弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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***************

小野田 (今日は調子が良くて裏門坂のタイムが10秒縮みました この間の峰ヶ山のレースは優勝しました 巻島さん)

小野田 「・・・」

鳴子 「お! なんや小野田くん手紙か? 女の子にか?」

小野田 「ち、違うよ! レポートだよ、数学の宿題で//」

手嶋 「・・・」

鳴子 「なんや えらく真剣な顔やな」

今泉 「おまえ2年に進級出来んのか?」

小野田 「は、はははは」


翌日 夕方の部室

小野田 (肝心の住所 知らないんだよな)

手嶋 「宿題 終わったのか?」

小野田 「っあ 手嶋さん」

手嶋 「あんまり期待するなよ」

手に持っていた1枚の紙を机に置く

手嶋 「あの人、散々悩みを打ち明けても返事はいつも「おう」」

小野田 「・・・」

手嶋 「巻島さんの住所だよ」

小野田 「え? ええええ!?」

手嶋 「ピエール先生から聞き出したんだ それで出せるな 数学の宿題」

小野田 「はぁぁ はい!」

手嶋 「時が経てば変わる 今までは先輩の言う事を聞いていたけれど これからは自分で判断しなければならない もう時期1年が入る もし悩んだらこうしろ 考えられる選択肢を全て出して、1番最初に思いついた事をやれば良い」

***************


小野田 (手嶋さんが出てる! 山で いろは坂で!)




RIDE,51 坂道、追撃

 

小野田 (いろは坂で手嶋さんが)

 

***************

スタート前のミーティング

 

手嶋 「いろは坂は難所だ 勝負どころになる 各チームのエースクライマーを出してくるはずだ」

 

***************

 

小野田 (オーダーはなるべく前に 離れるなとしか貰っていない いや違う、きっと 去年の峰ヶ山のレースの時と同じだ)

 

 

小野田 (山で待ってるから追いついて来いってメッセージだ!)

 

 

小野田 「はああ❗️」

 

印代 「!(1番のプレッシャーが変わった! 審判車のボードを見た途端 警戒しろ仕掛けて来るぞ!)」

 

富士川の選手 (分かってる!)

 

長野の選手 (絶対に行かすかよ!)

 

小野田 「すいません 今から抜きます❗️」

 

印代 「真正面から!?」

 

富士川・長野の選手 『宣戦布告!』

 

 

小野田 「ヒメ」

 

 

印代 「ヒメってなんだ!?」

 

長野の選手 「聞いたことがあるぞ 虹学小野田は鼻歌が混じると」

 

富士川の選手 「速くなるって噂!」

 

 

小野田 「♪秘めたぁ〜想いずっとぉ〜君は姫でいて たたたたーん❗️」

 

 

印代 「とにかく前をふさげ!」

 

小野田 「‘ 超絶美少女アニメラブヒメ ”は大人気の中1期目を終えて9ヶ月間のお休み期間を経て 先日待望の2期目が始まりました」

 

長野の選手 「いっき? 一気に抜く気か!?」

 

小野田 「この‘ 恋のくるくる片思い ’は パワーアップして帰って来たラブヒメぺったんこ2期目のオープニングテーマです!」

 

富士川の選手 「オープ?何が帰って来たって!?」

 

印代 「いってる意味が分からねぇ!」

 

 

小野田 「ヒメ!」

 

 ギュイーーーン‼️

 

回転数を上げ、一気に3人の間をすり抜けで加速

 

小野田 「♪秘めたぁ〜想いずっとぉ〜君は姫でいてぇ〜」

 

 

富士川の選手 「なんだあいつ一体!?」

 

印代 「ひるむな! こっちは3人だ!」

 

 

小野田 「♪秘めたぁ〜想いずっとぉ〜君は姫でいてぇ〜」

 

 

印代 「ぐうううう❗️ っ!」

 

 

小野田 「♪秘めたぁ〜想いずっとぉ〜」

 

 

印代 (笑ってる!?まさかまだ速くなるのか!?)

 

 

小野田 「♪ヒメ く〜るくるくる み〜らくるくるくるくる あっあっあ」

 

 

富士川の選手 「行か…れた ハァ ハァ」

 

印代 「みら…くる」

 

長野の選手 「でも5分足止めした 先頭には追いつかない」

 

印代 「そうかな? 俺たちがローペースで足止めしている間、あいつじっくり足を溜めてたかもしれない 始まるかもしれない やつの追走撃が」

 

 

 

♪「恋のくるくる片思い」

 

小野田 (回れ、回れ 僕の足!)

