弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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真波 (しまっ チェーンが!)

手嶋 「今だ!チャンスだぁ‼️」


「虹学、残り400mで箱学真波を抜いたぁ!」


真波 「!?」


手嶋 (チャンスだ!抜いた!?抜けた!?あの真波を!?残り400mで、なんで失速したんだ?いや、今はいいペダルを緩めるな!)


「イケェ!手嶋ァ!」
「山穫れ5番!」


手嶋 (分かってる!見えた赤い屋根、いろは坂終点の明智平展望台 山岳ラインがある場所だ!俺は今山岳ラインの1番近くにいる その場所に1番に辿り着こうとしている 夢だった…1を こんな感触か1番 こんだけ登って来たのに 無理して来たのに 足が嘘みたいに軽い!多分この景色、俺一生忘れない 青八木、多分お前を驚かす結果が出るぜ そして彼方、去年俺たちで1番になるところを見せるって言った約束 形は少し違うけど俺が1番になるところを見せられそうだ!)


「残り350!」


手嶋 (行くぜ!青八木!彼方!)


「そのまま行け5番!」
「構うなイケェ!」
「振り返るな!」



手嶋 (構うな?振り返るな?そのまま行け?)





RIDE,53 空に手をあげた者

 

 

「真波が自転車を降りたぞ!」

「なにが起きたんだ!?」

 

 

真波 「っく!」

 

 ガチャガチャ

 

 

「大丈夫か支えとくぞ」

「チェーンだ、チェーンがはずれたんだ!」

 

 

女性客「ねぇ、レース中にチェーンが外れたらどうなるの?」

 

男性客 「どうしようもない、パンクならニュートラル車から予備のホイールを受け取る事が出来るけど けどチェーンは自分で直すしかない」

 

女性客 「そんな」

 

男性客 「手慣れた選手ならモノの数十秒くらいで直す事が出来るだろう けどその数十秒が明暗を分ける事になる 些細な原因で起こる究極のアンラッキーだ」

 

女性客 「け、けど自転車のレースはフェアにレースをする物だって」

 

男性客 「確かに、相手のトラブルに気づいてやれば止まってあげてやる事もあるだろう 気づけば」

 

女性客 「それって」

 

男性客 「気づかない もしくは気づかなかったと主張すれば誰もなにも言うことは出来ない」

 

 

 カチッ ジャカジャカ

 

「チェーン ハマった!」

「行け!真波!」

「諦めるな!」

「まだ間に合うぞ!」

 

 

真波 「っく!(間に合う?今のロスした時間15秒か20秒か?残り400mでそれをひっくり返せる程ロードレースは甘くない!)」

 

 

女性客 「間に合うかな?箱学くん」

 

男性客 「いや無理だろう この局面だ もし俺が虹学なら絶対に待たない」

 

 

真波 「そっれえぇぇえ‼️」

 

 

残り300m

 

真波 「!?」

 

 

残り300m地点まで来た時、先頭を走っていたはずの

 

真波 (っえ?手嶋…さん 止まって…俺のメカトラに気づいて止まって…いる もう、あと300mなのに 虹学がゼッケンを獲るチャンスなのに そのまま行っても誰も咎めないのに)

 

 

真波 「手嶋さん…なんで」

 

手嶋 「っふ 我ながら馬鹿じゃないかって思ってるよ」

 

 

手嶋 「景色が良かったんでな!

    ティーブレイクしてたんだよ❗️」

 

 

真波 「っ!」 ドクン

 

 

手嶋 「もう一回掴んでみせるさ!自力でチャンスを❗️」

 

真波 「全身全霊で走ります❗️」

 

手嶋 「かかってこいよ真波ぃ❗️」

 

真波 「手嶋さん❗️」

 

手嶋 (残り300m)

 

真波 (最後の)

 

 

手嶋・真波  (勝負だ❗️)

 

 

 

「虹学、箱学全開バトル!」

「速えぇ!」

 

 

手嶋 「うああああ‼️」

 

真波 「そおおれええええ‼️」

 

 

「残り250!」

「どちらも譲らない!」

 

 

箱根学園のサポーター達

 

「真波さん!」

「真波さんファイト!」

『ハッコガク❗️ハッコガク❗️ハッコガク❗️』

 

 

「虹学負けるなぁ!」

「手嶋ぁ!」

「イケェ箱学!」

 

 

手嶋 「うおおああ‼️(もがけ!純太!)」

 

真波 「そおれえええ‼️(全開!)」

 

 

手嶋 「(感覚ねぇ、痺れてる感覚もなくなった 多分やばい、やばいけど動いてる 目標に向かって 俺の体上等だよ!後150だ!イケェ俺は信じてる!奇跡を信じる!)うああああ‼️」

 

 

「交際トンネルを抜ける!」

「山岳ラインまで残り100m!」

 

 

残り90m地点

 

果林 「来た!すぐそこまで来てる!」

 

彼方 「純くん!」

 

***************

インハイ前日

 

彼方 「いよいよ明日だねインターハイ」

 

手嶋 「ああ、俺たちにとって最初で最後のインターハイだ 平坦は頼んだぜ青八木」

 

青八木 「ああ100%で引いてやる 純太」

 

手嶋 「頼もしいよ」

 

彼方 「うん、はじめんホントこの一年で頼もしくなったよねぇ」

 

青八木 「そ、そうか?」

 

彼方 「そうだよ〜」

 

手嶋 「あれ?俺は?」

 

