弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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彼方ちゃんはいつも全力です 週5日のアルバイトもお料理を作るのも 世界一大好きな遥ちゃんの笑顔が見られるなら ドーンと来いだよぉ


遥 「ん! 美味しい!」

彼方 「ふふふーん」

遥 「お母さんは?」

彼方 「夜勤だからもう出たみたい」

遥 「そうなんだぁ… あのねお姉ちゃん 今度の日曜日ライブに出ることになったんだよ!」

彼方 「本当!? すごいすごい! どこでどこで?」

遥 「お台場のヴィーナスフォート 私センターに選ばれて…」

彼方 「遥ちゃん、最前列で見る! すごいなぁ 東雲学院スクールアイドル部のセンターなんて 頑張ってたもんねぇ」

遥 「えへへ 私もお姉ちゃんのライブ 早く見てみたいなぁ」

彼方 「彼方ちゃんも早く見せたいよー」



彼方・遥の部屋

暗い部屋の中 机のライトだけ照らし、遅くまで勉強をしている彼方
2段ベットの2段目で横になっていた遥はそんな彼方の姿を心配そうな目でしばらく見つめ眠りにはいった


翌朝

遥 「おはようお姉ちゃん」

彼方 「おはよう遥ちゃん 今朝は随分早いね」

遥 「うん 手伝おうと思って」

彼方 「いいよいいよ 遥ちゃんはゆっくりしてて」

遥 「でも」

彼方 「もうすぐだから待っててねぇ」

遥 「・・・ お姉ちゃん あのね、今日お姉ちゃんの同好会に見学に行ってもいい?」

彼方 「え?・・・大歓迎!」



RIDE,19 彼方と遥

 

 垂れ幕

「目指せ連覇❗️ 自転車競技部インターハイ出場‼︎」

 

遥 「・・・」

 

彼方 「遥ちゃ〜ん!」

 

遥 「お姉ちゃん!」

 

彼方 「いらっしゃい 待ってたよぉ〜 行こうか」

 

遥 「うん!」

 

彼方 「あれ、すごいでしょ?」

 

遥 「うん、虹ヶ咲って自転車部が有名なんだよね?」

 

彼方 「うん、彼方ちゃん キャプテンと副キャプテンの子と一緒にアルバイトしてて仲が良いんだぁ この間同好会のみんなでレース見に行ったんだよ」

 

遥 「え!? 初耳だよそれ!?」

 

彼方 「今度機会があれば紹介するよ」

 

遥 「え? う、うん」

 

 

正門

 

彼方 「じゃーん! 遥ちゃんでーす!」

 

遥 「きょ 今日はよろしくお願いします」

 

侑 「すごいすごい あの東雲学院で注目度No. 1の近江遥ちゃんに会えるなんて ときめいちゃう♪」^_^

 

遥 「いえ そんな」

 

歩夢 「侑ちゃん他校のスクールアイドルもチェックしているんだね」

 

侑 「だって あの東雲学院だよ! 都内でも有名なスクールアイドル部に期待の1年生現るって話題なんだから」

 

彼方 「そんなんだよぉ 侑ちゃん分かってるぅ」

 

遥 「急なお願いだったのに ありがとうございます」

 

せつ菜 「いえ お越ししていただいて光栄です」

 

侑 「可愛くて 礼儀正しくて 天使」^_^

 

彼方 「でしょう? なんかね最近の彼方ちゃんが とぉても楽しそうだったから 同好会に興味津々なんだって」

 

侑 「うんうん 彼方さん どんな練習も楽しそうだもんね」

 

彼方 「ふふふーん 今日の彼方ちゃんは一味違うよぉ!」

 

歩夢 「妹さんも彼方さんの様子を見たいって 素敵な関係だよね」

 

侑 「うん! よーし! 遥ちゃんに ニジガクの良いところ いっぱい見てもらおう!」

 

 

同好会部室

 

かすみ 「彼方先輩の妹とはいえ 敵情視察に来たことに変わりありません! ここはいかに我々が圧倒的ダークホースなスクールアイドルか 見せつけてやりましょう!」

 

しずく 「あのぉ スクールアイドルはライバルであっても 敵ではないのでは?」

 

かすみ 「いいえ敵です! しかも相手は同じ1年生なのに ネットでチヤホヤ…じゃなくて 注目されてて羨ましい いや悔しい! そう思うでしょう しず子?」

 

しずく 「え〜私は別に」

 

かすみ 「そこは悔しがってぇ!」

 

愛 「おお! かすみん燃えてる」

 

かすみ 「我々が東雲学院のスクールアイドル部に負けてないってこと 部長のかすみん自ら証明してみせます」

 

愛 「あれ?かすみんって部長だったの?」

 

しずく 「自称ですけど」

 

果林 「でも実際 知名度に関してはうちと東雲学院では 天と地程の差があるわよ」

 

かすみ 「うぐ それを言われると」

 

愛 「校内では割りと有名になってきたけどねぇ」

 

ガラガラ

 

