弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
『1,000キロ⁉️』
幹 「うん! 4日間で1,000キロ走るの」
愛 「そんなに走ったら日本飛び出しちゃうじゃん!」
幹 「サーキットっていって おんなじ所をぐるぐる周るの 特にインターハイレギュラーは1,000キロ走り切るのと同時に4日後の最終順位 6位以内に入っとかないといけないの」
かすみ 「それが過酷といわれる理由ですか」
しずく 「ということは毎年インターハイに出られている方々はみんな、1,000キロ走り切って走ってるということですか?」
幹 「そうだね ちなみに小野田くんは初心者で1,000キロ走った事で部内では伝説になってるの」
歩夢 「それで日本一になってるから伝説にもなるね」
せつ菜 「今年もみなさんクリア出来そうですか?」
幹 「今泉くん、鳴子くん、小野田くんは確実として、鏑木くんは今泉くん達がついてるから大丈夫だと思う」
かすみ 「ほっ」
幹 「青八木さんと手嶋さん 先輩たちは去年、今泉くん達とメンバーを掛けて争ったんだけど負けてしまって途中でリタイアしてしまったの」
エマ 「そうなんだ」
幹 「今年は3年の先輩達が心配なんです 特に手嶋さん」
彼方 「え? 純くんが?」
幹 「今年の合宿 古賀先輩が参加するんです」
侑 「古賀先輩?」
せつ菜 「ライフデザイン学科3年の古賀公崇さん 確か」
果林 「彼はクラスメイトよ クラスで1番体力があってクラスのみんなから“体力バカ”って呼ばれているの そんな彼普段は自転車の整備をしているって聞いてるわね」
しずく 「でもその方と手嶋先輩とはどういう」
幹 「今年の合宿 手嶋さんと古賀先輩2人のメンバー争いが起きてしまうかもしれないんです もしかしたら キャプテン変わるかも知らないんです」
『ええ❗️』
侑 「どうして!?」
幹 「わたし、聞いちゃったの みんなが出発する前…」
小野田 「今泉くん! 鳴子くん!」
鳴子 「おお! 遅刻男が来よったでえ 小野田くん! 5周遅れや気張りや!」
小野田 「うん みんなより夜走らないとね それに今年はあの先輩が走るよ 一緒にワゴン車で来たんだ」
小野田 「古賀先輩が!」
鳴子 「古賀先輩って あのメカばっかイジっとる メガネの3年生か?」
今泉 (確か去年は着いてこられないと言って合宿を辞退した)
古賀 「2年ぶりだな このコース」
小野田 「ワゴンの中では優しかったよ 話しやすくて あ、そういえば古賀先輩 1年生の時の合宿で」
小野田 「980キロ 走ったんだって」
今泉・鳴子・鏑木 『っ⁉️』
鳴子 (900⁉️)
今泉 (80キロ⁉️)
鏑木 (20キロ残して なんで)
今泉 「・・・っく!」
鳴子・鏑木 『っ!』
小野田 「今泉くん!?」
今泉 「手嶋さん! 古賀先輩が参加するそうです」
手嶋 「知ってるよ」
今泉 「なんで俺たちに教えてないんですか!?」
手嶋 「リストが欲しかったか?」
今泉 「はぐらかさないでください 去年古賀先輩が来なかった理由」
今泉 「着いてこれないじゃないですね?」
手嶋 「・・・ああ違う ちょっとばかし怪我をしててな」
ブォン ブォン ブォン ブォン ブォン ブォン
小・鳴・鏑 『ん?』
3人が後を振り替えた瞬間
小・鳴・鏑 『うわ⁉️』
一瞬にして古賀が3人の前を抜かした
鳴子 「なんや今の!?」
小野田 「古賀先輩!? 通っただけで凄い風圧だ!」
古賀 「俺にとっては最後のインターハイ それに出ようとここへ来た この合宿で走り切りさえすればインターハイへ行けると思っている甘ちゃんは前に出ろ! そいつをねじ伏せて そのジャージを俺が着る」
今泉 「出たんですか!? 2年前のインターハイに!? でも待ってください! この合宿での1,000キロ走破が必須条件! 去年小野田がボロボロになってまで」
手嶋 「…たった20キロだが1,000キロに達してない なのになぜ? 結果から言えば色々あり過ぎた あの年のインターハイは 古賀は出ない方が良かったんだ」
今泉 「っ!?」
手嶋 「まぁ過去の話しだ 俺や青八木 いや金城さん達にとってのあいつは 小さな存在じゃなんだ 俺たちの年代では特に有望視されていた"HOPE"だったんだ」
今泉 「古賀先輩が」
古賀 「どうした! そのジャージは伊達か? 鳴子、鏑木、小野田」
小野田 (古賀先輩!?)
