弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
ゴールゲートから約400m下ったコーナー
ざわざわ ざわざわ
「来るぞ来るぞぉ」
「先頭はもう2キロ地点を通過してるって」
そのコーナー沿いにある1mぐらいの崖上の観客スペース
東堂 「最後までわからないものだな ロードレースというものは まさかインターハイ3日目の最後の戦いが 再びあの2人に託されることになるとはな」
巻島 「・・・」
東堂 「そしてこのゴール手前の最後のコーナー このポイントで…」
東堂
「巻ちゃん‼️お前に出会えるとはな‼️」
巻島 「クハ…よりによってここに東堂がいるとは…くされ縁ッショ」
東堂
「いいや‼️これはもう強い運命だな巻ちゃん‼️ フハハハハ‼️」
巻島 「いや違うショ 昨日もあってるショ」
東堂 「運命を信じるか巻ちゃん‼️」
巻島 「あ!?」
東堂 「無論オレは信じてるよ‼️」
巻島 「ちょ…」
東堂 「他ならぬ巻ちゃんお前との‼️」
巻島 「しゃべらせろショ あーとだな、見に来るのは大体ゴールかココか もうひとつ下のコーナーになるショ 見どころは! 確率は1/3ショ!? 大したことないショ」
東堂 「普段イギリスにいるお前が 日本の山の中でオレの隣でロードレースを見てる すでにそれだけで大したことだよ 巻ちゃん」
巻島 「クハ…そりゃ歓迎だな」
東堂 「しかもその見ているレースがインターハイ最後を決める戦いで 走ってる2人が お前が育てたメガネくんと オレが見込んだ真波山岳なのだから」
東堂 「これ以上の ‘運命’ は他にあるまい」
巻島 「別に育ててないッショ」
東堂 「オレとお前の二つ下に同じくクライマーが入ってきた その2人は出会い戦った 互いを意識し ひかれ合った」
東堂
「似ているではないか‼️ 俺たちと‼️」
巻島 「そうか?」
東堂 「しかも2人の走りのスタイルは正反対‼️」
巻島 「まぁ」
東堂 「もうそこまで来てる あと10分もかかるまい わすが10分 だがあの2人にとっては 永遠に感じる程の長い時間になるのだろう」
巻島 「・・・ああ、「永遠」ショ 背負って 賭けて 全力を絞り出す 走ってる奴にしか分からない時間ってやつッショ」
東堂 「それにこの戦いは2日目の榛名山で反古となった「キングオブマウンテン」山神の称号を決する戦いでもあるのだからな」
巻島 「それお前が勝手に決めてるだけショ?」
東堂 「フッ…いや もはやあの2人の勝負の決着には 称号の方がついて回るのだよ」
東堂
「見届けようオレたちが! この歴史を!」
巻島 「クハ…ああ、昨日小野田にはオレたちの勝負を見届けてもらったカリがあるショ」
東堂 「…ああ!」
東堂 (いけよ真波 自由に! 頂へ!)
巻島 (小野田…東堂が ‘オレがお前を育てた’ って言ってるショ 育てたか? 何も言わないで ただ前走ってただけだ けどお前はいつもついてきて 振り向くと 笑ってたな 楽しそうに 来いよ 坂道 ひるむな 恐れるな 大丈夫だ)
巻島
(オレが見といてやる…だから全力で)
ペダルを回せ!
小野田 「ハァ ハァ ハァ ハァ」
「真波先頭! つづく虹学!」
真波 「ハァ ハァ ハァ…ハハッ!」
真波 「うああああ‼️」
「真波が加速した!」
「このまま引き離すつもりだ!」
真波 「そおれええええ‼️」
真波 (ついてこれる? 坂道くん)
小野田 「ハァ ハァ ハァ ハァ…くっ!」
小野田 「はあああああ‼️」
「虹学山王! 再び真波に並んだ!」
「すげぇ!」
真波 「ハァ ハァ いいね! そう簡単にいったら面白くない そうこなくちゃ 何でも簡単に手に入ったら」
真波✨「生きてるって感じれないでしょ⁉️」✨
小野田 (真波くんよプレッシャーがまた上がった!)