エマ 「ティーセット借りて来たよぉ 遥ちゃんに会うの楽しみだねぇ」

 

璃奈 「うん 天使みたいで可愛いって彼方さんよく言ってるし」

 

かすみ 「可愛さでは負けませんよぉ」

 

愛 「よーし 愛さんも気合い入れちゃおっかな あいだけに なんてね アハハハハ」

 

数分後

 

遥 「近江遥です よろしくお願いします」

 

しずく 「こちらこそ宜しくお願いします」

 

愛 「楽しんでってね」

 

果林 「よろしくね」

 

エマ 「待ってたよ」

 

璃奈 「よろしく 璃奈ちゃんボード にっこりん(^∇^)」

 

遥 「わあ ありがとうございます」

 

かすみ 「はじめまして♪ あなたの可愛いはここにいるスペシャルスクールアイドルのかすみんこと中須かすみです♪ 今日はかすみんに会いに来てくれてありがとう」

 

 ・ ・ ・

 

かすみ 「え?

 

 

かすみ

「ちょっとぉ! 置いていかないで下さいよぉ!」

 

 

 

ランニング

 

彼方 「うおおおお! 遥ちゃーん!」

 

遥 「お姉ちゃんがあんなに早く走るなんて」

 

侑 「うん 同好会の活動が再会してから 彼方さんすごく頑張っているんだよ」

 

遥 「そうなんですね…」

 

侑 「ん?」

 

遥 「…」

 

 

屋上

 

ストレッチマットを履いて 前屈

 

彼方 「うおおおお!」

 

歩夢 「彼方さん 良い感じです」

 

彼方 「グググ」ビキビキ

 

歩夢 「昨日よりできてますよ」

 

遥 「頑張れお姉ちゃん」

 

 

腕立て伏せ

 

彼方 「うおおおお!」

 

侑 「すごい彼方さん 今までで1番低い!」

 

彼方 「グググ」

 

遥 「頑張れお姉ちゃん」

 

彼方 「グググ ぎゃふん!」 パタリ

 

侑 「彼方さん!?」

 

 

ラスト バランスボールでプランク

 

彼方 「うおおおお!」

 

せつ菜 「良いですね 彼方さんいい調子!」

 

つるん

 

かすみ 「ぎゃあ❗️」 バチン!

 

せつ菜・遥 「!?」

 

彼方 「ぅぅ」

 

せつ菜 「では 今日の練習はここまでにしましょう」

 

 

 

同好会部室

 

侑 「改めまして」

 

 

ようこそ‼️ 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会へ‼️

 

 

 机に並ばれたティーセットやクッキーの豪華さに驚く遥

 

遥 「すごい 本格的」

 

せつ菜 「喜んでいただいて嬉しいです」

 

侑 「ほぉら 座って座って」

 

遥 「ああ はい」

 

エマ 「急いで準備したから クッキーしか焼けなくて」

 

かすみ 「かすみん特製コッペパンも用意しました!」

 

遥 「かわいい♡」

 

かすみ 「ふふふん それほどでもありますよ」

 

彼方 「はむっ ん! 遥ちゃん これ彼方ちゃんイチオシ!」

 

遥 「じゃあ はむっ…おいひい♡」

 

かすみ 「にっしし(^.^)」

 

エマ 「クッキーもいっぱい食べてね」

 

果林 「そうねぇ エマが食べ過ぎてしまう前に」

 

エマ 「果林ちゃーん!」

 

  『アハハハ』

 

彼方 「フフフフ フフフフ」

 

侑 「今日見てみてどうだった?」

 

遥 「あ、はい お姉ちゃんも皆さんもとても楽しそうでした それぞれの個性に合った練習もあって 素敵な同好会ですね」

 

侑 「ホント? 嬉しいなぁ」

 

  ガシャ!

 

侑・遥 「!?」

 

彼方 「zzz」

 

遥 「え? お姉ちゃん?」

 

しずく 「大丈夫ですよ 枕はちゃんとありますから」

 

遥 「え!?」

 

エマ 「この枕 彼方ちゃんのお気に入りなの 寝心地良いんだって」

 

遥 「あの! お姉ちゃんはよく寝ちゃうんですか?」

 

しずく 「はい 私の知る限り 彼方さんは寝るのが大好きだと思いますよ」

 

エマ 「特に膝枕で寝るのが好きだよね」

 

遥 「膝枕!?」

 

愛 「そうそう 愛さんもしてあげたよ」

 

遥 「お姉ちゃん 皆さんに膝枕をしてあげてしまう程 頻繁に寝てしまうんですね」

 

しずく 「そういえば最近 いつにも増してよく寝ているような」

 

璃奈 「確かに 練習しながら 寝てた」

 

しずく 「この前も 全然起きないぐらい 熟睡してて」

 

  ・ ・ ・

 

エマ 「彼方ちゃん?」

 

 

 

一方その頃

 

杉元 「鏑木 段竹 来週4日間合宿があるから それまでに荷物の準備しておきなよ」

 

段竹 「はい」

 

