弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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RIDE,60 約束の時

 

栃木県日光市、舗装されていない山道

虹学のOB 金城、田所、巻島

遠くイギリスから6時間遅れで帰って来た巻島

空港で巻島と合流した金城と田所は田所が運転する車に乗せて1日目のゴールの会場に向かってるところなのだが…

 

 

 ブオオオオオン‼️

 

巻島 「ウオォ‼️こ、此処は何処っしょ⁉️田所っち⁉️」

 

田所 「はははは‼️寒咲さんから、事故で渋滞してるって聞いたからな 近道だ‼️」

 

金城 「暴走の肉弾頭だと言っても うおぁ‼️」

 

ゴツン❗️ 天井にぶつかってしまう

 

田所・巻島 「っぁ・・・」

 

金城 「限度があるぞ田所!」

 

田所 「まぁ任せろって ゴールには間に合わせるからよ❗️ハハッ!」

 

 

 

 

 

葦木場 「幸ちゃん!」

 

黒田 「分かってる!出し抜かれた!」

 

今泉 「鳴子は1人で前を追ったのか御堂筋を!」

 

黒田 「上げるぞ葦木場!加速する!」

 

葦木場 「おう!」

 

黒田 (とにかく、前にいなきゃ意味がねぇ 俺たち箱根学園がゴール前にいなきゃ話しにならねぇんだよ!)

 

前の鳴子と御堂筋に追いつく為、葦木場を連れて加速する黒田だったが前との差を詰めるには距離が空いている。

そこで黒田はある決断をする。

 

黒田 「虹学 今泉!」

 

 

黒田 「協調するか?」

 

 

今泉 「っ!」

 

黒田 「おめぇもあの御堂筋を止めたいんだろ? そこまでの協調だ」

 

今泉 「・・・(協…調 箱根学園と…前には鳴子がいる でも前には御堂筋もいる 今は!)します!協調 黒田さん!」

 

黒田 「良いぜ!ただしおめぇが、俺の速度に着いてこられたらの話しだ!」

 

後ろにいた今泉が黒田と葦木場の間に入る

 

黒田 「スイッチ入れるぞ❗️」 ガリッ!

 

右手でこめかみに手を当て、爪で思いっきりひっかき振り払う

爪の先には汗と一緒にが混ざっていた

 

黒田 「振り落とされるなよ今泉ィ❗️」

 

今泉 「はい❗️」

 

 

「すげえ!箱学と虹学が協調してる!」

「っていうか黒田、ここ登りなのに速え!」

「当たり前だ、あいつは元クライマーだ!」

 

 

黒田 「はあああああ‼️」

 

 

今泉 (すごい❗️引っ張られるような加速だ!)

 

黒田 「舐めんな京伏❗️てめぇがこの俺に登りで仕掛けた事を後悔させてやるよ❗️」

 

今泉 (登りに入ったと同時に加速した 何かしたのか?こめかみに手を当てる動作と関係あるのか?さっき「スイッチ」って言ってたわ)

 

葦木場 (幸ちゃん、入れたね「スイッチ」それやってからの幸ちゃんは速いんだ)

 

***************

あるレースの帰り

 

黒田 「ああ?「スイッチ」がなにか?だって?」

 

葦木場 「だって幸ちゃん、ゴール前いつも「スイッチ入れる」とか言って速くなるからさ 何のおまじないなのかなって」

 

黒田 「はあ?おまじないじょねぇよ ジンクス信じる女子高生か…俺のココん所に(左のこめかみ)傷があるんだ」

 

葦木場 「へぇ〜」

 

黒田 「知らないんだっけ葦木場は?俺のプライドに関わる事なんだ 何でも1番にならなきゃならないと気が済まないエリート野郎だった頃にな 「スイッチ」って言うのは、傷が治りきれていない瘡蓋をとる事なのさ 爪で」

 

葦木場 「ヒャ!∑(゚Д゚) そんな事をしてたの幸ちゃん!?」

 

黒田 「これやると良い感じに血が抜けて、スーッとして、体中から蘇ってくるのさ 闘争心、集中力、敵掻っ切ってやろうって気持ちになるんだ」

 

***************

 

黒田 「京伏❗️あらああああ‼️」

 

 

葦木場 (上がるよ幸ちゃん 俺も心が震えるよ)

 

   ✨黒田・葦木場✨

 

今泉 (!?葦木場さんもプレッシャーを上げた?同調して上がるのかこの2人 だとしたら今年の箱学、1番と2番は!協調って判断は間違いだったのか むしろここで箱学を止めるべきじゃ、俺はこの強敵を前へ運ぶ事になる、もし追いついたとしてもこっちは鳴子ひとり、圧倒的に不利な状況になる!)

