弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
今泉 (ライブ会場の候補はあそこで決まりだろう 後は上原達と合流して…)
歩夢 「だからいいよ その話」
侑 「良くないよ! こんなモヤモヤな感じ 絶対良くないって!」
今泉 (ん? 高咲と上原 なんだ喧嘩か?)
侑 「わたしね 夢が出来たんだ」
今泉 (ほぉ 夢か)
侑 「だから、歩夢聞いてほしいんだ 良いかな?」
今泉 (それは俺も聞きたいな)
歩夢 「やだ それって私と一緒にいられなくなるって事でしょう!? 分かるよ! だって侑ちゃんがこんな事を言うの初めてだもん! やだよそんなの! 私のスクールアイドルの夢はまだこれからなのに侑ちゃんが一緒じゃなきゃ 私は 一歩も進まないよ!」
今泉 「・・・」
翌日 練習終わり
正門
小野田 「じゃあまた明日ね」
鳴子 「スカシは残るんか?」
今泉 「いや、これから高咲達と合流してライブ会場に行って仕上げだ」
小野田 「上原さんのライブではどんな事をするの?」
今泉 「それがまだ決まってなくてな」
鳴子 「なんや? フェスまで1週間やぞ? 大丈夫か?」
今泉 「正直、心配だけどな」
小野田・鳴子と別れて10分後
侑 「ごめん駿輔くん 待った?」
今泉 「いや、全然だ 上原と1年達はどうした?」
侑 「今日子ちゃん達は駿輔くんが決めてくれたライブ会場へ先に行ってるよ、歩夢は…今日は残って練習するってさ」
今泉 「そっか」
正門坂を下っている最中
侑 「・・・」
今泉 「夢 出来たんだってな」
侑 「!? 聞いてたの?」
今泉 「悪りぃ、盗み聞きするつもりじゃなかったけど、昨日そう話しているところを見かけてな」
侑 「そう…なんだ 私と歩夢は幼稚園の時からずっと一緒でさ、スクールアイドルに出会わなかったら2人で予備校に通う事になっていたんだ あの日、せつ菜ちゃんのライブを見てスクールアイドルを知って同好会に入って、みんなとここまで来れて良かった、ここまで来れたのは、ずっと一緒にいてくれた歩夢のおかげ やりたいことを見つけられたのも歩夢のおかげ だから最初に歩夢に聞いて欲しかった けど ずっと一緒にいてくれた幼馴染に夢が出来て、いなくなるのはやっぱ辛いものなんだって」
今泉 「最初は俺も話に入ろうと思っていたんだが、この間までの小野田の事を思い出してな 動けなかった」
侑 「前に幹ちゃんが言っていた 遠くへ行ってしまった先輩 の事?」
今泉 「去年のインハイで一緒に走った先輩 巻島さん その人は同じクライマーで、出会って数ヶ月だったが小野田はその人の事を凄く尊敬して、憧れて、走りで語られて、初めてその人を超えたいと思っていた、その人は突然 イギリスに行ってしまった」
侑 「イギリスに?」
今泉 「俺たちもかなり驚いた、突然のことすぎて言葉が出なかった、けど小野田はもっと心にダメージを追っていた、その日からよく転ぶようになって、練習中ぼーっとする事が多くなった、そして去年の秋、俺と小野田、手嶋さんと出た "峰ヶ山ヒルクライム" そのレースで小野田は優勝して その後から小野田は少しずつ調子を戻ると同時に手紙を書くようになった もう何通送ったのか分からないくらいにな 巻島さんからの返事は一度も来なかった けど、ある日を堺に小野田の調子が格段と戻っていった 何があったのか教えてくれなかったけどな」
