弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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どこまでも広がっているスカイブルーの空 眩しすぎて見えなかったアイドルになったわたしに どんな事ができるのか

虹ヶ咲学園 正門


エマ 「えーと 学生寮の地図」 ガサガサ

果林 「どうかした?」

エマ 「あの 虹ヶ咲学園の人ですか?」


食堂

エマ 「この前はありがとう」

果林 「あ、ああ」

エマ 「1人?」

果林 「ええ 騒がしいのは苦手なの」

エマ 「ふふふ よかったら いっしょに食べてもいい?」

果林 「好きにしたら・・・ん? え?」

エマ 「これ スイスにいた時からずっと憧れてたの」

卵をご飯の上にのせて醤油をかけて卵かけご飯にしたエマ

エマ 「あーむ・・・うーん! ボーノ!」

果林 「うっふふ それを食べるためにわざわざ日本へ?」

エマ 「え? ううん! そうじゃなくて」

果林 「冗談よ」

エマ 「なーんだ わたしね、スクールアイドルになりたくて日本に来たの」

果林 「スクールアイドル?」

エマ 「小さいころ 日本のアイドルの動画を見て 心がポカポカになった事があったの だからわたしも そんな事が出来るアイドルになれたらって思って」

果林 「それで日本まで? ふふ やるじゃない」

エマ 「えへへ」

「あのー」

「朝香果林さんですか?」

果林 「え? ええ」

「私たち雑誌よく見てて」

「ファンなんです」

果林 「ありがとう」

「これからも頑張ってください」

エマ 「モデルしてるの?」

果林 「ええ 読者モデルだけどね」

エマ 「すごい!」

果林 「アイドルだってすごいじゃない お互い頑張りましょう」

エマ 「はぁぁ! うん!」^_^



RIDE, 14 エマ・ヴェルデ

 

食堂

 

片手にはおにぎり もう片方と手にパンを持って交互に食すエマ

 

エマ 「あむ あむ うーん! どっちもボーノ!」

 

果林 「ふふ、相変わらずよく食べるわねエマ」

 

エマ 「だって美味しいんだもん」

 

果林 「けど、アレと比べると まだあなたの方がマシに見えるわね」

 

エマ 「ん? アレって?」

 

 そう言って後ろを向いて見る

 

 

「おお! すげぇ!」

「この勝負どうなるんだ!?」

 

少し離れた席で早食い勝負をしている3人の男子生徒

 

特大サイズのハンバーガー「ニジガクバーガー」早食い勝負

 

青八木

酸素音速万回噛み食物摂取‼️」ガブガブ

 

鳴子

ここでも最速で食うたるわ‼️」ガブガブ

 

鏑木

うおおおお‼️ 負けるかぁ‼️」ガブガブ

 

 

 

勝者は

 

鳴子 「かっかっか やっぱりワイが最速や」

 

 

「早食い対決は 2年生の鳴子さんが勝った」

 

「すげぇ!」

 

「2番は 3年生の青八木さん」

 

「3番は 1年の鏑木だぁ」

 

 

鏑木 「ああ!くそ! 今度は牛乳対決で勝負だ!」

 

鳴子 「だめですぅ」

 

青八木 「何を何度やっても同じ」

 

 

 

 

エマ 「あはは すごいねぇ」

 

果林 「え? ええ、そうね・・・今日も 同好会?」

 

エマ 「え? うん! メンバーも増えて賑やかで楽しいんだ それにソロアイドルをすることになってから みんなすっごく気合い入っててね」

 

果林 「そう」

 

エマ 「果林ちゃんも一緒にやれたらなぁ」

 

果林 「っ! 知ってるでしょ ああいう賑やかなのは苦手だって言ったでしょ?」

 

エマ 「そっかあ」

 

果林 「じゃあわたし そろそろ行くわね」

 

エマ 「え?・・・果林ちゃん?」

 

 

 

同好会 部室

 

膝枕で寝ている彼方の髪を撫でるエマ

 

エマ 「よーしよしよし」

 

彼方 「ゴロにゃ〜zzz」

 

エマ 「こうして撫でてると メーヴェちゃんを思い出すよ」

 

しずく 「スイスのお友達ですか?」

 

エマ 「ううん うちで飼ってる子ヤギだよ」

 

  『子ヤギ!?』

 

愛 「エマっちの家 ヤギ飼ってるの!?」

 

エマ 「うん 小さい時はよくヤギたちに歌を聞いてもらって 懐かしいなぁ」

 

歩夢 「エマさん お家を離れてホームシックとかないんですか?」

 

エマ 「うん 同好会のみんなといると 妹達といっしょにいるみたいなんだもん いっつもワイワイ賑やかで」

 