鏑木 「合宿っすか 一体どこで合宿をやるんすか?」

 

杉元 「伊豆だよ 「サイクルスポーツセンター」そこには自転車専用のサーキットコースがあって 車も通らないし僕らしかいないからから走り放題だよ」

 

鏑木 「マジっすか!? くぅぅそりゃ良いぜ!」

 

杉元 「でも行くからには覚悟した方がいいよ 僕は経験者だから」

 

段竹 「覚悟? そんなに過酷なんですか?」

 

杉元 「ここでは言えないけど 去年僕らは当日まで聞かされてないままだったからさ 聞いた瞬間驚いちゃったよ 特に鏑木」

 

鏑木 「は、はい」

 

杉元 「インターハイメンバーである君は 特に大変だからね」

 

鏑木 「ま、まじっすか」

 

 

 

 

夕方

 

侑 「わたしは みんなの応援団みたいな感じかな」

 

遥 「へぇ そうなんですね」

 

彼方 「ううーん あれ?」

 

遥 「目 覚めた?」

 

彼方 「… っは! くぅぅぅ/// 遥ちゃんに彼方ちゃんの恥ずかしいところ見られてしまったぁ///」

 

遥 「恥ずかしくなんてないよお姉ちゃん 疲れて当然だよ いっぱい無理をしているんだから」

 

彼方 「ん?…無理してるって何を?」

 

遥 「やっぱり」

 

彼方 「遥ちゃん?」

 

遥 「お姉ちゃん同好会が再会してからあまり寝てないでしょう?」

 

彼方 「うん つい楽しくて」

 

遥 「わたし お姉ちゃんが忙しすぎて 大変で 倒れちゃんじゃないか心配で それで今日見学に来たの」

 

彼方 「そうだったの?」

 

遥 「でも 今日のお姉ちゃん 疲れを感じさせないぐらい楽しそうで 凄く嬉しかった いつも私を優先してくれたお姉ちゃんが やっとやりたい事に出会えたんだぁって」

 

彼方 「遥ちゃん」

 

遥 「今のお姉ちゃんには 同好会が1番大事な場所だってよく分かったの だから私決めたよ」

 

彼方 「ん? 何を?」

 

 

遥 「わたし、スクールアイドルをやめる」

 

 

彼方 「うーん…ん?」

 

侑・彼方 『ええええ⁉️』

 

   『え⁉️』

 

彼方 「や、や、え ちょ」

 

侑 「どうして!?」

 

遥 「このままじゃ お姉ちゃん体を壊しちゃうから」

 

彼方 「彼方ちゃんが寝ちゃったせいで 遥ちゃんのこと心配させちゃったの? 大丈夫だよぉ」

 

遥 「全然大丈夫じゃないよ! お姉ちゃんはお母さんが忙しいからって おうちのこと全部して 家計を助けたいからってアルバイト掛け持ちして 奨学金もらってるからって勉強も頑張って それにスクールアイドルにもなって それじゃあ倒れちゃうよ!」

 

彼方 「…」

 

遥 「もういいの」

 

彼方 「え?」

 

遥 「私のことよりも お姉ちゃんちゃんには やりたい事を全力でやってほしいの」

 

彼方 「遥ちゃん」

 

しずく 「あのー その為に遥さんはスクールアイドルをやめるんですか?」

 

遥 「はい」

 

彼方 「だ、ダメ! 遥ちゃんは夢を諦めちゃダメ!」

 

遥 「お姉ちゃんが苦労してるのを分かってて 夢を追いかけるなんて 出来ないよ!」

 

彼方 「ぁ そんなの気にしなくて良いんだよぉ だって遥ちゃんは大事な妹なんだもん」

 

遥 「どうして 妹だったら気にしちゃいけないの?」

 

彼方 「心配させちゃってごめんね 彼方もっと頑張るから」

 

遥 「くっ・・・」

 

 

遥 「お姉ちゃんの分からずや‼️

 

 

侑 「遥ちゃん!」

 

ガラガラ

 

侑 「わたし見てくる」

 

 

 

彼方 「は、遥ちゃんが 怒った」

 

 

 

正門

 

侑 「遥ちゃーん! 本気なの? スクールアイドルをやめるって」

 

遥 「はい」

 

侑 「本当に それでいいの?」

 

遥 「…もう決めた事なんです お姉ちゃんが背負って来たものは 今度は私が背負う番なんです お姉ちゃんの事よろしくお願いします」

 

 

 

 

お台場の喫茶店 バイト中

 

彼方 「…はぁ…遥ちゃん…」

 

 ・・た  ・なた

 

手嶋 「彼方」

 

彼方 「ッハ な、なに?」

 

手嶋 「大丈夫か?」

 

彼方 「大丈夫って 何が?」

 

手嶋 「何がって さっきからずっと呼んでたんだぞ」

 

彼方 「え? あ、ごめん なに?」

 

青八木 「店長が呼んでた」

 

彼方 「え、あ、うん すぐ行くね」

 

 

手嶋・青八木 「・・・」

 

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