弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
音楽室
侑 「みんなすごいな やりたい事があって、坂道くん達も大きな目標を持っていて 夢もあって 私も何か」
校内2階廊下
せつ菜 「・・・」
♪ 「Chase!」ピアノ伴奏ver.
せつ菜 「っ?」
音楽室
せつ菜 「・・・」
侑 「♪〜」
せつ菜 「音楽室の使用許可は取ったんですか?」
侑 「え? うわ!?」
せつ菜 「ふふ、冗談ですよ」
侑 「もう 脅かさないでよぉ」
せつ菜 「ピアノ随分と上手になりましたね」
侑 「ううん まだまだだよ いっぱい練習したらもっと上手くなるかな?」
せつ菜 「私も歌もダンスも何度も練習しました」
侑 「何度も…か やっぱり何事も練習あるのみだね」
せつ菜 「ですね 前にここで話したの覚えてますか?」
侑 「うん」
せつ菜 「私が今スクールアイドルを出来ているのは あの時の侑さんのお陰です」
侑 「え!?」
せつ菜 「侑さんの言葉がなかったら きっと大好きを叫べないまま 自分を押し殺して生きていました だから 私の大好きを受け止めてくれて ありがとう」
侑 「別にそんな// ただ私はせつ菜ちゃんの歌が聞きたくて せつ菜ちゃんやみんなの歌を聞くと元気が貰えるんだよね ダイバーフェスの時にすっごく感動しちゃって 前にみんなで見たロードレース そしてダイバーフェス あの時、周りで応援する人たちの熱意に包まれて 私、夢中で見てて で いつの間にか終わっちゃってた」
せつ菜 「・・・侑さんからはそんな風に見えてるんですね」
侑 「え?」
せつ菜 「私たちが見えるのはステージからの景色だけですから ですが、あの時のロードレース 侑さんの言う通り私も応援する人達の熱意に包まれてるように感じました 普段私たちは応援される側ですので 新しい発見でした」
侑 「そっかぁ」
せつ菜 「あのいつか侑さんの大好きが見つかりましたら 今度は私から応援させてください」
侑 「私の?」
せつ菜 「侑さん自身の大好きを」
2階廊下
侑 「夜の学校ってなんか不思議な感じ」
せつ菜 「本当にそのとお うわぁ!」
侑 「ん?」
ガシッ!
侑 「おお! 大丈夫? せつ菜ちゃん」
せつ菜 「すいません、足をつまづいてしまって ありがとうございます//」
1階
歩夢 「へぇ?」
翌日
侑 「後3周いきまぁす」
同好会メンバーは学校の敷地内いっぱいを使ってランニングをしていた
せつ菜 「はぁ はぁ はぁ」
かすみ 「このまま練習だけで せっかくの合宿つまらなくないですか」
愛 「じゃあ愛さんのアイディアにのって乗ってみる? アイだけにね♪」
せつ菜 「はぁ はぁ はぁ」
ポン
かすみ 「はい 次はせつ菜先輩が鬼ですよ♪」
果林 「さあ! 逃げるわよ!」
せつ菜 「え!? ちょ!? ランニングは鬼ごっこではありませんよ!?」
愛 「よぉし! いっちょやりますかー」
せつ菜 「え!?」
エマ 「みんなで手分けして捕まえよう!」
せつ菜 「あの! ちゃんとトレーニングを」
彼方 「まぁまぁ 鬼ごっこも走るのは変わらないしさ」
愛 「そうそう」
果林 「さぁ 侑も逃げるわよ!」
侑 「え? うわ!」
侑 「はぁ はぁ ん? 彼方さん!? 寝てる!? もう彼方さんこんな所で寝て」
ガシッ!