璃奈 「なんか嬉しい」

 

エマ 「でも家族は わたしが日本でちゃんとやれてるか心配みたい」

 

  ガラガラ

 

せつ菜 「みなさんお揃いですね」

 

侑 「遅かったね2人とも」

 

かすみ 「ふっふっふ」

 

歩夢 「どうしたのかすみちゃん?」

 

かすみ 「ちょっとこれを見てください」

 

部室のパソコンで歩夢の自己紹介PVを再生する

 

侑 「歩夢の動画だぁ」

 

歩夢 「ど、どうしてこれをみんなで?」

 

かすみ 「実はこれ 最近再生数がメチャクチャ伸びてるんですよ」

 

  2095回 再生

 

  『おお!』

 

璃奈 「コメントもたくさん」

 

歩夢 「ああ ほんとだあー」

 

せつ菜 「そこで提案ですが 私たちもソロアイドルとして プロモーションビデオ作りませんか?」

 

しずく 「プロモーションビデオですか?」

 

せつ菜 「はい 自己紹介でも特技でも自分をアピール出来るものを動画にしたいと思います」

 

愛 「へぇーPVねぇ 面白そうじゃん」

 

侑 「エマさん家族に見せるのも良いんじゃない? どんなPVにしよっかぁ」

 

エマ 「え? うーん どんなかぁ」

 

 

せつ菜のPV「DIVE!」を再生中

 

エマ 「やっぱ せつ菜ちゃんかっこいいね」

 

侑 「結構再生数伸びてるね」

 

せつ菜 「はい おかげさまで」

 

愛 「これ 編集りなりーでしょう?」

 

璃奈 「うん 侑さんにアイディアたくさんもらった」

 

侑 「えっへへ 大したことは言ってないけどね」

 

エマ 「かすみちゃんのは?」

 

かすみ 「カモーン かすみん」 カチッ

 

  かすみの自己紹介PV再生

 

侑 「うんうん かすみちゃんもやっぱり可愛い だよね?」

 

かすみ 「さっすが先輩 わかってくれてますねぇ」

 

せつ菜 「これで知名度を上げれば 私たちのライブも夢じゃありません!」

 

かすみ 「皆さんもこのかすみんみたいに アピール度満点のPVをお願いしますね」

 

歩夢 「アピールかぁ わたしどんなところをアピールすれば良いんだろう?」

 

侑 「うーん 歩夢といえば」

 

歩夢 「え? なぁに?」

 

侑 「ニコニコ笑ったかなぁと思えば 急に泣いたり ほっぺをプクって膨らませて怒ったり ずっと見てても飽きない感じ」

 

歩夢 「侑ちゃん それ全然アイドルぽくないよ ムゥー」プクッ

 

侑 「ほらそれそれ」

 

歩夢 「もう! 侑ちゃん!」 ポカポカ

 

エマ 「侑ちゃんってよく見てるよね 歩夢ちゃんの事もみんなの事も」

 

しずく 「それに スクールアイドルの事も色々調べていただいて 助かります」

 

侑 「えっへへ 私スクールアイドルにほんとハマっちゃって だからみんなを応援したくて」

 

歩夢 「え?」

 

彼方 「こんな近くで応援してくれる人がいるなら 彼方ちゃん張り切っちゃう」

 

せつ菜 「ですね 私も頑張らなきゃっと思います」

 

かすみ 「せつ菜先輩はこれ以上頑張らなくても良いですよぉ〜」

 

せつ菜 「いえ まだまだ頑張らないと」

 

かすみ 「え〜! それ以上頑張られると かすみんの人気に影響が出ちゃうんです!」

 

 

 

 

峰ヶ山 頂上 隣接駐車場

 

手嶋 「よし! 休憩は終わりだ 学校に戻るぞ」

 

   『はい!』

 

鳴子 「カーッ 今日の練習もハードやったわ」

 

今泉 「すっかり葉桜だな」

 

小野田 「この道の桜 綺麗だったよね」

 

鏑木 「え? この間の1年生レースの時桜なんて咲いていませんでしたよ」

 

今泉 「この辺の桜は早咲きなんだよ」

 

 

 

駐車場を出て 山の下り区間が終わり 平坦道に入ってすぐの事

 

  ピコン!

 

青八木 (メール?)