侑 「坂道くんは本当にその人の事尊敬していたんだね 多分その先輩から返事が来たんだよきっと」
今泉 「ああそうかもしれないな だからよ 高咲はそのまま夢を追いかけても良いんじゃないか?」
侑 「え?」
今泉 「高咲は学校から出てく訳じゃないんだろ? ずっと同好会にいるんだろ? ずっと一緒にいてくれた上原だって受け入れてくれる もし途中でつまづいても仲間が支えてくれる 受け入れるのには時間がかかるものだ、だから待ってろ」
侑 「うん 待ってる 私も歩夢に1番伝えたい事があるからさ」
今泉 「そうか」
同好会 部室
愛 「いよいよ 1週間後だねぇ〜」
彼方 「みんな練習は進んでる?」
しずく 「はい!みっちりやってます!」
かすみ 「かすみんもです!」
果林 「所でみんな、本当に当日までステージ内容内緒にする気?」
しずく 「その方が面白いですから」
かすみ 「ライバルに手の内は明かしませんよ」
彼方 「歩夢ちゃんは?」
歩夢 「あっ ごめんなさい 私達まだ出し物決まってなくて…」
2階廊下
侑 「・・・」
今日子 「侑先輩! 少しよろしいですか?」
フェス開催2日前 放課後
かすみ 「皆さん!この後はステージに行くんですか?」
璃奈 「うん、もう組み立て始めてるみたいだから」
エマ 「自分のステージだから 任せっきりにしたくないよね」
彼方 「彼方ちゃんも今日からアルバイトをお休みにしてがんばるよ〜」
果林 「それじゃ」
エマ 「また明日だね」
歩夢 「うん、また明日」
せつ菜 「歩夢さん 途中まで一緒に行きませんか?」
カタカタカタ 自転車のラチェット音
小野田 「ふふふんふん♪(鼻歌)」
せつ菜 「坂道さん」
小野田 「あっ せつ菜さん 上原さん」
せつ菜 「練習終わりですか?」
小野田 「あ、はい 今からライブ会場に向かう所です」
せつ菜 「私たちもこれから向かうところなんです 一緒に行きませんか?」
小野田 「はい 行きましょうか」
せつ菜 「本当に色々変わりましたね〜 凄いですよ! 同好会が復活して間もないのに これもファンの皆んなのお陰です!」
歩夢 「うん そうだね」
小野田 「じゃあその気持ちに応えるためにも、どんどん前に進まないといけませんね」
せつ菜 「はい!」
歩夢 「うん、でも私」
小野田・せつ菜 『ん?』
歩夢 「もう 動けないよ」
小野田 「え?」
せつ菜 「歩夢さん」
歩夢 「私がスクールアイドルを始めたのは、みんなの為じゃないんだ、見て欲しかったのは1人だけだったの」
せつ菜 「侑さんですね」
歩夢 「だけど今は変わって来てて、こんな私を良いって応援してくれる人が沢山いて、その気持ちが嬉しくて、大切で、今は私の大好きな相手が侑ちゃんだけじゃなくなってきて、本当は離れて行ってるきがするの でも」
せつ菜 「私も我慢しようとしていました」
歩夢 「え?」
せつ菜 「大好きな気持ち、でも結局 やめられないんですよね」
歩夢 「!」
小野田 「・・・」
この時小野田は巻島に言われたことを思い出していた
小野田よ 得意なものがひとつだけあって、それに蓋されたらどうする? 待つ? 迂回する? 立ち止まるか?
