弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
京都伏見高校 控えテント
広西 「もうスタートやぞ 何であのマッサージャーが走って 俺が外れるんや クソォ せっかく友達も家族も応援に来てくれたのにぃぃ」
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御堂筋 「君は友達が多かったな だからや」
広西 「はあ⁉️」
御堂筋 「言うてまわったんやろ? インターハイに出るって 友達に」
広西 「そりゃそうや!名誉なことや!インターハイはみんなが憧れるレースやから116番は俺のゼッケンやろ!? 言うたやないか116番は俺やて!」
御堂筋 「そう言ったら君はみんなに宣伝するやろ? みんなはこう思ったはずや、今年の京伏は君が入れる程 レベルの薄いチームやって」
広西 「!? と、友達も、応援に来てるんや 家族も応援に」
御堂筋 「それは君が勝手にした事や! 作戦やよこれも」
広西 「さく」
御堂筋 「補欠の入れ替えはギリギリでも出来る ホンマは病欠や本番直前の怪我で走れないメンバーが出んようにする仕組みやけど」
広西 「俺は万全や❗️」
御堂筋 「実力は ザク以下や❗️」
「!?」
御堂筋 「そんな実力で、いつも練習で千切れて 必死について来れないレベルで そんなんで僕のチームで走れると思っとったか?」
広西 「俺には秘められた才能があるのかと」
御堂筋 「ブップププ! そんなんやからザク以下の走りしか出来ひんのや おめでたい奴 レース本番は小鞠くんを使う 君の役目はここでお終いや いつも言うとるやろ? とっておきは」
最後に出すんやよ
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山口 「広西、落ち込んとったな 知ってたんか? 外れる事?」
水田 「いいや それにしても、いつもマッサージしてるだけの小鞠 あいつホンマに走れるんか」
会場周りの道路
シャァァァァァ
前を走っていた石川代表選手2人に挨拶して抜き去る
「速えなぁアイツ、フォームも綺麗だ」
「だな って! 言ってる場合か! 敵やぞアイツも」
「京都伏見って去年 軍隊みたいなイメージだったけど あんな奴もいるんだな なんて言うかリズミカルで あいつだけ解き放たれる感じた」
シャァァァァァ
小鞠 (周回1.5キロの会場周りの道路 アップタウンで選手が走ってる いると思うんだ この中に いい肉の人が)
カチャッ ジャン! ギアを一段上げて加速
小鞠 「にしても調子がいい 今日は君の声が聞けそうだ たっぷりと」
シャァァァァァ!
今泉 「杉元」
杉元 「ん?なんだい今泉?」
今泉 「今から会場周りの道路でアップする 一緒に走るぞ」
杉元 「うええ!? う、うん ま、待ってて 僕のコルナゴ持ってくるよ」
歩夢 「あまり体力を使っちゃダメだよ」
せつ菜 「スタートまで後40分ですよ ほどほどに」
今泉 「ああ 分かってる」
杉元 「じゃ、じゃあアップに行こうか 今泉」
今泉 「ああ」
歩夢 「行ってらっしゃい♪」
会場周り ウォーミングアップ用コース
シャァァァァァ
小鞠 (いると思うんだ この中に)
シャァァァァァ
小鞠 (いた! 落ち着け まだスタート前だ そおっと近づき そっと そっと近づいて自然に 触れるんだ)
杉元 「いやぁ、今泉から誘ってくれるなんて光栄だよ スタート前のウォーミングアップとはいえ 一緒に走れるなんて インターハイの会場をね」
今泉 「誰でも良かったんだがな」
杉元 「え?」
今泉 「手嶋さんが単独で行くとパンクとか何かあった時困るから 誰かと行けって」
杉元 「そ、そうだね 単独で行くと何かとトラブルが 任せておいて 僕ならトラブルも…」
今泉 「1番暇そうにしてたから」
杉元 「ええええ!? あ、けど誉れだ 杉元照文、生涯の誉れだよ 今泉」
今泉 「っ?」
杉元 「スタートの大事な時間に僕を選んでくれた 強いよ今泉 お前は 時々僕は思うんだ 鳴子や小野田もそうだけど すごい奴らと同じチームにいて しかも同じ学年で走ってるなぁって これって奇跡なんじゃないかって」
今泉 「っ!」
