弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

42 / 145
RIDE,39 ゼッケン[1]

 

手嶋 「優勝者の証 ゼッケン[1]だ」

 

小野田 「僕が 1番」

 

手嶋 「3年生で卒業した場合は、必ずそうなるとは限らないがな」

 

かすみ 「聞いた? しず子?」

 

しずく 「うん、聞いたよかすみさん」

 

幹 「うん」

 

歩夢 (坂道くんが)

 

侑 (1番すごいゼッケンを付けて走るんだ)

 

 ジリジリ  ジャージを閉める音

 

青八木 「良い」

 

小野田 「っあ」

 

今泉 「去年 金城さん、田所さん、巻島さん そして俺と鳴子が繋いで預けて、それをお前がゴールまで届けて手にした数字だ」

 

小野田 「…今泉くん」

 

今泉 「小野田 お前が背負って走るんだよ みんなの想いを 誇りながらな」

 

小野田 「うん、分かった」

 

 ギュッ

 

侑 「それなら私の想い うーんと込めて ジャージに付けてあげる」

 

小野田 「は、はい/// (手握られてる)」

 

歩夢 (じゃあ私も想いを込めて付けてあげよ♪)

 

今泉 「ん? どうした?」

 

歩夢 「なんでもない」

 

今泉 「?」

 

手嶋 「鏑木の奴、戻って来ないなぁ 鳴子は?」

 

今泉 「さっき向こうへ」

 

手嶋 「そういえば、野暮用があるとか言ってたな」

 

 

 

会場内の自販機

 

 ゴトン!

 

愛 「はい、りなりー 愛さん達も水分補給しておかないとね」

 

璃奈 「うん ありがとう愛さん」

 

愛 「しっかし暑いねぇ みんなはこの暑さの中走るのかぁ」

 

璃奈 「うん 凄く大変 っあ」

 

愛 「ん? どうしたのりなりー?」

 

璃奈 「あれ 章吉さんだよね?」

 

愛 「ホントだ 鳴っち 他校のテントで何してるんだろう?」

 

 

 

京都伏見高校 選手控えテント

 

鳴子 「ちょーくら お邪魔するでぇ ヒヒッ」

 

 「なんやおまえ!?」

 

鳴子 「ああ ええ お構いなく ご無沙汰しとったな 去年の冬ぶりか 御堂筋」

 

御堂筋 「!!」

 

水田・山口 『!?』

 

御堂筋 「あらあらあらあらあら〜 誰やとおもたら お台場の赤トサカくん なにしに来たん? 応援?」

 

鳴子 「勝負しに来たんや 自転車で」

 

水田 「おいこら! ここは京伏のテントや!「ん?」部外者はこの水田が…って」

 

御堂筋 「ブッブブ リンター辞めたんちゃうの? 僕の勝負に負けてぇぇ せやのに何で自転車に乗っとるの?

 

鳴子 「自転車と友達をこよなく愛する それが鳴子章吉やからや」

 

御堂筋 「ブキャァァククク くだらん 友? 勝負? 誰とぉぉぉ

 

鳴子 「お前とやボケェ筋」

 

水田 「な!?」

 

山口 (御堂筋くんの圧に引かない あいつ前に大阪で勝負した このところの御堂筋くんはあまりにもプレッシャーに大きく見えて 同じチームの俺ですら怯んでしまうのに)

 

水田 「そんな約束出来るかぁ! さっさとここから出てっ…」

 

御堂筋 「ええよぉぉ

 

水田 「え?御堂筋くん?」

 

御堂筋 「君は僕を飛ばしてくれた男やからねぇ ブッブッ 勝負したる ただし 一回限りや! そのチャンス逃すなよ?

 

鳴子 「ッヒ! 十分や おおきに ほな」

 

水田 「…」

 

鳴子 「ああそやそや ひとつ言うとこ ワイを平坦屋やから登りで引き離そうと思うても そらぁ無駄やで 今年のワイは」

 

御堂筋 「ああ?」

 

鳴子 「オールラウンダーに転向したからな」

 

水田・山口 『ええ!?』

 

御堂筋 「はあああ?」

 

鳴子 「ほなな」

 

御堂筋 (トサカくんがオール? ッブ おもろい事を思いついたわ)

 

 

 

 

鳴子 「さぁて、戻ってアップ始めるか」

 

愛 「鳴っち」

 

鳴子 「愛ちゃん」

 

愛 「さっき他の学校のテントに入ってったけど、何してたの? もしかして、友達に会いに行ってたとか? アイだけに ってね! アハハ」

 