古賀 「それとも、いつも整備ばかりしている俺にそんな担架を切られてもって困惑しているか?」
鳴子 「い、いやそんなことは」
古賀 「そう思って着てきたよ もう2度と袖を通さないと思ってたんたがな」
ジリジリジリ
小野田 (ジャージの下にもう一枚!?)
古賀 「2年前 インターハイ広島大会で着た 虹学インターハイメンバージャージだ‼️」
小野田 (え⁉️)
鳴子 (マジか⁉️ インハイ出たんか⁉️)
鏑木 (古賀先輩⁉️)
古賀 「コレを見せるのが一番早いと思ったからな」
小野田 (今、ジャージボロボロだった 何かあったんだ 2年前のインターハイで)
古賀 「実のところ お前たちは」
古賀 「" 敵じゃない "」
小・鳴・鏑 「っ⁉️」
鳴子 「おるらあああ‼️ ちょ! 敵やないってどう言うことっすか古賀先輩⁉️」
ブォン ブォン ブォン ブォン ブォン
鳴子 「っく! 引き離す気や! 追うで小野田くん! イキリ!」
小野田 「うん!」
鏑木 「はい!」
鳴子 「おるらあああ‼️」
ブォン ブォン ブォン ブォン ブォン
鏑木 「は、速い!」
小野田 「すごい引きだよ鳴子くん!」
鳴子 (っく! このメガネ先輩 まだ加速するんか どんだけ力余っとるねん! どんだけ体力あんねん! そういや金城さん言うてたわ この人)
古賀 (俺は"体力バカ")
***************
1年生の時
古賀 「中学時代ですか? 俺、いつも居残りで最後まで練習をしていたので変なあだ名付けられていました "体力バカ" です」
金城 「良いあだ名だ 愚直で一本気な感じじゃないか」
***************
古賀 (金城さんが褒めてくれた最高のあだ名だ!)
手嶋 「来たな 古賀」
古賀 「・・・」
鳴子 (追いつく為に加速したんか!?)
古賀 「お前たちは必要だ 敵じゃないって言ったのはそう言うことだ 俺がこの合宿で追い落とそうとしているのは」
古賀 「手嶋 お前だ!」
小・鳴・鏑 『えっ⁉️』
今泉 「なっ⁉️」
古賀 「変われよ手嶋 お前をリタイアさせて 俺が新しいキャプテンになる!」
小野田 (手嶋さんと勝負!?)
古賀 「小野田、分かるだろ? 今チームの中で1番弱い存在がだれかを!」
小野田 「ぇ…」
手嶋 「・・・」
(手嶋)(俺は弱い)
小野田 「っは」
古賀 「奴は言っていたはずだ この合宿で6位以内に入れなければ外すと 俺が来るって分かってたからだ 出来ているんだろう? 覚悟」
手嶋 「今泉、鳴子、小野田、鏑木 悪いな メンバー決めたって言ったのは アレ 嘘なんだ」
手嶋 「俺だけ決まってないんだわ」
今・小・鳴・鏑 『⁉️』
ブォォォ!
小野田 (轟音!?)
ドン❗️
手嶋 「っぐぅぅ!」
古賀が手嶋に体当たりし、横へ吹き飛ばす
横へ吹き飛ばされてなんとか倒れずに立て直す手嶋
古賀 「昔のお前なら今ので倒れてた‼️」
手嶋 「古賀ァァ‼️」
手嶋もやり返す
ドン‼️
手嶋・古賀 『ぐっ‼️(グアァ‼️)』
古賀 「久しぶりだお前と本気で走るのは‼️」
手嶋 「初めてだよ‼️ 俺はお前と走る度ちぎられていたから‼️ 怪我はもう良いのかよ‼️」
古賀 「ああ、そのおかげで俺は1年半もの時間を費やした たが完治した完治させた! 変われよ手嶋…」
古賀 「俺が新しいキャプテンになる‼️ 」
古賀 「 "強さの虹学"それが俺のチームプランだ! 平坦を鳴子と青八木、アシストに鏑木、山を小野田に取らせ、ゴールは俺と今泉 これで取れる 連覇だ‼️」
手嶋 「ハァ ハァ ハァ」
古賀 「俺は隅っこで整備をしている間、奴らの事見てきたからな 今まで大変だったろ とんがったあいつらをまとめるのは だがもう安心して良い 後は俺に任せろ」
手嶋 「心配すんなよ、やりたくてやってるんだ 「はいどうぞ」って譲れる訳がないだろ!」
手嶋
「それをこの1,000キロで決めるだろうが‼️ 古賀ぁ‼️」
古賀 「手嶋ァァ‼️」
鏑木 「ちょ! マジっすか!? キャプテン変わるんですか!?」
小野田 「でも、手嶋さんがいなかったら予選では勝てなかった」
今泉 「追うぞ!」
小野田・鏑木 『うん!(はい!)』
鳴子 「当然やろ!」
今泉 (勝敗はどうあれ見届けなきゃいけない、俺たちが)
鳴子 (俺だけ決まっとらんやって!? カッコつけ腐りおって! あのメガネ先輩の走りただもんじゃない 負けますよ!)