侑 「え!?」
彼方 「ふふふ〜ん つかまえたよぉ」
部室 【ぷりずん】
彼方 「うん 侑ちゃんはちゃんとぷりずんに入れたよぉ」
侑 「あーあ せっかく面白いところだったのに」
その頃正門では
正門
正門に2人の男が立っている 1人は異様に手足が長い長身の男 1人は細身で髪が青い男 長身の男が持っているカバンには 「京都伏見高校」 と書かれていた
? 「ップクク 行くで」
? 「すんません 少しええですか?」
今日子 「はい?」
? 「僕ら自転車競技部に用があるんやけど 部室の行き方教えてくれませんか?」
浅希 「じ、自転車部の部室でしたら この先に進んだ所に部室棟がありまして、部室は一階にありますよ」
色葉 「でも自転車部は今 第一グラウンドで練習をしているみたいですので そこに行ってみてはどうですか? この道を進んで行ったところです」
? 「そうですか ほな、その第一グラウンドに行かせていただきますわ 行くで小鞠くん」
小鞠 「はい 分かりました御堂筋さん では失礼します」
今日子 「凄く大きい人だったね」
浅希 「うん 迫力がすごくて私緊張しちゃった」
色葉 「ああそれ分かるかも それとさぁ もう1人の人カッコよくなかった?」
朝希 「ええ!? そうかなぁ?」
色葉 「ええ そうだよー」
浅希 「どこの学校の人なのかな?」
今日子 「カバンに京都伏見って書いてあったよ」
色葉 「うっそ!? 京都から!?」
第一グラウンド
一周約600mの陸上競技用グラウンドを貸し切り
周回を稼ぐメニューをしているところをグラウンドの隅っこから見ていた
御堂筋 「ハァーー?」
御堂筋 「なんやのこれ? 仲良しサイクリング会?」
御堂筋 「キモッ!」
御堂筋 「せっかく王者になったから見に来たっていうのに これじゃあ人数ばっか増えとるだけで去年の方が強かったんちゃうの?」
御堂筋
「
御堂筋 「ん? ジャージ着てへんってことはレギュラーちゃうの?」
奥のコーナーから来た鳴子達2年生組
御堂筋 「おお! トサカくん トサカくんがおる! まだ辞めてへんやないの なんや懸命に走っとるけど ッブ 何の為なのか知らんけど ッブ」
小鞠 「ああ 後ろの大きい人が エースですか? ひょっとして」
御堂筋 「そや まだ ‘飛ぶ’ 事を知らん」
御堂筋 「イモムシ泉くんや‼️」
小鞠 「うっふふふ うーん ここからじゃよく見えないなぁ 直接触れてみたいな」
小鞠 「出来れば…いい
ポツ ポツ ザアアア!
歩夢 「雨 降ってきちゃったね」
彼方 「予報はずっと晴れって言ってたのに」
果林 「きっと通り雨よ 時期にやむわ」
部室
小野田 「ああ 雨が降ってきちゃった レインコートを持って…あ、鳴子くん達の分も持って行こう」
小鞠 「こんにちは」
小野田 「ん? 誰?」
小鞠 「僕 小鞠って言います ちょっと聞きたい事がありまして 色々聞かせていただいてもよろしいですか?」
御堂筋 (ああ? いつの間にかおらん 小鞠 ッブ なるほど)
御堂筋 「接触か!」
小野田 「え? こまり…くん?」
小鞠 「そうです 1年生です ちょっと触れてみたくて探しているんです」
小野田 「・・・ああ!」
小鞠 「!?」
小野田 「こまりくん! うん、こまりくんね!」
小野田 (いたかなぁ? こんな1年生? うちの学校生徒多いからなぁ でも覚えてないって言われたらショックするだろうし)
小鞠 (虹学の1年生と勘違いしているのか プレッシャーは一切感じない 補欠か)
小野田 「ゴホン! こまりくん 話しって何かな?」
小鞠 「エース今泉さんは 強いですか? それとも 弱いですか?」
小野田 「え? よわ み、見てたら分かるでしょ?決して弱くは」
小鞠 「御堂筋さんより弱いですか?」
小野田 「え?」
小野田 (御堂筋くん?)
小野田 「鳴子くんとかじゃなくて? 御堂筋くんってどうして」
小鞠 「どっちですか?」
小野田 「あー どうかな 2人とも僕から見ればすごい人たちだし それに2人とも良い人だし」
小鞠 (良い人?)
小野田 「これは僕の意見になるけど 僕は2人に優劣はつけなくても良いと思っているんだ」
小鞠 「それは ロードレースそのものの否定ですか? どちらかが負ければ、もう一方が強いと認識する それがロードレースです 違いますか?」
小野田 「うーん 上手く言えないけど 走ってみれば分かると思うんだけどな」
小鞠 「・・・」
小鞠 (おかしな人だ 走ってみれば? 走った事がないのはそっちではないですか ジャージを着ているからメンバーかと思って声掛けたけど 補欠とは)
手を後ろに組み、指を擦って粉状の物を下に落とす
小野田 「ああ! ごめん、こまりくん 僕レインウェアを取りに来たんだった 練習に戻るよ」
小鞠 「残念だ」
岸神が道を開けて小野田が横切った瞬間
ズルッ!
