弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
国道119号線、日光街道 高い杉の並木道は日課東照宮へ続く山道でもある 400年以上の歴史を誇る国宝 東照宮本殿に続く国道119号線は心境交差点で 国道120号線へと名称を変える そして更に標高を上げ 開幕1,000m近くまで登ると現れる長い葛折りが 今大会の1日目 山のステージの勝負どころ 日光いろは坂である
小野田 (はぐれた 手嶋さんが前にいろって言ってくれたのに 離れるなって言ってくれたのに!)
小野田 「(早く、早くみんなの所に戻らないと 多分まだそんなに状況は悪くないはず!)はああああ❗️」
ザアッ
小野田 「!?」
前へ行こうとする瞬間 山形県代表、山形最上高校の選手に前を塞がれる
「言ったろ お前を前へは行かせないと お前がゼッケン1のクライマーだからだ」
小野田 「ただ僕は手嶋さんの…チームのところへ戻りたいだけなんです だから」
「戻ってどうする? オーダー貰ってそのまま山岳争いに出るつもりか それは俺たちにとって最悪な状況だ 1日目の山岳リザルトを獲った選手は最もリスペクトされる どのチームも狙ってる 誰だって欲しい 悪いが大人しくしてて貰えるか」
小野田 「僕は、僕の役割りを果たしたくて!」
「ゼッケン1番、虹ヶ咲小野田 お前を止める!それが俺の役割だ!」
小野田 「(それでも、行く!)はああああ❗️どいて下さい❗️」
「大人しく下がれ1番❗️」
小野田 「下がりません❗️」
最上の選手に詰められながら力づくで押し除けようとした瞬間
ガリッ!
「ッグゥ❗️」
小野田 (!? 僕のペダルの金具がくるぶしに当たって)
「俺は山形最上2年
小野田 (っな!?・・・手嶋さん)
印代 (必ずやり遂げてみせます!河原さん!)
「日光駅過ぎてから斜度が上がってきました」
「ここからが本番だ 粘れよ」
「はい!」
鳴子 「何やっとんねん小野田くん 得意の登りに入ったで!」
鏑木 「マジで来ませんね どうしたんですかね 俺が下がって救出に出た方が良いですかね?」
手嶋 (集団が縦に伸びてきている 姿が見えない)
今泉 (小野田、ゼッケン1のプレッシャー 色々と練習して来たがそれを跳ね除ける練習をしていなかった 上がって来い小野田 でないと)
「集団から2名飛び出した!」
「長野中央クライマー 泡ヶ白弓鷹」
「静岡富士川のクライマー 大寒寺春唄」
「もう1人上がって来た!」
「今大会最有力と噂のクライマー 山形最上の3年河原純平!」
「もう仕掛けるのか!?」
今泉 (各チームのクライマーが動き出した)
***************
手嶋 「小野田を待つ!このままのペースで ただし箱学との差を離すな」
今・鳴 『はい』
***************
今泉 「これ以上は 待てない」
手嶋 (小野田)
鳴子 「良しほな」
手嶋 「っ!」
鳴子 「ちょいとワイとかぶで小野田くんの救出に向かいますわ」
手嶋 「っく」
愛 「坂道がいないって やばいじゃん それ!」
しずく 「も、もしかして さっき集団に飲み込みれた時にはぐれたんじゃ」
果林 「か、彼がいないと チームが」
せつ菜 「箱根学園はまだ動いていませんし、動き出す前に戻って来られるか」
璃奈 「あ、いた」
エマ 「え!? どこどこ?」
璃奈 「ほらここ」
果林 「1番後ろにいるじゃない」
小野田 (はぁ はぁ っ! いつの間にか最後尾まで下がってる 集団が縦に伸びて来ている きっとまだそんなに状況は悪くないはず 前は塞がれている これを超えるには)
ギュッ! キィーー❗️
小野田 (後ろだ❗️)
「フルブレーキ!?」
「ゼッケン1 トラブルか?」
印代 「っ! 違う❗️」
小野田 「っく! はああああああ‼️」
最後尾を利用してブレーキを掛け、集団の左側をすり抜けて前回加速
「くっそ速えー!」
「なんだあの加速!?」
「まさか最後尾を利用するなんて」
印代 「全力で追えええ‼️ でないとこのまま行かれるぞ❗️登りに入ってからのあいつは信じられないほど速い❗️」
小野田 「はああああああ‼️(このまま行く!)」
「後方から1人上がって来る!」
「え!? 虹学!?」
「しかも、ゼッケン1!」
「なんで最後尾から上がって来てんだぁ!?」
「けど速え!あれが前年度優勝者の走り!」
歩夢 「坂道くん!」
愛 「速っ! 坂道ってあんなに速く登るの!?」
璃奈 「本当に坂を登っているんだよね?」
エマ 「でも見て どんどん抜いてるよ」
せつ菜 「このままチームのところまで追いついてください!」
しずく 「あ!でも後ろから」
印代 「うおおおお‼️(舐めんなゼッケン1 俺は最上のアシスト アシストには、アシストのやり方ってもんがあるんだよ❗️)止まれ❗️虹学小野田❗️」
「最上の印代 腹をねじ込む!」
最上の印代 小野田の前を塞ぐ
小野田 「!?」
印代 「す、すまんな ちょっと荒っぽかったけどお前を前へ行かすわけにはいかないんだ 山岳は山形最上が獲る!」
印代ともう2人 富士川の選手と長野の選手も追いつき小野田を囲うように進路を塞ぐ
富士川の選手 「はぁはぁはぁ 行かすかよ」
長野の選手 「虹学 はぁはぁはぁ」
印代 (これが前年度優勝者の足 なんて登坂能力だ、よく回す足、さっきまでの集団の中でのぎこちない動きが嘘のようだ さっきまで包囲していた7人の選手が 一気に3人までに減った)
小野田 (後ろを塞がれた さっきの手はもう使えない 手嶋さん)
エマ 「ぁぁ 囲まれちゃった」
果林 「残念ね」
せつ菜 「もう今頃先頭は大分進んでるところですね」
彼方 「どうするんだろう? こういう時純くんは」
「先頭が来たぞ! 長野と富士川だ」
「2人の後ろにもう1人!」
「山形最上の3年 河原純平!」
「あいつ速え 顔色変えずに2人を抜いた!」
「現在トップ!」
河原 (文哉 やってくれてるか 獲ってみせる 山岳ゼッケンを この俺が!)