小野田 (手嶋さんの事だ 何か作戦が…)
ざわ ざわ
小野田 (だけど、なんだこの胸のざわつきは!?)
古賀 「ラインまで残り400m 見せてみろ 強くなったお前の力を!」
手嶋 「くぅぅぅ!」
鳴子 「スプリント体制に入っとる 最初の力試しか!」
手嶋 「うおああああ‼️」
鳴子 「出た! イケる!」
古賀 「強くなってる、見違える程に・・・だが!」
ライン手前、一気に手嶋を追い抜き
古賀 「平凡だ」
右手を掲げ、古賀が先にラインを割った
今・小・鳴・鏑 『っな! ぁ ぁ ぁ』
手嶋 「ハァ! ハァ! ハァ! ハァ!」
古賀 「それが今のお前の実力だ 譲る気になったか?」
手嶋 「いやぁ こりゃゆっくりお茶をしていられる余裕はなさそうだ」
古賀 「相変わらず減らない口だな リタイアさせてやるって言ったんだがなぁ よし! ならもっと追い込んでやろう」
古賀 「"体力バカ"と呼ばれたこの俺に」
時間が経ち夜になる
鳴子 「しっかし驚きやったわ 古賀先輩があんな走りをする人だったなんて」
今泉 「HOPEだったそうだ 怪我をしてでも、どうしても部に関わりたい一心でメカの整備して俺たちを支えていたんだ」
***************
去年のインターハイ 出発前
小野田 「あれ? あのインターハイですけど?」
古賀 「ああ、行かない 俺は留守番だ みんなの自転車(バイク)は完璧に仕上げた」
小野田 「でも、あの」
古賀 「つまらない験担ぎなんだ 俺がいると…まぁ去年のような結果になりそうでいいんだ」
小野田 「え?」
古賀 「気にしないで行ってこい」
古賀
「頼むぞ1年 今泉、鳴子、小野田 金城さん達を勝たせて来い!」
***************
小野田 「あの時、古賀先輩つらい気持ちだったんだ 手嶋さんはそれを分かってて走ってるんだ」
今泉 「杉元たちも同じだ、俺たちはインターハイに行けなかったあいつらの思いをのせて走らなきゃならない」
小野田 「だったら僕たちも 強くならなきゃね!」
今泉 「ああ!」
手嶋 「ハァ ハァ ハァ っくぅ」
ガッシャーン‼️
スプリント後、古賀の攻撃をなん度も喰らい付い続けて来た手嶋は力尽きて路肩に倒れた
古賀 「…」
手嶋 「ハァ ハァ なんとかついてきてこれたぜ どうだ!古賀ぁ!」
古賀 「明日はこれ以上だ」
手嶋 「マジか、つか手貸せよ古賀 もう動けねぇよ」
1日目終了 PM 10:00
手嶋 距離250キロ
古賀 距離245キロ
古賀 (長かった 今年こそこの1,000キロ走り切って 俺はインターハイで戦う!)
青八木 「周を追うごとにペースが落ちてる 大丈夫か純太?」
手嶋 「やっぱ天才だよ古賀 敵わねぇわ」
青八木 「純太」
手嶋 「だからさ やってみようと思うんだ 凡人に出来ない事を貫こうって」
就寝前
ブー ブー
手嶋 「お 彼方からだ{ビッ}おう どうした?彼方」
彼方 {純くん 合宿お疲れ様 マネージャーの幹ちゃんから聞いたよ 1,000キロ走るんだって?}
手嶋 「ああ さっき1日250キロ走り終えてこれから就寝に入ろうと思ってたところだ」
彼方 {え!?夜も走るの!? あ、と言うか今お疲れだよね ごめんね、また今度にしようか?}
手嶋 「いや、いいよ 少し話そう」
彼方 {う、うん}
手嶋 「どうした?」
彼方 {え?}
手嶋 「何か話があって電話をかけたんだろ?」
彼方 {あ、あのね 幹ちゃんが言ってたことなんだけど}
・ ・ ・
手嶋 「そっか 聞いてたんだな マネージャー」
彼方 {うん だから今 どうしてるかなぁと思って}
手嶋 「心配してくれてありがとよ 俺は大丈夫だって言いたいけど」
彼方 {え?}
手嶋 「俺はさっき古賀に追い込まれてな、ボロボロになってなんだわ」
彼方 「え!? じゃあ純くん今年のインターハイ」
手嶋 「明日か明後日 古賀と決着をつける 青八木にはもう言ってある それでさ…」
彼方 {うん、じゃあ待ってるね}
彼方家
彼方 「純くん」
遥 (ん? お姉ちゃん?)