 

 

小野田 「ヒメェーーー‼️」

 

 

「ここ登りだそ!?」

「ヒメ!?」

「ゼッケン1 なんで後ろにいたんだ!?」

 

 

小野田 (手嶋さん 行きます!)

 

 

 

富士川の選手 「追走撃ってどう言う事だよ!」

 

印代 「あいつは追いつく気だ 先頭まで」

 

富士川の選手 「バカな!5分以上足止めをくらってんだぞ!それに前には集団がいる 山岳争いなんて無理だ!」

 

長野の選手 「さっきあいつに腹をねじ込んだ時、普通反射的に避けるかブレーキをかけるのに あいつ、真っ直ぐ遠くを見てた その先に目標があるかのように」

 

印代・富士川の選手 『・・・』

 

 

 

 

小野田 「♪秘めたぁ〜想いずっとぉ〜君は姫でいてぇ〜たたたたん! ヒメ く〜るくるくる み〜らくるくるくる あっあっあ!」

 

 

 

スマホでこの状況を見ていた同好会メンバー

 

歩夢 「坂道くん 歌ってる?」

 

しずく 「これは、アニソンですか?」

 

愛 「なんか歌ってる時の方が速くない!?」

 

璃奈 「この歌、この間始まった「ラブヒメ2期」のオープニングだよね?」

 

せつ菜 「っ! もしかして璃奈さんも見てますか?ラブヒメを!?」

 

璃奈 「うん」

 

愛 「ラブヒメ?」

 

せつ菜 「愛さん知らないんですか? 昨年から始まった異世界ファンタジーと日常系を合わせた超絶美少女アニメで、1期が大好評の中で映画化もされまして その映画も大ヒットで幕を閉じたんですけど、9ヶ月間のお休み期間を経て つい先日アニメ2期が放送されたんですよ!」

 

エマ 「せつ菜ちゃんほんと色んなアニメをみているんだね」

 

歩夢 「あははは ぁ」

 

***************

インハイ予選の後

 

鳴子 「2人は一度小野田くんの走りを見てると思うけど」

 

侑・歩夢 『うん』

 

鳴子 「小野田くん レース中にアニソンを歌うとメッチャ速くなるで」

 

侑・歩夢 『え!?』

 

侑 「レース中にアニソン?」

 

歩夢 「どういう事?」

 

鳴子 「ハッハハハ! そりゃそんな反応するわな まぁそれは実際に見た方が早いで」

 

***************

 

歩夢 (あの時章吉くんが言ってた事は これの事だったんだ)

 

 

 

 

山口県代表選手たち

1年生A 「1番が上がって来るぞ!」

 

1年生B 「出た!虹学小野田の‘鼻歌クライム’」

 

2年生 「行かすな!進路をふさげ!」

 

1年生A・B 『はい❗️』

 

  「やめろ」

 

2年生 「っ! 山際さん」

 

山際 「ロードレースは紳士のスポーツだ 前年度優勝者ゼッケン1は最もリスペクトされる存在 山岳でクライマーを出した訳でもない俺たちが、戦略上の理由もなく前を塞ぐなどその方がかっこ悪い」

 

前を走っていた3年山際率いる山口県代表チームと数名の選手達が二手に分け、間に道が出来た

 

山際 「これが俺たちのゼッケン1の敬意じゃ」

 

 

小野田 「っは!ぁ、ありがとうございます!助かります!すいません」ペコペコ

 

 

「腰低く」

「あいつがゼッケン1」

「俺が1番獲ってたら威張り散らしてたよ」

「敵ながらすげぇな 応援したくなる」

 

 

 

 ギュイーーーーン❗️

 

 

「来たぁ!ゼッケン1!」

「すぐ先に集団だ!抜けたらチームいるぞぉ!」

 

 

小野田 「ヒメェーーー‼️(もうすぐ集団が見えてくる)」

 

 

「集団の後ろから1人上がって来るぞ!」

「虹学1番 小野田坂道だ!」

 

観客からの情報を聞いてさらに加速してついに集団の後ろまで追いついた坂道

 

 

しずく 「坂道さんが集団までたどり着きました」

 

愛 「凄いじゃん坂道!」

 

璃奈 「すごい」

 

せつ菜 「ホントすごいですよ!この集団を抜ければ」

 

エマ 「チームがいる!」

 

歩夢 「うん!」

 

 

 

小野田 「(それを超えたらチームがいる!)すいません、道を開けてください!」

 

先程のグループ同様、集団の選手達が道を開けてくれる

 

小野田 「ありがとうございます!」

 

 

 

2年生 「あいつ、あのまま順調に行きますかね?」

 

山際 「そうシンプルにはいかん チームで勝ちにいくのがロードレースだ もちろん、あいつを行かせたくないチームもおるはずだ」

 

 

 

小野田 (抜けた!集団!)

