弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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RIDE,27 仲間でライバル

 

小野田 「このボトルの持ち主 真波山岳くんって言うんです 僕と同じクライマーで 僕の初めてのライバルでもあるんです 先程真波くんから電話でここにいるって言ってたから急いで来たんですが…流石にもう」

 

侑 「代わりにそのボトルを置いて行っちゃったんだ」

 

せつ菜 「確か昨年ゴールを争った方ですよね? 今すぐ連絡をすればまだ間に合うのでは? まだそこまで時間経ってないですよね?」

 

小野田 「い、いえ いいんです」

 

歩夢 「え?」

 

小野田 「真波くんがここに来たってだけで充分嬉しいですし、それに、インターハイで会えますのでその時に返せればって思ってるので」

 

果林 「随分と受け入れがはやいけど そのボトル、何か意味でもあるのかしら?」

 

小野田 「え?」

 

歩夢 「確かに 一見ただのボトルなのに すぐ受け入れてたよね」

 

小野田 「あ、はい このボトル 約束の意味でもあるんです」

 

せつ菜 「約束ですか?」

 

小野田 「去年、山で彼に助けてもらった事があって、その時に彼からボトルを貰ったんですけど、去年のインターハイの前に僕が勝負に勝ったらボトルを返すと言う約束をして ゴールした後、貰ったボトルを彼に返したんです」

 

侑 「縁というやつだね」

 

小野田 「これは去年とは違うボトルですけど、今年のインターハイの山のステージで限界ギリギリの一滴を絞り切るような勝負をしよう…って思いが伝わって来たんです」

 

 

小野田 (強くなった真波くんに僕は勝てるだろうか だから)

 

 

小野田 「だから今、凄くワクワクしてるんです!」

 

侑・歩夢・せつ菜 『・・・』

 

侑 「すごい、ボトルを持っただけでそこまで」

 

歩夢 「うん」

 

せつ菜 「ライバル同士だから分かる気持ち…ですか」

 

果林 「ライバル…ね」

 

 

 

果林 「わたし、そろそろ行かなきゃ」

 

歩夢 「用事あったんですか?」

 

せつ菜 「すいません 引き止めてしまい」

 

小野田 「ほ、僕もすいません! 僕の話しで引き止めてしまって」

 

果林 「いいのよ 時間通りに着くといいけど」

 

侑 「ここから遠いんですか?」

 

果林 「そんなことはないはずだけど、なんだか分かりにくい場所にあって どこにあるか分かる?」

 

携帯のマップ画面をみんなに見せる

 

侑・歩夢・せつ菜 『ダンススクール…』

 

歩夢が後ろの建物に指を指す

 

歩夢 「もう着いてますよ」

 

果林 「っ!?」

 

果林意外  ジー

 

果林 「ぅぅぅ…はっ!///」

 

せつ菜 「気づいてなかったんですか?」

 

歩夢 「地図を見ても分からないんなんて」

 

小野田 「もしかして」

 

侑 「方向音痴?」

 

果林 「わ、悪い!?」

 

侑 「意外だけど 可愛いです」

 

果林 「ぁ ぅぅ///」

 

せつ菜 「ダンス習ってるんですか?」

 

果林 「たまたま仕事でここの先生にあってね」

 

侑 「さすが果林さん!」

 

せつ菜 「そうですね陰で努力しているなんて 尊敬します」

 

果林 「努力しなきゃ ライバルには追いつけないからね」

 

 

果林 「あなたたち(歩夢とせつ菜)の事よ」

 

 

歩夢・せつ菜 『っ!』

 

果林 「なんて言うか手を抜けないのよ せっかく部活に入ったから楽しみたいという気持ちもあるけど だから 昨日は言いすぎたかもしれないわ ごめんなさい」

 

せつ菜 「謝らないでください!」

 

侑 「果林さんは正しかったと思います」

 

歩夢 「私たちはソロアイドルだもんね」

 

