弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
想いを伝えるって難しい 私の場合は特にそう 友達になりたい そんなひと言を言うにもハードルがある
璃奈 「・・・」
窓ガラスに写った自分の無表情の顔を見つめ、ポケットからジョイポリスの割引券を出しうつむいていると
愛 「どうしたの?」
璃奈 「え? ぁ…」
赤いリボン、上級生だと分かった璃奈は
璃奈 (上級生 こわい)
愛 「怖くないよ なんか君元気なさそうだったからさ」
璃奈 「え?」
愛 「っお! ジョイポリの割引券じゃん ここって楽しいよね」
璃奈 「っ!」
璃奈は頭を下げ手に持った割引券を愛に差し出す
愛 「え!?」
璃奈 「お友達と行って下さい」
愛 「あ〜 じゃあいっしょに行こっか!」^_^
璃奈 「え?」
愛 「ほら! 行こ行こ!」
初めて人と繋がる事が出来た そして今の私はもっと沢山の人と繋がりたいと思っている 今からでも 変われるんだ!
同好会部室
かすみ 「えー⁉️ ライブ⁉️」
璃奈 「うん」
せつ菜 「それは急なお話しですね」
璃奈 「色々足りないのは分かってる でもみんなに見て欲しくなって それもPVはキャラに頼っちゃってたから クラスの子たちは良いって言ってくれたけど アレは本当の私じゃないから…」
********************
昨日
ジョイポリス
ジョイポリスに遊びにきていた侑・歩夢・愛・璃奈
ここでVRのシューティングサバイバルゲームをした4人
侑・愛 『楽しかった♪』
歩夢 「子供の時に来た事があったけど 今はこんなアトラクションがあったんだね」
侑 「二人とも結構上手かったよね」
愛 「りなりーとはよく来てるんだよね」
歩夢 「こう言うの得意なの?」
璃奈 「ゲームは好き」
侑 「今日はダメだったけど 今度またみんなで来ようよ!」
璃奈 「次何やろっかぁ?」
「天王寺さん?」
璃奈 「っ?」
今日子 「やっぱり天王寺さんだ!」
侑 「友達?」
璃奈 「クラスメイト」
色葉 「もしかして 愛先輩!?」
愛 「お!」
今日子 「歩夢ちゃん!」
歩夢 「え、ええ」
色葉 「スクールアイドル同好会のPV見ました! 愛先輩サイコーでした」
今日子 「歩夢ちゃん可愛くて わたし ファンになっちゃいました!」
歩夢 「直接感想を言って貰えるんなんて初めて 嬉しい!」
『可愛い!』
浅希 「天王寺さんのも見たよ」
璃奈 「あ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ニャーん! 初めてまして 天王寺璃奈だよ ニャンニャーん」
璃奈のPVは猫がベースのオリジナルキャラを使ったPV
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
浅希 「あのキャラ面白いよね」
色葉 「うん!うん! 動きとか」
璃奈 「…」
今日子 「もしかしてみなさん ライブの下見に来たんですか?」
璃奈 「え?」
歩夢 「ライブ?」
今日子 「ジョイポリスのステージ 最近スクールアイドルのライブよくやってますよね?」
色葉 「先週 近くの東雲学院もやっていたらしいですよ」
侑 「へぇ〜 そうなんだ」
今日子 「早く皆さんのライブ見たいです」
浅希 「私も見たいです」
色葉 「ライブやってくださいよぉ〜」
璃奈 (友達に なりたい)
璃奈 「やる」
『ん?』
歩夢・愛 「ん?」
璃奈 「私 ここでライブやる!」
********************
『・ ・ ・』
璃奈 「ダメかな?」
愛 「良いんじゃない?」
エマ 「決めるのは璃奈ちゃんだよ」
しずく 「私は璃奈さんが決めたことを応援しますよ」
せつ菜 「そうです チャレンジしたいと言う気持ちは大事だと思います」
璃奈 「うん」
果林 「それでいつやる予定なの?」
