弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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RIDE,124 ウォーターゲートダイブ

 

 

 

今泉・御堂筋

ぐううう‼️(イイイイ‼️)』

 

 

御堂筋 「もう…」

 

今泉 「見える…」

 

 

今泉・御堂筋 《勝負どころが‼️》

 

 

今泉 (それでコイツより先に!)

 

御堂筋 (この男より前に!)

 

今泉 (絶対に!)

 

御堂筋 (確実に)

 

 

今泉・御堂筋 《出る‼️》

 

 

今泉 「うおおおおお‼️」

 

御堂筋 「キモォォォォ‼️」

 

 

 

下りの終わり そして3日目最後 右に進む登りの入り口

 

 

 

今泉・御堂筋 『⁉️』

 

 

 

今泉 (道が……水溜まり⁉️ しかも…かなりデカい‼️ 登りの入りに道を塞ぐように水溜まりが出来てる! 排水が詰まってるのか…キャパ以上の水が流れ込んでるのか…勝負どころで…)

 

 

今泉 「勝負どころが巨大な水溜まりになってる だからって 2人でゆっくり安全で抜けましょうってならないんだろ 御堂筋!」

 

御堂筋 「ククッ ええんやの? レース中やよ? 面白いんちゃう? レース終盤のギリギリの体力で 水溜りやのに?」

 

今泉 「全開ダイブ‼️」

 

御堂筋 「水深はどれくらいか 深すぎたら自転車は水の抵抗で止まってしまう だったら浅いところを走るか けど場所によっては深さが違う IN側が浅いか OUT側が浅いか それとも真ん中か コーナーのセオリーで言えば距離の短いiN側を通るのが城跡や だけれども! 俺は今通用しない! しかも、雨で溜まった濁った水のせいで 水の中の路面の状況をまだ確認することが出来ない‼️」

 

今泉 「・・・」

 

御堂筋 「ブッ…運…言うたやろ 運…運…」

 

 

御堂筋 「運を持ってる方が勝つってぇ‼️」

 

今泉 「ぐううう‼️」

 

 

御堂筋

さぁ飛び込め‼️ 運命のウォーターゲートへ‼️」

 

今泉 「運を手に‼️ 任せて…突っ込む‼️

 

 

今泉 「うおおああ‼️」

 

 

御堂筋 「なっ⁉️ うな泉が前へ‼️ なんやのその気迫⁉️

 

 

 

「虹学が前へ出た!」

「全開ダッシュ!」

「勢いで抜ける気だ!」

「大丈夫か?」

「いや! 俺さっきあの水溜まりにハマったけど 結構深がったぞ!」

 

 

 

御堂筋

「なんやの……ププッ…その…気迫…ブッ」

 

 

 

 

    (かかった!)

 

 

 

 

ゴール地点

 

せつ菜 「しゅ、駿輔さん!? まさかとは思いますが そのまま抜ける気では」

 

愛 「ええ!? 大丈夫!? 結構デカい水溜まりだよ!?」

 

侑 「ここはゆっくり抜ければ良いのに どこか安全に抜けられるところあるよ きっと」

 

せつ菜 「で、ですが この大きな水溜まりでいったいどこを…」

 

歩夢 「・・・ん? ね、ねぇ見てこれ!」

 

侑 「え? っ! 御堂筋くんが!」

 

 

 

 

 

 

 

 

御堂筋 (かかった‼️)

 

 

「ん? 京伏、コースの左はじに寄ったぞ?」

 

 

御堂筋 (ブブッ せやからキミは いつまで経っても「ピヨ泉」言われるんやよ 常識に囚われず もっと観察しなぁ いろんな事を ボクは探したよ この状況を覆す 勝利の糸口を! 全神経を研ぎ澄まして そして見つけたよ! さぁ! そのまま突っ込め‼️ そして飛べずに溺れろ‼️ うな泉ィィ‼️

 

 

 

今泉 (待て⁉️ 運を…手に? 任せて突っ込む? そんなことするか アイツが?)

 

 

 

 

〜1年前の御堂筋〜

 

御堂筋 「ボクが卑怯やテェ? 人のせいにするのはちゃうと思うデェ? そう言うんの「逆恨み」言うんやデェ 今のおまえ 人としてキモいデェ」

 

 

 

 

今泉 (饒舌に話す 狡猾に振る舞うアイツが!?)

 

 

(御堂筋)

さぁ飛び込め‼️ 運命のウォーターゲートへ‼️)

 

 

今泉 (飛び込め⁉️ アイツは俺にこの水溜まりに突っ込ませようと仕向けた! だとすれば…他にあるのか 奴だけが瞬間的に見つけた この水溜まりの攻略ルートが!…………っ!)

 

 

今泉 (溝端‼️)

 

 

今泉 (草に覆われて見えなかったが この道の左側には 溝蓋がある‼️ この水の下の路面状況が分からない 水溜まりダイブ 最もリスクの少ないルートは!)