せつ菜が歩夢の前に拳を掲げて言ったひと言
せつ菜 「始まったのなら 貫くのみです!」
歩夢 「っ! でもまた動けなくなったら」
小野田 「それはもう」
歩夢・せつ菜 『ん?』
右手の人差し指を立てて、右腕を上に伸ばしてこう言った
小野田 「突破するっきゃないっショ!〔巻島 突破するっきゃないショ!〕ですよ!」
せつ菜 「っショ?」
小野田 「・・・ああ///いいやええと/// 僕が1年生の時に思い通りに走れなかっ時に先輩が僕にくれた言葉で “っショ” は先輩の口癖でして///」
歩夢 「ふふふふ(止まっちゃいけない 我慢しちゃいけない!)うん! そうだね!」
せつ菜がもう一度拳を掲げ、歩夢は自分の拳を突きつけ、小野田も同じように拳を掲げ、歩夢が小野田の拳にも突きつける
歩夢 「行ってくる!」
夢の大橋 別名「ドリームブリッジ」
青海と有明を結ぶ最大幅60mの歩行者・自転車専用の大橋
「祭りのにぎわい」をコンセプトに造られ
青海方面に渡りきった先にある広場 「夢の広場」
スクールアイドルフェスティバル 上原歩夢のライブ会場
侑 「よし! あっ」
歩夢 「はぁ はぁ はぁ」
侑 「歩夢?」
歩夢 「侑ちゃん あのね、わたし!」
侑 「出来たよ歩夢のステージ! ほら!」
歩夢 「え?」
歩夢の目の前に現れたのは
広場内に植え付けられている高い植木に、沢山の花と沢山の飾り付け用のリボンが付けられ、それが奥へと続く一本道「フラワーロード」
侑 「コレが歩夢のステージだよ」
歩夢 「わあああ! 綺麗」
侑 「皆んなで作ったフラワーロード 私は相談されただけなんだけどね」
今日子 「歩夢ちゃん 元気がないみたいだったから皆んなで一つ一つ気持ちを込めて作りました」
侑 「歩夢のイメージにもピッタリだしね 花言葉もあるんだよ」
歩夢 「え?」
今日子 「黄色いガーベラの花言葉は「愛」私達の気持ちです」
歩夢 「こんな…私の為に」
今日子 「こんなじゃないよ」
「可愛くて 純粋で」
「いつも頑張っていて」
今日子 「私達はそんな歩夢ちゃんが 大好きなんです!」
歩夢 「みんな…」
今日子 「侑先輩が作った花もあるんですよ」
歩夢 「え?」
侑が歩夢に向け、ある花を差し出す
歩夢 「わあ! キレイ! 花言葉は?」
侑 「マゼンタ色のローダンセ 花言葉は」
【変わらぬ想い】
歩夢 「っ!」
侑 「それだけは変わらないって事」
歩夢 「っーー!」 ギュ!
侑 「歩夢!?」
歩夢が侑に抱きついて、それを見た今日子達は
『ああ!! ズルい!!』
今日子達も一緒に加わる
歩夢 「みんな 大好き! (>_<) 」
日が暮れて暗くなって、今日子たちと別れた後の帰り道
侑 「久しぶりぶりだね 一緒に帰るの」
歩夢 「うん、ごめんね 我儘言って」
侑 「我儘を言ってる歩夢も可愛いよ」
歩夢 「もぉ〜!」
バス停
バス停に止まっていたバスに乗り込もうとする侑だったが
侑 「乗らないの?」
歩夢 「今日は 歩いて帰ろ?」
侑 「分かった」
バス停を離れて数分後
歩夢 「ねえ」
侑 「ん?」
歩夢 「前に進むって、大切な物が増えていくって事なのかな?」
侑 「そうかもね でもさ」
歩夢 「ん?」
侑 「歩夢を最初から可愛いって思っていたのは私だからね」
歩夢 「///!」
さらに数分歩いて
侑 「フェスティバル当日はやる事がいっぱいだから 歩夢のステージはあまり見られないと思う」
歩夢 「私たちは 皆んな それぞれの場所で それぞれのステージ」
侑 「バラバラだけど 想いは1つ」
侑 「私ね 音楽をやってみようと思うの」
歩夢 「・・・」
侑 「2学期になったら、音楽科の転科試験を受けようと思ってる」
歩夢 「そうなんだ じゃあ私は みんなの為に歌うよ」
侑 「私が夢を見つけられたのは 歩夢のおかげ」
歩夢 「私も侑ちゃんが居てくれたから スクールアイドルを始める事が出来たんだよ! 侑ちゃん 今までありがとう!」
侑 「歩夢 今までありがとう!」
♪ Awaking Promise
歩夢 「これからも!」
侑 「よろしくね!」
何気なく過ごしていた頃からは想像もつかない程 目粉しくて でも楽しい日々! 私たちの答えはまだ分からないけど
一緒に歩いて行こう これからも ずっと