璃奈 「たまたま空きが出たから 来週の土曜」
かすみ 「本当に急じゃん!」
侑 「まぁまぁ 私も手伝うよ」
璃奈 「いいの?」
愛 「愛さんも手伝う」
歩夢 「わたしも!」
せつ菜 「もちろん私もです!」
彼方 「結局みんな応援するんじゃん」
璃奈 「ありがとう」
【ソロライブ 璃奈ちゃんステージ 大作戦‼︎】
侑 「ステージ演出は ある程度希望に沿ってくれるみたいだけど?」
璃奈 「映像は自分で作れる」
愛 「りなりー得意だもんねぇ」
璃奈 「うん でも」
愛 「ん?」
璃奈 「パフォーマンスは自信ない だから 教えてほしい!」
前回の柔軟で全く曲がる事が出来なかったが
璃奈 「スゥー フゥゥゥ」
エマ 「おお!」
果林 「曲がるようになったわね」
エマ 「毎日柔軟してたもんね」
璃奈 「うん」
しずくとの発声練習
しずく 「口を大きく開けて スゥー…アーーーーーーー」
かすみ・彼方・.璃奈 「アーーーーーーー」
しずく 「アアアアアアアアア〜」
かすみ 「アアアアアアアアアー」
彼方・璃奈 「アアアアアアアアア〜」
しずく 「ブルルルル」
唇を震わせている
かすみ 「プルルルルっうっう」
彼方・璃奈 「ブルルルル」
彼方 「ルルルル〜ん」
かすみ 「ん? うわ!?」
彼方が後ろに倒れ そして
彼方 「すやーzzz」
しずく 「彼方さん!?」
かすみ 「寝てる!? どうしようしず子!?」
璃奈 「ブルルルル」
部室
かすみ 「こんにちは♪ 今日のかすみん 会場のみんなを釘付けにする魔法 かけちゃいますからねぇ♪」
侑 「もう夢中だよう♪」
愛 「いいぞ かすかす」
かすみ 「かすかすって呼ばないでください! ぷん」
璃奈 「これはなんの練習?」
せつ菜 「MCですよ」
歩夢 「えっと 今日は来てくれてありがとうございます 一方ずつ頑張っていきますので 応援お願いしますね」
侑 「歩夢! 今日も可愛いよう!」
歩夢 「え? 照れるよ//」
侑 「そう言うとこも可愛いよう!」
歩夢 「うっ//」
かすみ 「ぐぬぬ かすみんだって 可愛さでは負けてませんよぉ」
璃奈 「難しそう」
かすみ 「あ〜そっかぁ まぁMCをやらないスタイルもありますからねぇ」
せつ菜 「今度のライブではやらない方向でいきますか?」
璃奈 「んーん やる 今回は出来ないからやらないは無しだから」
せつ菜 「・・・了解です」
高層マンション
侑 「ここが璃奈ちゃんのお家!?」
璃奈 「うん ライブ用の映像試しに作って見たから意見が欲しい」
璃奈の携帯で家の鍵のロックを解除する
侑 「え!? スマホで開けたの!?」
璃奈 「家のことならこれでできるようにしてある」
侑・歩夢 『おお!』
璃奈の部屋
歩夢 「機械とか得意なんだね」
璃奈 「うん 私小さい頃から表情を出すのが苦手で友達いなかったから 1人で出来る遊びばっかしてたんだ だから高校生になって こんなに毎日がワクワクするなんて思わなかった こんなに変われるなんて思わなかった みんなにすごく感謝してる 私頑張るよ」
愛 「ライブ成功させようね!」 ギュッ
璃奈 「うん」
璃奈 (そうだ もう私は この前の私とは違う!)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「にゃ! くるっ 天王寺璃奈 ライブ開催決定! 会場はお台場ジョイポリス みんな来てね にゃ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
箱根学園
悠人 「…」
? 「うわぁ可愛い♡ 悠人ってその猫のキャラクターのお面持ってるよね?」
悠人 「え? ああ いえ 猫ではなくて 女の子キャラのお面は持ってて 気に入ってるんですよ ちょっと少女願望があって どうですか葦木場さんも? 3枚あるんですけど1枚あげましょうか?」
葦木場 「いや いいよ」
悠人 (え? 即答?)