真波 「ギリギリだ ギリギリだよ レース中も終盤中の終盤! 標高ももう2000mをこえて酸素も薄い!」
小野田 「ハァ ハァ」
真波 「息も上がる…心拍も! 体は悲鳴を上げる そして戦う相手がいる!」
小野田 「ハァ ハァ」
ザアアアア‼️ 真波再び加速
小野田 (っ‼️ また加速した!)
真波 「けどいつだってそうだ! 人は! こういうギリギリに近づいて 「死」に近づいて 「死」を意識した時に感じるんだ!」
真波
「オレ生きてる‼️ 上がれ心拍‼️ 限界まで‼️ それええ‼️」
「箱根学園すげぇ加速だ!」
「喰らいつく虹学! ぴったりはりつく!」
「いや! よく見ろ!」
「え!?」
「懸命に追いかける虹学だけど」
「じわじわ離されてる!」
愛 「あわわ! 離されちゃってるよぉ〜!」
せつ菜 「坂道さん!」
歩夢 「顔を上げて坂道くん!」
侑 「大丈夫! また追いつけるよ!」
せつ菜 「そうですね! ここで諦めないのが坂道さんですから!」
小野田 (離されてる! ボクの速度が落ちてる さっきから…苦しい…標高が上がってるせいで空気が薄い 何度吸い込んでも足りない感覚だ…痺れてきた 指先が 力が出ない)
小野田 「ハァ ハァ ハァ」
ぐっ‼️
小野田 「でも‼️」
***************
{インターハイ3日目 スタートまであと10分です!}
手嶋 「いいか、今日のゴールは標高2000mを超えた山の上だ 2000mといえば酸素が薄い ちょっと走っただけで息が上がる」
今泉 「はい」
鳴子 「ハイな」
手嶋 「そんな中、もし全開バトルなんてことになれば 体は悲鳴を上げ手足がしびれて胸も苦しくなるだろう 辛くて苦しい…そんな状況になったらこう口に出してみろ きっと楽になる」
手嶋
「「条件は同じだ」痛みや苦しみに惑わされるな 全員等しい中走ってる」
手嶋 「速度計は見るな 普段の自分と比べるな 前だけを見て気持ちに体をあずけろ 素直に 直感的に それだけ考えて走ればいい お前たちならきっと」
***************
それが出来る
小野田 「同じだ…条件は」
小野田 「同じだ‼️」
小野田 「メーターはみるな‼️ 普段の自分と比べるな‼️ 気持ちを素直に 追いつきたい ボクは 前の真波くんに」
小野田 「上がれ
小野田 (追いつきたい そして)
くるくる ギュイイイイイ‼️
小野田 (追い抜きたい‼️)
真波 「っ⁉️」
小野田 「あああああ‼️」
「虹学、追いついて更に箱根学園をかわした!」
「出た虹学山王の「
「すげぇ虹学!」
真波 (前へ⁉️)
小野田 (さっきより楽に足が回ってる気がする ありがとうございます)
小野田 (手嶋さん!)
歩夢 「すごい! もう一度抜いたよ!」
愛 「すごいけど、坂道の足どうなってるの!? めっちゃ回ってるじゃん!」
侑 「これが坂道くんの必殺技だよ 愛ちゃん」
愛 「必殺技!?」
せつ菜 「坂道さんはペダルの回転数を上げて登ることが出来るんです! しかも通常の人の回転数よりはるかに上げて」
侑 「それが坂道くんの必殺技」
侑 「 ‘’
愛 「
歩夢 「見てみんな! 坂道くん、どんどん距離を離してるよ!」
せつ菜 「イッケェ! 坂道さん!」
侑 「残り1500m!」
「きたぞ先頭! 2人だ!」
「虹学が前だ!」
真波 「なるほど…ね やっぱり…坂道くん」
真波 (手強いね 簡単には勝たせてもらえなさそうですよ 黒田さん)
「インターハイ3日目最終日! ゴールまで残り」
「1.5キロォォ!」