杉元 「僕はあの日 鏑木に負けてこのインターハイには出られなかったけど、あの1年生レースでお前は僕に「誇れ」って言ってくれた なにも出来なかった僕に叱るどころかそう言ってくれた その日から考えてたんだ 僕は、お前や小野田に影響されて頑張った ひょっとして ひょっとしてだけど、僕の 僕の走りも っあ、図々しいかもしれないけど、少しはお前や小野田に影響を与えているんじゃないかって」
今泉 「…」
杉元 「そう言うのが積み重なってこのウォーミングアップの時間もそうで もしインターハイに繋がっているのなら 僕は後悔はない! 今の自分を誇れるって 思い切って走って来てくれ今泉!」
バシン! 杉元が自分の想いを願いを込めて、背中を叩いた
杉元 「あ、あはは」
今泉 「痛いぞ なんだ急に」
杉元 「ええええ!? あ、あはははは ごめん、僕の夢っていうか 勝手に盛り上がっちゃって」
今泉 「冗談だよ 確かに心動かしているよ お前は」
杉元 「え」
今泉 「任せておけ!」
ガシッ❗️
小鞠 「はぁ❗️」
今泉 「⁉️」
突然今泉の左から太ももを鷲づかみにされ、その後マッサージをするかのように 何度も指で押される
今泉 (京伏!? 気づかなかった)
さらには小鞠の手がパンツの裾に手を入れ
小鞠 「はぁ❗️ はぁぁぁぁ❗️」
杉元 「今泉!」
入れた手の指でギュゥと握った途端
小鞠 「っは! はぁぁ!」
何か驚いた様子で手をはなす
小鞠 「はぁ はぁ はぁ はぁ い、今泉さんですよね? 去年ご活躍をされたようで 話しは聞いてます お会いできて嬉しいですよ はぉ はぉ はぁ」
今泉 (京伏にいたのか こんなやつ? 1年か)
小鞠 「すいません 嬉しさのあまり よろけてしまいました (声が出てしまった いい肉だ だけど) どこか調子悪いですか?」
今泉 「っ!?」
杉元 「っな! 何なんだ君は!? 完璧だよ! 今泉はいつだって 失礼だないきなり!」
小鞠 「(ざらついてる) 正解 ですか?」
今泉 「…」
杉元 「だ、だから!」
小鞠 「ではスタートで」
杉元 「な!? 逃げんのかよ おい! おい!」
テント裏の木陰
{スタート30分前になりました 各選手は準備をお願いします 尚、後15分でコース内には立ち入り禁止となってしまいます}
彼方 「純くん 大丈夫?」
手嶋 「ああ、なんかすげぇドキドキするよ こうしてゆっくりして居られるのは最初で最後かもしれない」
彼方 「純くん」
「来たぜ」
手嶋・彼方 『うん?』
「応援」
手嶋 「
彼方 「東戸くん!」
東戸 「おお 近江も応援に来てたのか」
彼方 「うん、同好会のみんなでね 応援しに来たんだぁ」
東戸 「マジか! なんか羨ましいなそれ あ、そうだ 差し入れだ スポドリ2本入ってるから2人で飲めよ」
手嶋 「おお サンキュ」
彼方 「ありがとう」
手嶋 「千葉からか?」
東戸 「まぁな」
手嶋 「あ、でもおまえ」
東戸 「バレー部は負けちまったよ いいところまで行ったんだがな 全国への切符は遠かった」
手嶋 「そっか」
東戸 「ほんと羨ましいよ」
手嶋 「え?」
東戸 「全国で戦えるの しかも3年最後で 俺はもう 部活終わった 頑張れよ手嶋 お前は星だ 南中で一緒にやってた自転車部 俺はやめてバレー部に入った お前は続けた 全国のトップを取ったチームのレギュラー 大変だったと思う けどそれを跳ね返した 凄いよ 機嫌を悪くしないでくれ お前が輝かしい戦績を持ってないのも俺は知ってるから 心から送るよ 南中の星だよ!」
手嶋 「活躍したら そう言ってくれ」
{スタート15分前でコース内は立ち入り禁止になります}
手嶋 「わりぃ そろそろ時間だ 行くわ」
東戸 「おう 悪かったな忙しい時に」
手嶋 「必ず連覇してやるからよ 楽しみにしててくれ」
・ ・ ・
東戸 「じゃあ俺行くわ 手嶋の事よろしくな」
彼方 「え? 一緒に応援しないの?」
東戸 「俺はテレビの中継を見て応援することにするよ もし、あいつがこのインターハイで挫けそうになったら そばにいてあげてくれよな」
彼方 「うん」
東戸 「応援は支えになる 俺は あいつがこのインターハイで活躍して 勝利する瞬間が来るってことを信じてるからよ」
