弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
小野田 (たくさんの人の息づかい まだ踏み出したばかりのこの道は 繋がっている 遥か先のゴールゲートまで 静まれ 静まれ 何度やってもならないんだろうな このドキドキは ここにいる全員がそこを目指して走る 始まったんだ 2度目のインターハイが もう 引き返すことは出来ない!)
会場駐車場
古賀 「急げ! 杉元!」
杉元 「はい!」
侑 「ロードレースのスタート直後って 凄く大変なんだね!」
幹 「うん! とっても大変!」
侑 「わたし本当に乗っちゃって良いのかな?」
幹 「もちろんだよ! 給水所は女子の手が必要な作業がたくさんあるから」
侑 「わたし、頑張るね」
歩夢 「侑ちゃん」
侑 「っ! 歩夢?」
歩夢 「本当に大丈夫? サポート」
侑 「大丈夫だよ歩夢 心配してくれてありがとう 私だってみんなの事サポートして来たんだからね 歩夢はみんなと一緒にチームの事を応援してあげて」
歩夢 「うん、分かった また後でね」
せつ菜 「みんなで一緒にゴール見ましょう!」
侑 「うん!」
杉元 「沢田、ゴリ蔵、定時 お前たちは同好会のみんなと一緒に学園のバスに乗って後から来い」
沢・ゴリ・定 『はい!(おう!)』
古賀 「寒咲さん お願いします」
寒咲 「ああ 任せておけ」
段竹 「杉元さん」
杉元 「段竹」
段竹 「一差を 鏑木一差をよろしくお願いします 俺の代わりに給水所で頑張れって声をかけてあげて下さい」
杉元 「ああ」
かすみ 「かすみんからもよろしくお願いします!」
杉元 「中須さん」
かすみ 「一差が描いた夢の舞台 後悔して走って欲しくないんです 私たち3人 中学から一緒で 2人はずっと一緒に走ってて かすみんはそんな2人をずっと見て来たから」
杉元 「鏑木は良い友達を持ったな」
古賀 「2人とも
段竹・かすみ 『え?』
古賀 「杉元 荷物詰めて補助席出せるか?」
杉元 「あ、はい やってみます」
段竹 「あ、あの 俺たちは」
古賀 「お前たちの純粋な願い そういうのは直接伝えた方がいい 走ってるやつの力になる」
段竹・かすみ 『・・・はい!』
寒咲 「良し! 出すぞ!」
愛 「歩夢! せっつー! 何してんの?」
しずく 「もうバス出発しますよ!」
果林 「みんなでチームを応援するわよ!」
せつ菜 「行きましょう! 歩夢さん」
歩夢 「うん 行こう!」
スタートから約500m地点
小野田 (感じる みんなからの
小野田 「っ! っは!」
今泉 「落ち着け まだパレード区間だ」
小野田 「ぇ え?」
今泉 「去年もそうだっただろ? スタートから2キロはパレードだ お客さんの声援に応えるんだよ 俺たちは去年の優勝校なんだ」
小野田 「そ、そうだったねぇ」
今泉 「見ろあいつを 全力で応えて…」
鳴子 「どうもどうも! おおきに!おおきに! そう、ワイが赤い弾丸 鳴子章吉です! 今年も派手に行きまっす〜!」
小野田 「すごいね 鳴子くん」
今泉 「やりすぎだなあいつは いや去年の箱学の人にあんな感じの人…いないか」
今泉 (いや!あの人なら!)
きゃぁぁぁぁ❗️
(東堂)(フハハハハハ!)
今泉 (歴代3番ってそういう数字なのか)
手嶋 「これだけ観客が多いと圧が違うな青八木 やっぱ格が違うよ インターハイは リラックスして走る最後の時間だ 今のうちに言わせてくれ一 ようやくここまで来たな あの柵の こっち側に」
青八木 「っ」
手嶋 「3年かかっちまった あの日から 結局、田所さんを連れて行かなかったな 最初で最後だよインターハイ よろしく頼むぜ! はじめ!」
青八木 「ああ 純太」
ガシッ!
