弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
今泉 「・・・そうか、御堂筋が」
小野田 「うん 途中で」
今泉 (力尽きた…か)
今泉 「ギリギリの戦いだったからな」
小野田 「うん、途中まで背中見えてて 2人ともすごい走りをしてた」
今泉 「正直俺もやばかったよ ギリギリで 体もマジでキツくて 雨で滑るし それでも前へってペダル回した そうしてるうちに みんなから背中を押してくれた」
小野田 「え?」
今泉 「俺あん時、このジャージ着てる以上 絶対に負けるわけにはいかねぇって思ったんだ……ありがとよ坂道 俺あの時、さっきおまえの姿が見えた時」
今泉 「結構感動したんだぜ」
小野田 「えっ///……うん! 良かった!」
小野田 「もうすぐだね!」
今泉 「ああ、なんだかドキドキするよ もう少しで 残り2キロだ」
小野田 「2キロ…もうそこまで 長かったけど 叶えられるんだね! この先のゴールゲートに高咲さん達同好会のみんながいる 今泉くんが言った「1-2フィニッシュ」 出来たら大喜びだね! 高咲さん達 それに 鳴子くんも!………っ?」
今泉 「っ?」
小野田・今泉 『っ⁉️』
今泉 「な、なんだ⁉️ プレッシャー⁉️」
小野田 「後ろから何か来る‼️」
標高2772M 国道292号線 群馬県と長野県にまたがる「草津白根三郡」の峠 「渋峠」 今大会栃木県大会3日目 最終ゴール地点
ゴールゲート横
アナウンス {繰り返します! 現在、虹ヶ咲学園2名 トップ走行中です! 残り2.5キロの地点で ゼッケン2番今泉選手に ゼッケン1番 小野田選手が追いつきました!}
侑 「やったぁ!」
定時 「小野田さぁん!」
侑 「すごいね!」
定時 「おん! 小野田さんすごいです!」
侑 「あっはは! すごいよ虹学! 歩夢!」
歩夢 「うん!」
侑 「わーい! ゴール楽しみになって来たぁ!」ギュッ!
歩夢 「私もだよ 侑ちゃん!」
侑 「だって優勝だよ! インターハイ全国1位だよ!」
歩夢 「うん」
侑 「私はこの3日間 自転車部の人達とサポートして来たけどさぁ インターハイの重み分かったけどさぁ」
歩夢 「うん!」
侑 「1位だよ!? すごい事だよかなり!」
歩夢 「うん!」
侑 「うわーん! ヤバい! ときめき過ぎちゃって泣けてキタァ!」
歩夢 「もう侑ちゃん 泣くの早いよぉ」
杉元 「・・・古賀さん」
古賀 「ん?」
杉元 「やっぱ今泉は大したヤツですよ! 今泉は!」
古賀 「ああ」
杉元 「暫定ですけどワンツーですよ! 昨日も一昨日も あれだけピンチになったのに…昨日も2位で 今日も…うっ…今泉ぃ」T^T
杉元 (頼むぞ小野田 ゴールまで 2人でこのまま来たら押してあげてくれ……今泉の背中を……僕の代わりに!)
段竹 「・・・」
しずく 「聞いた? 竜包くん」
段竹 「すげぇ、ワンツーの可能性が…」
しずく 「すごいね!」
段竹 「うん」
しずく 「けど、改めて思うと 本当にすごいチームに入ったんだね 一差くん」
段竹 「強いチームだよ虹学は…そして」
しずく 「ん?」
段竹 (青八木さんも 走り切った…あの脚で…俺も走りたい! このチームで 来年! あのジャージを着て! この舞台で!)
しずく 「・・・もしかして今 はじめ先輩の事考えてる?」
段竹 「えっ?」
しずく 「実はね、昨日ホテルで竜包くんとはじめ先頭との会話 聞いてたんだ 怪我の話し」
段竹 「あっ…聞いてたのか…青八木さん、普段は物静かで あまり喋らないから 何を考えてるかわからない人だった けど、1日目のスプリントでの走り 一差の救出に向かった2日目 青八木さんは いざとなればすごく頼りになるんだ 昨日、一差が言ってたよ」
しずく 「そうなんだ」
段竹 「昨日部屋でマッサージを頼まれた時は驚いたよ あの青八木さんがって 一差を連れ戻すために無理をして 脚を痛めて そして今日 その脚で手嶋さんを連れ戻して 補給所で青八木さんの走りを見て震えたよ 俺も 青八木さんのように…」
しずく 「うん」
段竹 「だから俺 来年走りたい 強くなって 一差と一緒に あのジャージを着て この舞台に立つ」
しずく 「そうだね 走れるよ竜包くんなら わたし、応援する! 来年 一差くんと一緒に出られますようにって」
古賀 (・・・成長したな 今泉)
果林 「凄いわね あなたの後輩くん達」
古賀 「ああ、今泉…入った頃は尖ってて とにかく負けず嫌いで 自分の事が最優先だった 今はなんだかんだと言いながらもチームの事を考えて走る 俺たちのジャージのことを……鳴子も小野田もみんな成長した ずっと見て来た俺なら分かる」
果林 「ふふっ それはきっと、あの2人もそう思ってるわ」
古賀 「ふっ そうだな」
古賀 (良かったな 純太…青八木! おまえ達が見せて来たがむしゃらな走りが あいつらを強くしてる! 俺も…誇らしいよ)
古賀 「願わくば…残り2キロ半」
果林 「えっ」
古賀 「何も起こらない事を」
幹 「っ! ・・・」
古賀 (ただ そう祈るよ)
小野田・今泉 『なぁっ⁉️』
今泉 「すごいプレッシャーだ‼️」
小野田 「誰か来るよ‼️」
今泉 (嘘だろ⁉️ ここで⁉️ あと2キロってところだぞ‼️)
今泉 「ペース上げるぞ小野田‼️」
小野田 「うん‼️」
小野田 「えっ⁉️ 今泉くん⁉️」
今泉の両脚
今泉 (くっ! さっきの戦いで脚使い果たしてる! これ以上のペースは もう!・・・くっ!)