? 「んで? 何を見てたんだ?」
悠人 「いやぁ 黒田さん これを見てたんですよ」
葦木場拓斗 箱根学園3年 身長202cmの長身エース
黒田雪成 箱根学園3年 元クライマーでエースアシスト
黒田 「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 天王寺璃奈 ライブ開催予告PV?」
足木場 「ああ 純ちゃんのとこじゃん」
悠人 「純ちゃん?」
足木場 「うん! 純ちゃん!」
・ ・ ・
悠人 「ん?」
黒田 「いや そんだけで分かるわけないだろ!」
葦木場 「え〜 純ちゃんは純ちゃんだよぉ〜」
黒田 「ったく こいつの言う純ちゃんってのは 虹学キャプテンの手嶋純太の事だよ」
悠人 「ああ 手嶋さん」
葦木場 「純ちゃんとは去年のレース以来会ってないからなぁ」
黒田 「それで? なんの話だっけ?」
葦木場 「悠人に少女願望があるって話し」
黒田 「お前マジか」
悠人 「いやいやいや それじゃなくて この動画の話しですよ」
黒田 「ああその話しか…で? どうすんだ?」
悠人 「どうするって何がです?」
黒田 「そのライブってのはいつやるんだ?」
悠人 「えっと 今週の土曜で場所はお台場のジョイポリスっす」
黒田 「行って来たらどうだ」
悠人 「え!? い、いや いいっすよ」
黒田 「ここんところのお前 力入りすぎなんだよ メンバーに選ばれてからずっと練習をしてるけど 休んでないだろ?」
悠人 「いや そんな事は」
葦木場 「今日の悠人 ペダリングがぐちゃぐちゃになってたよ」
悠人 「ま、マジっすか」
黒田 「行って来いよ 塔一郎には俺が言っておく 休むのも怠るな」
悠人 「いいんですか? 黒田さん?」
黒田 「ジョイポリスって言ったら 虹学の近くじゃねぇか ライブに行くついでに行って来たらどうだ 偵察 誰かしらいるかもしれないだろ」
悠人 「偵察…」
葦木場 「悠人が行くなら俺も行って良いかな
黒田 「お前はダメだ!」
葦木場 「え〜!? なんで〜!?」
黒田 「お前のその身長で行ってみろ? 目立ちすぎて偵察どころの話しじゃなくなるだろ!」
悠人 「た、確かに」
黒田 「だからダメだ!」
葦木場 「ガーン」
悠人 (虹学の偵察 もしかしたら見られるかもしれないな)
(山王に)
かすみ 「ダンス良い感じになって来たね りな子」
璃奈 「そうかなぁ?」
せつ菜 「ええ その調子で頑張りましょう」
璃奈 「うん」
今日子 「あ! 天王寺さん!」
色葉 「練習頑張ってるねぇ」
淺希 「ライブ今週だよね?」
今日子 「昨日の動画みたよ」
璃奈 「・・・」
璃奈 (今の私なら)
3人に近づく璃奈
『ん?』
璃奈 「もし良かったら もし良かったら ん?」
ふと窓ガラスに写った自分の顔を見る
璃奈 「…っは!」
愛に出会う前の事を思い出してしまう
色葉 「天王寺さん?」
璃奈 「なんでもない」
そう言って璃奈は3人の横を横切るのだった
せつ菜 「璃奈さん!」
璃奈 「今日は帰るね」
自分の部屋に戻った璃奈は部屋の電気を消し、カーテンを閉めてうつむいてしまった
璃奈 (わたしは…わたしは…変われない!)