スタート地点から少し離れた高さ5m程の丘の上
♪きっとこの場所で 夢が目覚めてくから 光出す(瞬間へ)
この手を伸ばすの今 叶えていくんだ この先何が起こっても
ゆずれない(この想い) 勇気に変えていこうよ
La Bella Patria この歌声 届きますように
エマ 「どう? はじめくん? 少しは落ち着いた?」
青八木 「ああ、大丈夫だ これでも緊張していたから すまない、こんな所に呼び出して」
エマ 「ううん、謝らないで はじめくんが私に歌って欲しいって言われた時はビックリしたけど でも私の歌で緊張がほぐれて良かったよ」
青八木 「レースが始まったら 歌聴ける余裕がなくなるから 今のうちに聴いておこうと思って」
エマ 「はじめくんのためなら 何度だって歌うよ 初めて話しかけた日からはじめくん 私の話しを真剣に聞いてくれるし、スクールアイドルフェスティバルの時もサポートしてくれたし、いつの日か一緒にいると楽しいんだ♪ えへへ」
青八木 「そ、そうか(そう言うところ ほんと純太に似ているんだ)」
古賀 「ここにいたのか 青八木」
青八木 「公貴」
古賀 「少しいいか?」
テント内
小野田 「はじっまっちゃいますよぉ〜!」
小野田 「ああ インターハイだぁ ああ もうすぐはじまる 後20分 はぁぁぁ!」
定時 「小野田さん(・_・;」
彼方 「こりゃ 重症だぁ」
果林 「ゼッケン1が慌てふためいているけど 大丈夫?」
幹 「ホントですね(^_^;)」
ゴクッ ゴクッ ゴクッ
小野田 「ぷはぁぁ! よ、よぉし 落ち着いた 落ち着いたぞ よぉし!」
しずく 「だ、大丈夫ですか? タオルです」
小野田 「うん! 大丈夫! うん! 万全!」
せつ菜 「坂道さん」
小野田 「はい!」
幹 「靴下 左右ちがうよ」
小野田 「っは! はぁぉぁぁぁぁぁ///」
侑 「さ、坂道くん」
歩夢 「だ、大丈夫かな? 凄く緊張してる」
侑 「も、もしかしてわたし 坂道くんにプレッシャーって言うやつを与えちゃったのかな?」
今泉 「大丈夫だ レース前、あいつはいつも緊張してるけど、その内元に戻る」
侑 「で、でも」
鳴子 「心配すな 去年のインハイ1日目もあんな感じやったし 一回転べば、痛みで緊張がほぐれるから」
歩夢 「ほ、ほんとに?」
鳴子 「スカシも言うとったやろ そのうち戻るって」
今泉・鳴子 (と、思いたい)
小野田 (2度目だ 2度目のインターハイ ちゃんと走れるかなぁ 1番すごいゼッケン背負って ぼくは去年みたいに ちゃんと走れるだろうか ちゃんと走るってどうやるんだっけ?)
青八木 「2度目のプレッシャー?」
古賀 「そうだ あいつは真面目だ前回のインターハイでの活躍があいつへに与えるプレッシャーは図りきれん ましては優勝だ 頂点を取った 周囲の期待ははかりきれん それはあいつも感じ取ってるだろう 俺も気にさせないよう振る舞って来たんだがな 1度目は自由に走れる 全てが初めてだから だか2度目は 2度同じ事を成功させるのは至難の業だ もし小野田のメンタルが回復しないままスタートを切ることになったら虹学は…」
青八木 「はぁぁ 何だそんなことか公貴」
古賀 「え?」
青八木 「話があると言うから」
古賀 「青八木!」
青八木 「簡単だ 俺は知ってる 知らなかったのか公貴? あいつは」
小野田 「かっゎゎゎゎゎゎ」
{さぁ!入ってまいりました ゼッケン1番!虹学、小野田坂道選手 同じく2年の鳴子くんと今泉くんに守られながらの入場です}
「小野田!頑張れよぉ!」
「きゃー! 小野田くん 可愛い!」
小野田 「ゎゎゎゎゎゎゎ ・・・ 」
両端にいた鳴子と今泉が震えている小野田の肩に手を置くと治ったが、離すと
小野田 「うわゎゎゎゎゎゎ」
再発した
鳴子 (アカンな)
今泉 (ダメだこりゃ)
小野田 「はぁぁぁ や、やっと列に並んで一息つけるよぉ」
鳴子 「ちゃうちゃう! ワイら1番前やで」
今泉 「去年の優勝校だからな」
小野田 「え? ええ!?」
インターハイ1日目 スタートライン前
小野田 「ぐっぅ かぁぁぁぁぁ ちゅ、注目されるとダメなんだ僕」
鳴子 「まぁ流石にここで注目するなって言うのも無理やな」
今泉 「カメラもたっぷり来てるぞ」
パシャ! パシャ! パシャ!