 

 

 ギュッ! ジィーーー‼️

 

 

今泉 (道のさらにOUT側の溝蓋の上だ‼️

 

 

 

「両者水溜まりに突っ込む!」

「虹学は真ん中から! 京伏はコースのギリギリ端っこダァ!」

 

 

今泉 「くっ! クソッ!」

 

 

御堂筋 (うなぁ! 捨てなあかんよ? 先入観は! 水溜まりがあったら 正面しか突っ込むしかない! そう言う先入観は!)

 

 

今泉 (やられた! 奴が一瞬下がったのは あのルートへ進む進路変更するためだったのか!)

 

 

 

「見ろ! 水しぶきが押し除けた水のようだ!」

「しぶきが低い方が抵抗が少ない より有利なルートを通ってるって事だ!」

 

 

今泉 「うおおお‼️」

 

今泉 (クソッ! 水が深い! ホイール半分くらい埋まってる! 水の抵抗で自転車が重い‼️ ペダルを回す脚が言うこと聞かねえ‼️)

 

 

  今泉の両脚

 

 

今泉 (グアッ……脚が!……)

 

 

 

 

 

 

歩夢 (駿輔くん‼️)

 

 

 

 

 

 

今泉 (……けど止まるな‼️ 今泉駿輔ェ‼️

 

 

今泉 「うおおお‼️」

 

 

「虹学! 京伏の方へ進路をとる!」

 

 

今泉 「うおおお‼️」

 

 

御堂筋 (っ⁉️ 強引に来た❗️ うな泉❗️ ボクに張り付く気かぁ‼️

 

 

今泉 「御堂筋‼️」

 

 

「けど、水の中ってマジでやばいよな 何があっても見えないってことだろ? 最悪パンクとか」

「って事はつまり 試されるのはそいつの運だ!」

 

 

今泉 「グゥゥゥ‼️」

 

今泉 (口の中で鉄の味がする……)

 

 

御堂筋 「うな泉‼️」

 

今泉 「御堂筋‼️」

 

 

今泉が排水口に近づき そして

 

 

今泉 「グゥ‼️」バシャン‼️

 

 

「虹学! 車体を浮かせて 溝蓋に…」

 

 

今泉 「カァッ‼️」ガシャん‼️

 

 

「乗ったァァ!」

 

 

御堂筋 「ギィィィ‼️」

 

今泉 「言ったろ! 俺とおまえの最後の勝負なんだ! 削り合おうぜ‼️」

 

 

「虹学! 京伏の後ろに張り付いた!」

 

 

今泉 「どけよ‼️ 先頭は俺が走る‼️

 

御堂筋 「ギィィィ! この狭い溝蓋の上で 並んで抜く気かァァ‼️」

 

今泉 「テメェが言った運…確かにそう言うんのあると思う! ついてる ついてねぇ そう言うのもある! けど! そいつは最初から決まってる訳じゃねぇ! そして決して転がっても来ねぇ! だからよ 獲りに行くんだ! 全身で! なりふりかなわねえで! 力づくで!」

 

 

今泉 「限界のその先の力使ってェ‼️」

 

 

「虹学強引に肩を入れたぁ!」

「そして」

 

 

今泉 「グゥアアア‼️」

 

 

「水溜まりを抜けて」

「京伏を抜いたァァ!」

「うおおお! インターハイ3日目最終日! 最後の山の登りに入ったのは」

 

「虹ヶ咲学園2年 今泉駿輔ダァ!」

 

 

 

御堂筋 「グゥ……」

 

 

今泉 「うおおお‼️

 

 

「速え! 虹学!」

「ヤバいほどの気迫だぁ!」

「登りに入ってもまだ加速する!」

「京伏との差をどんどん離していく!」

 

 

御堂筋 (はあ⁉️ ピヨ泉が強い⁉️ うな泉がぁ⁉️ はあ⁉️

 

 

御堂筋 「そんな訳……」

 

 

御堂筋 ないわァァァァ‼️」

 

 

「京伏必死に追う!」

「まだ諦めない!」

 

 

  御堂筋の脚

 

御堂筋 (脚が…はあ⁉️ 悲鳴を⁉️ はあ⁉️ それがどうした‼️ 関係ないわぁ‼️

 

 

「虹学さらに加速!」

「完全に京伏との差を引き離すつもりだぁ!」

 

 

御堂筋 「うなうなうなうな うな泉ィィ‼️」

 

 

御堂筋 (ボクを引き離そうと あの水の溜まってた下りの終わりご ホンマに勝負の分け目やったとでもいう気か うな泉ィィ‼️)

 

 

御堂筋 「キィモルラァァ‼️

 

 

 

今泉 (最後だ 引き離す! ここで、完全に! あの下りの水溜まりが勝負の分け目だったら……)

 

 

今泉 (踏み切れリミッター‼️)

 

 

今泉 (限界の…その先の力使うってのはマジできつい! だから 力くれ! 手嶋さん‼️ 青八木さん‼️ 鏑木‼️ 小野田‼️………)

 

 

   鳴子‼️)

 

 

今泉 (最後のチカラを‼️………2年目のインターハイ まだまた俺は半人前で もがいたインターハイ ジャージをもらってここを走らせてもらえるのは感謝してる…だから!)

