弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
お元気ですか巻島さん
先日夏休みに入りました。夏休みに入って最後の仕上げにとして皆んなますます気合いを入れて頑張っています。
以前の手紙で書きましたスクールアイドル同好会、あの後凄いことになっているんです なんと1週間後「スクールアイドルフェスティバル」と言うお祭りを開くことになったんですよ!
凄いですよね街全体を使ったお祭りですよ 一度廃部になった部活がもう一度設立されて、人数が増えて、グループではなくソロアイドルとして活動して、ライブをやってどんどん有名になっていったんです
写真が入っていますが予選の後の写真です。僕たちと一緒に写っている方々がスクールアイドル同好会の皆さんで、僕の右隣に写っている方「高咲侑さん」とその隣の方「上原歩夢さん」以前紹介すると書いたお二人です。
お2人とは初めて見たライブの後に出会って仲良くなったんです。
上原さんはスクールアイドル、高咲さんはマネージャーをしているんですが「スクールアイドルフェスティバル」を企画したのが高咲さんなんです、フェスティバルを開催するきっかけのひとつに僕たちが関わっていて、なんか嬉しくなっちゃって、走りで誰かの心を動かせるってやはり自転車ってすごいんだなって改めて思いました。だからフェスティバルまでの間、同好会の皆さんのサポートをする事になったんです。練習ももちろん怠りませんが、自転車以外でも誰かを全力で支えることになるのは初めてですが、この勢いのままフェスティバル成功してほしいです
オンラインでの配信があるそうですので、時間がある時で良いですので是非見てあげて下さい。
今回の手紙はこれでおしまいにします。巻島さんは今年のインターハイ見に来られますか?強くなった僕たちの走りをお見せしたいのでが、そちらの大学の方で流石にお忙しいですよね
もし見に来られなくても写真やビデオを送ります。強くなって進化した僕らの走りを見て下さい
巻島さん
夜間 部室
『カンパーイ❗️』
エマ 「申請書通ってよかったね」
果林 「まさか副会長がせつ菜のファンになるなんて、隠し通せるの?」
せつ菜 「謎のスクールアイドルとして、磨きあげないといけませんね」
果林 「だと良いけど」
***************
生徒会室
副会長 「申請書拝見しました」
書記左 「かなり内容が進んでいますね」
書記右 「ですが、やはり会場の記載がないようですが?」
侑 「同好会のみんなで話し合いました どこならみんなが楽しめるライブになるのかなって でも、そうじゃなかったんです」
副会長 「どう言う事です?」
かすみ 「これを見て下さい」
副会長 「コレは?」
侑 「口コミでフェスの事が広まって みんなからたくさんのメッセージが届きました」
副会長 「メッセージ…こんなに沢山」
右月 「彼方ちゃんの歌に励まされていて、インターハイに出る事が出来ました。フェスが開催することになったらなにかお手伝いしたいです」
左月 「エマさんのPVにいつも癒されています。沢山着させたい衣装があるのでフェスが実現するのが楽しみです」
副会長 「スクールアイドル同好会が大好きで クッキーを作りました。フェスが開催される事になったら皆んなにも食べてもらいたいな」
侑 「メッセージを読んでみんなで話し合いました スクールアイドル好きのみんなが楽しめるお祭りって何だろうなって けどそれはきっとライブをするだけではないんだって気づいたんです」
副会長 「ライブをするだけではない?」
侑 「はい、そうです!」
かすみ 「だってかすみん達の夢を叶えるより 応援してくれるみ〜んなのやりたい事を叶えた方が楽しいじゃないですか」
侑 「会場もいくつか希望がありました。だから会場はひとつに絞りません 全部でやります!」
『!?』
菜々 「街全体を巻き込んでお祭りにしたい いろんな場所で、色々なスクールアイドルが自分達らしいライブをする、スクールアイドルファンの人達の好きを自由に表現出来る みんなの夢が集まって全てを叶える場所 と言うことですか」
侑 「はい! みんなが好きになってくれたスクールアイドルらしいライブの形ってそう言うものだと思うんです!」
副会長 「成程 スクールアイドル好きみんなが楽しめるお祭り と言うことですか」
侑 「はい! ワクワクしませんか?」
副会長 「分かりました 会長私からは何もありませんが会長はいかがですか?」
侑 「…はい 良いと思います」
スクールアイドル同好会 承認
侑 「いやったああああ!」
