弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
泉田 「アブ❗️ アブ❗️ アブ❗️ アブ❗️」
鳴子 「おっるらああああ‼️」
中継のアナウンス
{箱根学園キャプテン泉田選手、チームを引いて加速! それに続き虹学学園2年生鳴子選手もチームを引き箱根学園を追う! 先頭のスプリンターに先に合流してレースを更に有利に進めたい箱根学園と、それを阻止したい虹ヶ咲学園 レースはこの先数キロ進むと山に入ります}
泉田 「アブ❗️ アブ❗️ アブ❗️ アブ❗️ アッブゥ❗️」
小野田 「箱学更に加速します!」
手嶋 「頼むぞ! 鳴子!」
鳴子 「ハイな❗️」
泉田 「アブ❗️ アブ❗️ アブ❗️ アブ❗️ アッブゥ❗️ ブア ブア ブアァァァ‼️」
黒田 「おい! まだ上げるのか塔一郎、奴ら可愛そうだ あっという間にコーナーに消えちまっ…!?」
鳴子 「おるらあああああ‼️」
黒田 「ついてきやがった!」
泉田 「しつこい、やはり今年もしつこいようだねチーム虹学 鳴子くんの反応も一級品だ 幸、覚えておくと良い この必要要素を、彼らはそれで僕らから タイトルを奪った! 良いチームだよ手嶋くん 全力で倒すのにふさわしい 支え合うってやつかい? 去年、虹学キャプテンの金城さんが言っていた ‘ 1人が倒れたら、他のメンバーが支える ’支え合うチームだと」
手嶋 「ああそうだ、そこに ‘ 信じる ’ってソースをかけて俺流にアレンジしてある」
泉田 「料理でも作る気かい?」
手嶋 「地中海風だよ」
泉田 「美味そうだ 食ってやろう」
手嶋 「激辛だ 腹壊すぜ」
小野田 (っ!)
今泉 「っふ」
鳴子 「ヒッヒヒ」
泉田 「なるほど、それが君のチーム 今年のチーム虹学か…よく分かったよ ならばあえて聞こう その激辛チームがなぜ、うちの銅橋1人に負けたのか 無駄足 だったかな? ふふっ」
手嶋 「1人じゃ成立しないからだよ」
泉田 「?」
手嶋 「言ったろ? うちは支え合うチームだ 2人いなきゃ成立しない だから2人出したまでさ 青八木も鏑木も、お互いを信じあって戦った 無駄足だって? 気を使うなよ 敗北は勝利への1歩目だ そいつが次の意思と行動を生む その意思を紡いでいくんだよ 丁寧に全員でな!」
小野田 (手嶋さん)
泉田 「なるほど、せっかくだ 僕のチームも紹介しよう 僕は今年… 箱根学園史上最も情熱的なチームを作ったよ」
小・今・鳴・手 『!?』
泉田 「強く、冷静、情熱的に勝ちを狙いに行く
最強のチームを 」
小野田 (最…強 情熱・・・壁 立ち塞がる 箱根学園は 壁)
小野田よ
小野田 「っ!」
得意なもんがひとつだけあって そいつに蓋をされたらどうする?
小野田 (目の前の 壁)
待つ? 逃げる? 迂回する? それとも落ち込むか?
突破するっきゃないっしょ!
小野田 「はい!突破するしかないっしょ! ですね!」
小野田 (この、箱根学園という大きな壁を!)
今泉 「ああそうだ 突破するしかないっ “しょ”だ 小野田」
手嶋 「“しょ”だよ」
鳴子 「そやな小野田くん ‘しょ’ やで!」
小野田 「うん! ってあれ? あ、あのもしかして僕 口に出してました!? 出ちゃってました!?」
今泉 「出てた」
手嶋 「出てたよ」
小野田 「突破ってこ、心の中で出したつもりだったん‘ だす ’けど///」
手嶋 「だすってなんだ?」
鳴子 「メッチャ大声やったでぇ」
小野田 「かぁぁぁぁぁ///」
今泉 「お前、教室でも時々しょって言ってるぞ」
小野田 「へぇ!?」
zzz っは! ね、寝るなっしょ
頑張るっしょ!