 

 

今泉 (競り勝つ‼️ 相手が誰であっても‼️ それがエースの役割りだ‼️)

 

 

「虹学! 全開加速!」

「最後の登りでグイグイ登る!」

「はっ! 京伏も追う!」

「ああ、けど差がついてる!」

 

 

 

御堂筋 (うなうなうなうな‼️ うなごときに 負ける訳ないやろ‼️ このボクが‼️ ボクがァァ‼️ ボクが…手を出せェ‼️ 押せェ‼️ 毛穴から手出せェ‼️ 出して…出して…全部出して‼️

 

 

 

御堂筋の顔から何本の小さい手がうじゃうじゃと出て来て 最終的にそれらが混ざり合い、背中から生える巨大な2本の手が出来た

 

 

御堂筋 掴み獲れェェ‼️)

 

 

 

 

 

 

 

   スゥーー

 

 

 

 

 

突然御堂筋を包み込む大きな手(幻)が現れた

 

 

 

 

細長い指の肌白い大きな手

 

 

 

御堂筋 「っ‼️」

 

***************

御堂筋の小学生時代

とある病院の病室

 

 

御堂筋母 「ホタルの上手な掴み方言うのがあるんやで こうやってな つぶさんように 優しい 優しいや なんでもそうやでアキラ」

 

 

御堂筋母 「大切なもんは そぉっと掴むんやで」

 

 

別の日

 

 

御堂筋母 「また、擦り傷増えとる アキラ 体は大事にするんやで アキラは頑張り屋さんやから 母さんちょっとだけ」

 

 

   「心配やねん」

 

 

***************

 

 

御堂筋 (大切なもの……体……違う…それは勝利や……そんな心配……いらん………よ……)

 

 

   ガシャん‼️

 

 

「落車した!」

「京伏111番だ!」

 

 

御堂筋 「………………」

 

 

「壮絶だな京伏 去年はふたつのゼッケンを付けて走って 残り3キロのところでリタイアしたんだ 今年は…」

 

 

[ゴールまで残り3キロの看板]

 

 

「あの3キロの看板から100m進んだところで」

 

 

 

 

京都伏見111番 御堂筋翔 リタイア

 

 

 

 

 

小野田 「ハァ! ハァ! ハァ! やっと…下りが終わって….登りに入った‼️

 

 

最後の登りに入った小野田 残り2.9キロで

 

 

 

小野田 「っ⁉️」

 

 

 

御堂筋 (さか……みち……)

 

 

 

小野田 「御堂筋くん!? 倒れてる! 何かにぶつかって!」

 

 

小野田 (それとも…力尽きて……)

 

 

小野田 「止まって様子を!……」

 

 

(手嶋)(頼……んだぞ……あとは…)

 

(青八木)(引き継げ、教えろ、走りで語れ、持てる全てをこのレースで、そうすれば鏑木は次の世代に引き継ぐ もっと強い虹学になる!)

 

(鏑木)(だって俺! あなたに憧れて虹学に入ったんですから!)

 

(鳴子)(気張れよ……派手に!)

 

 

 

(今泉)(おまえはついて来い)

 

 

 

小野田 「………っ! ごめん! 御堂筋くん!」

 

 

 

 

御堂筋 (キモ……ごめん? まさか…助ける気やった?……どこまでも常識に囚われん男……坂道………今になって…雨が止んだわ…しかも)

 

 

 

御堂筋

虹学(ヤツら)の勝利を掲げるかのように虹が出とる……)

 

 

 

 

 

 

 

 

今泉 「ハァ! ハァ! ハァ……っ!」

 

 

今泉 (追ってこない…やった! 完全に引き離した! よく持ったぜ俺の脚! やばかった! ギリギリだった!)

 

 

ゴールまで残り2.5キロ

 

 

今泉 (残り2.5キロ 観客が増えてきた! やばい! 色んなレースで優勝して来たけど やっぱインターハイは別格だ! 脚はやばいが一定のペースで走ればなんとか…)

 

 

うおおお‼️

 

 

今泉 「っ!?」

 

今泉 (後ろから誰か来る 誰だ!?…っ! あれは⁉️)

 

 

小野田 「ハァ! ハァ! ハァ!」

 

 

今泉 「小野田‼️」

 

小野田 「今泉くん‼️ 追いついた‼️」

 

今泉 「マジか‼️ すげえよ坂道‼️

 

小野田 「ごめん! 最後の登りの入り口で水溜まりがあって…遅れちゃった!」

 

今泉 「十分間に合ってるよ!」

 

小野田 「はぁ!」

 

今泉 「行こうぜ坂道 俺たちで叶えるんだ 虹学…」

 

 

 

今泉 「1-2(ワンツー)フィニッシュ‼️」

 

小野田 「うん‼️」

 

 

 

 

 

 

 

御堂筋 (でも坂道…その揺らぐ心は招き入れぬ事になるよ…)

 

 

 

御堂筋 (拭うことの出来ない運命を)

 

 

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