 

青八木の携帯に入った一通のメールの差出人

 

青八木 「田所さんからだ」

 

手嶋 「おお しばらくぶりだな!」

 

青八木 「内容は戻ってから見よう」

 

手嶋 「そだな」

 

 

田所迅 元虹ヶ咲学園自転車部 スプリンター

手嶋と青八木の師匠 現在は茨城県筑士波大学 1年

 

 

 

 

 

  彼方先パイ     愛先パイ

 ・パジャマ     ・ダジャレ

 ・子守唄      ・スポーツ

 

かすみ 「お2人はこんなところでしょうか」

 

せつ菜 「エマさんはPVのイメージってありますか? 目指すアイドル層とか」

 

エマ 「わたしね 人の心をポカポカさせちゃうアイドルになりたいって思ってて」

 

侑 「エマさんっぽいかも」

 

エマ 「でもそれがどんなアイドルなのかよく分からなくて」

 

璃奈 「心をポカポカ」

 

愛 「それってどんなイメージかな?」

 

彼方 「彼方ちゃんは枕とお布団かなぁ」

 

しずく 「泣ける小説でしょうか? 例えば子犬と女の子が」

 

かすみ 「かすみん特製コッペパンに決まってます!」

 

せつ菜 「断然アニメです!」

 

歩夢 「私はぬいぐるみ かな」

 

愛 「おばあちゃんのぬか漬け」

 

侑 「スクールアイドルに決まりでしょう!」

 

  『ん?』

 

せつ菜 「うっふふ やっぱり私たちバラバラですね」

 

エマ 「エマさんのイメージが大事かも」

 

歩夢 「そうだね」

 

しずく 「うーん 演劇でしたら 衣装を着るとイメージが沸いたりしますけどね」

 

エマ 「あ それなら」

 

 

 

果林 「え? 衣装?」

 

 

 

 「服飾同好会」

 

せつ菜 「本当にありがとうございます」

 

部員 「い いえ」

 

彼方 「流石果林ちゃん こんな同好会につけがあるなんて」

 

果林 「たまたまクラスに部員の子がいただけよ」

 

侑 「どう? エマさん?」

 

エマ 「うん ぴったり」

 

  ジャラジャラ 試着室のカーテンを開ける

 

  『おおおお!』

 

エマ 「お嬢様お帰りなさいませ・・・なんて」

 

かすみ 「ぐぬぬ かわいい」

 

エマ 「他にも試していい?」

 

侑 「もちろん」

 

  メイド→浴衣→チアリーダー からの

 

エマ 「ガオオ! クマ・ヴェルデだよ 食べちゃうぞぉ」

 

  くまの着ぐるみ

 

侑 「うわー! 癒される!」

 

かすみ 「これも衣装!?」

 

しずく 「ですね」

 

エマ (心をポカポカにするって こう言う感じなのかな)

 

果林 「ねぇ こっちはどうかしら? エマに似合うと思うんだけど」

 

愛 「お! 流石現役モデル センス良い」

 

侑 「ねぇエマさん 次の衣装に着替える前に 写真撮らせて」

 

エマ 「もちろん」

 

歩夢 「だったら私もいっしょに」

 

せつ菜 「わたしも」

 

愛 「じゃあこの辺にりなりーに入って貰おう?」

 

璃奈 「うん わかった」

 

エマ 「ね 果林ちゃんもいっしょに入ろう?」

 

果林 「え? 私はいいわよ」

 

エマ 「え? いっしょに撮ろうよう」

 

果林 「…」

 

   ピロン!

 

果林 「っ? 悪いけど 行くわね」

 

エマ 「ぁ…果林ちゃん」

 

 

 

果林 「インタビューですか? はい、分かりました」

 

 

 

 

夕方

 

部室に戻ってきた自転車部のメンバー

 

小野田 「そういえば最近 スクールアイドル同好会の知名度が上がってきてるよねぇ」

 

鳴子 「ワイら目立たなくなってしもうたからな」

 

今泉 「そりゃ全然レースに出てないからな 目立たなくなるのも当然だろ」

 

幹 「同好会は今メンバー全員分のPVを撮ってるところなんだって」

 

今泉 「ソロアイドルって言ってたもんな ひとりひとり撮ってるのか」

 

鳴子 「ほな ワイらもPV撮って知名度あげよっか」

 

小野田 「え!? 僕たちも撮るの!?」

 

手嶋 「いいじゃないか 俺たちの動画撮るのも」

 

鳴子 「手嶋さん」

 

今泉 「マジで言ってるんですか」

 

手嶋 「唯一公開してる部活のPVが 小野田が最後のゴールを取ったところの動画しかないからな」

 

幹 「確かに 他にもあってもいいですよね」

 

手嶋 「もちろん お前たち3人がメインで動画を撮ってな」

 

今泉 「なんで俺たちがメインですか!?」

 

手嶋 「だって 去年のインハイメンバーであるお前たち3人をメインにして撮った方が 知名度がもっと上がるんじゃないのか」

 

今泉 「それは確かにあるかもしれませんが」

 