鳴子 「ハッハハハ アイだけに…か そや、会いに行ってたんや 会って このインターハイのどこかで勝負しようって約束して来たんや」

 

愛 「そっかぁ じゃあその友達と戦ってるところを見られるのを愛さん 楽しみにしてるよ」

 

鳴子 「お、おう(アカン あいつと友達じゃないって言えへん)」

 

 

 

 

 

公衆トイレ

 

鏑木 「うぉぉぉぉぉ ヤバい ヤバい もうダメだ ああもうヤバい ああもうなんでインターハイに来てまで弱る 俺の腹! ああもうダメだ 早く! うわあああああ❗️」 ドンドンドンドン‼️

 

 ガチャ

 

鏑木 「開いたぁ」

 

銅橋 「ブゥハァ」

 

鏑木 「?」

 

銅橋 「うるせぇんだよ さっきからドンドン ドンドン!」

 

鏑木 「あ?」

 

銅橋 「俺を箱根学園最速を受け継ぐ男 銅橋様だって分かってて叩いてるんだろうなぁ!?」

 

 「やべぇ あいつ銅橋だ」

 「行こうぜ」

 「ああ」

 

銅橋 「おいてめぇ」

 

鏑木 「ああ?」

 

銅橋 「てめぇに言ってんだ オレンジ頭!」

 

鏑木 「っふ その前にうんこさせろぉ‼️

 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 ガチャ

 

銅橋 「ん」

 

鏑木 「よし! 話を聞こう」 ・:*+.\(( °ω° ))/.:+

 

銅橋 「ケラケラしてんじゃねえよ おいゴルァ❗️ いい度胸だよ! てめぇノックしながら俺に罵声を浴びせたろ ああああ⁉️

 

鏑木 「まぁ確かにそれはすまなかった」

 

銅橋 「俺はレース前 誰もいないところで集中力を高めるのが儀式なんだよ それを」

 

 

 ドンドンドンドンドンドン‼️

 

鏑木 「いいから出ろ! 早く出ろ! ああ後1秒 早く出せや 豚野郎‼️

 

 

 

銅橋 「邪魔しやがって ああ豚だ⁉️」

 

鏑木 「すまない 俺もまぁエマージェーシー的な状況だったので つい言葉が」

 

銅橋 「ついじゃねぇよ❗️ どういう育ち方してんだてめぇ‼️」

 

鏑木 「ああ?」

 

銅橋 「っあ? 何だそのジャージ ニジガクか お台場のお調子者か」

 

鏑木 「ああああ!?」

 

銅橋 「まぐれで優勝して、スクールアイドルとやらが祭り開いて有名になったからって調子こくなって言ってんだよ」

 

 ガシッ‼️ 2人同時に胸ぐらを掴む

 

鏑木・銅橋  『やんのかテメェ‼️』

 

 

鏑木 (速い 俺様が手を伸ばすと同時に反応してきた コイツ デカいのに速い)

 

銅橋 (このオレンジ 見たことがないニジガクだ 1年か 俺の迫力に一歩も引かねぇ 大した野郎だ)

 

鏑木 「虹学が勝ったのはまぐれじゃねぇ それにあの祭りは、あの人達が必死に努力して実現させたお祭りだ 取り消せよ豚」

 

銅橋 「小野田ってあのひょろっとした あれが最後のゴールを まぐれ以外の何者だって言ってんだよゴルァ❗️」

 

鏑木 「小野田さんは強い!」

 

鏑木 「強く見えているだけだ!」

 

鏑木 「んだとぉ!?」

 

銅橋 「物事には2つあるんだ 信実と真実だと思い込んでるだけのハリボテ あいつは後者だ まぐれで王冠つけて それにビビって手を出さないだけだ」

 

鏑木 「違う!」

 

銅橋 「確かめたことはあるか 本気で勝負したか」

 

鏑木 「!?」

 

銅橋 「インハイの優勝の着ぐるみ付けて周りからチヤホヤされて 強いと思い込んでる 本当に強いか 今まで会ったやつより強いか?」

 

鏑木 「・・・いや 俺は知ってる! あの人の走りを! 俺は去年のインハイで! 富士で見た! 本物だ! それで俺は他の学校を蹴って小野田さんがいる虹学へ進学したんだ!」

 

銅橋 「そうやってフィルターしてんじゃねぇのか? 自分で」

 

鏑木 「え?」

 

銅橋 「虹学は強い 虹学は強いはず 強くなくては困る でないと自分で進んできた道は やって来た努力が 意味のないものになってしまうってな」

 

鏑木 「・・・・・・」

 