 

前の黒田が肘を動かして前に出るよう促して、今泉が前に出て箱学の2人を引く

 

今泉 (いや!今は御堂筋を止めるのに最優先だ)

 

 

 

ゴール地点

 

「すげぇ虹学が箱学を引いてる!」

「去年のライバル校同士が協力して前を追ってる!アツい!」

「スクショ撮っとけ」

 

 

しずく 「協調?」

 

せつ菜 「同じ目的であれば敵チームと協力してレースの戦況を良い方向に持って行く事を協調というみたいです」

 

エマ 「じゃあ今は箱根学園の人達と仲良しになって 一緒に前を追ってるって事だね」

 

愛 「やっぱロードレースって面白いね! ね?りなりー?」

 

璃奈 「うん」

 

歩夢 「でも大丈夫かなぁ?」

 

愛 「え?なにが?」

 

歩夢 「だって、もしこのまま章吉くんたちに追いつくってなったら…」

 

 

 

 

黒田 「やるじゃねぇか今泉!いい加速だ、スムーズで無駄がねぇ おまけに賢い 色々考えてるだろ?この協調が正しいとかどうだとか」

 

今泉  ムッ!

 

黒田 「良いぜその目、生きが良い ねじ伏せてやろうって言うエリートの目だ」

 

今泉 「・・・」

 

箱学黒田、再び前に出て前を引く

 

黒田 「何がわかんだ?って顔してんなぁ 悪いな分かるんだよ 俺もエリートだったからな!」

 

今泉 (黒田さん、また一段とペースをあげた)

 

黒田 「そのくせ、人一倍努力するんだ そりぁ勘違いする」

 

今泉 「別にそんな事ないっす」

 

黒田 「まぁ頑張れよ 甘ちゃん」

 

今泉 「っく!俺は誰よりも努力した だから強い、結果も出してる、エリートだからどうかとか関係ないっす!」

 

黒田 「お前は 強くなりたくて、這い上がりたくて、1番嫌いな奴に頭下げた事あるかよ?」

 

今泉 「!?」

 

黒田 「良いぜ今泉、仲良しこよしでどこまでやれるか見てみてぇ チームってのは もがいて憎んで足掻いて それで強くなる物だと思ってる まぁ、頑張れよ」

 

今泉 「っくぅ!」

 

葦木場 「幸ちゃん、変わるよ先頭!」

 

ここで葦木場が前に上がろうとしたが

 

黒田 「上がるな拓人❗️」

 

今泉・葦木場 「⁉️」

 

葦木場 「けどなるべく早く前に追いつかないと それにこれは3人の協調だ」

 

黒田 「ふざけるな拓人!てめぇはエースだ エースはゴールを獲る事が 役割だ!」

 

葦木場 「‼️」

 

黒田 「てめぇの分は俺が2倍引く!それで今泉が不満なら3倍引く!」

 

今泉 (この人はそこまでアシストを尽くそうとしているのか)

 

黒田 「黙って着いてくれば良いよ!俺は箱学!黒猫黒田だ!はああああ‼️」

 

今泉 (それにしても先頭がまだ見えない もしもの事があれば…頼むぞ!鳴子❗️)

 

 

 

 

 

先頭

 

鳴子 「はぁ はぁ はぁ はぁ」

 

御堂筋と鳴子との差が20m程離されていた

 

御堂筋 「ブックク!やっぱ!そのくらいが限界やったねぇ 豆トサカくん!ほなら頂くよ僕が ゴールを!」

 

鳴子 「はぁ はぁ はぁ はぁ…ヒヒッ」

 

 

「1日目、ゴールまで残り2.5キロ!」

「イッケェ京伏ィ!」

 

 

 

ゴールゲート横の大会本部

 

審判 「すごいな今年の京伏は、さっき無線で後ろとの差が大分ついてるって連絡があった こりゃ、あり得るかもしれないぞ 逃げ切りゴールが」

 

 

 

 

 ブー ブー ブー

 

定時 「っお!にいちゃんからだ」

 

 ピッ!