幹 「去年撮ったビデオ取ってあるから それを使って作ればいいよ」

 

手嶋 「お前たちの自己紹介と一緒に去年のインハイで活躍したシーンをまとめた動画を撮ればいいだろう」

 

今泉 「まぁ それなら良いですけど」

 

鳴子 「ほなスカシ 勝負しよか?」

 

今泉 「勝負? なんのだ?」

 

鳴子 「ワイとスカシの動画 どちらの動画の再生数が多いかの勝負や」

 

今泉 「ほう 負けたら方はどうする?」

 

鳴子 「負けた方はその日だけ 勝った方の言う事を聞くちゅうのはどうや?」

 

今泉 「いいだろう 受けて立つ」

 

鳴子 「期限はお互いの動画を投稿してから1週間だった時や」

 

手嶋 「すっかりノリノリじゃねぇか」

 

小野田 「あれ? 3人がメインってことは 僕も撮るって事だよね?」

 

幹 「うん!」

 

青八木 (そうだ メール…)

 

青八木 「っ⁉️」

 

手嶋 「青八木 田所さん何だって?」

 

青八木 「写真が一枚…送られてきた」

 

鳴子 「お? おっさんからすか? なんて? どうせ 食いもんの写真でしょ?」

 

今泉 「花かもしれないぞ」

 

鳴子 「そんなんあるか!」

 

小野田 「なんのお花の写真ですか?」

 

鳴子 「いや小野田くんちがうて それはスカシの」

 

今泉 「びっしりのバラの中の田所さん」

 

小野田 「え〜⁉️

 

鳴子 「スカシ!」

 

青八木 「花じゃない でも 赤い 新設されたそうだ そこに入ったと書いてある」

 

鳴子 「赤?」

 

今泉 「やっぱり バ…」

 

鳴子 「ちゃうわ!」

 

小野田 「親切?」

 

手嶋 「うん? って青八木その写真⁉️

 

青八木 「ああ」

 

小野田・今泉・鳴子 『ううん?』

 

手嶋 「うしろに写ってる人って」

 

 

手嶋

元箱根学園エースクライマー 東堂さんじゃねぇか‼️

 

 

青八木 「茨士波大学自転車競技部…だそうだ」

 

   ・ ・ ・

 

小野田・今泉・鳴子

ええええええええ⁉️

 

 

今泉 「部活作ったのか⁉️

 

鳴子 「やばいやないかこのメンバー‼️

 

小野田 「すごいです田所さん‼️ 東堂さんと同じチームなんて‼️

 

 

青八木 (頑張ってください! 田所さん!)

 

 

 

 

 

学生寮 果林の部屋

 

机に置かれたアンケート用紙に記入をするところ

 

果林 「興味があること 休みにやってみたいこと?」

 

アンケート用紙の横に置いてあったスクールアイドルの雑誌を見て

 

果林 「…なんてね」

 

  コンコン

 

エマ 「果林ちゃん?」

 

果林 「エマ!? ちょっと待って!?」

 

慌ててアンケート用紙をスクールアイドル雑誌の中に挟む

 

エマ 「うん」

 

  ガチャ

 

果林 「どうぞ」

 

 

エマ 「わあ〜 またこんなに散らかして〜」

 

果林 「そのままでいいのに」

 

エマ 「今日はありがとね…っあ 後で撮った写真見る?」

 

果林 「今はいいわ」

 

エマ 「そう……っ!」

 

床に散らかった本を拾い 立ち上がったエマが何かに気づく

 

エマ 「果林ちゃん!」

 

果林 「っ!」

 

机に置いてあったスクールアイドルの雑誌を手に取って果林に見せる

 

エマ 「もしかして興味ある?」

 

果林 「ぁぁ」

 

エマ 「だったら入ろう? 同好会! すっごく楽しいよ みんな本気でスクールアイドルやってて」

 

果林 「ないわよ 興味なんて全然」

 

エマ 「え?」

 

果林 「その雑誌はエマの為になるかと思っただけ」

 

エマ 「でも」

 

果林 「わたし 読者モデルの仕事もあるし スクールアイドルをやってる暇はないの 知ってるでしょ」

 

エマ 「…そっか いつも手伝ってくれてたから もしかしたら一緒にできるかもって」

 

果林 「頑張ってるエマを応援したいと思っただけよ そんなふうに思われるなら もうやめておくわ!」

 

エマ 「果林ちゃん?」

 

果林 「それ 持ってっていいわよ 衣装の参考にでもして」

 

 

果林 「それと もう誘わないで」

 

 

エマ 「・・・」

 

 

エマの部屋

 

エマ (どうして あんなにムキになって そんなに嫌だった?)

 

 

エマ (分からないよ 果林ちゃん)

 

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