手嶋 「やば 手震えてるわ」
青八木 「大丈夫 俺が止めてやる」
手嶋 「頼もしいよ」
サポートカー組
かすみ 「か、かすみん達はこれからどうするんですか?」
幹 「私たちは、コースとは別のルートを通って補給所に向かうよ そこで選手たちにボトルと補給食を渡すの でもその前に 見ておくべき勝負争いがある」
段竹 「ファーストリザルト ですね」
侑 「何? そのファーストリザルトって?」
幹 「インターハイは3つの区間で勝負争いがあって 平坦、山、そしてゴール その3つを制した選手には特別なゼッケンを与えられるの 各チームはそれぞれ3つのゼッケンを取ってレースを有利に進める為に走しるのが目的でもあるの」
侑 「ゼッケン?」
幹 「ファーストリザルト、平坦最速の証「グリーンゼッケン」 山岳にあるクライマー最高の栄誉「レッドゼッケン」、そして優勝の「イエローゼッケン」 その中でも「ファーストリザルト」はレースの1番最初に訪れる 誰にでも平等にチャンスがあるゼッケンなの!」
侑 「平等 誰にでもチャンスがあるなら、そりゃ出たくなるよね」
古賀 「平等にチャンスがある だから当然、どのチームも全力でゼッケンを取りに来る そして、3日間全てのゼッケンを取って王者の称号を奪い返そうとするチームがある それが…」
栃木代表 宇都宮中央の選手たち
「箱根学園だ」
「さすが常勝校 迫力が違うぜ」
「緊張感の中に余裕があるって言うか 獲物を狙ってるって言うか」
「獲物って 虹学か?」
「違うだろ バカ」
「じゃあ」
「決まってる 箱学の獲物は 俺たち全員だ!」
『!?』
「グリーンゼッケン、レッドゼッケン、そして優勝のイエローゼッケンまで全部狙ってくるんだよ それくらいのメンバーが揃ってる!」
『ん?』
「すいません、下がります すいません、すいません、ごめんなさい、下がります」
「なんだ? 誰か下がってくるぞ?」
「な!? 虹学!?」
「しかも ゼッケン1!」
真波 「っ!?」
小野田 「真波くん やっと会えた!」
真波 「坂道くん」
泉田 (小野田)
黒田 (こいつが!?)
葦木場 (小野田坂道)
悠人 (ヒュ〜 ゼッケン1だ)
小野田 「ああ! ええと スタート前に挨拶に行こうと思ってたんだけど色々あって ああええと 僕2年生になったよ」
真波 「フッハハハ! 知ってる 俺もそうだ」
小野田 「かぁ…///」
真波 「久しぶりだね 坂道くん」
小野田 「うん アキバでは会えなかったから けど ボトルはちゃんと受け取ったよ」
真波 「良かった 一緒に走るのはあの日以来だ」
***************
今年の冬(2月)
雪が降っている箱根の山の封鎖されている一本の坂道
東堂 「フハハハハ! どうした?元気がないなぁ2人とも! 山だぞ! 登りだぞ!」
小野田 「冬ですけど」
真波 「寒いんですけど 東堂さん」
東堂 「大丈夫! 走れば暖かくなる」
小野田 「あの?お手紙に書いてあった「パーティ」というのは?」
東堂 「うむ、これの事だ ちょっと雪で視界が悪いが問題無かろう」
真波 「いやぁ あるでしょう」
東堂 「無いな!」
小野田 「あの? 何処までですか?」
東堂 「無論 頂上までだ!」
真波 「2人だけでですか?」
小野田 「あの? 東堂さんは?」
東堂 「俺がこんな寒い雪の中走るわけがないだろ」
小野田・真波 (ええええ〜)
東堂 「走れ! 2人で走らないと意味がないのだよ!」
小野田・真波 『っ⁉️』
東堂 「俺はもう直ぐ卒業だ その前に「キングオブマウンテン」山神の称号を 誰かに譲らねばならんのだよ」
小野田・真波 『ぁぁ』
東堂 「となれば どちらかだろう?」
真波 「ハハハ 最悪だね道 所々雪が積もっててタイヤ滑るよ」
小野田 「うん 雪もひどいよ 前見えない」
真波 「けど、何だかさ」
小野田 「うん!」
真波 「楽しいね!」
小野田 「うん!」
東堂 「っお どうだった?どっちが勝った? 真波?メガネくん?」
小野田・真波 『ダメでした』
小野田 「途中から雪が積もってて 自転車では走れなくて」
東堂 「そっか残念だったな ならばこの勝負持ち越しになるな 夏のインターハイに」
小野田 「はい」
真波 「って事になりますね」
東堂 「今年は遅刻するなよ真波」
真波 「いやあ どうかなぁ」
東堂 「あ、そうだ メガネくんと携帯の番号交換しておけ そして当日掛けてもらえ」
小野田 「ああ、番号ですか はい」
***************
真波 「坂道くん 今でも坂は好き?」
小野田 「うん」
真波 「じゃあ勝負しよう! 決まりだ」
小野田 「うん!」
真波 「あの山で! カラカラの限界の また 最後の一滴を絞り切るような勝負をしようよ!」
小野田 「うん!」
小野田 「じゃ、行くね」
悠人 「良かったんですか? あんな約束をして?」
真波 「ん?」
悠人 「山に入ったら俺が彼を落とせって言われてるんですけど 泉田さんに」
真波 「ハッハハハ そう言えば悠人は坂道くんと一度話しした事があるんだっけ?」
悠人 「ええ まぁ」
真波 「まだ坂道くんと走った事がないから 悠人はそんな事を言うんだね」
悠人 「ん?」
真波 「心配いらないよ何処でとかじゃない いつとかじゃない 一緒に走ろうって約束をした 小さな約束だけど彼は絶対約束を守る男なんだ」
小野田がチームと合流し、まもなく2キロ地点を過ぎようとする頃
今泉 「そろそろ来るぞ! あの旗が振られた瞬間 パレードランは終わる レーススタートだ!」
小野田 「うん!」
集団の前を走っている審判車
審判が車の天井から体を出し、手に持った白い旗を振ろうとしている
それが振られた瞬間、本格的にレースが始まる
バザッ❗️
小野田 (戦いが始まる!)
