弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
会場駐車場
田所 「良いのか?巻島 おめぇが1番遠くから来てんだ」
巻島 「いや、良いっショこれで」
小野田 「え・・・え!?」
侑 「坂道くん?」
小野田 「金城・・・さん」
金城 「見ていたぞゴール前、良いチームに仕上がっているじゃないか 小野田」
小野田 「金城さん 金城さん!」
走って駆け寄り、握手をする
金城 「久しぶりだな 少し成長している、顔つきが変わってる」
小野田 「え!?そうですか?応援に来てくれたんですか あ、ありがとうございます!ほ、本物ですね!・・・っは」
金城 「っ?」
小野田 「今、チームが大変なんです 手嶋さんがボロボロで1年生の鏑木くんも倒れちゃって・・・! テントに来てください 絶対皆さん喜びます!励みになります!先輩が来られたってなれば こっちです!」
小野田が金城の手をとって引っ張るが
小野田 「ぇ」
金城 「行けない」
小野田 「よ、用事ですか!?お忙しんですか!?で、でも一眼だけでも、に、虹学は支え合うチームなんですよね!?」
金城 「支え合うのはお前たちだ」
小野田 「ぇ」
金城 「手を取り合えるのはお前たちだけだ もう俺たちは卒業した身だ、寄り添ってあげたくても出来ない もうお前たちを支える事は出来ない」
小野田 「・・・」
虹学控えテント
小野田 「・・・」
今泉 「小野田どこに行ってた?鳴子はもう戻ってるぞ」
小野田 「ごめん、遅くなって」
鳴子 「始まるで メンバーミーティング」
小野田 「うん」
手嶋 「俺たちは全力を尽くした!そして敗北した 最後、鳴子が頑張ってくれたが届かなかった僅差の2位だった」
鳴子 「・・・」
今泉 (手嶋さんも、鏑木も僅差の2位 ギリギリのところでやられている)
手嶋 「この事から俺が導き出した答えは・・・」
小野田 「・・・」
手嶋 「俺たちはまだ挑戦者だって事だ!」
今泉・鳴子 『っ!』
手嶋 「やはり箱学は強い、観客もそれを期待している事だろう 京伏の動きも侮れない だったら、出来る事はひとつだ 去年と同じだ しつこく喰らいついてボロボロになって何度も試して失敗して 小さな小さなチャンスを見つけて掴む 魂を預けて詰んで精一杯走る 助け合って、支え合って、諦めない、俺たち虹学の走りをやるしかねぇ!」
鳴子 「やっぱそれしかないっすか」
今泉 「あの走り方、疲れるんですよね」
青八木 「うん」コクッ
手嶋 「そういう事だ」
小野田 「ひとつ、ご報告があります・・・先程、会場内で金城さんにお会いしました」
鳴子 「っ!」
今泉 「っな!」
青八木 「っ!」
手嶋 「っ!」
今泉 「金城さんが!?」
鳴子 「来てたんか!?グラサン師匠!っあもう師匠やないか」
青八木 「田所さんたちも」
手嶋 「後でこのテントに来るのか!?」
小野田 「けれど、僕らには会えないと仰っていました」
今・鳴・青・手 『!?』
***************
小野田 「ど、どうしてですか!?一眼、一眼だけでも良いじゃないですか 皆さんも絶対喜びますから!」
金城 「・・・」
ポン 金城が小野田の肩に手を置く
金城 「はじめは俺たちもテントに行って労うつもりだった だが虹学は今日1日目、ギリギリのところで気を逃した 危機だと感じた」
小野田 「だったら尚更!」
ギュ!
小野田 「っ!」
金城 「危機的状況を回避、あるいは逆転して正気に変える力はこの中からはチームの中からしかない」
小野田 (本当は金城さんも)
金城 「俺たちが行けば、たちまち緊張の糸が切れ、互いを見失い、チームはバラバラになるだろう」
金城 「今が一番脆い だから行かない 分かるな小野田」
小野田 (・・・僕らの為に!)