かすみ 「やりましたね 先輩!」
侑 「うん! ありがとうございます!」
副会長 「私も参加してみたくなりました」
侑 「え?」
かすみ 「それって」
副会長 「実はあの後 スクールアイドルの事を少し勉強したんです それで」
侑 「分かります! ちなみに誰が好きですか?」
副会長 「…優木せつ菜ちゃん」
侑 「え?」
副会長 「でも私 好きになったばかりで 好きと言うのも烏滸がましいといいか」
菜々 「分かります! ゆ、優木さんも好きと言われたら絶対喜びます!」
副会長 「会長…もしかして」
菜々 「へえ!?」
副会長 「せつ菜ちゃんのファンなんですか!?」
菜々 「…え?」
副会長 「あまりにも力説されるのですからそうなんじゃないかなって 嬉しいです! こんな近くに同士がいたなんて、今度一緒にライブを見に行きませんか?」
菜々 「あ、あはは」
***************
エマ 「焼き菓子同好会のみんながフェスに何か協力したいって言ってたんだけど」
しずく 「服飾同好会もです!」
彼方 「バスケ部もフェスの準備を手伝ってくれるって」
かすみ 「自転車部もサポートしてくれるって言ってくれました!」
彼方 「ほんと? 嬉しいなぁ」
愛 「会場が色々あるって最高だよねぇ」
歩夢 「楽しみだね あはは」
かすみ 「流石侑先輩です!」
エマ 「ありがとうね 侑ちゃん」
侑 「そんなぁ//」
歩夢 「あ、わたし飲み物買ってくるね」
せつ菜 「わたしも一緒に行きます」
せつ菜 「とうとう実現しますね 私たちのフェス」
歩夢 「うん」
せつ菜 「侑さん申請書の作成 本当に頑張っていました」
歩夢 「それはせつ菜ちゃんもでしょ 2人で遅くまで残っていたから」
せつ菜 「いえ、わたしに出来たことは微々たるものでしたから」
歩夢 「私には 出来ないよ」
せつ菜 「歩夢さん?」
・・・・・・
歩夢 「あの日、合宿の日 せつ菜ちゃんは侑ちゃんとなにをしていたの?」
せつ菜 「侑さんとですか?」
歩夢 「うん 東棟で2人が一緒にいたのを見たから」
せつ菜 「あー! 侑さんが音楽室でピアノを弾いていましたので少しお話しをしていました」
歩夢 「侑ちゃんが ピアノ?」
せつ菜 「はい! 以前聴かせていただいた時よりずっと上達していて、新しい好きを見つけるって素敵ですよね」
歩夢 「わたし 知らない」
せつ菜 「ん? 歩夢さん? どうかしましたか?」
歩夢 「ううん 何でもないよ」
せつ菜 「ん?」
歩夢の部屋
歩夢 「わたしの知らない侑ちゃんがいる はぁぁぁ」
ピロン!
歩夢 「ん?」
侑 [今から来れる? 伝えたい事があるんだけど]
歩夢 「あ!」
侑の部屋
侑 「歩夢が部屋に来るの久しぶりだね」
歩夢 「そうだね…あ」
侑 「ああコレ? 少し前から練習しているんだけど 全然上達しないんだよねぇ」
歩夢 「そう なんだ」
侑 「あのね 歩夢に話そうと思っていた事があるんだ ただ、自分でも自信がなくて、もっと弾けるようになってから言おうと思っていたら時間が経っちゃってさ」
歩夢 「それってピアノの事?」
侑 「え? うん それもあるけど」
歩夢 「だったらどうしてせつ菜ちゃんには教えたの? 私には言えなくて せつ菜ちゃんには…」
侑 「え? どうしてせつ菜ちゃんが出てくるの」
歩夢 「せつ菜ちゃんの方が大事なの⁉️」
侑 「違うよ」
歩夢 「ぁ…」
侑 「歩夢に伝えたかったのは もっと 先の事」
歩夢 「え?」
侑 「私ね夢が出来てね…」
歩夢 「いやぁ‼️」
侑 「歩夢‼️」
歩夢が侑をソファに押し倒す
歩夢 「私の夢を一緒に見てくれるって言ったじゃない」
侑 「歩夢?」
歩夢 「私ね侑ちゃんだけのスクールアイドルでいたい だから私だけの侑ちゃんでいて」
侑 「…」
歩夢 「私 帰るね」
イギリス 某所
巻島家 裕介の部屋
巻島 「クハっ ニジガクも随分と大きくなったんだな 街を使ってのお祭りか中々すごい事を考える子なんだな オンライン配信…か 時間があったら見てみるかッショ」
[強くなった僕たちの走りをお見せしたい]
巻島 「・・・」
「いいのか裕介」
巻島 「兄貴」
兄 「もうすぐなんだろ? ‘インターハイ’ ってのは」
巻島 「ああ」
兄 「出るんだろ?いつも手紙をくれる彼が 見に行かなくて良いのか お前しばらく日本に帰ってないから」
巻島 「…いや良いッショ 試験もあるしな、アイツらはアイツらでちゃんとやるッショ!」
兄 「そっか」
巻島 (頑張れよ坂道 俺は行けねぇ お前から最高の報告が来るのを待ってらからよ)