 

定時 「もしもしにいちゃん?うん、こっちは同好会の皆さんと一緒に盛り上がってるよ!」

 

しずく 「定時くん、誰と電話してるの?」

 

璃奈 「お兄さんから?」

 

定時 「おう、っあ ゴール前の応援の場所取りやっといたから!沢田くんとゴリ蔵くんと桜坂さんと天王寺さんが」

 

携帯の画面を沢田たちに向ける

 

沢田 「やりました!」

 

ゴリ蔵 「ハイペースでお願いします!」

 

しずく 「ゴールゲートの真横ですよ!」

 

璃奈 「ブイ!」

 

定時 「にいちゃん、いつこっちに来る?こっちは学園のバスでにいちゃん達と違うルートだったから あ、レースの状況はみんなと中継を見ていたから戦況は伝わってるよ」

 

愛 「お!なになに?ゆうゆ達と話してるの?」

 

エマ 「侑ちゃん達、もうすぐここに着くの?」

 

せつ菜 「これで全員で応援出来ますね!」

 

歩夢 「っあ ごめんね、その事なんだけど…」

 

定時 「ええ⁉️」

 

 

 

 

 

「京伏、またペースをあげた 逃げ切りを意識しているぞ」

「虹学も必死に追う、このままいけば今日のゴールは虹学か京伏だ」

 

 

御堂筋 (ロードレースにおいて2つのゴールをする方法がある、逃げたやつを行かせないようにする集団ゴールか、逃げたやつが集団に追いつけんように逃げ切る逃げ切りゴールかや 後ろの箱学との差はついとる 地形とペースを計算して付けたこのマージン)

 

 

御堂筋 (残り2キロ❗️)

 

 

御堂筋、残り2キロの看板を過ぎてからまた加速するが

 

 

御堂筋 「(なのに)なんで?君、心折れて落ちればいいのに なんでそんなとこにおるの? 豆トサカくん! どうしたん?友情パワー?弱泉くんに応援されてパワー出たん?無理せんでも落ちてええよ?」

 

鳴子 「お前が追いついたら勝負したるって言うとったから追いついただけや!御堂筋!後ろをチラチラ見る動作から前を向く動作に切り替わり警戒を解いた瞬間を待っとったんや!」

 

御堂筋 「僕のゴールを邪魔する気ィ?」

 

鳴子 「全力でな!」

 

御堂筋 「可愛げのない態度やな」

 

鳴子 「お前に言われたないわ」

 

鳴子・御堂筋 「っぐぅ❗️(ギイイ❗️)」 ドン‼️

 

お互い体をぶつけ合って

 

鳴子 「始まりのゴングにしては上等の音色や!」

 

御堂筋からぶつかられながらも上手くかわして、先頭に出る

 

 

「速いぞあいつ、さっきまで遅れてたのに」

「わざと先行させて、脚を溜めてたんだ 登りを」

「え?どう言う事だ?」

「1日目のゴール前は白樺の木に囲まれた葛折りの坂を抜けてすぐ下に入りその後は男体山の平坦一本道に入る 虹学3番、やつは元スプリンターだ」

 

 

鳴子 (下りに入った!残り1.9キロ!下り切った先はワイの得意分野、平坦道や 2人きり、こいつ御堂筋との1発勝負!あん時と、去年の大阪の草レースと同じ!こいつとの勝負に負けてスプリンターを捨てた!今度はゴール前と言う爆弾を持ってもう一度勝負できる!)

 

鳴子 「これなら文句は!っな!?」

 

御堂筋 「ッブクク 無いでぇ豆トサカくん」

 

ヒュルヒュル ボン❗️

 

御堂筋の両脚(太もも)に巻かれていたテープを外し、外した瞬間両脚(太もも)が肥大する

 

鳴子 (とっておきだしたぁ!)

 

 

***************

 

御堂筋 「勝負したる ただし」

 

 

御堂筋 「一回限りや!」

 

鳴子 「ッヒ!十分や」

 

***************

 

 

鳴子・御堂筋 「あららああああ‼️(きええええ‼️)」

 

 

御堂筋 「キモオオオオ‼️」

 

 

 

鳴子 「約束の勝負の時や‼️」

 

 

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