金城 「辛い状況の中でもがき苦しめ、小野田 そこから生まれてくるものは必ずある!」
小野田 「はい!」
金城 「よし!(2年の顔になったな小野田)っ?」
侑・歩夢 『っ!』
金城が小野田の後ろにいた侑と歩夢の元へ歩いていく
金城 「元自転車競技部キャプテンの金城だ 凄いじゃないかスクールアイドル同好会 町全体をお祭り会場にしてお祭りを開くとは」
侑 「え?あ、いえ!あれは歩夢や同好会みんな、それに坂道くんたち自転車部や学校のみんながサポートしてくれたおかげで開けたお祭りでしたので」
歩夢 「だから今度はそんな私たちを支えてくれた坂道くん達自転車部の人たちを支えてあげる番だと思い、応援に来ました」
金城 「うん、その支えたいという思い、危機的状況にあっても、あいつらを全力で支えてほしい 虹学は支え合うチームだ だが俺はもう卒業した身だ 遠くから見守る事しか出来ない インターハイはまだ2日ある 残り2日、あいつらを頼む」
侑・歩夢 『は、はい!』
小野田 (金城さん)
金城 「誰にも会わずに帰るつもりだったがお前と話せてよかったよ小野田 今日会わないのは3人で決めた事だ」
小野田 「3人」
金城 「辛いだろうが理解しろ だが、時間のある限り俺たちはレースを見に行くつもりだ 帰って皆に伝えてくれ 必ずどこかでお前たちを見てると」
小野田 「あ、あの・・・3人」
金城 「っ!・・・」
金城 「ああ、巻島も来ている 遠くイギリスから」
小野田 (!?ま、巻島さんがこの会場に・・・日本に)
小野田 「ま、巻島さんも」
金城 (会えないのは辛いか小野田 そうだな、あいつもお前からたくさん手紙が送られて来たって言ってたしな だが巻島が決断した事だ)
金城 「辛いか、小野田」
金城が小野田に手を差し伸べようとした途端
✨小野田✨
金城 (!?)
小野田 「来てくれてるんですね巻島さん 見に来てくださるんですね僕らの為に」
金城 (‼️)
小野田 ✨「嬉しいです❗️」✨
***************
今泉 「っふ、会いには来れないっか」
鳴子 「硬いなぁ!ハハッ!意思か!」
青八木 「田所さん」
手嶋 「そういう事か、脆い時こそ支え合う」
小野田 「だから・・・」
小野田 ✨「強くなりましょう!もっと強くなって!」✨
手嶋 (湧き上がるプレッシャー 去年、確か金城さんは小野田の事をそう話してたっけ)
小野田 ✨「新しい僕たち虹学を先輩達にお見せしましょう!」✨
手嶋 「(まっすぐな目、それで去年の虹学を動かしたんだ)そうだ!シンプルだがその通りだ小野田!」
鳴子 「あったりまえや!ほならビビらせたるわ!」
今泉 「勝つまで会いに来れないっか 相変わらずハードルの高いオーダーだよ」
青八木 「一番の1だ」
そして5人で手を重ね合って
小野田 「明日も行きましょう❗️虹学❗️」
小野田・今泉・鳴子
『おおおおお‼️』
手嶋・青八木
『おおおおお‼️(っく‼️)』
『っしゃああああ‼️』
今泉 「っあ、ひとり忘れてた」
今泉が寝ている鏑木の手を持ち上げ、2年生組の3人がタッチする
『おおおおお‼️』
せつ菜 「侑さん、歩夢さん、私たちは先に今日のお宿に行って宿泊の準備に行きますよ」
侑 「うん!」
歩夢 「そうだね!」
せつ菜 「ん?何かありました?」
歩夢 「ううん、なんでもないよ」
侑 「さあ!行こう!」
会場駐車場
田所 「っは!嬉しいです・・・か」
金城 「やはり意外性のある男だ 小野田」
巻島 「小野田らしいッショ」
巻島 「ところで、今日の宿どこにするッショ?」
田所 「ははは!ちぃと狭いが、俺の実家へ良いぜぇ?」
巻島 「日帰りかよ」