 

抜けた先に待っていたのは、紫のジャージ

 

小野田 「京都…伏見」

 

 

 

そして

 

 

 

 

御堂筋 「あっれぇ〜?どうしたん?お化けでも見た顔してぇ〜 ヒャヒャヒャ!」

 

 

 

 

小野田 「御堂筋…くん(御堂筋くん また)」

 

御堂筋 「急いどるん? 大事なものを無くしたんかぁ!」

 

小野田 「っ!」

 

御堂筋 「去年もックク なんかあったねぇ同じような事が なに無くしたん?悪いんやけどこの集団は僕がコントロールしとるんやけど」

 

小野田 (突破しなきゃ、御堂筋くんを 京都伏見を っ?)

 

岸神 「フフッ」

 

小野田 「小鞠くん?」

 

御堂筋 「よっぽどかけがえのない物無くしたんやろうなぁ 君にとって 信頼?役割り?目が必死や」

 

小野田 (行くんだみんなのところへ 手嶋さんのところへ!)

 

御堂筋 「けど、一度無くした物は2度と戻らん」

 

 ギュイーーーーン❗️

 

小野田 「通してください❗️」

 

小野田が飛び出したと同時に1人上がって小野田の前を塞ぐ

 

水田 「行かせへんよ1番くん」

 

小野田 「っな!」

 

水田 「京都伏見キャプテンそして隠しエース 去年より遥かに強くなったこの水田信幸がな!俺はあの箱学2番荒北靖友を止めた男 京伏鉄の仮面!」

 

御堂筋 「み〜ずたく〜ん!」

 

水田 「ッヒ!」

 

 

御堂筋 「僕はフェイズ9の発動を指示しただけやよ 1番が飛び出したら抑える お喋りして良いとは言うてへんよ!」ゾ ゾ ゾ

 

小野田 (御堂筋くんが一瞬大きく見えた)

 

水田 「ちゃ、ちゃうがな ちょっとキャプテンとして示しつけただけや」

 

 

御堂筋 「いらん!余計な見栄や虚栄は僕のチームには必要ないわ 完璧な兵隊「ザク」である事 手足もげても前へ進もうと片づく意思!インターハイやからって言うてつまらん個性だすんならいつでも ククク 切るで」

 

 

水田 「わ、分かったって 御堂筋…くん」

 

山口 (御堂筋)

 

御堂筋 「この男が厄介なのは僕もわかっとる なんせ、去年最後の山を獲った男やから」

 

 

御堂筋 「久しぶりやなぁ 坂道!」

 

 

小野田 「御堂筋…くん 行かせて先に!」

 

御堂筋 「どうしてもぉ?行きたいかぁ?ほなぁ」

 

 

御堂筋 「協調しよか?」

 

 

小野田 「協…調」

 

御堂筋 「今このタイム差でホンマに先頭追いつく思う?仮に追いついたとしてもそれで精一杯や なんも出来んかもしれへんよ?けど、僕と君で登れば疲れは二分の一や ああそやそや、こっちからももう1人山口くんでも出そうか?」

 

山口 「っな!」

 

御堂筋 「彼にも回させよ そうなれば疲れは三分の一や 僕は前へ行きたい君も行きたい 利害は一致しとるこんなにエエチャンスはないで」

 

小野田 (全力で止めにくると思ってた)

 

すると御堂筋が小野田の前へ出る

 

御堂筋 「さぁ乗りぃ!去年僕と君で戦った仲やないか」

 

小野田 「・・・」

 

御堂筋 「何を考えとるん?考えたらアカン 同じ行き先の特急と鈍行 値段同じならそらぁ速い方に乗るやろ? うんって言うんや」

 

小野田 (御堂筋くんと行ったらどうなる?早く着く?それだけか?考えろ ええとぉ)

 

 

御堂筋 (行こうや一緒に それで快く山岳賞争いをすればええ 全力で応援したるから けど、その後は僕がいただくよ ゴールを)

 

 

御堂筋 「早うせんと出発するデェ ピー」

 

小野田 (考えろ 考えろ!)

 

御堂筋 「お乗りの方はお急ぎください プルルルル」

 

小野田 (考えろ 考えろ!)

 

 

(手嶋 決めるんだ 自分の意思は自分で)

 

 

小野田 (っ!)

 

 

(手嶋 もし悩んだらこうしろ 考えられる選択肢を全て出して、1番に思いついた事をやれば良い)

 

 

小野田 「ごめん、やはり僕は1人で追いつきます!せっかくの申し出をごめん!御堂筋くん!」

 

山口 (断った!こいつこの状況で!)