小野田 「パワー‼️」
「どんな掛け声ですか?」
「パワーってどんな意味ですか?」
小野田 「パワっパワ パワワワワワ」
今泉 「ップフ」
鳴子 「性格悪」
侑 「や、やばいよ坂道くん!」
幹 「小野田くんカクカクしてるよ!」
歩夢 「ど、どうしたらいいの!?」
せつ菜 「何か坂道さんのメンタルを戻す方法はないんですか!?」
幹 「ぅぅ」
「小野田さん、こっちです」
「目線お願いします!」
「小野田さん」
小野田 (落ち着け 落ち着け 落ち着け 落ち着け ダメだ震えが止まらない 手の感覚がない? どうしよう 自転車ってどうやって乗るんだっけ? 何とかしなきゃ 僕がゼッケン1だ 僕がゼッケン1なんだ 僕が自分の力で)
ポン 肩に手を置かれた
小野田 「っは 青八木さん」
侑・古賀 『っ!』
歩夢 「どうしたの侑ちゃん? ん?」
青八木 「…緊張止めたいか」
小野田 「あ、いえ、ぁぁ はい」
青八木 「だったらお前に言っておく ひとつ」
小野田 「はい」
青八木 「俺は田所さんにいろんなことを教わった 走り方、レースのやり方、我慢の仕方、礼儀や挨拶、食事の摂り方、勝つ意思、ゴールをとる大切さ 習ったことばかりじゃない 背中を見て学んだ事もたくさんある お前は巻島さんになにを習った」
小野田 「え? あっ しょ しょ あっええと」
青八木 「言葉に出来ないだけで 染み付いてる多くの事を教わってるはずだ」
小野田 「ぁぁ ・・・ はぁぁぁぁ」
トン 脇腹を突かれ
小野田 「っ?」
青八木 「血肉になって流れているはずだ その体の中に」
ドクン!
青八木 「去年と同じことが出来ないと思うか 出来るわけがない もっと強くなってるのだから 先輩たちの魂を受け継いで」
ドクン!
青八木 「虹学は支え繋げてくチームだ レースもそうだがそれだけじゃない お前は2年になった それは去年と最も違うところだ 今年、1年が1人走る 引き継げ、教えろ、走りで語れ、持てる全てをこのレースで、そうすれば鏑木は次の世代に引き継ぐ もっと強い虹学になる!」
小野田 (次の世代)
強くなれ
小野田 (そうだ、もう貰ってるじゃないか たくさんのもの この手の中にある 踏み出す勇気 支え合う仲間)
俺たちの虹学を頼むぜ 坂道
小野田 「はい! 分かりました!(僕が虹学を強くします)」
小野田 「みなさん!」
歩夢 「見て! 侑ちゃん!」
侑 「うん!」
幹 (いつもの小野田くんに戻った!)
せつ菜 「坂道さん!」
古賀 (青八木 なるほど)
***************
青八木 「簡単だ あいつに役割を与える」
古賀 「役割?」
青八木 「やらなきゃならない事をひとつに絞らせる そしたら発揮する 力が 元々持っているからなあいつは 真っ直ぐに進むメンタルが」
***************
古賀 (青八木一 お前という男は)
拳を上に掲げ
小野田 「いきますよ!」
鳴子 「ああ!」
今泉 「待ってたぜ こいつを!」
手嶋 「俺やろうと思ってたのに 取るなよ!」
青八木 「っ!」
鏑木 「ハハっ!」
みんなの拳を中心に突き合わせ
小野田 「僕たちはひとつです❗️」
『おおおお‼️』
うおおおおおおお‼️
「すげぇ、盛り上がって来た!」
「今年のインハイも熱くなりそうだ」
侑 (すごい、一瞬で会場にいるみんなの熱気が伝わって来た すごい、すごいよ坂道くん! 始まるんだ みんなの想いがひとつになって 全力を尽くして、この先のゴールに向けて走るんだ 私も。私も全力で)
侑 「頑張れ! 虹ヶ咲学園❗️」
小野田 「高咲さん」
今泉 「凄いな、これだけの声援で あいつの声を聞き分けられた」
鳴子 「ッハ ハハハ! これはもう全力で応えるしかないなぁ!」
小野田 「うん!」
{まもなくスタートです}
うおおおおおお‼️
「キャァァァ! 始まるよぉ!」
小野田 (暑い日差し 声援 聞こえそうなみんなの鼓動)
{10秒前 9 8 7 6 }
小野田 (はじまる 灼熱のレース)
{ 5 4 3 2 1 }
インターハイが
パァン❗️
ワァァァァァァァ‼️
ロードレースインターハイ
栃木県大会 1日目 スタート