せつ菜 「ええ お互い切磋琢磨していかなくては成長できません それなのに私は また皆さんに迷惑をかけたくなくて遠慮してました」

 

侑 「多分、同好会のみんなもね」

 

せつ菜 「ちゃんと言っていただいてありがとうございました」

 

果林 「ふふ 生真面目ね」

 

侑 「果林さんもだよね」

 

果林 「え?」

 

侑 「なんだかんだいって 世話好きだし」

 

歩夢 「ふふ そうかも」

 

果林 「そうかしら?」

 

せつ菜 「まだ少し時間はありますか?」

 

果林 「え? ええ」

 

せつ菜 「誰がダイバーフェスに出るか 今から相談しませんか?」

 

歩夢 「今決めるの?」

 

せつ菜 「はい 果林さんの本気はみんなに届いてるはずですから 私たち同好会は次のステップに進む為には必要なことだと思います どうでしょう?」

 

果林 「いいんじゃない?」

 

侑・歩夢 『うん』

 

せつ菜 「では、皆さんに連絡しますね」

 

小野田 「あの〜 今度何かあるんですか?」

 

侑 「ああ! ごめんね 実は…」

 

 

ソロアイドルで仲間だけどライバル それは私たちの

 

 

 

 【Diver FES】 特設会場

 

虹学控えテント

 

かすみ 「客席見ました? すごい人ですよ」

 

しずく 「見たよ すごいねえ」

 

かすみ 「やっぱりかすみんも出たかったですぅ!」

 

歩夢 「全員立候補してたもんね」

 

璃奈 「結局、自分以外のを推薦することになったけど」

 

愛 「それなら 今回は1人しかいないよね」

 

テント内の試着スペースのカーテンが開く

 

  『おおおお❗️』

 

彼方 「似合ってる」

 

エマ 「どう? 着心地は?」

 

果林 「ええ 最高よ」

 

エマ 「よかった 果林ちゃんに似合ってると思ったんだぁ」

 

侑 「わぁ 楽しみだなぁ スクールアイドルの番ってまだ全然先だよね?」

 

せつ菜 「はい 予定通りに進んでも 夕方以降になるかと」

 

侑 「じゃあ私 会場を少し周って来ようかな こんな機会そうそうないし」

 

歩夢 「ああ 私も行くよ」

 

 

メインステージ前

 

  きゃあああ‼️

 

歩夢 「うわー 本当にたくさんだねえ」

 

侑 「ダンスミュージックにロックにポップス それにスクールアイドル 本当に色んな音楽が集まってるんだね」

 

 

「スクールアイドルも出るんだぁ」

「虹ヶ咲学園? 知ってる?」

「うーん 知らない それよりさぁ…」

 

 

侑 「そりゃそうだよね ここには色んな音楽のファンが集まっている訳だし 果林さん こんな場所で歌うんだ」

 

 

 

ステージ裏

スケジュール

18:20 虹ヶ咲学園

 

 

綾小路 「朝香さんが出られるんですね」

 

果林 「ええ、虹ヶ咲の代表として 恥ずかしくないパフォーマンスをしてみせるわ モデルではなく スクールアイドルの朝香果林としてね」

 

綾小路 「このフェスに来ている方は みんながスクールアイドルに興味がある訳ではありません いわばアウェイのようなものです それでもスクールアイドルの魅力を知ってもらいたい 私はそこに1人で立ち向かうあなたを尊敬しているんです お互い全力で頑張りましょう では 後ほど」

 

果林 「・・・」

 

  きゃああああああ‼️

 

果林 「っ‼️」

 

声援に驚いて上を向いた果林は感じた、目の前に聳え立つ高い壁から湧き出る圧〈プレッシャー〉と壁の向こう側から聞こえる観客の声援に 

 

果林 「っう」(・・;)

 

 

 

夕方

 

遥 「こんにちは! 東雲学院スクールアイドル部です! ここからはスクールアイドルの時間ですよ! 一緒に盛り上がりましょう!」

 

 

 

虹学 控えテント

 