小野田 「ヒィィィィ///」
黒田 「塔一郎 奴らなんだ? 指して有利でないこの状況で、ファーストリザルトを獲られたっていうのに あの湧き上がるようなプレッシャーは」
泉田 「やはりか、メガネの彼だよ 2年小野田 彼がおそらくあの空気を作り出してる」
黒田 「どうもそんな感じには見えないんだよな お前は警戒しろって言うけどオーラがねぇって言うか 銅橋もまぐれだって力説しているし」
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銅橋 「絶対まぐれだ!じゃなきゃ泉田さんたちが負けるはずがないんだ! だろ? 黒田さん?」
黒田 「分かった その話は何度も聞いた」
銅橋 「いいや!まだ言わせてくれ! 絶対まぐれだ!あの小野田ってのが総合優勝なんて!」
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黒田 「あの細いの…」
泉田 「ロードレースはまさかを呼び起こす「意外性」ってやつだよ 幸 虹学のキーマン小野田坂道
やはり彼には、早めにレースから消えてもらわないといけないね」
寒咲 「見えて来たぜ」
侑 「え? 何が見えてきたんですか?」
かすみ 「うん?」
段竹 「あ、あれが」
幹 「そう インターハイ1日目、山のステージ」
古賀 「標高約1800m、いくつものつづら折りの続く日本一有名な上り坂」
「日光いろは坂だ」
かすみ 「や、山のステージって 選手の皆さんはこれを登るんですか!? しかも自転車で!」
古賀 「そして、この坂の終点 明智平展望台入り口 そこが今インターハイ1日目、山岳リザルトのラインだ」
侑 「そ、そんなところまで登るの? これから?」
かすみ 「だ、大丈夫なんですか? 途中止まって動けなくなってたり」
幹 「大丈夫だよ」
杉元 「僕らは今日までたくさん練習したんだ それにチームには」
侑 「坂道くんがいるんだよね!」
かすみ 「そっか! 坂道先輩は登りが得意なクライマー」
段竹 「エースクライマーである小野田さんが山岳を獲れば 有利な状況に持ち込める」
古賀 「今頃後続は先頭の青八木達と合流する頃だろう」
杉元 「今年も何事もなければ良いんですけど」
幹 「そうだね」
かすみ 「え?どういうことですか?」
幹 「去年のインターハイ1日目、箱根の山岳ステージ手前の小田原で小野田くんは集団落車に巻き込まれてチームからはぐれてしまったの」
かすみ 「ええ!? で、でもでも それは去年の話ですよね? 今年もそうなるとは…」
幹 「そうならないと良いけど」
小野田 「先頭のスプリンターに追いつきました」
鳴子 「かぶ!」
今泉 「青八木さん!」
黒田 「銅橋!」
泉田 「よくやった銅橋!」
銅橋 「泉田さん!」
葦木場 「ばっしー!」
銅橋 「蹴散らして勝ってきたぜ! 虹学に!」
泉田 「上等だ」
銅橋 「ヒィ」
ボカッ! ボカッ!
鳴子 「なに負けとんねん かぶ!」
今泉 「イキって 飛び出して 負けてどうする イキリ」
鏑木 「なんでですか!他のみんなは、優しかったですよ!」
鳴子 「お前が可愛くないからや」
今泉 「残念なやつ」
鏑木 「マジっすか? マジ、マジ、マジィ?」
青八木 「すまなかったな 純太」
手嶋 「いいさ、まだレースは長い」
手嶋 「小野田」
小野田 「はい」
手嶋 「取り急ぎオーダーだ」
小野田 「オーダー はい!」
青八木 (純太?)