小野田 「うわっ‼️」
小鞠 (メガネを掛けてるから てっきり前年度優勝者 小野田坂道かと)
ガシッ! さわ
小鞠 「っ‼️」
小鞠
(っ⁉️ はぁぁっ⁉️ なんだこの肉は⁉️ 良い‼️)
小鞠 「っ‼️」
あまりにも衝撃だったからか手を離してしまう
小野田 「うわぁ! ちょ! ちょ! ぎゃふん!」 バタン!
小鞠 (思わず声が出そうになった 突き刺さるような弾力、しなやかだ これは良き肉 この人は間違いない!)
小鞠 「小野田さん」
小野田 「ん? なに?」
小鞠 (前年度優勝者 小野田坂道! もう一度その
小鞠 (触らせろ‼️)
ズズッ‼️
小野田 「うわ!?」
古賀 「何をやっている‼️」
古賀 「おまえ 部外者だな」
小野田 「・・・え!?」
小鞠 「はい おじゃましています」
小鞠
「京都伏見の1年生、岸神小鞠という者です」
小野田 「ええええ⁉️」
「なんだなんだ?」
「何? なんの騒ぎ?」
「喧嘩か?」
侑 「なんか外が騒がしいような」
小鞠 「単なるマッサージャーですよ そんな怖い顔しないでください」
古賀 「京都伏見が何しに来た?」
小鞠 「雨が降りそうだったので雨宿りを」
古賀 「俺は虹ヶ咲学園3年 古賀だ 用があるなら俺に言え」
小鞠 「大体終わりましたので すぐお暇します」
すれ違いざまに肩に手を置いて指先で少しさする
小鞠 (っ!)
古賀 「グラウンドにもう1人いるな 消えろ今すぐに」
小鞠 「夏が楽しみですね古賀先輩 ああすいません」
小鞠
「出られないんですねそのジャージでは夏のレース」
小野田・古賀 『っは!(っく!)』
小鞠 「雨 上がりそうなので帰ります」
正門
御堂筋 「ッブブ どうやった? せっしょくは?」
小鞠 「ええ ハァハァ物ですよ」
小鞠
「二度も声をあげそうになりました‼️」
この一連の騒動はすぐに広がった
侑 「え、何? なんでこんなに騒がしいの?」
歩夢 「侑ちゃん」
侑 「歩夢 みんな!」
せつ菜 「一体なんの騒ぎですか」
侑 「それが私にも分からないの」
しずく 「あ、部長!」
演劇部部長 「しずく」
しずく 「これはなんの騒ぎですか?」
演劇部部長 「それが 京都の学校から来た生徒がうちの自転車部に宣戦布告しに来たみたいなの」
かすみ 「ええ!? 京都から!?」
しずく 「宣戦布告ですか!?」
せつ菜 「うちはよく他校の生徒を受け入れていますが ここまで騒ぎになるのは初めてです」
今泉 「小野田!」
鳴子 「小野田くん!」
手嶋 「大丈夫か? 小野田」
小野田 「い、いえ 僕はなんとも」
手嶋 「今更うちに来たところで一体何しに」
古賀 「偵察だろう おそらく さっきグラウンドで岸神という1年ともう1人いたのを俺は見た」
鏑木 「もう1人って一体誰が」
小野田 「・・・っ! 御堂筋くん!」
『!?』
鏑木 「御堂筋さん!? って誰ですか?」
青八木 (こいつ 何も知らないんだな)
手嶋 「御堂筋ってのは 毎年出場している京都代表「京都伏見高校」そこに去年突如として現れた男で、去年のインターハイでは上級生を従え、1年生ながらエースNo.1 を付けてインターハイに君臨し、1日目、うちと箱学そして京伏での3校同着優勝 2日目、優勝は逃したが平坦最速のグリーンゼッケン、山岳区間最速のレッドゼッケン 2つのカラーゼッケンを手にして、3日目は残り数キロってところでリタイア」
今泉 「奴は勝利のためならなんでもする トリッキーな走りで翻弄する 和気藹々だったチームを軍隊のようなチームに仕立て上げ チームメイトを切り捨てでもなんとも思わない、友情と言う言葉を嫌う奴だ、去年戦った俺なら分かるが実力は本物 個々の力だけで勝利を掴もうとする男だ」
鏑木 「そんな人が なんでうちに?」
今泉 「さぁな? 直接本人に聞くしかないだろう」
手嶋 「俺たちの最大の敵は箱学だ だけど京伏のエース御堂筋 去年の敗北を経て 必ず俺たちを潰しにかかってくる 去年以上に警戒しておかないといけない だから今泉」
今泉 「はい」
手嶋 「もしもの時は 頼むぞ」
今泉 「はい」
小野田 「鳴子くん? どうしたの」
鳴子 「…なんでもない」