弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
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小野田 「あ、あの! きょ、今日はどちらへ行かれるのですか? 手嶋さんからは「金城さん直々の特別メニュー」と聞いていますが…」
金城 「…海を見に行こうと思ってな」
小野田 「あわわ これはまたハードな練…って え? 海…ですか?」
〜学園から東へ10キロ以上進んだとある海辺〜
小野田 「・・・ホントに海だ」
金城 「小野田、あそこに浮いているブイに石を当てられるか?」
小野田 「え? 石…ですか?」
金城 「実はな…中学の頃オレにも 心から憧れて尊敬した先輩がいたんだ」
小野田 「金城さんに…先輩…ですか」
金城 コクッ
小野田 「ああ! いえ、すいません! ボクが入学した時から勤務さんはずっと先輩なので その先輩に先輩が…あ ちょっと意外で…ていうか 当たり前ですよね! いらっしゃいますよね はい 先輩か…イメージできないなぁ〜」
金城 「ふっ オレは中学時代 地元ショップのクラブチームにいてな 社会人の人たちと混ざって練習していた まぁ、そんなにレベルの高いチームじゃなかったが…」
金城 「そこに小関さんはいた」
金城 「元プロ選手で 厳しくて優しくて カッコよくてな 乗り方や服装やバイクのメーカーまで真似た」
小野田 「・・・金城さんが憧れるほどの方ですか きっとすごい方なんですね!」
金城 「ああ、オレはその小関さんに「いいぞシンゴ」って褒められるたび…心が熱くなって 100倍の力を手にしたような気持ちになった」
小野田
「ああ‼️わかりますそれ…あの‼️ボクも巻島さんに褒め…」
小野田 「られた時……そんな感じ…でした・・・」
小野田 「あ‼️いえ、大丈夫です‼️」
小野田 「今でもあの ちゃんとボクは強くなって頑張ると約束したので…ちゃんと…」
金城 「けれど、その小関さんはオレが中学2年の秋に」
金城
「転勤してずっと遠くに突然に…行ってしまった」
小野田 「・・・」
金城 「この場所は その小関さんと練習の途中で寄って あそこに浮かんでるブイに石を当てる遊びをやった海なんだ」
ヒュッ………カン!
30mほど離れたブイに石を当てる
小野田 「す、すごいです金城さん! 一発で!」
金城 「小関さんと一緒に来てやってみろと言われた時は一回もできなかった 小関さんがいなくなって 1人で来てできた時は…褒めてくれる人はいなかった」
小野田 「・・・」
金城 「巡り合いというのは時に残酷だ いてほしい時にその人はいない 悩んだ時 苦しい時 嬉しい時 うちひしがれた時 もういない」
小野田 「・・・」
金城 「どうするおまえなら 小野田」
金城 「代わりを探すか?」
小野田 「えっ…代わり・・・くっ…」
(巻島さん)
ぐぅ! 拳を強く握る
金城 「そうだ…もう答えは出てるだろう おまえの中で」
金城
「その人の代わりなんてどこにもいない!」
小野田 「っ‼️」
金城 「だったらどうする? 心の中でその人に問いかけ 行くべき道を決める やるべきことは ただそれだけだ」
〜帰り道〜
ジャアアアアア!