鳴子 「救出に行ったらあかんってどう言う事ですか 手嶋さん!」
手嶋 「言葉の通りだ鳴子 許可しない」
鳴子 「なんでですか! 山だからですか? 自力で戻ってくるからですか? 戻ってこんから行くんでしょ! そりゃ優勝者を足止めされてたら動けん たがらワイとかぶで救出に向かいます 小野田くんそう言うのはじめてやから」
手嶋 「夜の闇に嘆いても明るくはならない 夜明けを待つしかないのさ」
鳴子 「なんすかそれ? なぞなぞですか?」
鏑木 「え? なぞなぞ?」
鳴子 「小野田くんはもうこうへん! 山はもう始まっとる 箱学もいつ動くか分からん! せやのに黙って待っとけ言うんですか!」
手嶋 「下手に動くなって言ってんだよ!」
鳴子 「っ!」
手嶋 「こっちが陣形を変えれば奴らの思う壺だ こっちを気にして入ってないように見えて 全開で警戒している 俺たちの人数が減れば一気に仕掛けてくる 引き離される もし鳴子と鏑木が下がってこっちが3人になったら 3対6だ 手薄で引いて回ってるのさ そんな状況を 奴らの目的は、チームごと俺たちを追い落とす事だ」
鳴子 「!」
鏑木 「そりゃ動けませんね」
手嶋 「今俺たちは圧倒的に不利だ エースクライマーを失い、疲れた2人のスプリンターを連れてこの山を登らないとならない これから始まる地獄のいろは坂を そして今年の箱根学園には
黒田 葦木場 真波 新開 クライマーが4人いる」
鳴子 (っ!あの新開弟くん、スプリント出んと思っとったらクライマーやったんか)
鏑木 「なら山岳賞は諦めますか? 小野田さんも戻ってませんし」
手嶋 「ダメだ 奴らが動き出したらこっちも動かざるを得ない」
鏑木 「なんでですか ほっとけば良いんですよ」
手嶋 「そんな事をしたら奴らそのままゴールを獲る!」
鏑木 「っ!(ゴール)ぁ」
青八木 「山の動きはその後の動きに関わってくる 奴らに山を獲らせる訳にはいかないんだ」
鳴子 「青八木さん」
今泉 (青八木さんが長く喋った)
鏑木 「じゃあどうするんですか山は!」
手嶋 「オーダーを出す」
鳴子・鏑木 『は、はい』
手嶋 「今泉」
今泉 「はい」
鳴子 (ここはスカシ)
手嶋 「鳴子とローテーションしながら山を登りゴールに備えろ うちのエースはお前だ ゴール前、足を使わせるような事になるのはすまないと思っているが 疲れたスプリンターを山の上まで連れてってやれ」
鳴子 「じゃあ誰が!」
「箱額が動くぞ!」
今泉 (箱学が)
鳴子 (動く)
手嶋 (誰が出る)
泉田 「そろそろだ 山を獲って来い 出ろ!」
「真波」
真波 「はい 今日は良い天気だなぁ こういう日に登るのがいいんですよ 山登るの」
黒田 「おい真波、のんびりするな 他のクライマーはどんどん登ってるぞ」
真波 「大丈夫ですよ黒田さん 山、楽しんできます!」
泉田 「っふ」
黒田 「あんにゃろう 不思議に磨きがかかったな」
泉田 (行け真波、他チームを抜き山岳ゼッケンを獲り、あわよくばそのままゴールを獲って来い)
歩夢 「こ、この人が前に坂道くんの言っていた」
果林 「彼のライバルね」
せつ菜 「昨年のインターハイで坂道さんと優勝を争った真波山岳さん」
しずく 「え?もしかして合宿の時、先輩が勝負したいって言ってた人ですか!?」
果林 「ええ、そうみたいね」
エマ 「ええ!? ど、どうするんだろう」
璃奈 「あ、虹学からも1人出た」
歩夢 「え? 誰が出たの?」
鳴子 「ホンマっすか!」
手嶋 「ホンマだよ! 小野田がいないんじゃ しょうがない!」
泉田 「虹学は誰を出す ブッフゥ嘘だ!? 君が山を? 失礼だが才能もセンスも無いようだが?」
手嶋 「ああ、だから俺は」
「努力で登るんだ!」