弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
ロードレースインターハイ栃木県大会1日目のゴールゲート横の観客スペース
せつ菜 「さぉ!いよいよ始まりますよ皆さん、ゴール争いが!ここまで虹学は未勝利ですが先程の純太さんの懸命な走りを見せつけられて私の心が昂っています」
愛 「 “私の” じゃないよ せっつー」
エマ 「うんうん」
しずく 「 “私たちみんな” ですよせつ菜さん」
璃奈 「璃奈ちゃんボード「ムン!o(`ω´ )o」」
せつ菜 「あっははは!そうでした ここまで私たち同好会を支えてくれた彼らの勝利を願って精一杯応援しましょう!」
『おおおお❗️』
愛 「それにしても 歩夢遅いね」
エマ 「何かあったのかな?」
しずく 「あっ 来ました」
歩夢 「ごめ〜んみんな 長話ししちゃって」
せつ菜 「随分と長く話されていましたね」
璃奈 「何かあったの?」
歩夢 「う、うん それがね侑ちゃん達ゴールには間に合いそうにな…」
ざわざわ ざわざわ
「おい!もう始まったみたいだぞ!」
「始まった!インターハイ1日目のゴール争いが!」
同好会メンバー達 『❗️』
同好会みんなのスマホから
{ついに始まりましたインターハイ1日目のゴール争い!後続の箱根学園から2名出ました!ゼッケン12番3年生、エースアシストの黒田幸成選手 そしてもう1人同じく3年生、今大会最高身長202センチ箱根学園のエース葦木場拓人選手です!明智第二トンネルを抜け後方の虹学を引き離しています}
愛 「デッカ!202センチ!?」
璃奈 「圧倒的な存在感」
歩夢 「は!ウチは?」
エマ 「まだ見えない」
せつ菜 「あ!来ました!」
鳴子 「おるっらああああ‼️」
愛 「来た!鳴っちと今っちだ!」
歩夢 「章吉くんが前だ」
エマ 「スゴいスピードで坂を下ってるよ」
璃奈 「怖くないのかな?」
せつ菜 「なるほど、章吉さんがファーストリザルトに出なかったのは ゴール争いの為の体力温存だったんですね」
しずく 「けど前の箱根学園とはかなり差がありますよ」
歩夢 「追いつけるかな?」
愛 「追いつけるよ!だって鳴っちと今っちだよ?」
せつ菜 「ええ、あのお2人ならやってくれます」
「来た!虹学だ!」
「けど、ここから追いつく気か?虹学と箱学の差 3秒?いや4秒だ トンネルは比較的に距離が掴みにくいんだ」
「箱学黒田はそこまで計算をしてトンネルでアタックを仕掛けたんだ」
「虹学、このままじゃ追いつかないぞ」
鳴子 「アホか!追いつかん思うかこの状況!」
『ええ!?』
鳴子 「メッチャ美味しい」
カチッ ガコン! ギアを一段上げる
鳴子 「状況やないかい!おっるらあああ‼️コレが鳴子必殺!スーパー “ピラピラ”ダウンヒルや‼️」
「うわ!速っ!」
「て言うか今話しかけられた!?」
鳴子 「着いて来とるかスカシ?」
今泉 「誰に言ってる」
鳴子 「お前にや」
今泉 「大体ピラピラってなんだ?」
鳴子 「ッハ!まだまだワイはここから2段階速くなるで!」
今泉 「いいぜ、見せてみろ鳴子!本当に速くなるならな!」
鳴子 「速すぎてう○こ漏らすなよ!」
先頭の鳴子、ガードレールに当たるギリギリの所を沿って加速しながら下る
鳴子 「おっるらああああ‼️」
ッス! ビリッ!
ガードレールに当たりジャージの裾が少し破ける
「うわ❗️近っ❗️」
「当たったろ今」
「当たってもなお加速し続ける!」
「なんて奴だ虹学3番!」
今泉 (ガードレールに当たってまで走ってやがる、いや、当たってるのはギリギリジャージ布1枚 こいつ、以前より下りが速く、そして正確になってやがる)
ジャージの破けた部分を見た今泉は何かに気づいた
今泉 「っな!まさかピラピラって」
鳴子 「ヒィ!」
今泉 (くだらねぇ、くだらねぇよスーパーピラピラダウンヒル)
鳴子 「スカシ!」
今泉 「なんだ?」
鳴子 「ホンマなら着いてくるなって言うとこやけどな」
今泉 「俺もだ」
鳴子 「このジャージ真っ先にゴールに届けなきゃ行かんからな」
今泉 「当然だ」
鳴子 「一時急戦ってやつにしとくか?スカシも必殺技あるなら先に教えたっといてや」
今泉 「仮にあってもお前には教えない」
鳴子 「ハッハハハ!そりゃワイも同じやけどな!」
「虹学、先行した箱学2人に追いついた!」
「すげぇ!速いぞあの2人!虹学2番と3番だ!」
今泉・鳴子 『来たぜ(で)箱学❗️』
鳴子 「ああ!真似すんなやスカシ!」
今泉 「そっちが合わせて来たんだろ!」
鳴子 「ワイの方が0.1秒早かった!」
今泉 「0.01秒俺だ!」
鳴子 「0.001秒ワイや!」
葦木場 「揉めてる」
黒田 「虹学」
今泉・鳴子 『ん?』
黒田 「よく追いついた 流石去年のインハイの優勝メンバーの2人、今泉駿輔と鳴子章吉」
今泉 「はい」
鳴子 「ほぉ〜知っとるやないか ワイがあるからなぁ 当然や 箱学の人!」