審判が旗を降った瞬間、各チームのトップスプリンター達が前に上がってくる インターハイ1日目 スプリンター最速の栄誉「グリーンゼッケン」を掛けた戦い ファーストリザルト争いが始まった
うわああああああ‼️
大堀 「はじによれ雑魚どもぉ‼️」
大堀 「 スプリンターの花ファーストリザルトはこの福岡城西 大堀がいただくバイ!」
泉田 「出ろ 銅橋」
「箱学 銅橋」
「デカい あの泉田が華車に見える」
「今期負けなしの道の怪物」
「箱根学園スプリンター 怪道・銅橋!」
銅橋 「さぁて‼️ あったまってるぜ‼️」
泉田 「これはインターハイだ そして僕は箱根学園の主将 私情を挟んではいけないのは分かってる 行け」
泉田 (右大胸筋のアンディも左大胸筋のフランクも昂っている 喜んでいる)
泉田 「まずは銅橋 他チームを蹴散らしファーストリザルトを取ってこい そして」
泉田 「あの虹学だけは決して負けるな!」
銅橋 「ブハァ 容易い 簡単なオーダーだ泉田さん」
泉田 (踊る。胸が これだからインターハイたまらないんだ)
泉田 「行ってよし! 銅橋!」
銅橋 「オルラァ‼️」
「放たれた インターハイの道の上に荒ぶる怪物が!」
箱根学園銅橋加速 一瞬で集団から抜け出し前を走っていたスプリンター達を抜いていく
銅橋 「どけぇ‼️ どかねぇと踏み潰すぞ‼️」
「うわぁ!」
「銅橋!」
銅橋 「おるらぁ‼️ もっと早く行けぇ! そんなぐずぐずした走りだとアリにも追いつかれるゾォ‼️」
学園のバス組
定時 「箱根学園が動きました! ファーストリザルト争いに道の怪物と呼ばれるスプリンター 2年生の銅橋さんが出ましたおん!」
璃奈 「凄く大きい人だった」
せつ菜 「画面越しでも迫力が凄いのが伝わって来ました」
果林 「あっという間に前の選手を抜いて行ったわ」
エマ 「か、怪物!?」
しずく 「そ、そんなに凄い人なの?」
定時 「今期負けなしのスプリンターって呼ばれてるみたい」
彼方 「え!? 負けなし!?」
愛 「やばいじゃん!」
歩夢 「そ、そんな人に虹学は勝てるのかな?」
定時 「大丈夫です! ここはあの人達の出番です!」
『あの人達?』
手嶋 「青八木、鏑木」
鏑木 「はい!」
手嶋 「出ろ!」
青八木 「うん」
「虹学も動くぞ!」
「3年スプリンター 青八木一!」
「1年鏑木 ゼッケン6」
「虹学は今年も2人出すのか!? スプリンターを」
手嶋 「追い落とせ!前にいるスプリンターと箱学を!」
鏑木 「いや、ちょっと待ってください 手嶋さん」
小・今・手 『っ!』
鏑木 「ここは鳴子さん行かせて、俺はゴールまで温存でしょう だって俺 」
鏑木 「オールラウンダーですから!」
小野田 「ええ? はぁぁ!?」
鏑木 「俺がゴール狙わずして誰が行くんですか?」
ギュ! 青八木が鏑木の耳をつまみ
青八木 「つべこべ言うな これはオーダーだ」
鏑木 「いてっ! いてて! は、離して 離して下さい 手嶋さん!」
青八木 「いいから行くぞ!」
小野田 「あ、あの 古賀さんが言っていた鏑木くんの脚質の事伝えてないんですか?」
手嶋 「ないな」
手嶋 (頼んだぜ 青八木!)