銅橋 「フッハハハハハ 見極めろ真実を オレンジ 箱根学園は全国一の部員数だ 練習量も比較にならねぇ どっちが強えぇ? 真実はひとつだ 最強のチームだ 俺たち 箱根学園だ❗️

 

鏑木 「最…強 真実…はひとつ」

 

銅橋 (インハイは最強を決めるレースだ 秤と篩にかけられ この暑くて過酷のレースで それを支えるのは練習量 フィジカルとメンタル それと圧倒的な強さだ)

 

 

 

虹学控えテント

 

かすみ 「っあ 一差!」

 

鏑木 「かすみ」

 

かすみ 「大丈夫? もうお腹治ったの?」

 

鏑木 「あ、ああ まぁな」

 

かすみ 「どうかしたの?」

 

鏑木 「え? あ、いや別に…」

 

小野田 「ああ 帰って来た 鏑木くん!」

 

鏑木 「小野田さん」

 

小野田 「お腹大丈夫? あの少しはウォーキングアップしといた方が良いよ」

 

鏑木 (この人が)

 

小野田 「ああ お薬飲む? もう直ぐ始まっちゃうから 開会式 向こうのステージで お薬取ってこようかぁぁぁ!」

 

鳴子 「ああ! 小野田くん!」

 

 ガシャん!

 

鳴子 「何してんねん」

 

小野田 「うわああ ごめん ごめん」

 

鳴子 「大丈夫か?」

 

小野田 「うん」

 

鏑木 (この人が 本当に 強いのか)

 

 

 

開会式

 

 うおおおおおお‼️

 

{昨年の優勝校 東京代表虹ヶ咲学園です!}

 

定時 「す、すごい声援だね やっぱりすごいね優勝って ステージに上がってるよ すごいね? 段竹くん 天王寺さん」

 

段竹 「ああ」

 

璃奈 「うん」

 

 {今年のキャプテンを担う3年生 手嶋純太選手}

 

彼方 「純く〜ん!」

 

 {同じく3年生 スプリンター 青八木一選手}

 

エマ・彼方 『はじめく〜ん!(はじめ〜ん!)』

 

果林 「あなたたち」

 

 {今年はチームのエースを背負います 2年生 今泉駿輔選手}

 

 きゃあああああ❗️

 

 「今泉く〜ん」

 「エースだって」

 

 {同じく2年生 赤い炎の男 鳴子章吉選手}

 

鳴子 「かーかっか!」

 

 「お! アツい男だ!」

 「今年もアツくさせろ!」

 

今泉 「お前、本当に男ファン多いな」

 

鳴子 「うるさい! 2度も言わんでええやろ」

 

 

{そしてこの人も忘れてはいけません 昨年のインターハイ個人総合優勝、ロード初心者にして最後の山を登り詰めた男 ゼッケン1番! 小さなクライマー小野田坂道選手です}

 

 うおおおお‼️

 

{昨年の3日目 最終日の劇的な戦いは素晴らしかった ではひと言}

 

小野田 「え!? あ、にょ! お、お、おにょだ しゃかみちです!」

 

 あははははは!

 

鏑木 (俺は)

 

 {ずばり今年の目標は?}

 

小野田 「も、目標ですか? 毎週欠かさずアキバへ行って」

 

鳴子 「小野田くん! いきなりスカシとるやないかい!」

 

鏑木 (俺は確かに 昨年のレースの全てを見たわけじゃない)

 

 {あの 目標です}

 

小野田 「も、目標ですね それは」

 

 {マイク持たなくていいから}

 

鏑木 (実際この人が、昨年のインターハイでどんな走りをしたのか 見たことがない 本当に強いのか)

 

小野田 「こ、今年も頑張りますぅ」

 

 {はい そして 1年生鏑木一差選手です!}

 

鏑木 (このチームは 本当に)

 

 

   強いのか?

 

 

 

箱根学園控えテント

 

銅橋 (俺は誰よりも練習して来た 蹴散らしてやる! 余裕だ)

 

泉田 「あがってるな銅橋 だがほどほどにしておけ メカニックが嘆いてるぞ 昨日交換したばかりなのに また力を入れすぎて曲げたらしいじゃないか」

 

銅橋 「ハンドルの方が弱すぎんだ 俺のスプリント力には耐えきれねぇ」

 

 

 「ローラーだけで凄い威圧感だ」

 「彼、今シーズン出場したスプリントレースで全戦全勝したらしいな」

 「ああ 史上初らしい ついたあだ名は」

 

 

 道の怪物  怪道・銅橋!

 

 

銅橋 (俺に 敵はねぇ❗️)

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。