黒田 「黒田だ、3年黒田幸成 去年までクライマーとして走っていた 今年はエースを引いている 背負わせてるゼッケンは「12」番 箱根学園のエースアシストナンバー「2」だ!」
今泉・鳴子 「・・・」
黒田 「どんな隙間もエースを連れて前に出る 素早く、正確に 付いたあだ名は…」
黒田 「黒猫!」
鳴子 「宅配便か!」
黒田 「ああそうだ 俺はどんな事があろうとエースをゴールまで運ぶ 箱根最速の届け屋だ!」
箱学黒田加速
今泉・鳴子 『!?』
今泉 「動くぞ箱学!」
鳴子 「分かっとる!」
黒田 「はあああああ‼️」
今泉 「この先で下りが終わる 下り切ったらそこから川を跨ぐ橋 そして大きく左カーブだ 黒田さんそこで勝負しようて…」
黒田 「ならないよ 勝負には!」
黒田、葦木場ペア キレッキレのコーナリングで鳴子達を引き離す
今泉 「速い!」
鳴子 「うわ!マジか!」
「箱根学園、一気に離した!」
「なんだ今のコーナリング!?」
「今ので2秒以上の差を付けた!」
「箱学速ええ!」
黒田 「こんな噂がたってる 箱根の届け屋黒猫は スピード制限を守らねぇってな!」
「来たぞ!箱学だ!」
「いよいよだ!この先の大鳥居を抜けて右は曲がったら選手からも見えるんだ!名幕、日光田川の滝に97mの水柱を落とす源…」
「中禅寺湖が!」
黒田 「引き離してやったコーナーで っへ!(ここから先は、湖を北側に沿うように一本道 地形に合わせてアップダウンを繰り返す)俺の得意するステージだ」
記者a 「箱学黒田 あいつすげぇんだ 俺、レース見に行った時足の筋肉を触らせて貰ったことがあるんだ」
「やっぱカチカチか?」
記者a 「いや、それが ブヨブヨなんだ 餅のような柔らかい筋肉なんだ」
「え!?」
黒田 (俺の脚は特別 長時間、長く変化の多いステージを走るロードの脚はしなやかで回る脚が正解だ 長い高負荷の練習で揺らされた脚は 余計な筋肉を剃り落とし、弾力を生む 俺の脚は特別それがしなやかだ ロードやってるやつはみんなこう言う「思ったよりも細い」「意外に柔らかい」「丸いんだな」「これで本当に速く走れるのか」って だがそれは先入観だ 筋肉は硬い方が強いっていうのはただの先入観だ クランクを回し、地面を蹴って進む為に金属のような硬さは必要じゃない 強さを生むのは 革のムチの様な柔軟なしなりなんだ)
黒田 「俺の猫足は自在にしなる 上質だ、速いぜ ゴールに…まっしぐらだよ!」
「箱根学園!更に加速!」
「虹学をこのまま引き離すつもりだ!」
黒田 「ゆっくり来いよ虹学 ピクニック日和だよ」
葦木場 「幸ちゃん見えたよ」
黒田 「うん?ッフ(そこにいたか、ここでこうして一瞬だけお前と話しを出来るとはな運命かも知らねえな)」
真波 「っ! 黒田さん!」
黒田 「真波!(もう恨んでねぇよ一年以上も前の話だ 俺はインハイを走ってる だからこれだけは言うぜ、精一杯)」
黒田 「よくやった!真波!」
「箱学黒田 先頭に出た!」
葦木場 「最後の瞬間見てたぞ」
真波 「あざます!」
黒田 「ッフ」
・ ・ ・ ・ ・ ・
黒田 「ん? いや!おまえ見てないだろ!後ろにいたんだから!」
葦木場 「え〜!ちゃんと先輩らしい言葉を掛けようと思って」
黒田 「嘘をつくなよ お前背が高いから本当っぽいわ!」
葦木場 「いや流石に見えないよぉ あはは」
黒田 「はははじゃねぇよ❗️」
葦木場 「え〜」
その後ろ、鳴子と今泉達も先頭の小野田・手嶋の横に並んで合流する
鳴子・今泉 『‼️』
小野田 「❗️」
手嶋 「・・・」
小野田 「先に行って!鳴子くん!手嶋さんは僕が運ぶ!」
鳴子 「言われんでもそうするつもりや!けど、なんとか間に合ったんやな小野田くん!」
小野田 「うん!」
鳴子 「ようやった!」
今泉 「手嶋さん!」
手嶋 「・・・ぉぉ 今…」
鳴子・今泉 『つかれっした‼️』 ペコッ
小野田達を後にして前の黒田たちを追いかける
今泉 「手嶋さん、ボロボロだったな」
鳴子 「ああ、メッチャ戦って来た男のボロボロ具合やった」
今泉 「おい鳴子、すぐ追いつくんじゃなかったのか?箱学に離されてるぞ 何やってる、油断するな」
鳴子 「うっさいボケ!ピンチの方が盛り上がる思うてわざとや!さっきのコーナーはちょいっと油断した 反応するのが0.5秒遅かった」
今泉 「お前の喋りでな」
鳴子 「お前も喋っとったやないかい まぁ見とけスカシ 鳴子劇場は派手が心情!手嶋さんにあんなに派手な所見せられて燃えん訳にはいかんわ! お代はいりませんよ手嶋さん、こっちも楽しませてもらいますわ 見たって下さいその特等席で!」
鳴子 「おっるらああああ‼️待たんかい❗️箱学‼️」
黒田 (着いて来た!今先頭に出たタイミングで けど俺のこの筋肉 “猫足” の前では相手にならねぇよ)
黒田 「決めるかよ虹学、どっちが今年の覇者かを」
鳴子・今泉 『っふ』
一方その頃、後方集団で
岸神 「肉? ハッ ハッ ハッ ハッ」
岸神 「誰か今、肉の話をしました?」