彼方 「もちろん純くんも♪今年のインターハイは同好会の為にサポートしてくれたお礼に彼方ちゃん応援に行くからね♪」

 

手嶋 「ありがとよ そして去年の約束果たすよ 間近で見せてやるからな 俺たちが1番に、優勝するところを」

 

青八木 「うん」

 

彼方 「去年の約束、覚えてくれてたんだ」

 

手嶋 「たりめえだろ 俺たちで決めた事なんだからよ だけど 多分俺自身で1番になるところを見せられないかもしれない」

 

青八木 「純太」

 

手嶋 「このインターハイでの俺は司令塔としか役には立てない スプリントは青八木と鏑木、山は小野田、ゴールは鳴子と今泉が獲ってくれるだろう 俺は皆から凡人って言われてる男だ だけど凡人にしか出来ない事があるんだって信じてんだ」

 

彼方 「純くん、凡人だなんて事は」

 

青八木 「今年の合宿、お前は1000キロ走り切った もう凡人じゃない」

 

手嶋 「青八木?」

 

古賀 「ああ、お前が凡人なら俺はどうなる?」

 

手嶋 「っ!公貴」

 

果林 「私達もいる事忘れてないかしら?」

 

エマ 「うんうん」

 

手嶋 「果林、エマ」

 

彼方 「2人ともいたんだ」

 

エマ 「いたよぉ〜!彼方ちゃんひどい〜!」

 

彼方 「ごめんごめん」

 

果林 「君はキャプテンでしょ?だったら自分の力を信じるのも良いじゃない」

 

エマ 「インターハイは3日間あるんでしょ?1番になるチャンスはいくらでもあるよ」

 

古賀 「お前は俺を抜いてインハイへの切符を手に入れた お前はもうキャプテンとしての器になっているよ インハイは頼んだぞ 純太」

 

青八木 「そういう事だ 純太」

 

彼方 「うんうん!」

 

手嶋 「みんな」

 

***************

 

手嶋 「うああああ‼️」

 

 

彼方 (純くんのあんなに苦しそうな顔初めて見た、あんなに速く走ってるの初めて見た けどなぜだろう彼方ちゃん今すごく心が熱くなってるよ 純くんはいつも彼方ちゃんに優しくしてくれた、困ってる時いつも支えてくれた、フェスティバルの時もサポートしてくれた 今度はそれを恩返しする為、今度は彼方ちゃんが純くんを支える 支えるの だからこれだけは言おう!)

 

 

彼方 「勝って!純くん!」

 

 

手嶋が彼方達の横を通った時

 

手嶋  コクッ

 

笑顔で首を縦に動かし、頷いて過ぎていった

 

彼方 「え! 純くん 今」

 

果林 「頷いた 彼方の言葉 届いたのね」

 

彼方 「純くん」

 

 

 

手嶋 (いたな彼方 果林も一緒だったな あの2人ここまで来て応援に来てくれたんだな 勝って?ああそうだよ!その為に走ってるんだ!)

 

真波 (全開、全開、全開、全開!どんな時も一生に一度しかない!結果は一度しか出ない!だから全開❗️)

 

 

「残り80m!」

 

 

真波 「うおおあああ‼️(そうでしょう?東堂さん!)

 

 

**************

 

真波 「え?3番を俺に?」

 

東堂 「そうだ、箱根学園エースクライマー「3」をお前に譲る 来年はそれで走れ」

 

真波 「でも、黒田さんが」

 

東堂 「奴には話してある 問題ないと言っていたよ 重いか?」

 

真波 (3番)

 

東堂 「にしても、3を付けるとなると今年は「13」って事になるなぁ 不吉な数字だな 上下逆さまにして弦を担ぐか」

 

真波 「そのまま付けて 跳ね除けます!」

 

東堂 「っふ お前らしいな」

 

***************

 

♪「全開走行」bgm

 

真波 (跳ね除けます!)

 

手嶋 (真波ぃ❗️)

 

真波 (手嶋さん❗️)

 

 

手嶋・真波 『うおおあああ‼️』

 

 

真波 (いつも思う、なんだって簡単じゃない この人がここまで着いて来るとは思わなかった 俺のメカトラに止まってくれるとは思わなかった 終わったと思った でもまだ走れる そして、簡単じゃないだから)

 

 

真波 「全力でやるんだ❗️」

 

手嶋 「掴むんだ夢を❗️」

 

 

手嶋 「今がチャンスなんだ!たった一回の❗️」

 

 

真波 「うおおああ‼️跳ね除けます❗️」

 

 

「残り60!」

 

「50!」

 

「40!」

 

「30!」

 

「決まる!」

「どっちだ!?」

 

「20m!」

 

 

手嶋 (届け!)

 

真波 (届け!)

 

 

手嶋・真波 『うおおあああ‼️(車輪‼️)』

 

 

 両者山岳ライン通過

 

 

 

 

 

幹 「速報出ました!」

 

古賀・寒咲 「っ!」

 

段竹 「っ!」

 

杉元 「・・・」

 

侑・かすみ 『!』

 

 

彼方・果林 「っ!」

 

果林 「決まっ…た」

 

彼方 「純くん」

 

 

同好会メンバー達 『❗️』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  うおおおおおお‼️

 

 

 

 

2つの願い しかし叶うにはどちらかひとつ クライマーの勝負は残酷であり、ただそれ故に いっぺんの曇りなく 勝者は輝く!

 

 

 

{山岳を獲ったのは 箱根学園 真波山岳選手‼️}

 

 

 

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