 

御堂筋 「ふ〜ん(馬鹿じゃなさそうや)」

 

小野田 「だから先へ行かせて!」

 

御堂筋 「それは出来ん けど、あの男を引き離したら行ってええわ」

 

 

 

御堂筋 「山口く〜ん!」

 

 

山口 「えっ!」

 

 

御堂筋 君や!

 

 

水田・船津・木利屋 『!?』

 

小野田 「この人が この人を抜けば」

 

御堂筋 「フェイズ11や 出来るやろ?1番を抑えてくるんや」

 

山口 「え」

 

水田 「俺やないのか御堂筋くん!」

 

御堂筋 「出来るやろ?君が抱えている余計なもん捨てれば」

 

山口 「・・・」

 

(石垣 お前が御堂筋の良心になってやれ)

 

 

 ギュイーーーン‼️

 

小野田 「ヒメェーー‼️」

 

 

御堂筋 「ほら!早う行き!山口くん!」

 

 

 

 

山口 「はぉはぁはぁ」

 

小野田 「はああああ‼️」

 

山口 「(速い!)っく なんで俺がゼッケン1を追ってんだ!そもそも俺はスプリンターやぞ御堂筋!」

 

(石垣 良心になってやれ)

 

山口 「なんでみんな俺に無茶振りをするんや!うああああ‼️」

 

小野田 「っは!」

 

山口 (もう無理や今ので足使い切った)

 

小野田 「はあああああ‼️」

 

山口 「はぁ はぁ はぁ はぁ ぁ ぁ ま…」

 

 

山口 待ってくれぇぇぇ‼️」

 

 

小野田 「!?」

 

山口 「はぁ はぁ はぁ(なんでそんなに登れるんや その小さな体で、推しに弱そうな顔で お前も俺と同じ影の匂いがする 影じゃないんか)敵に待てと言われて待つ奴がおるか」

 

小野田 「っえ」

 

山口 「ええ奴なんだな小野田 御堂筋の協調を断ったのは正しかった あのままお前と御堂筋が協調してたら虹学は確実に 負けてたやろな」

 

小野田 「そうだったんですか」

 

山口 「ええ顔しとる」

 

小野田 「あ、ありがとうございます あの」

 

山口 「3年の ‘やま’ や」

 

小野田 「やまさん 失礼します!」

 

 ギュイーーーーン❗️

 

 

山口 (不思議な奴やあいつには不思議なオーラがある 御堂筋と違うオーラが 去年石垣さんもそう言うとったな)

 

 

 

 

 

 

 

 

今泉 「っ!」

 

鳴子・青八木・鏑木 『っ!』

 

鏑木 「小野田さん!」

 

 

小野田 「すいません!遅くなりました!」

 

 

鳴子 「アホかぁ!どんだけ待たせんねん!」

 

小野田 「ごめん」

 

小野田坂道、各校の包囲網を抜けようやくチームと合流する

 

鏑木 「おお!集団を抜いてきたんっすか すげぇっすね!」

 

青八木 「よく追いついた 後ろで休め」

 

小野田 「あの!僕は」

 

今泉 「・・・」

 

 

 

黒田 「塔一郎、厄介なのが追いついてきたぞ」

 

悠人 「チェック入りますか?」

 

泉田 「いや、いい 無駄足を使う必要は無い」

 

 

 

今泉 「今、チームの指揮権は俺に任されている 手嶋さんにはこう言われた」

 

***************

 

手嶋 「もし小野田が包囲網を抜けチームに追いつき その差が3分半以下なら行かせてやれ 小野田の足なら先頭に追いつく けどそれをそれを超えるようなら」

 

***************

 

今泉 「先頭には追いつかない すでに4分半、距離が空きすぎている」

 

小野田 「今泉くん」

 

今泉 「どんなに回しても手嶋さんの背中が見えるかどうかだ 後ろで足を休める方が賢い それでも行くか?」

 

小野田 「うん!」

 

今泉 「ったく ほんとお前って奴は」

 

小野田 「ごめん」

 

今泉 「ボトル(これ)、持ってけ 手嶋さん軽量化だって言って1本置いて行った 多分喉カラカラだろう」

 

鳴子 「ハハハ 応援してるって言うてや」

 

青八木 「小野田、純太はきっと戦ってる 俺たちの想い」

 

小野田 「っん!」

 

4人で小野田の背中に手を置き

 

 

青八木 届けよ❗️坂道ィィ‼️」

 

 

背中を押して送り出した

 

 

小野田 はい❗️」

 

 

 

 

 

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