスティバルに望んでほしくなくて 俺も何かしてあげればと思ってたら ちょうど1年達から花を送るって聞いてな もう…そんな姿のやつ見たくなくてよ」

 

侑 (坂道くんの事だ)

 

歩夢 「え? もう?」

 

今泉 「あ、いや こっちの話だ 上原…つらい時 悩んだ時 決めるのは自分だ」

 

歩夢 「う、うん」

 

今泉 「答えは自分の中にしかない フェスティバルが終わって これからもしまた 悩んて 苦しくなった時は」

 

 

今泉 「寄りかかれ 俺が支えてやる!」

 

 

歩夢 「っ///」

 

***************

 

歩夢 「侑ちゃんの「変わらぬ想い」って言葉と 駿輔くんの「支える」って言葉がなかったら わたし、本当にどうなってたか だからこの花はね お守りとして持ってきたんだ 無事にゴール出来ますようにって」

 

侑 「…そうだね」

 

歩夢 「私のこの想いは 駿輔くんに届いてる…かなぁ?」

 

侑 「届いてるよ…歩夢のその想い、駿輔くんへの支えになってる」

 

歩夢 「そうだと…いいな//」

 

侑 「それにしても あの時の駿輔くんカッコよかったなぁ〜 「俺が支えてやる」って 言われてみたいなぁ〜」

 

歩夢 「も、もう侑ちゃん!」

 

侑 「ごめんごめん」

 

 

歩夢 (だけど…侑ちゃんの言う通り 私の想い 届いてる…かな? 駿輔くん…)

 

 

 

 

 

 

 

 

今泉 (一瞬、上原が何か俺に語りかけてきたような感覚が…気のせいか? けど…いく! ここから…このまま! いける…分かる…感覚で! 俺はここからゴールを獲る! 独走して 獲れる!)

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ゴールまで残り3キロの辺りの登り区間で不穏な黒い雲が 出来始めていた

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。