しずく 「遅いですね 果林さん」

 

璃奈 「もうすぐ出番なのに」

 

エマ 「スマホも置きっぱなしだし」

 

侑 「うーん まさか迷子!?」

 

かすみ 「へぇ? 子供じゃあるまいしそんなことあるわけ」

 

侑・歩・せつ 『あるかも』

 

かすみ 「あるんですか!?」

 

エマ 「探さなきゃ!」

 

 

 

ステージ裏で座り込んでいる果林の元に

 

エマ 「果林ちゃーん!」

 

果林 「・・・」

 

せつ菜 「どうしたんですか!?」

 

果林 「・・・」

 

璃奈 「具合悪いの?」

 

果林 「・・・ビビってるだけよ」

 

侑・かすみ 『・・・』

 

果林 「我ながら情けないったらないわね こんな土壇場でプレッシャー感じちゃうなんて ほんと みっともない あんな偉そうに言った癖に ごめんなさい」

 

 

せつ菜 「そんな事ないですよ」

 

果林 「っ!」

 

エマ 「大丈夫だよ 果林ちゃん」

 

果林 「でも…こんなんじゃ」

 

璃奈 「大丈夫」

 

彼方 「私たちがいるじゃん」

 

しずく 「そうですよ ソロアイドルだけど、1人ぼっちじゃないんです」

 

果林 「なんで そんなに優しいのよ」(/ _ ; )

 

愛 「わかるでしょ? そんなこと聞かなくてさぁ」

 

涙を拭って立ち上がって深呼吸する

 

果林 「うん 大丈夫」

 

かすみ 「果林先輩! ほらハイタッチですよ かすみんのパワー分けてあげます!」

 

みんなが果林に抜け手を差し出す

 

かすみにハイタッチ 

愛と璃奈にハイタッチ 

彼方としずくにハイタッチ

侑と歩夢にハイタッチ 

エマにハイタッチ 

最後にせつ菜にハイタッチ

 

せつ菜 「行ってらっしゃい」

 

果林 「行ってくる」

 

 

 

歩夢 「侑ちゃんどこ行くの?」

 

侑 「ちゃんと果林さんを応援したいんだ」

 

 

 

メインステージ

 

果林 (仲間だけどライバル…)

 

 

果林 (ライバルだけど…仲間!)

 

 

♪「Vivid World」

 

 

きゃあああああ‼️

 

果林 「はぁ はぁ はぁ」

 

 

ステージ横

 

綾小路 「素敵です//」

 

柴藤 「見られて良かったわね 果林さんのステージ モデルデビューした時から大ファンって言ってたもんね」

 

綾小路 「もう!美咲さんからかわないでください//」

 

 

観客エリア

 

「カッコいいじゃん!」

「うん! はじめて見たけど好きになっちゃった♪」

 

侑 「ぁ」

 

***************

インターハイ予選 ゴール直後

 

 〔1位から6位まで独占する完全勝利です!〕

 

 うおおおおお‼️

 

侑 (凄い声援 すごい コレがロードレース! ん?)

 

「すげぇ! アレが去年の王者、虹ヶ咲学園!」

「ああ! やっぱ見に来て正解だったな!」

「今年の夏も熱くなりそうだ!」

「俺 今年も応援に行くぜ!」

 

「わたし はじめてレースを見たけど熱くなっちゃった♪」

「うん! 通った時すごい風が来たよね!」

「わたし 虹ヶ咲ってチーム 好きになっちゃったかも!」

「今年のインターハイ 応援に行こうかな?」

 

 

侑 (初めてロードレースを見に来た人もいるんだ ロードレースを知らなかった人が今日のレースを見て好きになった それは私も同じ 私はこの虹ヶ咲ってチームが好きになった! ときめいたよ!)

 

***************

 

 

侑 (あの時 初めて見たスクールアイドルのライブ 初めて見たロードレース、スクールアイドルも自転車レースも知らなかった私が 心が熱くなって ときめいて 好きになったように…今度は!)

 

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