今泉 「イケ小野田‼️ 1人でそのまま加速しろ‼️」
小野田 「ええ!?」
今泉 「いいからイケェ‼️」
小野田 「ぁ・・・」
今泉 「追いつかれたら元も子もねえ‼️ おまえだけ逃げ切れ‼️ ゴールまで全開で回せ‼️」
小野田 「い、今泉くんは!?」
今泉 「俺はイケねぇ…いいから走れ!」
今泉 「小野田さか……っ⁉️」
小野田 「・・・」
黒田
「そのオーダー ちょいと遅かったようだな 今泉!」
真波
「やぁ 来たよ坂道くん……約束通り!」
小野田 「ま、真波……くん」
今泉 (くっ! 追いつかれた! 土壇場で! 箱根学園に!)
うおおお‼️
黒田 「めいいっぱい引いて 後ろで休ませたんだ そして! 虹学を捕らえた! 後は大空に向かって羽ばたくだけだ!」
黒田 「イケ‼️ さぁ‼️」
黒田 「飛べよ‼️ 真波山岳‼️」
真波
「ありがとうございます‼️ 黒田さん‼️」
ギュイイイイイン‼️
今泉 (速い‼️)
小野田 (並ばれた‼️)
ギュイイイイイン‼️
小野田 (一気に‼️)
今泉 (抜かれた‼️)
「ええ!? いつの間に!?」
「あのジャージは!」
「だから先頭入れ替わってるんだって! 虹学じゃねえ! 今先頭を走ってるのは 箱根学園エースクライマー ゼッケン13番 真波山岳だ! ヤベェ、箱学はええ! それにあいつ」
「笑顔だ!」
ゴール地点
うおおおお‼️
侑 「え!? な、なに!?」
アナウンス
{ここで速報です! 残り2.5キロ地点でなんと 先頭、虹ヶ咲学園の後ろから箱根学園2名 黒田選手と真波選手が追いつき 黒田選手が真波選手を発車させ真波選手が虹ヶ咲学園2名を追い抜きました! 現在先頭は 箱根学園ゼッケン13番 真波山岳選手です!}
「おおお! マジか!?」
「さすが王者! ここで終わるはずがない!」
「やっぱ箱学だろ!」
「このままいけば 箱学が優勝だぁ!」
歩夢 「えっ!? 嘘…でしょ!?」
せつ菜 「どうして…今になって…」
愛 「もう! あとちょっとのところだったのに! なんで追いついて来るの!?」
せつ菜 「い、いえ! これはきっと何かの間違いです 映像を見れば間違いだと分かるは…ず」
スマホの映像
{箱根学園真波選手さらに加速! 後ろの虹ヶ咲学園を完全に引き離し、ゴールへ向かって独走しています! ゴールまで残り2.3キロ! 虹ヶ咲学園は誰も追っていません!}
せつ菜 「そ、そんな」
愛 「せっかく坂道と合流できて 2人でゴールするところ見られると思っていたのにぃ!」
歩夢 「だ、誰も追ってないって 駿輔くん 坂道くん そんな、このまま終わりだなんて事…ここまで来られたのに…….」
せつ菜・愛 『・・・』
侑 「わたしは……信じる」
歩夢・愛・せつ菜 『っ!』
侑 「来るよ…追いついて これまで何度もピンチを乗り越えて来たんだもん 不可能を可能にして来たチームなんだもん それが…残り2キロのところで……」(/ _ ; )
歩夢 「侑ちゃん…」
侑 「あ、あれ? なんで私…また涙流してるんだろう? おかしいなぁ…泣かないでって こういう時こそ前を向いてって さっき愛ちゃんに言ったのに……こんなのって」(/ _ ; )
愛 「ゆうゆ…」
せつ菜 「大丈夫ですよ侑さん…大丈夫です…大丈夫」
歩夢 (駿輔くん……坂道くん)
今泉 「いけ小野田❗️このままゴールを獲る気だ❗️追え 今ここで動けるのはお前だけだ‼️」
小野田 「そんな……どうして……今⁉️」
今泉 (何やってる⁉️ 何をやってる‼️)
今泉 「小野田ァ‼️」
小野田 「真波くんは…… “約束” って言ったんだ」
今泉 (それは今どうでもいい‼️)
小野田 「約束……」
〜1日目スタート直後〜
(真波)
(あの山で! カラカラの限界の また 最後の一滴を絞り切るような勝負をしようよ!)
小野田 「2日目の山も…」
〜2日目「榛名山」〜
(小野田)(ごめん真波くん! 僕は…僕は!)
(先に行くよ‼️)
小野田 「今日、スタートした時も」
〜3日目スタート直後〜
(真波)
(コースの上でまた会おうよ 坂道くん!)
小野田 「どこかで勝負…ギリギリの…最後の一滴を絞り切るような勝負をしようって 約束したんだ…」
今泉 (小野田‼️)
小野田 「それが…こんな最後の…みんなの努力の結果ぎ分かれる…大事な…」
小野田
「大事なところでだとは思わなかった」
今泉 (いいから早く‼️ 出ろ‼️)
今泉 「小野田ァ‼️」