小野田 「・・・」
金城 (すぐには回復しない…そういうものだ それでも 来た時とは違う 変な力は入ってない 自然なペダリングに変わってる それでいい小野田 少しずつで 事実をつけつけるたびにオレはこの海に来た 巻島がイギリスに行ってしまった事実は どうすることもできない たが、巻島が教えてくれたことをひとつひとつ思い直すことはできる かつてオレがそうしたように 楽しかった時間 あの時間を 心動いた あの瞬間を)
そうして思って悩んで選んだ道は
金城 「小野田」
小野田 「は、はい」
金城 「つらい時 悩んだ時 決めるのは自分だ」
小野田 「は、はい!」
金城 「答えは自分の中にしかない」
小野田 「はい!」
金城 「たが本当に苦しくなって立てなくなった時は」
ガシッ❗️
金城 「寄りかかれ‼️オレが支えてやる‼️」
小野田 「え…あ…」
金城 「知ってるだろうおまえも…そうだ! 虹ヶ咲は」
金城 「支え合うチームだ‼️」
そうして思って悩んで選んだ道は
小野田 「はい‼️」
未来へとつながってる‼️
その年、秋に行われた「峰ヶ山ヒルクライム」で小野田は優勝した
〜自転車部部室〜
鳴子 「今日はやったな小野田くん‼️」
田所 「ガハハ!」
小野田 「い、いやぁ」
鳴子 「箱学からあの
今泉 「してたよ おまえが見てなかっただけだ」
鳴子 「分かった分かった そうしとこー」
手嶋 「ははっ」
金城 「よくやったな手嶋」ポン
手嶋 「っ!」
金城 「新生虹学の初白星だ」
手嶋 「いやぁ オレはただ穴場にいただけで 何もしてないですよ」
金城 「どうだかな」
小野田 「でも、巻島さんのタイムにはかなわなかったので」
小野田 「優勝は巻島さんだよ‼️」
今泉・鳴子
「違うだろ‼️(違うやろ‼️)」
金城 「中盤までのおまえのがむしゃらな走りがなければ 小野田は飛び出さなかったんじゃないのか」
手嶋 「いやぁ、そんなことないですよ」
金城 「ふっ」
こうして小野田は少しずつ調子を上げていった
練習中も転ばなくなった
〜虹ヶ咲学園 渡り廊下〜
手嶋 「小野田はだいぶ登れるようになりましたよ 金城さん あの日、どんなことをしてたんですか?」
金城 「虹学は支え合うチームだと 当たり前のことを言っただけだ それはレースが終わってバイクから降りても変わらない とな それを受け継いで引っ張ってくれる手嶋のおかげでもあるのだろう 小野田の回復は…良かったな」
手嶋 「・・・」
金城 「っ?」
手嶋 「「フィジカル」…体はだいぶいい感じなんですけど まだ時々、練習中にボーとすることがあるんです 踏ん張りどころで下がったり…」
金城 「「気持ち」の面…か」
手嶋 「はい、そこがまだ…」
金城 「普通なら レースの優勝にで回復するものだがな」
手嶋 「大丈夫っす 俺たちでなんとかしてみせます金城さんは時々、部室に遊びに来てやってくださいよ」
〜同年の冬 自転車部部室〜
手嶋に聞いたという巻島の住所宛てに手紙を書いている時の小野田は生き生きしていた
ガラガラ
小野田 「っ! あ…金城さん お疲れ様です」
金城 「また手紙か 小野田」
小野田 「あ、はい 雪で練習が中止になったので たまったご報告を」
金城 「すごいな もう20通以上送っているんじゃないのか」
小野田 「ははは…あ、でも いえ…ボクが好きでやっていることなので良いのですが…巻島さんからの返事は…」
小野田 「一度も返ってこないんですよね」
金城 「あいつはちょっと変わってるからな 筆不精だしな まあ、喜んではいるよ」
小野田 「だといいですが…」
金城 「その間、インターハイの成績表の書類を送って 返送されてきた封筒の端に」
“小野田の手紙ありがとう” って伝えてくれ
金城 「ってあったからな」
小野田 「・・・っ?」
小野田 (え?)
金城 「手紙じゃなくて封筒に直接だぞ やっぱりちょっと変わってるよ あいつは」
ガタン
「本当ですか? それ」
金城 「っ?」
小野田 「ということは…届いてる…手紙…そういうこと…ですよね」
金城 「っ⁉️」
小野田 「巻島さんに…ボクの手紙は…」
小野田
✨「読んでいただいてるということですよね‼️」✨
小野田 「よかったです‼️あの…ああよかったです‼️ありがとうございます‼️」
金城 「・・・」
金城 (湧き上がるプレッシャー‼️封筒の端に書かれた…たった一言で‼️)
小野田 「そうだ! 続きを書かなくちゃ!」
金城 (小野田…やはり)
金城 (意外性の男‼️)
この日から小野田は驚くことにすさまじく回復していった
小野田 「・・・はああ///」
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インターハイ3日目最終日
総合優勝をかけた最後のゴール争い
決着まであと……3話