手嶋 「なるべく俺たちから離れるな」
小野田 「え?」
手嶋 「なるべく前に維持しろ」
小野田 「(手嶋さん?)あ、ああ 山が近いからですか? 箱根学園が動き出すからですか でも山まではまだ距離が…」
手嶋 「もう動いてる❗️」
小野田 「⁉️」
今・鳴・青・鏑 『⁉️』
{両チーム、先頭のスプリンターと合流 この先数キロ進むと今インターハイ1日目の山のステージ 日光いろは坂 やはり注目は、前回大会個人総合優勝の小野田選手と前回大会個人総合2位、箱根学園ゼッケン13番真波山岳選手 この2名の山岳争いを見に多くのギャラリーが集まっています}
果林 「もう彼の走りが見られるのね」
せつ菜 「はい!もうワクワクが止まりません!」
しずく 「せつ菜さん 興奮しすぎですよ」
せつ菜 「だって! あの「山王」と呼ばれる坂道さんの走りを見られるのですから!」
エマ 「山王?」
果林 「あら知らないの? 彼、優勝してからいくつものヒルクライムのレースに出場して、優勝しているの 選手たちから山に君臨する王様「山王」ってあだ名がついたの」
エマ 「そうなんだ」
歩夢 (確かに、あの時見た坂道くんの走りならそう呼ばれるよね)
璃奈 「あ、淳太さんが坂道さんに何か話してる」
愛 「お! オーダーってやつだねぇ」
果林 「飛び出す準備をしろって言ってるのかしら?」
彼方 「ううん? それにしてはみんな深刻そうな顔をしてるけど」
愛・果林 『え?』
鏑木 「で、でも奴ら そんなにペース速くないですよ」
手嶋 「速くない? 逆だ 鏑木」
鏑木 「逆?」
手嶋 「奴らのペースに合わせていたから気づかなかったのさ 箱学は俺たちのペースに合わせて足を緩めながら呼び寄せていたのさ」
ザアアアアア❗️
小野田 「っ! っは!」
手嶋 「後方の集団を!」
「いたぞ虹学! 箱学もだ!」
鳴子 (嘘やん! いつの間に後ろに!?)
今泉 (くそ 俺たちに出し抜かれて殺気出してる 集まった意思は 時に狂気を生む)
小野田 「っ!」
手嶋 「集団の中に入る! メリットはある 足を休める とにかくチームから離れるな!(だが)」
青八木 「っく」
「虹学❗️」
「お台場ァァ❗️」
手嶋 「(それだけじゃないんだ)小野田ァァ❗️」
小野田 「はい! 前へ」
「虹学と箱学を吸収したぞ!」
「好き勝手させるかよ!」
愛 「ええ!? いつの間に!?」
しずく 「あっという間に集団に飲み込まれちゃいましたよ」
璃奈 「一瞬だった」
果林 「ん? ね、ねぇ 様子おかしくない?」
エマ 「え? そうかな?」
彼方 「ううん? ん?」
歩夢 「あ、あれ? 12345… ん? 12345… へ?」
手嶋 「小野田 小野田はどこだ❗️」
小野田 「はぁ はぁ はぁ て、手嶋さん(はぐれた 何やってんだ僕は 手嶋さんに離れるなって前にいろって言ってくれたのに!)」
歩・せつ 『坂道くん(さん)がいない‼️』
『ええええええええ⁉️』
小野田 (山に入るまでに戻らなくちゃ)
ドッ! 横の選手に膝を当てられよろける
小野田 「うわぁ! あ、あの あまり近いと危な…」
ザアア 両端の選手が詰め寄ってくる
小野田 「うわ! 近いです み、皆さん これじゃ前に行けないじゃ」
「悪いな わざとそうしてんだ お前を前へは行かせない」
小野田 「っな!?」
鏑木 「小野田さん、はぐれましたね 小さいからなぁ 見えない 大丈夫ですかね? 上がって来れますかね?」
手嶋 「いや、多分無理だろう そしてあいつは ゼッケン1を付けているからな」
鏑木 「ゼッケン1」
手嶋 「前年度優勝 しかもクライマー 山頂ゴールを獲ったやつは皆から徹底的にマークされる 小野田は初めて経験するだろう ゼッケン1の 本当のプレッシャーを!(っく 箱学)」
泉田 「悠人を出すまででもなさそうだね っふ」
小野田 (手嶋さん 前へ 行けない!)